映画のワンシーンのような1枚を。 人と風景とが美しく重なる瞬間を残していく

― はじめに、たかとさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。

カメラを始めたきっかけは京都に旅行に行った事です。ちょうど紅葉の時期だったので名所を朝から夜までをスマホとデジカメ持って歩き回りました。

そしたら「あ、写真ってなんか楽しい」なって。もっと綺麗な写真撮りたいなーってそんな感じで一眼レフを買いました。

その後、阿蘇で見た朝焼けに照らされる雲海とオーロラのようなロケット雲を見てからさらにのめり込みました。

― たかとさんの写真は、美しい日本の風景も相まって、どこか静かで凛とした美しさを感じます。きっと、たかとさんの美意識や感性が表れていると思うのですが、たかとさんはどんな瞬間をどのように残そうとされていますか。また写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいますか。

花だったり、風景だったり、その季節に触れる事ができるようか写真を撮りたいです。

また、綺麗な風景の中に被写体さんが入る事で、映画のワンシーンのような一枚を作りたいと思っています。

特定の影響を受けた方、というと特にいないですがInstagramで見つけた風景ポートレートを撮ってある方々は特に参考にさせてもらっています。

― また、風景とポートレートのバランスがとても素敵で、合わさるからこそ唯一無二の一枚に仕上がっているのだと思います。風景とポートレートを合わせて一枚の写真を組み立てるにあたって、意識されていることや心がけていることを教えてください。

風景ポートレートを撮るうえで意識しているのは、広大で美しい風景の中に、何処に人がいれば物語のようなシーンになるのか探しています。

また、空の配分も二分割を基本にしつつ、青空だったり夕焼けなど空が綺麗な時は多めに、逆に雨や雲で真っ白になってしまう時は少なくしてバランスを考えています。

― 色合いもとても印象的で、日本的な美しさを感じつつ、どこか海外の写真集を見ているような印象も受けます。撮影時の設定や現像など、写真表現において心掛けていることを教えてください。

風景だけを撮っている時からですが白飛びは出来るだけさせないようにしています。またF値も5.6〜8くらいに絞る事で背景まで鮮明になるように撮る事が多いです。

編集では海外の方の写真の色味が好きで、youtubeなどを参考にしたりしています。before&afterでは色味が全然違います。笑

― 背景に広がる美しい自然などの景色もとても魅力的です。たかとさんは福岡を中心に主に九州各地で写真を撮っていらっしゃいますが、お気に入りの場所や、県外の方に向けておすすめの場所があれば教えていただけますでしょうか。

特に夏の青空と緑に覆われた草原、光芒の差す滝、秋になるにつれ色づく木々や朝日と雲海など訪れる度に違う表情を見せてくれます。

阿蘇以外にも桜や紅葉の名所、綺麗な海などたくさんありすぎて紹介しきれないので、ぜひ季節ごとに来てください。笑

― 続いて、たかとさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれに至った経緯や、それぞれのお気に入りの点について教えてください。

私が使っているカメラはCanon EOS Kiss X9iです。理由は店員さんにオススメされたからです。笑

Canon EF50mm f1.8 STM

カメラを始めてすぐに購入しました。価格も安く、また一眼レフらしい背景がボケる事の楽しさを体験できました。

TAMRON 10-24mm F/3.5-4.5 Di II VC HLD

主に風景や日中でのポートレートに使用しています。広角で風景を撮りたいと思っていた時にカメラ友達から譲ってもらいました。角型のND・PLフィルターも併せて使っています。

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF

上記のTamronとは別に星を撮りたくて購入しました。またF値も2.8あるので少し暗いところでのポートレートにも使います。

SIGMA 30mm F1.4 DC HSM｜Art

最近の撮影での使用頻度が最も高いレンズです。寄りでも引きでも換算約50mmの画角が使いやすいです。

― 最後に、たかとさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。

私のベストショットはこちらです。

この日の夕焼けを見た瞬間にひまわり畑から堤防まで駆け上がりました。夕日に照らされた空と海がただただ綺麗で今でも忘れられません。

もし次にレンズを買うとしたらSigmaの50-100mm f1.8です。35mm換算で80-160mmになるので中望遠〜のボケや圧縮効果を試してみたいです。

@Rox_Capturesのセレクターをしていくなかで、シェアしてくださるフォロワーの方達の自分には無い感性や表現に触れる事で、成長していきたいと思います。