
Canon EF100-300mm F5.6L
Canon EFマウント
100〜300mmを開放F5.6一定でカバーする、EFマウント初期のL望遠ズーム。10群15枚の光学系に蛍石とUDレンズを各1枚採用し、望遠域で問題になりやすい色収差の補正を重視しています。1987年6月発売という古い設計ながら、695gの重量と最大0.26倍の撮影倍率を備えた、初期EFシステムにおける高性能望遠ズームです。
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著者: ONE SCENE 編集部
EFマウント誕生期に登場したL望遠ズーム
Canon EF100-300mm F5.6Lは、100〜300mmを開放F5.6一定でカバーするフルサイズ対応の望遠ズームレンズです。EOSシステムが始動した1987年、その初期となる6月に発売されました。
当時は通常版のEF100-300mm F5.6もラインナップされていましたが、本製品はその単純な外装違いではありません。通常版が9群15枚なのに対してLは10群15枚とし、蛍石とUDレンズを投入することで望遠域の色収差補正を重視した光学系を採用しています。
発売時価格も通常版の58,400円に対して93,800円。100〜300mmという同じ焦点域をカバーしながら、光学性能を優先した上位モデルとして用意されたレンズです。
特徴①|蛍石とUDレンズを投入した10群15枚の光学系
光学系は10群15枚。キヤノンは第1群に蛍石、第3群に低屈折・低分散のUDレンズをそれぞれ1枚採用し、特に望遠域で問題となる二次スペクトルを補正する設計としています。
焦点距離は100〜300mmで、開放F値はズーム全域でF5.6一定。ズームによって開放F値が変化しないため、100mmから300mmまで露出設定を維持したまま焦点距離を変更できます。
F5.6という開放値は、後年のF2.8やF4クラスのL望遠ズームほど明るくありません。その代わり最大径75mm、重量695gに収め、100〜300mmを一本でカバーしています。
本製品を理解するうえで重要なのは、大口径化ではなく、100〜300mm F5.6という比較的無理のない仕様の中で蛍石とUDレンズを使い、望遠ズームとしての光学性能を追求した点です。
特徴②|300mmまでカバーしながら最大0.26倍まで寄れる
最短撮影距離はズーム全域で1.5m、最大撮影倍率は0.26倍。300mm側では被写体との距離を確保しながら、画面内で比較的大きく捉えることができます。
100〜300mmという焦点域は、中望遠から超望遠の入口までを一本でカバーします。人物や風景の一部を切り取る100mm付近から、離れた被写体を大きく捉える300mmまで、ズーミングによって画角を調整できます。
ズーム方式は直進式で、フォーカシングは前玉側を動かす方式です。後年のインナーフォーカスやリアフォーカスを採用したLレンズとは構造が異なり、1980年代の望遠ズームらしい操作系を持っています。
フィルター径は58mm。最大径75mm、全長166.6mm、695gと全長はありますが、300mmまでカバーするLズームとして1kgを大きく下回る重量に収まっています。
購入前に知っておきたいこと|手ブレ補正やUSM以前のEFレンズ
本製品はEFマウントのAFレンズですが、後年のLレンズで一般的になるUSMやISは搭載していません。1987年というEFシステム初期の設計であることは、中古で選ぶ際に理解しておきたいポイントです。
特に300mm F5.6では、手ブレ補正がないことが撮影条件に影響します。十分なシャッター速度を確保する、三脚や一脚を利用するなど、ボディ側の手ブレ補正を持たないEOS一眼レフでは撮影者側で対策する必要があります。
また発売から長い時間が経過しているため、光学系の状態だけでなくAF動作、絞り制御、ズーム機構などの確認も重要です。現在のEFレンズとは修理環境も異なるため、古い電子制御レンズであること自体が購入時の確認事項になります。
防塵・防滴構造についてメーカーによる公称は確認できません。現代のLレンズと同じ感覚で耐候性を期待するのではなく、初期EF世代の製品として扱う必要があります。
通常版100-300mm F5.6との違い|Lを選ぶ意味は光学系にある
同時期に存在したEF100-300mm F5.6は、本製品を理解するうえで最も分かりやすい比較対象です。焦点距離と開放F値は同じですが、通常版は9群15枚、本製品は10群15枚で、Lには蛍石とUDレンズが採用されています。
通常版は最短撮影距離2m、75×166.8mm・685g。本製品は最短1.5m、75×166.6mm・695gなので、外形や重量には大きな差がありません。一方でLは50cm近くまで寄ることができ、光学系も異なります。
発売時価格は通常版58,400円に対してLが93,800円でした。ほぼ同じサイズと焦点域でありながら、キヤノンが特殊光学材料を投入した上位モデルへ明確な価格差を設定していたことからも、両者の役割の違いが分かります。
一方、1990年にはEF100-300mm F4.5-5.6 USMが登場します。こちらは73×121.5mm・540gまで小型軽量化され、USMによるAFやリアフォーカス、フルタイムMFを採用しましたが、Lレンズではなく蛍石・UDレンズも採用していません。
そのためEF100-300mm F5.6Lを現在選ぶ意味は、新しい100-300mmより機能的に優れているからではありません。EOS黎明期のEFレンズで、蛍石とUDレンズを使ったLシリーズの光学設計を備えていることが、このモデルならではの価値です。
どんな撮影に向く?|初期EFのLズームを実際に使いたい人へ
EF100-300mm F5.6Lが向いているのは、100〜300mmを一本でカバーしながら、初期EF世代のLレンズを楽しみたい撮影者です。695gなので、後年の大口径望遠ズームほど重量を増やさず300mmまで持ち歩けます。
また最短1.5m、最大0.26倍という仕様を活かせば、遠くの被写体だけでなく、ある程度距離を取ったクローズアップ撮影にも利用できます。ズーム全域F5.6一定なので、焦点距離を変えても開放F値が変化しない点も扱いやすい部分です。
一方、AF速度や手ブレ補正、コンパクトさを優先するなら、より新しい世代の望遠ズームを選ぶ方が合理的です。本製品は現代的な機能性を求めて選ぶレンズではありません。
EOSシステムが誕生した1987年に、100〜300mm F5.6という望遠ズームへ蛍石とUDレンズを投入する。EFマウント初期にキヤノンがLレンズへ与えた光学性能重視の考え方を、そのまま残していることが現在中古で選ぶ理由です。
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ONE SCENE 編集部
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販売中の中古商品
ECサイトの販売情報
\大手2社より10~20%高く買い取る製品多数!/
本体の買取額:6,120円(定額)
製品情報
| カテゴリ | ズームレンズ |
|---|---|
| メーカー | Canon |
| タイプ | 望遠 |
| マウント | Canon EFマウント |
















