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自分自身への肌馴染みの良さを大切に。 生活の中の光のさす瞬間を集めていく
映像制作からフィルム写真の手焼きまで、日々写真・カメラとの時間を楽しみ発信されている三輪さん。三輪さんの撮る写真は、まるでカメラが体の一部のようで、三輪さんの感性がそのまま表れているように感じます。そんな三輪さんがどんな意識で写真・カメラと対話し撮影されているかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: 三輪恵大 | 作成日: 2025/03/25 | 更新日: 2025/03/26






― はじめに三輪さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
父親が昔使っていたminolta α-sweetというフィルム一眼レフを、高校三年生の秋に見つけたのが初めてのカメラとの出会いでした。元々スマートフォンなどで写真をよく撮っていて、カメラで写真を撮る楽しさから、一気にのめり込んでいきました。
一月もしないうちに、機械式の一眼レフを買い、モノとしてのカメラの楽しさと、フィルムから写真を撮ること、残すことの楽しさに触れました。
― 三輪さんの写真を眺めていると、カメラを構えて撮るというよりはカメラが体の一部のようで、見た景色を三輪さんの感性を通じてそのまま見えているような印象を受けます。三輪さんはどんな瞬間に惹かれ写真に残そうとされていますか。
基本的にほとんどの時間をカメラと共に過ごしています。
学校や家族で食事に行く時などの日常的なシーンでも基本何かしら持つようにしています。またそうした生活の中で撮る写真は、極端にセオリーや構図にこだわって撮影するというよりかは、「あ、」と思った時、そのまま撮影していることが多いです。
単純に、「綺麗だ」「いいな」と思うものをそのまま撮影しています。作品としてやクオリティ面で見ると、それが良いものかはわかりませんが、一番多くその写真を見るのは自分なので、自身への肌馴染みの良いものを残したいなと思っています。







― また、先ほどの質問と若干矛盾するのですが、スタイルにとらわれず機材との対話を楽しまれているようにも感じます。写真と機材との関係をどう考え、写真に落とし込まれていますか。
おっしゃる通り写真も機材も大好きで、色々と使い分けることも楽しんでいます。カメラをはじめ、道具全般が好きなので、こだわりがちです笑
写真と機材との関係で考えると、機材によって自分と、写真に映る対象との距離感や姿勢が大きく変わることは意識しています。例えばハッセルブラッドで家族を撮ろうとした時は、僕自身一歩引いてみたり、映る家族も、いつもより背筋が伸びたような写真になりました。逆にKodak H35のような小さくて気軽なカメラは友達との飲み会で大活躍してくれます。
映像撮影やしっかりと作品的に写真を撮影したいときは、SL2-SやLUMIX S5IIxを選びますが、逆に日常生活においては小さめのフィルムカメラやM10-Pをよく使っています。
自分と対象にとりたい距離感や、撮りたい写真へのマインドセットは、僕がその日持っていくカメラ選びに関わっている気がします。






―写真表現について教えてください。三輪さんの写真はしっとりと美しく、光の陰影や諧調が印象深く感じます。撮影時や現像時においてどんなことを心がけていますか。
現像はCapture Oneというソフトを使っています。現像設定は、SNSに投稿しているものについてはほとんど同じものになっています。
撮影時は「よく見ること」は大切にしています。特にここ数年では「綺麗」だとか、「いいな」と思った時間や対象をしっかりと感じてから撮影するようになりました。
カメラで撮り始めた初期は、ストリートスナップ的な写真がすごく楽しかったのですが、徐々に日常生活の中に綺麗な光がさす瞬間がたくさんあることに気がつき、ゆっくりとそれらを集めたいなと思うようになりました。
先ほどのご質問と繰り返しにはなっていますが、日々撮る写真は自分自身への肌馴染みの良さを大切にしていて、特にフィルムで撮影する写真はここ数年全てプリントするようにしています。






― 続いて、三輪さんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
日常生活で一番よく使っているカメラはLeicaのM10-P、レンズはSummilux 50mm f1.4 (初代後期)です。
M10-Pを選んだ理由は自分自身フィルムカメラから写真撮影にのめり込んでいったので、それを彷彿とさせるようなデザインや、真鍮の質感に思い入れがあり手に入れました。
レンズについては、M10-Pを購入する1年前に、M6TTLというフィルムライカと一緒に、知り合いの方から売っていただいたものです。AFの使える50mmレンズも持っていますが、コンパクトでよくボケ、見た目も美しいので一番使っているレンズです。
Mマウントのレンズはとても小型軽量でありつつ、デジタルとフィルム、レンジファインダーとミラーレス機を自由に行き来できる柔軟さがとても気に入っています。
ポートレートでは知人のカメラマンさんから譲り受けたSL2-Sが活躍しています。比較的大きく重いカメラですが、それゆえ使用する自分自身もM型などの小型カメラを使う時とは違って気合いが入ります。Capture Oneのテザー撮影にも対応しているため、モデルさんにすぐ結果を共有できる点もすごく気に入っています。






― 最後に、三輪さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。

ただ日々いつも通りの生活をしている中で、夕陽を受ける街の美しさとか、そうしたものに気づかせてくれる、その思いを強くしてくれるツールが自分にとって写真であるなと思いこちらを選びました。撮影地も通っていた大学の近くで、よく自転車で通っていた道です。
あまり写真ひとつひとつに強い思い入れを抱かないためベストショットを選ぶのは難しいですね笑
次に欲しいカメラはつい最近発表されたSIGMAのBFです。今までにないコンセプトのカメラで、知った時はコンセプトモデルのようなデザインに目を疑いました笑 SL2-Sにも搭載されている動画ガンマのL-logがLeica以外では初めて載るカメラでもあるので、写真と共に映像の用途でも気になっています。
春から社会人になりますが、まずは新しい生活を楽しみながら、撮り続けたいと強く思っています。幾つかブックとして取り組んでみたいテーマがあるので、ゆっくりとやりたいことを消化していきたいです。
著者

三輪恵大
2002年、京都生まれ。春から東京へ行きます。 仕事としての映像撮影から、暗室での手焼きまで、雑多に楽しんできました。 次はZINEの制作などにも取り組んでみたいです。 2024年8月 四人展「らしさ」/2025年2月 二人展「近影」

三輪恵大
2002年、京都生まれ。春から東京へ行きます。 仕事としての映像撮影から、暗室での手焼きまで、雑多に楽しんできました。 次はZINEの制作などにも取り組んでみたいです。 2024年8月 四人展「らしさ」/2025年2月 二人展「近影」