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自然体で撮りたいと思った瞬間を。 半世紀以上前のカメラで表現する私の見る世界
カメラとは「光を捉えるもの」だということを改めて感じさせてくれるような、光と陰を幻想的に取り入れた写真を撮る光希さん。ポートレートや風景写真ではなく、あくまで日常のふとした瞬間を題材としているからこそ、写真を通じて光希さんの感性が伝わってきます。写真を始めてわずかに2年ながら、多くの人が聞いたことの無いような半世紀以上前のカメラを使いこなしていることに更に驚かされます。そんな光希さんの幻想的で美しい写真の裏側に潜む、写真へのこだわりや想いを伺いました。
著者: 光希/MITSUKI | 作成日: 2020/01/18 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに光希さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
もともと草花や綺麗な景色が好きで、写真を撮ることはしていたのですが、当時はiPhoneで充分だと思っていて、カメラを使っている友達と一緒に出かけても私はiPhoneで撮影していました。友達が私をモデルにして撮ってくれたり、風景や草花を撮った写真のデータを送ってくれていて、回数を重ねるごとに徐々にカメラの魅力に惹かれていきました。
― 個人的な印象ですが、光希さんの写真には、どこか静かで文学的な美しさを感じます。どういった瞬間にシャッターを切られていますか?また、影響を受けた方はいらっしゃいますでしょうか?
出掛けた先で目に映るもの、自分が歩いた道、進みたいと思った方向、木漏れ日や光と影、風が吹く方向、その場の雰囲気で単純に撮っているので、あまり考えずに撮っていることが多いです。
ひとりでウロウロ写真を撮りに出かける時は、近所の神社やお寺、地元の裏道とかで撮っていたりするので、静かな感じがするのかもしれませんね。
影響を受けた方は特に居ませんが、カメラを始めるきっかけになった友達とよく出かけたり、写真について話したりするので、その子の影響は大きいと思います。
― 光希さんのインスタグラムのアカウントを拝見していると、草花と光の組み合わせが多く見られます。フィルムカメラだからこそ表現できる美しさがあると思いますが、この組み合わせのどんなところに惹かれますか?
フレアや、ゴーストを写真に取り込むと、入れ方によって、草花を際立たせたり、優しく包み込んだり、幻想的でもあり、独創的な写真が出来上がると思います。あと、単純にフィルムの褪せた粒子感とフレアの組み合わせが好きです。
― 一方で、フィルムで逆光をイメージ通りに捉えることは難しいことだと思いますが、露出の設定など何か工夫されていることはありますでしょうか?
露出の合わせ方はiPhoneの連続露出計(Rapid)というアプリを利用しています。フィルムカメラの機種によりますが、レフレックスファインダーなら光がどんな風に入るかファインダーを覗いて確認しながら撮れるので露出ミスさえなければ見たままを写真に残すことができると思います。
私はレフレックスファインダー機とレンジファインダー機のフィルムカメラを持っているので光を入れて撮りたいかどうかで使い分けています。また、時々レンジファインダー機で、レフレックスファインダー機で撮る角度と同じようにして、どんな光が入るのか試しながら撮ることもあります。
フィルムは無加工なので、加工に際して意識していることはありません。ただ、レンズの汚れやホコリが写真に写りこんだ時はその除去をしたり、画角調整の時に編集はしています。そのときに使うアプリはLightroomとSnapseedです。
― レンジファインダーカメラであるContax IIaやCanonEFなど、半世紀も昔に製造された歴史あるカメラを使っていらっしゃるかと思います。これらのカメラの魅力やこれらのカメラにたどり着いた経緯について教えてください。
最初に手にしたカメラはSONYのα6000というミラーレス一眼でした。ダブルレンズキットでカメラをはじめるには手頃なものだったと思います。そのときは純正レンズしか使ってなくて、加工もしっかりしていました。
友達の影響でカメラを初めて、当時はそれだけで楽しかったのですが、その友達がフィルムカメラも使っていてフィルム+オールドレンズの組み合わせで撮っている写真を見て、フィルムのザラついた粒子感やオールドレンズの描写の美しさ、背景のボケ感、色味などどことなく柔らかくて優しい写りに感動して、カメラの設定や使い方も理解しきれてない間にフィルムカメラを探していました。
CanonEFとCanonetQL17というフィルムカメラが2つセットで1万円ちょっとくらいの値段で売っていて、2つ欲しかったわけではないのですが、欲しさと安さで購入しました。レンジファインダー機のCanonetQL17のほうも使えはするのですが、経年劣化で二重像がとても見えにくく、今は部屋のオブジェになっています。
こちらの写真は香川のCafeで友達が撮ってくれた1枚です。ContaxIIaを購入したきっかけは、ネットサーフィンをしているときにContaxという言葉を目にして、どんなカメラなのか調べている内に、自分でも単純だと思うのですがIIaの見た目が気に入りました。笑見た目から入って、このカメラで撮った写真や、色々な人のblogや記事を読んでいるうちに欲しくなって購入しました。
― また、レンズはオールドレンズをメインでお使いかと思いますが、特にお気に入りのレンズがあれば教えてください。
使っているのはM42マウントのレンズが主で、それぞれ光の入り方やボケ感など個性があって全然違うのでその時の気分や入れたいフレアやゴーストの違いや撮りたい雰囲気で使い分けています。
これが1番お気に入りというものは特になくて、オールドレンズの中でも王道なものを揃えている感じです。
― 最後に、光希さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットって難しいですね。
なんでこの写真が好きなのかっていうのが特になくて、雰囲気や色味が気に入っているものが多いです。これがわたしらしい…とか、こういうのが好きだとかは、まだまだ模索中です。
わたしは愛媛出身なのですが、こちらは道後に新しくできた白鷺珈琲というCafeでクリームソーダを注文したときに上に乗っていたさくらんぼを撮ったものです。
こちらの写真は小学校からの幼なじみのお父さんがたまたま私と同じCanonEFを若い時に使われていて、それがきっかけでフィルムをはじめた幼なじみと私に写真の楽しさを教えてくれた友達の3人ではじめて写真を撮りに行った時の写真です。
今は、これを狙っているというカメラやレンズはありませんが、ハーフカメラとコンパクトカメラがそのうち欲しいと思っています。機種は徐々に調べていこうと思っています。
著者
光希/MITSUKI
1984年。愛媛県生まれ。 2017年6月からカメラをはじめてフィルムの質感が好きで、主にフィルムカメラで撮影しています。 フィルムカメラ:CanonEF.ContaxIIa. フィルムで残したいもの、フィルム写真の技術向上のために2019.8 LeicaM10購入。こちらもマウントアダプターを利用してContaxレンズ、M42レンズを使って撮影しています。
光希/MITSUKI
1984年。愛媛県生まれ。 2017年6月からカメラをはじめてフィルムの質感が好きで、主にフィルムカメラで撮影しています。 フィルムカメラ:CanonEF.ContaxIIa. フィルムで残したいもの、フィルム写真の技術向上のために2019.8 LeicaM10購入。こちらもマウントアダプターを利用してContaxレンズ、M42レンズを使って撮影しています。