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いつも見ている世界がこんなにも美しい。 写真を通じて「日常のすぐ隣」のファンタジーを再発見していく
長野県松本市をを拠点に全国でフォトグラファーとして活動されている清水さん。清水さん切り取る、優しくもハッと息を飲むような美しい写真の数々は多くの人を魅了しています。そんな清水さんの視点や感性の源泉、また写真の込める思いを知りたくて、お話を伺いました。
著者: 清水 美由紀 | 作成日: 2022/09/09 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに清水さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
初めて自分のカメラを手にしたのは小学校5年生の頃。母が一眼レフを持っていたのがうらやましくて、誕生日にコンパクトフィルムカメラを買ってもらったのがきっかけです。
家族旅行でも私が家族の写真を撮っているという自負があったし、撮った写真を褒めてもらうこともあって、私の持つ視点が少し違うことも、後々気づいていきました。
その後大学生になり、自分でコンパクトデジタルカメラを買いました。いつも私の日常にいてくれた写真だったけど、私にとって特別なものになったのは一眼レフを買ってからかな。
― 清水さんの写真は眺めているとどこか心が穏やかになるように感じます。それは、きっと清水さんの感性や美意識がそのまま写真に表れているからこそだと思うのですが、清水さんはどんな瞬間に魅力を感じシャッターを切っていますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいらっしゃいますか。
美しいなあと息が止まるような、それでいて深呼吸できるような、ハッとする瞬間には必ず写真を撮りたくなります。自然が見せてくれる光の美しさには、心底惚れています。
子供の頃から児童文学や絵本が大好きだったので、日常のすぐ隣にファンタジーがあると感じられる物事が大好きです。目の前の出来事も、フィルターや視点が変われば全く別の世界になる。リアルに近いのに、いつも見ている世界の美しさに気付くことができるという点で、写真は、視点による美しさの再発見をとてもよく表現できる手段だなあと感じています。
― ナチュラルで自然体な色合いや表現でありながらも、ひとつひとつの写真がとても印象的です。対象の切り取り方や光や影の捉え方など、写真表現において心がけていることについて教えてください。
感覚です。その景色を見た瞬間に、これしかないという構図が浮かびます。いいなと思った瞬間に感じた、その感情がより伝わるといいなと思っています。
― また、清水さんの自然や四季を感じるライフスタイルに憧れている方も多いと思います。自然との関わり方や、暮らしにおいて大切にされていることがあれば教えてください。
幼い頃から、私にとって自然は特別なものでした。自然はいろいろなことを教えてくれる先生でもあり、楽しませてくれる存在でもあり、全てを与えてくれます。雨の日に空を見上げて頬に雨粒が当たるのを感じること、風の日にスカートやブラウスが風を纏って揺れること、ハーブを摘んでハーブティを飲んで私の身体を自然が巡ること…地球の一部であることを体感できると心が喜びます。
その土地でその季節に取れるものを、シンプルな調理法で食べるのが好きです。
― 続いて、清水さんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
カメラはCanonの5D Mark IIIとMark IVです。レンズはSIGMAのアートレンズ50mmでほぼ99%の写真を撮影しています。
キャノンの写真の柔らかさと色が好きです。アートレンズはピント位置でギュッと掴んでくれるような感覚が、まさに”capture the moment”だなあと感じて気持ちいいのと、クリアな写りが好き。
― 最後に、清水さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショット…難しいですね…
これは、色彩に感動した夕日です。
1日の終わりなのに、スタートを予感させてくれるような夕日でした。
この写真は、一見なんのひねりもないというか、とてもストレートに撮影したものだけど、あとで見返して心が暖かくなった写真です。葉山に住む友人宅に泊めてもらい、一緒に森戸海岸で遊んだときの写真です。
<今後の抱負>
この夏、宮古島でスキンダイビングに挑戦しました。長年やってみたかったけれど、後回しにしてきたことにようやく、です。青い海の中を漂い、水に溶ける経験は私にとっての大切な感覚を思い出させてくれました。次に行く時は、あの感覚を写真におさめたい。だから、水の中で撮影できるような機材を手に入れたいなと目論んでいます。
著者
フォトグラファー。 自然豊かな松本で生まれ育ち、刻々と表情を変える光や季節の変化に魅せられる。物語を感じさせる情感ある写真のスタイルを得意とし、ライフスタイル系の媒体での撮影に加え、エッセイの執筆も行う。著書に「二十四節気 暦のレシピ」(日本文芸社) 2019年写真展「くらしをかざる写真」「詩の写真」2会場同時開催。 東京写真学園卒。
清水 美由紀さんの使用カメラ
清水 美由紀さんの使用レンズ