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Canon EOS 5D Mark IV

Canon EOS 5D Mark IV

特定の撮影に的を絞らずに「良いカメラ」が欲しいという人にまずおすすめする一眼レフカメラといえば、EOS 5D Mark IVではないでしょうか。プロ・アマ問わず、様々な層から圧倒的な支持を得るフルサイズ一眼、EOS 5D Mark IVの魅力を見ていきましょう。

デジタル一眼レフ / Canon / ハイアマチュア
新品:
29,800円〜(322)
中古:
190,600円〜(132)

汎用性に優れたカメラ


ロボットアニメでは、なぜ人型の巨大ロボットが活躍するのでしょう。それは、人型ロボットの汎用性が高いからです。飛行機の場合は、飛んでいってミサイル攻撃するくらいしか用途がありませんが、人型ロボットであれば様々な武器を使って攻撃したり、手足を使って様々な作業をしたりするなど、作戦の幅が大きく広がります。

さて、そんな”汎用性”という言葉をカメラに当てはめたときに、ぴったりなカメラがEOS 5D Mark IVです。
 
EOS 5Dシリーズは、Canon一眼レフカメラとしてEOS 1Dシリーズに次ぐモデルで、プロ・ハイアマチュア向けモデルとしてラインナップされています。1Dシリーズがプロ向けモデル、そしてフラッグシップ機としてCanon最高機能となっていますが、連写機能と防塵防滴性を除けば1Dシリーズも5Dシリーズも大きな差はなく、それどころか画素数は5Dシリーズの方が高いので、プロでも5Dを愛用する人が多くいるくらいです。

Canon EOS 5D Mark IV / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:flickr(@Christian Collins)

Canon EOS 5D Mark IV / EF24-105mm F4L IS USM
出典:flickr(@Christian Collins)

Canon EOS 5D Mark IV / EF24-105mm F4L IS USM
出典:flickr(@Christian Collins)

Canon EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F4L IS USM
出典:flickr(@Ansgar Koreng)

Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art
出典:flickr(@Inti Runa Viajero)

1-D X Mark IIと5D Mark IVを比較すると、連写機能と防塵防滴性以外にも、ISO感度、撮影可能枚数で差があります。そういった点から、野外撮影であれば1-D X Mark IIがベストな選択肢となりますが、スタジオ撮影などであれば高いISO感度は必要ありませんし、5D MarkIVは連写も7コマ/秒と、決して遅いわけではないので十分といえるでしょう。

また、AFセンサーは両者同一のセンサーとなっています。このように比較してみると、1-D X Mark IIではなく、高画素の5D Mark IVを選ぶプロがいるというのも頷けますね。

Canon EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L USM


こういったネイチャー撮影には1D系がよく使われますが、バランスのとれた5D MarkIVでも十分対応できます。

Canon EOSシリーズ相関図(2020年10月時点)


アマチュア目線で見てみると、1DX MarkIIはやはり高嶺の花という印象があり、レンズに多額の出費を求められる一眼カメラという趣味において、ボディだけで50万近い予算を割くというのは覚悟が必要です。

しかし、5D MarkIVの場合はボディ価格が1DX MarkIIの半分で、映像エンジン、AFセンサーも同一、しかも高画素ということで、アマチュアの選択肢にもなりえるカメラです。

野鳥やスポーツ、飛行機などの限定的な撮影シーンに特化せず、1台のカメラで様々な撮影をするアマチュアにとって、5D MarkIVのスペックは高次元でバランスが取れていて、なおかつ価格も現実的、まさに汎用性が高いカメラといえるでしょう。


DPRAWは大きな可能性


5D Mark IVに搭載された目玉機能DPRAWは、デュアルピクセルRAWのことで、デュアルピクセルはCanonの専売特許ともいえる特徴的なイメージセンサーです。

デュアルピクセルCMOSは、通常のCMOSが1画素に対し1つの受光素子が使われるところ、2つの受光素子を使うCMOSで、これによって専用の位相差センサーを使うことなく、イメージセンサーでの位相差AFを可能にします。Canonのデジタル一眼レフはこのデュアルピクセルによって、ライブビューでの高速AFが可能となっているのですね。
 
このデュアルピクセルをAFだけでなく、撮影後の画像編集に活用しようということで開発されたのがDPRAWです。DPRAWはRAWデータの保存形式の1つで、デュアルピクセルCMOSによって得られた位相差情報をRAWデータに付加するため、撮影後にパソコンでRAW現像するときに、ピント面を動かすことが可能になりました。つまり、現像時にピンズレ写真を編集できるのです。

しかし、これでピンぼけ写真の悩みから開放されるかというと、そうはいきません。DPRAWによって動かせるピント面はほんの数mm程度で、ポートレートならまつげのピントを瞳に移動できる程度です。このDPRAWによる補正は、イメージマイクロアジャスト、解像感補正と呼ばれる機能で、他には撮影角度の微調整と、ゴーストの低減効果があります。
 
なお、DPRAWは前述のように、通常のRAWデータに加えて位相差情報が追加されるため、データ量が2倍になってしまいます。解像感補正などの微調整は、もちろんないよりあった方が良いに決まっていますが、その効果範囲は非常に限定的で、データ量が2倍になることを考えると、必須とまではいえなそうです。

しかし、DPRAWは今後その効果範囲が広がれば、デジカメ撮影に革命を起こす可能性もあります。Canonが今後DPRAWをどのように進化させていくのか楽しみですね。

Canon EOS 5D Mark IV / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:flickr(@Christian Collins)

Canon EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L IS II USM
出典:flickr(@GRAPHISLIMITED)


ライバル機はNikon D850とSONY α7RIII 


EOS 5D Mark IVのライバルといえば、Nikon D850とSONY α7R IIIでしょう。D850もα7R Ⅲも、5D Mark IVと同じ様にフルサイズ高画素機に分類される一眼カメラです。ただし、D850とα7R IIIは、5D Mark IVよりも1年あとに発売されたということを念頭に置いてスペック比較などを行う必要があります。
 
いずれも3000万画素を超える高画素機ですが、D850が4575万画素でトップの画素数となっており、ISO感度は5D Mark IVとα7R III、連写ではα7RIIIが優秀です。意外なのはD850とα7RIIIが背面液晶にチルト液晶を採用していることに対し、5D Mark IVは固定式となっているところでしょう。Canonはエントリー機やミドルクラスで積極的にバリアングル液晶を採用しているにも関わらず、ハイアマチュアモデルで可動液晶を採用していないのは意外です。
 
全体的なスペックは、発売時期が1年後のD850とα7RIIIに一歩譲る部分も多い5D Mark IVですが、数字に現れない部分で優れた部分もあります。

それが堅牢性です。公式ではなくユーザーテストですが、5D Mark IVとD850、SONY α7RIIIに雨を想定して上から水をかけた場合、最も防滴性が高かったのが5D Mark IVでした。堅牢性というとNikonのイメージがありますが、ハイアマチュアモデルにおいては意外にも5D Mark IVが高い性能となっています。5D Mark IVの堅牢性の高さには、汎用性の高いカメラとして様々なシチュエーションでの撮影を想定した、Canonの配慮が感じられますね。
 
100画素でも高い画素数が必要であれば、D850かα7RIIIという選択になりますが、汎用性の面から考えると、発売が古くても堅牢性が高い5D Mark IVは、スペックのバランスも良い上価格も低く、魅力的な選択肢です。


万能カメラEOS 5D MarkIVに最適な万能レンズ「EF24-70mm f/2.8L II USM」 


いわゆる大三元の標準ズーム、EF24-70mm f/2.8L II USM。標準域の大三元は単焦点レンズとの置き換えが可能で、24-70F2.8を買うなら50mmF1.8や28mmF2.8などといったレンズで代用するという方法もあります。

しかし、せっかく5D MarkIVを購入したのであればEF24-70mm f/2.8L II USMは持っておきたい1本。風景、ポートレート、物撮り、スナップ、星空や花火撮影など、単焦点レンズでももちろん撮影できますが、よりスムーズに、カメラの機能をフル活用するなら、ズームレンズの方が安定して撮影できます。

単焦点レンズはどちらかというと、自分の撮影スタイルを突き詰めて到着するレンズ選びの終着点というイメージがありますが、ズームレンズには撮影スタイルを広げる役割があり、5D MarkIVと合わせて使うことで、新しい撮影スタイルの可能性を見つけることができるでしょう。

Canon EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L II USM
出典:flickr(@Inti Runa Viajero)


Canon EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F2.8L II USM
出典:flickr(@Joe St.Pierre)


ネット上のユーザーレビュー


ポジティブレビュー

  • 操作系は7D2などと同じなので、スムーズにステップアップできた
  • 背面液晶がタッチパネルになったことで、撮影画像の確認などがしやすくなった
  • 機械的に無理ない範囲の高画素なので、ノイズなどが少なく使いやすい
  • プロが普通に撮影できるという、「普通」を実現した良機
  • カメラ内RAW現像やWi-Fiに対応したことで、普段遣いにおいて便利になった

アマチュアカメラマンがミドルクラスやエントリークラスから乗り換えし、上位機種の万能性に満足しているというレビューが多く見られます

ネガティブレビュー

  • ストロボのシンクロ最高速がちょっと物足りない
  • 記録メディアがCFカードというのは寂しい。CFastには対応してほしかった
  • MarkIIIからの性能アップが価格アップほどないので、買い換える気にならない
  • Nikonと違ってバッテリーの持ちがどんどん悪くなっている様に感じる
  • シャッターショックが若干大きく、気になる

プロ、ハイアマチュアモデルということで、やはりプロ目線や熟練者目線での厳しいレビューが目立ちます。


まとめ


EOS 5D MarkIVは発売1年後にNikon D850、SONY α7RIIIと、同じターゲットの高機能機が発売されたことで、不当ともいえる評価を受け、価格は一気に下がりました。

確かに高画素機として、4000万画素を下回るEOS 5D Mark IVには、スペック不足を感じてしまう人がいるかもしれません。しかし、何が何でも超高画素と言わず、フラッグシップに匹敵する素早いAF、フルサイズならではの暗所耐性など、様々な撮影に対応できる性能を求めるなら、EOS 5D MarkIVはまさにうってつけのカメラでしょう。

Mark Vの登場も気になる時期になり、EOS 5D Mark IVの価格も底に到達しそうなことを考えれば、とても魅力的なカメラといえます。
レンズマウント
レンズマウントCanon EFマウント
撮像素子
センサーサイズフルサイズ(36.0×24.0mm)
有効画素数3,040万画素
ダスト低減機能
映像エンジンDIGIC 6+
画像記録
記録媒体

CFカード
SDカード
SDHCカード
SDXCカード

スロット数

ダブルスロット
CFカード/SDカード

記録画素数

L(ラージ):約3010万(6720×4480)画素
M(ミドル):約1330万(4464×2976)画素
S1(スモール1):約750万(3360×2240)画素
S2(スモール2):約250万(1920×1280)画素
S3(スモール3):約35万(720×480)画素
RAW(ロウ):約3010万(6720×4480)画素
M-RAW:約1690万(5040×3360)画素
S-RAW:約750万(3360×2240)画素

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応
記録サイズ

4K(4096×2160):29.97p
Full HD(1920x1080):59.94p
HD(1280x720):119.9p

記録形式

MOV/MP4

ライブビュー
フォーカスデュアルピクセル CMOS AF方式
シャッター
シャッター速度1/8000秒〜30秒
連続撮影速度最高約7.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数252分割TTL開放測光
ISO感度100〜32,000
AF
測距点最大61点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.71倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3.2インチ 162万ドット
可動式
I/F
インターフェース

miniHDMI、USB3.0、AV出力

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth-
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構-
GPS
GPS
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

常温(+23℃)約900枚/低温(0℃)約850枚

撮影可能枚数(ライブビュー)

常温(+23℃)約300枚/低温(0℃)約280枚

動画撮影可能時間

常温(+23℃)合計約1時間30分/低温(0℃)合計約1時間20分

USB充電-
使用電池充電式リチウムイオン電池LP-E6N/LP-E6
サイズ・重量
サイズ約150.7(幅)×116.4(高さ)×75.9(奥行)mm
重量800g
発売日
発売日2016年09月08日