HOMEストーリー「頑張る前に、楽しむ」をモットーに。 自分の心に素直に、写真表現を追い求めていく

「頑張る前に、楽しむ」をモットーに。 自分の心に素直に、写真表現を追い求めていく

ポートレート・スナップを中心にフォトグラファーとして活動されている柴田さん。柴田さんの撮る静かで余白がありながらも芯を感じる写真を眺めていると、穏やかに流れる日々の美しさを改めて感じます。そんな柴田さんが一枚にどんな思いを込めてシャッターを切っているのかを知りたくて、お話を伺いました。

柴田 佳代子
created: 2021.04.03 / update: 2021.04.09
@kayokoshibataphotographyより
出典:instagram

Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Art
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / Super-Takumar 55mm F1.8
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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― はじめに柴田さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
 
一番のきっかけになったのは東日本大震災でした。地震、津波、原発により、地元の商店街や海は形を変えてしまいました。いつも寄り添って支えてくれた大切な景色を失ったことは、悲しみに胸を衝かれました。
 
この時に、記録に残すことの重要性を感じました。実際、商店街の記録なんてなくって。そして、2018年、新卒から勤めていたクレジットカード会社を退職、写真について学び始めました。写真の力で地元に恩返ししたい、震災時からの思いです。
 
 
― 柴田さんの写真はどこか詩的な印象があり、静かで余白がありながらも芯を感じます。柴田さんの美意識や感性がそのまま写真に表現されていると思うのですが、柴田さんはどんな瞬間に魅力を感じてシャッターを切っていらっしゃいますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいますか。
 
ありがとうございます。一番初めに大きな影響を受けたのは、大門美奈さんです。写真を始めて間もない頃、誘ってもらって行った「武相荘」での大門さんの写真展を見て衝撃を受けました。日本家屋特有の仄暗さを表現されている作品は、印象的な陰影があり抒情的でもあり。観賞後にも、ほのあたたかさの余韻があり。心の琴線に触れた展示でした。
 
そこで、自分の視点と思点、表現力の狭さを痛感しました。それまではハイキーな表現しかしていなかったので。それ以降、表現の幅を広げる為、写真史を勉強したり、写真以外のアートにも積極的に触れるようにしています。
 
大門さんの写真展に誘ってくれた方のことは、人生の恩人だと思っています(笑)。その展示で学んだことでもあるのですが、光を意識してシャッターを切っています。

SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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Canon EOS 5D Mark IV / EF70-200mm F2.8L IS II USM
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SIGMA dp3 Quattro
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SIGMA dp3 Quattro
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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― 柴田さんの数々の写真の中でも、空の写真が印象的です。季節、日、時間によって刻々と変わる多様な空の表情を捉えてこられたと思いますが、特に好きな表情があれば教えてください。また、柴田さんが空を撮り続ける理由も教えてください。
 
地元福島県いわき市は、空がとっても広かったんです。コロナ時代に思うように出かけられなくなり、自宅の窓から狭い空しか見ていなかったら苦しくなってしまって。ある日屋上に出たら空が広くて。その頃から毎日空を撮るようになりました。

夕陽の時間帯が好きです。いわゆるマジックアワー色も、「誰そ彼時」「灯点し頃」「逢魔が時」等、日本語の表現として美しい事も。

SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 24mm F3.5 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / Super-Takumar 55mm F1.8
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― 続いて色合いについて教えてください。柴田さんの写真はアンダー目のトーンの中に静かに浮かび上がる被写体がとても印象的です。写真を撮る際の設定や現像時に、どんなことを意識されていらっしゃいますか。
 
ありがとうございます。分かりやすい例で言うと、ミレーの落穂拾いのような、彩度が全体的に低く淡い色が好きです。RAWで撮影し、現像はLightroomで行っているのですが、自然な彩度やHSLは少し調整しています。気をつけているのは、エフェクトで表現したつもりにならないこと。撮影時にしっかり撮れるよう心がけています。

SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Art
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SIGMA fp / Super-Takumar 55mm F1.8
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SIGMA dp3 Quattro
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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― 柴田さんがメインで使っているカメラ・レンズについて教えてください。それぞれに辿り着いた経緯や、それぞれのカメラ・レンズのお気に入りの点について教えてください。
 
ポートレートとスナップで使い分けています。ポートレートは、Canon EOS 5D MarkⅣ×SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Art(が多い)。スナップは、SIGMA fpとSIGMA dp3 Quattro。 
 
 SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Artは、その重さと、鏡筒の太さに驚きましたが、ボケの美しさに惚れてしまい、愛用しています。
 
一方、機動性が課題でもあり、フルサイズで370gという軽さ、GoodDesign賞を受賞した機能面・デザイン面の良さから、世界最小のフルサイズミラーレスカメラのSIGMA fpを購入。スナップが楽しくなりました。たまにAFってどうですか?と聞かれるのですが、スナップには問題なく使えていますし、暗部等で、ちょっとゆっくり目の時は、じっくりと考えて撮る時間をくれているのだなと思っています(笑)
 
注意して工夫して使いながら、うまく自分とシンクロさせていく、ひいてはそれが愛着となり、毎日かかさず首から下げている相棒カメラです。

Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Art
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Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Art
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Canon EOS 5D Mark IV / SIGMA 105mm F1.4 DG HSM|Art
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporaryの外観
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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― 最後に、柴田さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。

*ベストショット
 
SIGMA fp / 45mm F2.8 DG DN|Contemporary
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空の写真が印象的と仰っていただいたので大好きな夕景の写真を選びました。薄曇りだったのですが、空がどんどん焼けてきて。まだ思うように出かけられない時期だったので、皆見てるかなぁと思いながら眺めていました。夏の果ての思い出深い空の写真です。
 
 *今後の豊富

露出や色味に捉われすぎず、自分の心に素直な表現者でありたいですね。ある方からいただいた言葉なのですが「頑張る前に、楽しむ」をモットーに。