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温かで柔らかい空気を求めて。 オールドレンズ で切り取る“記憶の中”のようなポートレート
フルサイズミラーレスにオールドレンズ を組み合わせ、現行のレンズには無い柔らかで温かみのあるポートレートを撮るhiroさん。ロケーション選びから光の捉え方、そして女性の自然な仕草を美しく組み合わせたhiroさんの写真は、昔どこかで観た美しい映画のワンシーンのような印象すら覚えます。そんなhiroさんが今のスタイルに至った経緯や、写真に対するこだわりや想いを伺いました。
著者: hiro | 作成日: 2020/01/23 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに、hiroさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいったきっかけについて教えてください。
5年ほど前から仕事で使用する為にミラーレスカメラ(SONY NEX5)を持っていたものの、プライベートで使うことはありませんでした。 当時特に趣味がなく、家の近くで何かお店とか発見はないか散策するくらいでした。11月の後半に河川敷を散歩している時に、たまたま持っていたミラーレスで何気なく夕暮れを撮り、こんなに綺麗に写るんだ!とびっくりしました。何気なくそれをインスタに上げたところ、反応があり写真にのめり込むようになっていきました。
― 美しい構図に加えて、女性の魅力を引き出すような柔らかい印象の写真に魅了されます。hiroさんは、ミラーレス×オールドレンズ×ポートレートというスタイルを主とされていらっしゃいますが、このスタイルに辿り着いた経緯について教えてください。また、影響を受けた方はいらっしゃいますでしょうか。
元々オールドレンズ を使うようになったきっかけは正直な話、値段です笑。純正のレンズが高くて手が出ずたまたま撒き餌レンズと呼ばれるCanonのEF 50mm F1.8 STMをマウントアダプターと共に買いました。しかし、電子接点のない安いマウントアダプターだったので開放でしか撮れず、使い勝手の悪いものでした。そこで他のオールドレンズ を探すようになり、使い始めました。
現行のレンズとは違い彩度も柔らかめで描写もくっきりし過ぎないので、空気感があり昔ながらの温かみのようなものを感じ、本格的に使うようになりました。
影響を受けた方は濱田英明さん、ゆうきさん(@yuki.luke.n)です。
― hiroさんは、SuperTakumarやPlanar、Industarなど複数のオールドレンズを使い分けていらっしゃいますが、オールドレンズ は光の入り方や絞りによって表現が大きく変わるため、表現の幅が広がる楽しさがある一方でその時々のシチュエーションや構図によって使い分ける難しさがあると思います。hiroさんの写真を拝見はさらしていると、そんな難しさを楽しんでいらっしゃるように感じるのですが、オールドレンズ との付き合いらはさら方や、表現において心がけていることを教えていただけますでしょうか。
オールドレンズには、ゴーストやボケの形、にじみなど色々な性質がありますが、それらをメインにせず、あくまで写真を引き立たせる手段の一つだと考えています。
例えばスーパータクマーは開放が一番フレアの量は多くなるのですが、フレアの形があまりくっきりせず、ピント面の描写も甘くなるので一段絞って使っています。
― 女性の表情や仕草の捉え方が自然でとても素敵です。モデルさんの魅力を引き出すのは簡単なことではないと思います。ポートレートを撮影される際、どのようなことを心がけていらっしゃいますか。
自分は喋ることが得意な方ではないのですが、それでも会話をしながら撮ることがいい一瞬を引き出せるのではないかと思います。
あとは動いてもらう事。首をかしげてもらったり、片足で立ってもらったり直立不動ではない姿勢をしてもらうと色々な表情が引き出せるかもしれません。
― hiroさんはフィルムのアカウントもお持ちでいらっしゃいますが、デジタルが淡く幻想的な印象なのに対し、フィルムは淡さの中にも透明で澄んだ空気のような印象を感じました。デジタルとフィルムをどんな風に使い分けていらっしゃるか教えてください。
デジタルはポートレートがメインで、フィルムはポートレートも撮りますが、それ以外に食べ物であったりスナップであったり、より日常に近いものも撮ります。また、何でもない風景で感光させたり多重露光をさせたりと、予想のつかない写真を期待して撮ることが多いです。
― デジタルとフィルムにおいて、それぞれメインで使用しているカメラとレンズと、それぞれのどんなところに魅力を感じていらっしゃるか教えてください。
デジタルはα7IIIで、魅力はバランスのいいところです。様々なレンズが付けられ夜にも強いので重宝しています。
フィルムはバケペンとPraktisixとCONTAX159MMです。バケペンは圧倒的な立体感に惹かれPraktisixは見た目がすごく好きで。シャッタースピードが1/1000あって使いやすく、中判ならではの描写の美しさも気に入っています。CONTAX159MMは何でもできる所です。シャッタースピードが1/4000あり、多重機能が付いているので多重簡単にできます。手巻きなので感光もさせやすく、マウントアダプターを付ければM42マウントのレンズも使用できるのでフィルムで楽しめることは大体できるのかなと思っています。
― 最後に、hiroさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットはこの組写真です。
昭和記念公園で閉園間近になって慌ただしく出口に向かっている途中、みんなの原っぱの辺りでモデルさんにすごくいい光が当たっていて、居てもたってもいられず撮った記憶があります。秋の柔らかな夕日が感じられてとてもお気に入りです。
気になっているのはsummarit 5cm f1.5、Pancolar 50mm f1.8です。summaritは独特のフレアやにじみがとても魅力的で、Pancolarはぐるぐるボケにフレアも出て、開放での写りも良さそうなので気になっています。今後は、ファッションブランドのルックブックのような撮影がしたいです。
著者
hiro
1978年、愛知生まれ。現在は東京の端っこ在住。 背景の中に人物を入れて撮ることが好きです。 ファッション系の撮影とフォトブック作りがしたい欲が高まっています。
hiroさんの使用カメラ
hiroさんの使用レンズ