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SONY α7 III ILCE-7M3

SONY α7 III ILCE-7M3

ついに、というか、ようやくミラーレス完全移行の時代がやってきました。その扉を開いたのがSONY α7Ⅲです。α7Ⅲはなぜ、新時代への扉を開くことができたのか、1世代前のα7IIIや従来のミラーレス機と比較しながら解説します。

ミラーレス一眼 / SONY / ハイアマチュア
新品:
199,800円〜(367)
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165,000円〜(305)

メイン機の仲間入りを果たしたα7Ⅲ


今までのミラーレス機は主に、写真を特別な趣味としていないライトユーザーが使ったり、レフ機をメインに写真を撮る人のサブ機として使われてきました。光学ファインダーがないため、ミラーやペンタプリズムなどの精密部品を省略でき、コンパクトに、そして価格も抑えることができたからです。一方で、性能的には全てにおいてレフ機から一歩遅れていたので、写真を趣味とする人のメイン機としては使えませんでした。

そんな状況を一変させたのがSONY α7Ⅲです。
 
今や他社も追随してきましたが、SONYはフルサイズミラーレスをいち早く市場に投入してきました。ミラーレスといえば、APS-Cやマイクロフォーサーズなどの小さなイメージセンサーを使ってコンパクトに作られてきましたが、α7シリーズはイメージセンサーをフルサイズにすることで、レフ機のプロモデルと同等の画質にすることが可能となっています。

そしてSONYはミラーレス機に開発を集中させることで、ミラーレスの弱点とされるAF速度やEVFの画質などを改善し、SONYフルサイズミラーレスの3世代目としてα7Ⅲを発売。さらに瞳AFやピーキング、高速連写、ボディ内手振れ補正など、ミラーレスの優位性を生かした機能で、α7Ⅲはメイン機の選択肢に仲間入りしました。

SONY α7 III / FE 16-35mm F4 ZA OSS
出典:flickr(@Michael Behrens )

SONY α7 III / FE 24-70mm F4 ZA OSS
出典:flickr(@Michael Behrens )

SONY α7 III / FE 55mm F1.8 ZA
出典:flickr(@GRAPHISLIMITED )

SONY α7 III / FE 55mm F1.8 ZA
出典:flickr(@Michael Behrens )

SONY α7 III / ZEISS Batis 2/40 CF
出典:flickr(@M S )

では、α7ⅢはSONY第3世代フルサイズミラーレスとして、具体的にどのような進化を遂げたのでしょうか。
α7Ⅱと比較して見ていきましょう。


裏面照射型CMOSの量産に成功したSONY


一番の注目ポイントは裏面照射型CMOSの搭載です。CMOSは画質を左右するカメラの最重要部品ですが、SONYは世界初、裏面照射型CMOSの量産に成功し、α7Ⅲに搭載しました。

裏面照射型CMOSは、従来、イメージセンサーの光を感知する受光ダイオードの上面の層に配置されていた配線を、裏面に持ってくることで受光ダイオードに当たる光の量を多くしたCMOSです。精密な製造工程を要するので、今までは量産が不可能とされてきましたが、イメージセンサーの開発もしているSONYの強みを生かし、量産を可能にしました。
 
Nikon Zシリーズにも裏面照射型CMOSが搭載されていますが、Nikonはイメージセンサーの開発を自社で行っていないので、公表はないものの、SONY製のセンサーだとされています。Canonは裏面照射型のデュアルピクセルCMOSの特許を取得していますが、EOS RやRPには搭載されていません。

α7Ⅱと比較すると、解像度は大差ありませんが、CMOSの変更によってダイナミックレンジや画質に大きな差が出ています。


他社を大きく引き離す連写性能


他にも、連写性能がα7Ⅱの倍となる10コマ/秒となり、プロがスポーツ撮影に使っても十分な速度となりました。そして、サイレントシャッターでの連写もできることから、音が出せない環境でもシャッター音を気にすることなく連写可能となりました。この連写性能はフルサイズミラーレス機において、Canon、Nikonを大きく引き離している点で、AF・AE追従時の連写ではSONYが他社を圧倒しています。
 
SONYはα7Ⅲ以前にα9という高速連写機を発売しており、α9はプロを満足させる連写機として、20コマ/秒での連写が可能となっています。しかし、世代的にいうとα9はα7Ⅲよりも一世代古く、カテゴリー的には上位モデルでも、スペック的には連写コマ数以外大差ありません。


プロも安心のデュアルスロット


デュアルスロットに対応したことも注目したいポイントです。メモリーカードが2枚挿せることでバックアップが可能となり、プロでも安心して使えるようになりました。さらに背面にマルチセレクターを配置するなど、UI面でも大きく進化しており、他社のレフ機から移行したときの操作の違和感を最小限に抑えています。
 
 

レンズでも注目を集めるα7Ⅲ


α7Ⅲの魅力は性能だけではありません。SONYはレンズマウント情報を公開することで、他社メーカーのEマウントレンズ開発参入を促しました。その成果として、SIGMAはEFマウントレンズとEマウントカメラのアダプターを開発・販売し、Canonユーザーはレンズ資産を手放すことなく、SONYへの移行が可能となりました。

SIGMAのマウントアダプターはSIGMA EFレンズとの互換のみ補償していますが、実際はCanonレンズでもTAMRONレンズでも使用することができます。


おすすめはGマスターレンズ


しかし、α7Ⅲにおすすめのレンズは他社レンズではなく純正レンズです。ようやくEマウントレンズのラインナップが充実してきたSONY。純正レンズの選択肢もかなり増えました。

特にGマスターレンズは評価が高く、神レンズと呼ばれるものもあります。Gレンズはミノルタ時代から受け継がれてきた高性能レンズの称号ですが、SONYはGマスターという新たなハイエンドカテゴリを作りました。そのGマスターの中でも特におすすめしたいのが「SEL85F14GM FE 85mm F1.4 GM」

85㎜でF1.4だと被写界深度がかなり浅くなるため、背景を大きくぼかして被写体を際立たせるポートレートなどには最適のレンズといえます。超高度非球面XAレンズという高精度で研磨されたレンズは、シャープな描写と円形絞りによる美しいボケを生み出し、まさにGマスターの称号にふさわしいレンズとなっています。

SONY α7 III / FE 85mm F1.4 GM
出典:flickr(@Vladimir Buynevich)


オールドレンズも装着可能


ミラーレス機はフランジバックが短いことで、レフ機では装着不可能だったレンジファインダー用レンズも、アダプターを介して装着できるようになりました。α7Ⅲは高画質、ボディ内手振れ補正、ピーキング表示など、オールドレンズを楽しむポイントを完璧に網羅していることから、オールドレンズファンにも注目されています。

Super Takumarのようなオールドレンズのド定番といわれるようなレンズから、HELIOSのような「ぐるぐるボケ」という特徴あるボケ味のレンズまで、さまざまなレンズで撮影を楽しむことができますね。

SONY α7 / Super-Takumar 50mm/F1.4
出典:flickr(@M's photography)
オールドレンズならではのボケ描写が主役を引き立てています。

SONY α7R
α7RとHeliosの組み合わせ。Heliosならではのグルグルボケが個性的な写真を演出。


愛用者のコメント


ストーリー:「何十年経っても見返せるように。 「その時」の子供たちとの幸せな時間を残していく」にてα7 IIIの魅力について語っていただいたaiさんのコメントをご紹介します。

SONY α7 III / Planar T* FE 50mm F1.4 ZA
出典:instagram(@ai_photolife)

SONY α7 III / Planar T* FE 50mm F1.4 ZA
出典:instagram(@ai_photolife)

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お仕事でフォトスタジオのカメラマンをしているのですが、スタジオで使用するカメラがCanonからα7Ⅲに変わったタイミングで、使い慣れるために同機をプライベートでも使用しはじめました。
 
セッティングして写真を撮るというよりも自然のままの姿を残すスタジオなので、動き回る子供たちもたくさんカメラにおさめるのですが、α7Ⅲはとても優秀で、動き回る子たちの良い瞬間もきれいにおさめてくれます。
 
もちろん外れることもありますが、狙っていないところにピンがあった写真もそれはそれで味があっていい写真だったりするので、そんなところも気に入っています。
 
すっかりαファンになりました!ISO感度を上げてもザラザラがあまり気にならないのも魅力です。
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ネット上のユーザーレビュー


ポジティブレビュー

  • 何でもこなせるオールマイティーカメラ。
  • 顔認識や瞳AFでポートレートに自信が持てる。
  • フルサイズとして、レフ機も含めて圧倒的なコスパ。
  • 持ち歩きしやすいサイズで、いろいろな撮影ができる楽しいカメラ。
  • RAWのレタッチ耐性が高く、撮影後でもかなりレタッチして雰囲気を変えられる。

ミラーレス機の特徴的な機能をほとんど網羅しているフルサイズ機ということで、様々な撮影に対応できるユーティリティ性に評価が集まっています。多くのユーザーがレフ機からミラーレスへの移行を進めるきっかけの1台になっている様です。

ネガティブレビュー

  • グリップのホールド感が悪く、カメラが安定しない。
  • 液晶のチラツキが他社と比較しても、どうしても気になる。
  • 画質、特にJPEGが他社と比較すると1段劣るように感じる。
  • 操作系がゴチャゴチャされていて使いにくい。
  • 純正現像ソフトがあまりに使えない。

販売台数が多いので、マイナスレビューも多く見られます。その多くは操作系などの細部に対してのもの。機能面では充実しているので、SONYはミラーレスというよりもカメラとしての成熟が課題になっているようです。


まとめ


α7Ⅲでフルサイズミラーレスに移行した場合、もちろん操作の慣れなどは必要ですが、レンズは今まで使っていたものをマウントアダプターを介して装着できますし、AF速度もレフ機と変わらず瞳AFなどがプラス、画質も従来以上、高速連写ということで、なんの問題もなく使えることでしょう。

フルサイズミラーレスの流れに乗り遅れたくない人は、α7Ⅲへの迅速な移行を検討してみてはいかがでしょうか。
レンズマウント
レンズマウントSONY Eマウント
撮像素子
センサーサイズフルサイズ(35.6×23.8mm)
有効画素数2,420万画素
ダスト低減機能
映像エンジンBIONZ X
画像記録
記録媒体

SDカード
SDHCカード
SDXCカード
メモリースティックPRO Duo
メモリースティックPRO-HG Duo

スロット数

ダブルスロット
SDカード/SD・MSカード

記録画素数

35mmフルサイズ時
Lサイズ:6000 x 4000 (24M)
Mサイズ:3936 x 2624 (10M)
Sサイズ:3008 x 2000 (6.0M)

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応
記録サイズ

XAVC S 4K(3840 x 2160):30p
XAVC S(1920 x 1080):120p

記録形式

XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠

ライブビュー
フォーカスファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式)
シャッター
シャッター速度1/8000~30秒
連続撮影速度最高約10.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数1200分割ライブビュー分析測光
ISO感度100〜51,200
AF
測距点最大693点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.78倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3.2インチ 92万ドット
可動式チルト可動式液晶
I/F
インターフェース

マイクロUSB、USB Type-C、HDMIマイクロ

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

610

撮影可能枚数(ライブビュー)

710

動画撮影可能時間

ファインダー使用時:約115分
液晶モニター使用時:約125分

USB充電
使用電池リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100
サイズ・重量
サイズ126.9(幅) x 95.6(高さ) x 73.7(奥行き)mm
重量565g
発売日
発売日2018年03月23日