SONY α7 II ILCE-7M2

SONY α7 II ILCE-7M2

SONYのフルサイズミラーレスにおける爆発的な人気を生み出したのはα7R IIIであり、その後にハイアマチュア向けとして発売されたα7 IIIです。その影に隠れるように販売されているのがフルミラに注目が集まる直前に発売されたα7 IIです。α7 III、α7RIII、さらにはα7RIVまで発売されている中、α7 IIを購入する価値はどこにあるのか、α7 IIの魅力を解説します。

ミラーレス一眼カメラ / SONY / ハイアマチュア
新品:
122,081円〜(198)
中古:
83,900円〜(115)

フルサイズカメラを10万円台で手に入れる価値


SONY α7 II / SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art
出典:flickr(@Daisuke K)

SONY α7 II
出典:flickr(@yollstory.com)

SONY α7 II
出典:flickr(@Andrey Angelov)

2014年発売のSONYフルサイズミラーレスα7 II。タイミングとしては、フルサイズミラーレスに注目が集まりはじめたタイミングとなります。

α7 IIはフルサイズ一眼初となるボディ内手ブレ補正を搭載しました。フルミラのメリットは、ボディサイズのコンパクトさ、フランジバックの短さなどが上げられますが、ボディ内手ブレ補正を搭載することで手ブレ補正の可動軸が増やせたり、レンズ内手ブレ補正が不要となることでレンズ価格を抑えられるというメリットも出てきます。

ボディ内手ブレ補正によってオールドレンズや手ブレ補正のない単焦点レンズでも暗いところで気兼ねなく使えるというのは大きなメリットです。一眼レフでは、ファインダーで覗いたときに手ブレ補正の効果がわかりやすいようにレンズ内手ブレ補正が採用されてきましたが、ミラーレスではファインダーもイメージセンサーの映像なので、ボディ内手ブレ補正が積極的に採用されています。

さらに、ミラーレスの弱点であったAF速度を補う像面位相差AFや、ミラーレスの特徴でもある顔検出AFや瞳AFといった特徴的な機能も開発が進んでいます。

α7 IIはまさにそういったフルミラの開発がある程度進んだ時期に生まれたミラーレス一眼であり、α7 III、α7RIIIと比較しても、スペック不足はありますが、ボディ内手ブレ補正などのフルミラ特有の機能が不足しているといった印象は少ないカメラです。

そんなα7 IIは発売から時間を経て10万円に少し持ち出す程度で手に入れることができます。

10万円で買えるフルサイズ一眼といえば、Canon EOS 6D Mark IIがあげられます。6D Mark IIはコンパクトな初心者向け一眼レフとして人気です。価格的にほぼα7 IIと同等、画素数的にもα7 IIが2430万で6DIIが2620万でほぼ同等といえます。また、驚くべきはサイズで、レフ機である6DIIはミラーレスのα7 IIとほぼ同等のサイズで重量差は130gしかありません。

こうなると、わざわざ発売の古いα7 IIを選ぶメリットも少なく思えます。しかし、今更レフ機を購入するメリットがあるのでしょうか?

α7 IIが発売された2014年であれば、あえてフルミラを購入するメリットはあまり大きくありませんでしたが、CanonもEOS R、RP、R5、R6とフルミラを発売し、SONY Eマウントレンズも手ブレ補正搭載が不要でマウント仕様が公開されていることで純正だけでなく社外レンズも充実しています。レンズ不足を理由にミラーレスを避ける理由は無くなっています

まさに時代はフルサイズミラーレス。もし既にレフ機を持っているなら別ですが、10万円のフルサイズでカメラを趣味としてはじめようとしているなら、今更レフ機を買ってレフ機用レンズを集めるよりも、フルミラを買って、フルミラ用レンズをレンズを集めたほうが効率的となります。

確かに、レフ機用レンズはマウントアダプターを介してミラーレスでも使うことはできますが、先程書いた様にフルミラ出始めの時期とは違い、今はフルミラ用レンズも充実しているので、わざわざレフ機用レンズをフルミラに使う必要性も少なくなってきます。

10万円でフルサイズを購入するならα7 IIは真っ先にあげられる候補となります。

SONY α7 II / SAMYANG AF 85mm F1.4
ポートレートはやはりフルサイズの描写力と大きなボケが適しています

SONY α7 II / FE 50mm F2.8 Macro
マクロ撮影もピントを上手く合わせることで見事な描写となります

SONY α7 II / FE 24-70mm F4 ZA OSS
風景写真でも、無限遠に合わせたピントで風景を緻密に描写しています

SONY α7 II
フルサイズならではのボケ描写も楽しめます

SONY α7 II / FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
白飛びが発生しそうな被写体でも、しっかりと階調を保っています

SONY α7 II
ISO3200でもノイズ感は少なく、星空撮影でも十分使えます


α7R IIIやα7 IIIが大ヒットした理由はα7 IIからの進化にアリ


さて、α7 IIがある程度完成されたフルミラであれば、α7RIIIやα7 IIIが登場する前にα7 IIが大ヒットしていたことでしょう。

確かにα7 IIはボディ内手ブレ補正を搭載して、像面位相差AF、瞳AFにも対応するなどミラーレスとして必要最低限の機能が集まっています。

しかし、α7 IIではなくα7RIIIやα7 IIIが大ヒットしたのは、α7 IIから大きく進化したポイントがあるからです。α7 IIを購入してから後悔しないようにその差は理解しておく必要があります。α7RIIIやα7 IIIが大ヒットした理由は大きく2つあり、1つはバッテリーが大きくなったことと、もう1つは裏面照射型CMOSセンサーを採用したことです。

まずバッテリーですが、α7RIIIやα7 IIIはα7 IIよりも2倍近く大きい容量のバッテリーが採用されています。α7 IIが1回の充電で約300枚ほどしか撮影できなかったことに対して、α7RIIIやα7 IIIは600枚以上の撮影が可能となっています。α7R IIIやα7 IIIはさすがにレフ機と同等とまではいきませんが、1日の撮影を1バッテリーでなんとかこなすことが可能な枚数となっています。α7 IIの場合は予備バッテリーは必須です。

次に大きく進化したポイントが裏面照射型CMOSセンサーです。裏面照射型CMOSセンサーは簡単に言うと、同じ面積のイメージセンサーでも、より多くの光をセンサーで受光できる技術で、暗がりでの撮影に大きな強みとなります。また、通常の撮影でもより高画質を実現することが可能となっています。

デジタル一眼としてはCanonに大きく遅れをとっていたSONYでしたが、裏面照射型CMOSセンサーの採用で画質でもCanonに匹敵する画質となりました。

では、α7 IIの画質が悪いかというと決してそんなことはありません。もちろんα7RIIIやα7 IIIには劣りますが、それはプロやハイアマチュア目線での話です。

フルサイズ一眼然とした、スマホやコンデジとは別次元の画質がα7 IIにもあります。その他にもAF測距点数やAFスピード、精度などにも差がありますが、α7 IIもフルミラの醍醐味でもある瞳AFにも対応しているので、そこまで大きな不満は感じさせません。

もちろんα7 IIを使い込んで、デジタル一眼の知識も増えるに従って不満点も出てくることはありますが、最初に使うフルミラとしての不満点はそこまで多くないでしょう。

ただし、α7RIIIやα7 IIIが一眼レフと比較してほとんど遜色ないカメラであることに対して、α7 IIはバッテリーの持ちを筆頭に、ファインダー解像度や操作性などで不満点が出てしまうということは頭に入れておきましょう。


α7 IIのためのレンズとは


さて、10万円+αというコスパの良さが光るα7 II。

レンズ選びでも、ボディ内手ブレ補正と社外レンズが充実してきていることでコスパの良さを発揮できるのですが、唯一の難点が最初の1本です。CanonやNikonは本体と同時に購入できるキットレンズの評判が高く、はじめて一眼カメラを購入するならレンズキットというのが定番なのですが、SONYはそうではありません。

α7 IIのキットレンズとなっている FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870は価格こそ手が出しやすくなっていますが、フルサイズ一眼の画質を十分に活かす性能がないという評価が多くなっています。

そこで、最初の1本としておすすめなのが「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD」です。社外製ですが、純正のSONY高級レンズGマスターに迫る画質があり、しかも、圧倒的なコスパとなっています。

α7 IIのあとにα7 IVなどにステップアップしても十分に使えるレンズであり、FE 28-70mm F3.5-5.6より数万円高価でも、長く使うことを考えれば十分な価値があります。TAMRONはSONY Eマウント用レンズを矢継ぎ早に発売していて、純正レンズに近い画質ながら圧倒的なコスパということで、SONYフルミラを使い続けるなら28-75mm F/2.8 Di III RXDをはじめとして長い付き合いとなるでしょう。

もし、最初にレンズには予算を大きく出せないということであればFE 28-70mm F3.5-5.6を中古で購入することがおすすめとなります。FE 28-70mm F3.5-5.6は中古であれば、1.5万円程度で購入できるので、もしレンズに不満を感じてもそこまでお財布に大きなダメージは残しません。

α7R II / Tamron 28-75mm F2.8 Di III RXD
「α7RII」をつかったTamron 28-75mm F2.8 Di III RXDの作例になります


ネット上のユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • 携帯性はフルサイズ一眼としては文句なしのメリット
  • 価格が下がったことでコスパ最高のフルミラになった
  • 賛否はあるが、角張ったデザインは悪くない
  • スローシャッターでも手ブレ補正のお陰でかなり手持ちで撮影可能
  • SONYストアで購入すれば長期保証があるので安心

価格が下がったことで手軽に持ち運べるフルサイズとなりました。

■ ネガティブレビュー

  • とにかく電池がもたない。予備は必要
  • ホールド感は悪く、大きなレンズと組み合わせるとかなり不安定
  • 機能を使いこなすには、情報も少なく、使い手の適応能力が求められる
  • フルサイズ?と思いたくなるような画質
  • 暗所ではAF精度がかなり悪くなる

やはりこの世代のSONY一眼はまだまだ未完成という点が多々見られるようです。


まとめ


2014年の発売当初α7 IIは一眼レフと比較して、操作性やバッテリーの持ち、ファインダー像の見え方などが比較され、同価格であればそこまでミラーレスに移行するメリットは少ないとも判断されました。

しかし、ミラーレス用のレンズも増え、α7 IIもかなり価格が下がったことで一眼レフと比較したデメリットも、価格差として許容できるものとなりました。最新フルミラと性能差を正しく理解すれば、10万円+αという価格はかなり魅力的です。
レンズマウント
レンズマウントSONY Eマウント
撮像素子
センサーサイズフルサイズ(35.8×23.9mm)
有効画素数2,430万画素
ダスト低減機能
映像エンジンBIONZ X
画像記録
記録媒体

SDHCカード
SDカード
メモリースティックPRO Duo
SDXCカード

スロット数

シングルスロット

記録画素数

35mmフルサイズ時
Lサイズ:6000 x 4000 (24M)
Mサイズ:3936 x 2624 (10M)
Sサイズ:3008 x 2000 (6.0M)

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応-
記録サイズ

XAVC S(1920 x 1080):60p

記録形式

XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4

ライブビュー
フォーカスファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式)
シャッター
シャッター速度1/8000~30秒
連続撮影速度最高約5.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数1200分割ライブビュー分析測光
ISO感度100〜25,600
AF
測距点最大117点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.71倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3インチ 122.88万ドット
可動式チルト可動式液晶
I/F
インターフェース

USB2.0、HDMI

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth-
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

270

撮影可能枚数(ライブビュー)

350

動画撮影可能時間

ファインダー使用時:約60分
液晶モニター使用時:約65分

USB充電
使用電池リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50
サイズ・重量
サイズ約126.9(幅) x 95.7(高さ) x 59.7(奥行き)mm
重量556g
発売日
発売日2014年12月05日