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見慣れた景色を宝物に。 オールドレンズの先に広がる美しき世界を切り取っていく
庭先フォトグラファーとして、身近な景色を題材とした写真を発信されているosamu。さん。osamu。さんの撮る幻想的で美しい写真の数々は、まるで物語の世界を垣間見るようで多くの人を魅了しています。そんなosamu。さんがどんな瞬間に魅了されシャッターを切っているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: osamu。 | 作成日: 2022/09/22 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにosamu。さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
写真を撮る事自体は以前から好きでした。
もともと山登りが好きで、山岳写真を撮る為にNikonのフィルム一眼レフカメラとレンズ数本を担いで登っていたのですが、膝を痛めてからは荷物を減らす為にハイエンドコンデジに切り替えました。今はまとまった休みが取り難くなったので、山からは遠ざかっています。
今の様に撮影が生活の中で大きくウエイトを占める様になったのは7年程前でしょうか。SNSに投稿を始めたのがきっかけです。
Twitterを始めた頃、写真は日常の記録程度だったのですが、写真アカウントの方々の作品に刺激を受けてマイクロフォーサーズの1眼カメラを購入。
やはり機動力重視でフルサイズは敬遠していたのですが、ある時カメラ雑誌で見たエッジの効いたバブルボケの写真と、とろける様なボケ味の写真に目を奪われました。これがオールドレンズとの出会いです。
オールドレンズの画角をそのまま活かしたかったので中古のフルサイズ機を購入し、現在は、風景はマイクロフォーサーズ、お花はフルサイズにオールドレンズと使い分けています。
― 身近な景色がこんなにも美しく幻想的に切り取れるのかと驚かされます。試行錯誤をする中で見出していった表現かと思います。osamu。さんが魅力を感じる瞬間や写真表現において大切にされていることについて教えてください。
オールドレンズで撮影する様になって、遠くの絶景を撮りに行かなくても身近な場所、ご近所や足元にも素敵な景色がある事に気づかされました。見慣れた風景でもオールドレンズを通すことによって光の射し方や背景の色合いで世界が変わります。
やはり朝や夕暮れの斜光は魅力的な世界を魅せてくれますね。特に朝露や霜の降りた庭先は宝の山。トレジャーハントする気分で、どのレンズにしようか迷いながら葉先の雫や木漏れ日のきらきら、枯れもの、蜘蛛の巣、猫じゃらしなんかを探します。
ただ、そんなに時間の余裕はありません。雫は次第に輝きを失い、霜は溶けてしまいます。色んなものが光輝いて見える朝のこの瞬間が宝物なんです。
オールドレンズで花を撮る場合に意識している事は、そのレンズの個性を出来るだけ活かした表現にしたいという事でしょうか。せっかくの個性なのでフレアやゴーストが多少派手でもボケが煩くても構いません。自分にとってはオールドレンズの光もお花も主題なんです。花の方が副題になっている時も多いですね笑
― オールドレンズでの撮影は肉眼で見える世界とは違うからこそ、イメージを持つことが難しくかつ重要だと思います。イメージを膨らませる上でどんなことを大切にされていらっしゃいますか。
ほとんど感覚だけで撮っているので難しい質問ですね笑。レンズに慣れてクセがわかってくると、どんな感じに写るか多少の想像は出来る様になります。カメラを持っていない時でも素敵な光と被写体を見つけると、つい想像でシャッターを押したりしてこのレンズならこんな感じにとイメージを膨らませたりはします。
でも、実際にファインダーを覗いて想像してなかった画をみつけた時のドキドキ感が好きなんですよね。
― osamu。さんにとってのオールドレンズの魅力を教えてください。また、オールドレンズを使ってみたいと思っている方は多くいると思いますが、これから始めようとする方にアドバイスをいただけますでしょうか。
他の人が対象としない被写体でも、オールドレンズを通して見ると世界が変わる事に驚かされます。自分にとって隠れた美を発見する魔法のツールなんです。
それともう一つ(一番の?)の魅力は安価な事。価格が上がっているとはいえ、明るい単焦点レンズが手頃な価格で手に入ります。
マウントの違いさえ注意すればレンズの知識や蘊蓄なんて必要ないのです。思ったより敷居は低いので、気になったレンズを手に入れて撮ってみましょう。もしそのレンズと気が合わなければ、手放して違うレンズとお見合いすればいい。上手く撮れるという事じゃなくて、なんていうのかな・・どこにでも連れ出したい気の合うレンズと出会えたら幸せになれます。
ただ、オールドレンズ沼には注意してください笑
― 続いて、osamu。さんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
どれもメインなんですよ。
花を撮る時はオールドレンズですが、その場合はSONY α7Ⅱ。オークションで手に入れた中古ですが大活躍です。
レンズはお気に入りが何本か有りますが、つけっぱなしになっているメインはCarl Zeiss Planar T* 85mm F1.4。魅力はやはり柔らかで華やかなボケとシャープなピント面ですね。どんなレンズを使う場合でも最初にこのレンズで撮り始めます。
風景や動きのあるものはOM SYSTEM OM-1 と12-100mm F4.0 PROです。マイクロフォーサーズの性能は高くなっていますし、風景写真ならこのレンズ1本でこなせる機動力が魅力です。
お散歩写真の様なスナップ撮影は FUJIFILM X100V。コンパクトでフィルムシミュレーションが楽しいのです。そして何よりもカッコいい!
― 最後に、osamu。さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
今のカメラさえ使いこなせていないので特に欲しいカメラは無いのです。強いていうなら早くて正確なAFや連写性能の様な最新便利機能は必要無いので、MFレンズ専用でバッテリーのもちが良く安価なフルサイズ機が欲しいです。どこかのメーカーさん、発売してくれないかな笑
抱負と言う訳ではないですが、理想は太陽や草や雨の匂いが感じられる様な写真を撮ってみたいですね。他にも撮りたいシーンはたくさんあるのですが、機会があればオールドレンズでポートレートに挑戦してみたいと思っています。
これがベストショット!という写真は有りませんが、気に入っている写真という事で、夜景をバックに秋桜を撮影した写真です。玉ボケの一つ一つに秋桜の影が写り込んで幻想的でした。
今年はもう少し構図を考えて撮ってみたいなと。
著者
osamu。
滋賀県出身静岡県在住。 自称「庭先フォトグラファー」なので、フィールドは主に庭先や職場周辺。 時々風景写真を撮りに出かけます。
osamu。さんの使用カメラ
osamu。さんの使用レンズ