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自分だけの表現を求めて。 その景色・その瞬間の雰囲気をより美しく描いていく
理容師として働くかたわら、大分県を中心にポートレートや風景写真を撮るtakeshi.sさん。大分の美しい風景と共に描かれるtakeshi.sさんの美しく幻想的な写真は、まるで映画のワンシーンのようで観る人を魅了します。そんなtakeshi.sさんがどんな景色に魅力を感じ、表現されようとしているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: takeshi.s | 作成日: 2020/09/26 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにtakeshi.sさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
きっかけは21歳の時、父が昔使っていたフィルム一眼(Canon FTb)を貰った時から始まります。
その当時、仲の良い先輩がカメラマンを目指していて、カメラや写真に関する基礎知識を実践を交え教えてもらいました。
とは言え、その時はそんなにのめり込む事も無くそのまま10数年が経過しデジタル時代に突入し、SNSでたまたま見かけた何でもないスナップ写真の持つ雰囲気が印象深く、レタッチで雰囲気を乗せ表現する世界がある事を知ってからのめり込んでいった感じです。
今思えば、フィルム写真時代はポジで綺麗な風景を撮る事ばかりに固執していたので、それが面白くなかったんでしょうね。
― takeshi.sさんの写真は、被写体と光とが穏やかに混ざり合っていて、どこか夢の中で見た景色のような印象を受けます。takeshi.sさんの美意識がそのまま表現されているからだと思うのですが、takeshi.sさんはどんな瞬間や景色に魅力を感じ、表現されていますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいらっしゃいますか。
特定のこの瞬間この景色と言うのはあまり無く、その時の瞬間や景色の持つ雰囲気をより美しく感じられるように表現したいと思っています。見た目に綺麗ではなく、雰囲気が綺麗と言ったところでしょうか。。。
影響を受けた写真は前項でも出てきましたが、たまたま見かけたSNS上のスナップです。しかし、今となってはどなたの作品だったかわかりません。
写真ではない所で言うとアニメでの夜の描き方です。人の目で見た時や普通にカメラで撮った時とはまったく別物です。感覚的に夜だとわかる表現の色彩は自分の写真をレタッチする上でも積極的に取り入れています。
― 先ほどの質問とやや重複するのですが、takeshi.sさんが思い描くイメージを表現するにあたって、撮影時や現像の際にどんなことを心がけていらっしゃいますか。
全体的にはアンダートーンな写真が好みなのですが、アンダーでもただ暗いだけの写真にならないようには撮影時も現像時も心がけております。
あと、引き構図のポートレートでも明るいレンズを開放で使う事が多く中途半端なピンになりがちですが、被写体さんを出来るだけ浮き上がらせる為にピントには少しシビアになっています。
― takeshi.sさんは大分県を中心として撮影されていて、同時にアカウント「@OitaCameraClub」のファウンダーでもいらっしゃいます。takeshi.sさんが感じる大分県の魅力や、おすすめしたいスポットについて教えてください。
大分の魅力はやはり自然が豊かな所でしょうか。ポートレート撮影向きの森・渓谷と中心部から車で1時間も走ればどこかしら撮影ポイントは見つかります。
オススメしたいスポットは季節や撮影コンセプトにもよりますが、一枚岩の上をサラサラと水が流れる岳切渓谷、男池周辺の原生林の森、一面のススキが美しいタデ原湿原、空のリフレクションが綺麗な糸ヶ浜・真玉海岸とあげればきりがないくらい出てきます。
― オールドレンズを積極的に取り入れていらっしゃいますが、オールドレンズのどんな点に魅力を感じますか?また、非メジャーなオールドレンズは情報を集めるのも一苦労ですが、どのように魅力的なオールドレンズを探していらっしゃいますか。
オールドレンズの魅力と言うか好きな所は、現代のレンズのように高コントラストで高彩度ではない所でしょうか。
高価な現行レンズはコントラストが高くはっきりとした彩度で撮れ、鮮やかで綺麗だとは思います。ただ、綺麗過ぎて前にも述べた雰囲気を表現すると言う部分では、し辛いと感じる事もしばしばあります。
その点オールドレンズは安値で購入する事も出来ますし、時にはうっすら付きかかっているカビが独特の味付けになる所も使っていて面白いです。
ただし、古いレンズと言うのは高精細になったセンサーに対して解像してくれないと言うのがほとんどですので、Carl Zeissなどの当時としてはハイスペックだったオールドレンズを好んで使っています。
― takeshi.sさんがメインで使っていらっしゃるカメラとレンズについて、それぞれに至った経緯やお気に入りのポイントについて教えてください。
カメラはSONY α7 II α7 III と使っております。α7 IIの方は主にMFオールドレンズ用、α7 IIIの方は現行レンズ用と使い分けています。
数年前までは、そんなにカメラに詳しいのに何故SONYのカメラなんか使っているの?と、質問された事もありますが…(笑)
SONYのカメラを選んだ経緯は、現代のカメラは光学機器でありながら精密な電子機器でもあると言う点です。それなら単純にボディは電子機器に強いメーカーのモノが良いのでは?と、考え躊躇する事なくSONYを選びました。
また、純正でCarl Zeissのレンズを選べる所も大きな要因の一つになっています。特にAマウントのZeissレンズであるSAL50/1.4zは、AFが使えるオールドレンズとして重宝しております。
― 最後に、takeshi.sさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは今の作風とは随分異なりますが、九州ではなかなか見られないアイスダストでしょうか。たまたま夕方雪山に登って撮れた1枚です。
雪のアーチのようになった狭い小道に西陽が差し込んできているのですが、ちょうど20ミリの単焦点を付けていたお陰で奥行きのある幻想的な瞬間を収める事ができました。今だったら、もうちょっと上手く撮れたりもするのかな?とも思います(笑)
次に狙っているカメラは、高画素機が欲しいです。
ただ、α7R IIIは設計がα7 IIIより古いし…α7R IVほどの高画素は必要無いと考えますし…。理想としてはα7 IIIとα7R IVの中間ぐらいのカメラが出ないものかと思っております。
あとは、Eマウントでプラナー85ミリが出たら欲しいですが…EマウントにはGM85ミリがありますから出ないんでしょうね(笑)
今後の抱負と言うものは特に無く、今まで通り楽しく写真を続けられたら良いと思います。
著者
takeshi.s
1975年、大分生まれ。理容師(自営)。 2016年、Instagram上で、大分で写真を撮っている方や大分の素敵なロケーションを発信すべくハブアカウント@oitacameraclubを開設。 2017年、ソニーストア 福岡天神αフォトコンテスト入選。
takeshi.s
1975年、大分生まれ。理容師(自営)。 2016年、Instagram上で、大分で写真を撮っている方や大分の素敵なロケーションを発信すべくハブアカウント@oitacameraclubを開設。 2017年、ソニーストア 福岡天神αフォトコンテスト入選。
takeshi.sさんの使用カメラ
takeshi.sさんの使用レンズ