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SONY α7R II ILCE-7RM2

SONY α7R II ILCE-7RM2

2020年夏、SONY α7R IV、Canon EOS R5の登場で、ミラーレス機は高画素、高速高精度AF、高速連写でレフ機を上回るオールラウンド機となってきました。しかし悩ましいのが価格の高さ。風景写真や物撮りであればAF速度や連写速度は不要ですが、大判印刷するための画素数が欲しいということもあります。そんな人はSONY α7R IIで手を打ってみてはどうでしょう。新機種登場で手が出しやすくなったα7R IIに改めてスポットを当ててみましょう。

ミラーレス一眼 / SONY / ハイアマチュア
新品:
148,000円〜(102)
中古:
110,000円〜(176)

「高画素こそ正義」という人のために


SONY α7R II / FE 24mm F1.4 GM
出典:flickr(@John Brighenti)

SONY α7R II / FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
出典:flickr(@John Brighenti)

SONY α7R II
出典:flickr(@Masahiro TAKAGI)

SONY α7R IVは有効画素数6000万超えの超高画素機ですが、本体価格は40万円と簡単に手を出せるカメラではありません。話題のCanon EOS R5は約4500万画素で50万円弱とさらに手の出しにくい価格です。

さて、そんな中で単に1画素数あたりの価格を考えたときに最もコスパが良いカメラの1つとされているのが、4240万画素を20万円以下で手に入れることができるSONY α7R IIです。

近年、デジタル一眼は2000万画素が標準的な画素数として定着しつつあります。35mmフルサイズフィルムに近い大きさのCMOSイメージセンサーを作る場合、2000万画素程度が実用面や画質、コストのバランスが良いからです。

画素数が高くなるということは、CMOSセンサーに埋め込む光を感知するための受光素子の数が増えるので、1つの受光素子の大きさは小さくなります。そうすると受光感度が下がることなどもあり、画質に悪影響が出ることもあります。また、当然高画素センサーを作るにはコストもかかります。

さらに昨今は、写真を紙に印刷するという機会も少なくなっていて、そこまで高画素が求められなくなっています。そういった兼ね合いから2000万画素が1つの妥協点ともなっています。

しかし、2000万画素では十分な画質で印刷するならA3程度が限界で、A2やA1などの大きなポスター印刷をする場合は4000万画素以上が必要となります。そのため、ポスター写真などを撮影するプロ向けとしてα7R IVやEOS R5は超高画素機となっています。

もちろん、アマチュアでも頻繁にそういった大きな用紙に印刷するのであれば、α7R IVやEOS R5をメイン機として購入しても良いでしょう。ただし、そこまで頻度が高くないけども、たまにそういった印刷も必要というのであればα7R IIの画素数で見たときの高コスパに目がいきます。

2015年発売のα7R IIはさすがに最新機種に比べると様々な面で性能不足を感じますが、高画素の写真を撮るということに限れば満足できるカメラの1つと言えます。特に、新機種登場によって中古市場ではα7R IIの在庫も増える傾向にあり、中古での購入はさらにコスパをあげる手段となっています。


高画素機のメリット・デメリットをα7R IIはカバーできるのか


高画素機のメリットはなんと言っても大きな用紙に印刷出来るということと、高いトリミング耐性です。α7R IIは4240万画素あり、解像度を150dpiまで落とせばA0用紙でも印刷が可能なので、ほぼ全ての用紙サイズの印刷に対応することができます。

また、写真の一部を切り取るトリミングでも4000万画素あれば、かなり小さくトリミングしてもSNSなどでは十分使うことができます。高画素の写真は拡大してもかなり細部まで写真に収められていることがわかります。星空撮影で、小さい星まで鮮明に撮影したい場合などにもα7R IIの様な高画素機にメリットがあります。

一方で高画素機で起こりがちなデメリットについてはα7R IIで問題とはならないのでしょうか。

高画素機のデメリットとしてまずあげられるのが手ブレです。高画素機は、細部まで撮影するので微妙な手ブレまで描き出してしまうというデメリットがあります。

α7R IIは4.5段分のボディ内手ブレ補正があります。Canon EOS R5は最高8段分という高性能な手ブレ補正が話題となりましたが、α7R IIの4.5段分というのは、レンズ内手ブレ補正だけのレフ機に比べれば十分な数値でミラーレスとしても及第点です。4.5段あれば、明るい屋外なら手持ちで撮影しても、シャッタースピードが確保できれば手ブレが目立つということは少ないでしょう。

先程メリットであげた星空撮影では感度耐性もポイントとなります。高画素機は高ISO感度に対してノイズが出やすいというデメリットがあります。SONYは裏面照射型CMOSセンサーというノイズが出にくく感度を上げやすいCMOSを開発し、採用しています。

α7R IIにも当然この裏面照射型CMOSが採用されていて、最新機に比べれば多少ノイズは目立ちますが、高画素機として優秀なノイズ耐性があります。

最後にあげられるデメリットとしてはデータ量があります。高画素写真はデータ量が大きいので、一度にたくさんの写真を撮影する場合は、記録メディアに大容量なものが必要となります。

α7R IIはSDカードのシングルスロットなので、この点は少し物足りないかもしれません。メイン機としてどんどんシャッターを切っていると、カードがすぐにいっぱいになっているということもあるでしょう。

こうしてみるとα7R IIは高画素機のデメリットを完全にクリアしたカメラではありませんが、実用的には十分デメリットをカバーできるカメラということが言えます。

SONY α7R II / FE 24-70mm F2.8 GM

連写速度が高くないので瞬間を捉えるにはタイミングが重要ですが、網の細部まで捉える解像感は見事です

SONY α7R II

動物瞳AFには非対応なのでテクニックでカバーする必要がありますが、動物ポスターなど有用性の高い写真が撮れます

SONY α7R II

高解像度カメラなら、小さな星まで描画できます

SONY α7R II / EF70-200mm F2.8L IS II USM

星空同様に夜景も多くの光源を捉えることができ、ISOを下げればノイズも気になりません

SONY α7R II / FE 16-35mm F2.8 GM

逆光でも暗部の階調は比較的保たれていて、安心して撮影できます

SONY α7R II / FE 55mm F1.8 ZA

スポーツ撮影が得意なカメラではありませんが、狙ってシャッターを切れば十分に撮影できます


ハードウェアの性能不足は注意


SONYのフルサイズミラーレスが注目されたのはα7R IIIでミラーレスのデメリットの多くを克服したということがあげられます。

最も大きな点としてはバッテリーもちです。ミラーレスはEVFがあるのでどうしてもバッテリー消費が激しいというデメリットがありますが、α7R IIIは大容量バッテリーNP-FZ100を採用したことで、撮影可能枚数をファインダー撮影でも500枚以上と大きく伸ばしています。

しかし、α7R IIは旧世代機ということでバッテリーはNP-FW50というNP-FZ100の半分の容量しかないバッテリーで、撮影可能枚数も300枚以下しかありません。

その他にも、α7R IIはタッチパネルが不採用だったり、マルチセレクターがない、親指AFボタンがないなど、α7R IIIと比較するとハード面での性能不足が目立ちます。

また、SONYミラーレスの代名詞とも言える瞳AFも十分な速度や精度ではないというソフト面での不満もあります。そういった点からもやはりメインカメラとして使うには少々扱いが難しいカメラと言わざる得ないでしょう。

ただし、バッテリー不足はUSB給電撮影で対応可能で、AF速度も素早い動体撮影以外なら気になるものではないので、撮影シーンを限定して使う高画素機としては十分な性能があると言えます。


レンズにはお金をかけたい。注目は「FE 24-70mm F2.8 GM」


高画素機の真価を発揮するにはレンズ性能が重要なポイントとなります。細部まで描き出してしまう高画素機はレンズも解像感が高く得られるものにしないと、微妙な収差などが目立ってしまいます。

SONYの純正EマウントレンズはGマスターというハイエンドモデルがあります。α7R IIは高画素機としては安価に手に入れることができますが、レンズには予算を割いてGマスターレンズを選ぶと良いでしょう。

FE 24-70mm F2.8 GMはいわゆる大三元の標準レンズで、風景から物撮りまで幅広く対応できます。F2.8という明るいF値が、4000万画素を超える高画素写真に耐える解像感の高い描写を与えてくれます。


ネット上のユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • EVFはクリアで見やすい
  • 以前のα7よりもシャッターボタンが押しやすくなった
  • ISO6400まではギリギリ使えるレベル
  • ピーキングでマニュアルフォーカスが正確にできる
  • 一般的なアマチュアカメラマンであればミラーレスとしての目立った不満はないレベル

撮影において致命的となるような欠点はなく、高画素写真への高評価が目立ちました。

■ ネガティブレビュー

  • 細部の作りが華奢で信頼性に不安
  • バッテリーは普通の感覚で撮影するとあっという間に無くなる
  • シャッターショックに依るブレが気になる
  • 露出補正ダイヤルはかなり回しづらい
  • ボタンの配置が悪くリズムよく撮影できない

あくまで2015年発売のミラーレスということで、最新機種と比べるような過度な扱いやすさへの期待は出来なさそうです。


まとめ


あまり高すぎる画素数の写真は記録メディアの容量が必要とされたり、現像する際にもPCのスペックが求められたりと、常用するには必ずしも扱いやすい写真ではありません。

しかし、大判プリントなどで高い画素数の写真が必要となることもあります。α7R IIはα7R IVの発売で、画素数あたりのコスパが最も高いデジタル一眼の1つとして注目されています。中古であれば、α7R IIIやα7 IIIなどとも歴然とした価格差があるので、さらにお得感があがっています。

サブ機として高画素機を1台持っていたいという人には魅力的な選択肢と言えます。
レンズマウント
レンズマウントSONY Eマウント
撮像素子
センサーサイズ35mmフルサイズ(35.9×24.0mm)
有効画素数4,240万画素
ダスト低減機能
映像エンジンBIONZ X
画像記録
記録媒体

SDHCカード
SDカード
メモリースティックPRO Duo
SDXCカード

スロット数

シングルスロット

記録画素数

35mmフルサイズ時
Lサイズ: 7952 x 5304(42M)
Mサイズ: 5168 x 3448(18M)
Sサイズ: 3984 x 2656(11M)

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応
記録サイズ

XAVC S 4K(3840 x 2160):30p
XAVC S(1920 x 1080):30p
XAVC S(1280 x 720):120p

記録形式

XAVC S/AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4

ライブビュー
フォーカスファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式)
シャッター
シャッター速度1/8000~30秒
連続撮影速度最高約5.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数1200分割ライブビュー分析測光
ISO感度100〜25,600
AF
測距点最大399点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.78倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3インチ 122.88万ドット
可動式チルト可動式液晶
I/F
インターフェース

USB2.0、HDMI

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth-
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

290

撮影可能枚数(ライブビュー)

340

動画撮影可能時間

ファインダー使用時:約50分
液晶モニター使用時:約55分

USB充電
使用電池リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50
サイズ・重量
サイズ約126.9(幅) x 95.7(高さ) x 60.3(奥行き)mm
重量582g
発売日
発売日2015年08月07日