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何気ない懐かしさに魅力を感じて。 写真を通じて、記憶に残る光景を探していく
まるで子供の頃の記憶を呼び起こしてくれるような写真の数々を発信されているharuさん。ノスタルジックでありながら、直接記憶に繋がるような描写は多くの人を魅了します。そんなharuさんがどんな瞬間に魅力を感じ写真に収めているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: haru | 作成日: 2022/09/04 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにharuさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
写真を始めたきっかけは25歳の頃にイベント関係の仕事で記録係になったことです。せっかくなら良い写真を残したいと日々考えるうちに沼にはまっていきました。全くの素人の私がのめり込んだ10段階の沼の深さを知ってもらえたら嬉しいです。
1.綺麗な写真は大きな一眼レフでとれるらしい。
→Canon EOS Kiss X2とキットレンズを試す。
2.ミラーレスカメラはもっと良いらしい。
→OLYMPUS E-PL1とキットレンズを試す。
3.フルサイズのカメラはさらに良いらしい。
→Canon EOS 6DとEF24-105mm F4L IS USMを試す。
4.単焦点レンズはさらに良いらしい。
→Canon EOS RとEF50mm F1.8 STMを試す。
5.FUJIFILMのフィルムシュミレーションが良いらしい。
→FUJIFILM X-T1とXF35mmF1.4 Rを試す。
6.オールドレンズというものは味があるらしい。
→SONY α7 IIとSuper-Takumar 55mm F1.8を試す。
7.オールドレンズの世界には空気感まで写すものがあるらしい。
→SONY α7RとCarl Zeiss Planar T* 50mm F1.4を試す。
8.LightroomというソフトでRAW編集するともっと良いらしい。
→写真を好きな色に編集できる!感動!もっと早く知るべきだった!。
9.世の中には中判フィルムカメラというものがあるらしい。
→フィルムは難しそうなのでデジタルのGFX 50Rと中判レンズを試す。
10.ここまできたら中判フィルムカメラも試してみよう。
→PENTAX67を使い始める。
― ノスタルジック、タイムスリップしたような写真の数々に魅了されている方が多いと思います。きっと様々な対象を撮影する中で今のスタイルに辿り着いたのでは思うのですが、haruさんはどんな瞬間に魅力を感じシャッターを切っていらっしゃいますか。
なぜか記憶に残っている何気ない懐かしさに魅力を感じています。子供の頃に家で使っていたコップの柄とか、昔食べたスイカが凄くキラキラしていたとか。そういった記憶を思い出せるようなきっかけを探して撮影しています。
― 柔らかい雰囲気だけではなく、時にクリアで抜けのある描写にハッとさせられます。多様な機材を使いながら、表現を追求されていらっしゃると思いますが、どのように機材や表現を使い分けていらっしゃいますか。
基本的には単焦点オールドレンズを絞り開放で使う撮影スタイルです。画角は35mm換算で50mmから80mmばかりで広角レンズや望遠レンズもあまり使っていません。オールドレンズは逆光でフレアが出やすいので柔らかい雰囲気を出したいときは逆光で使ったりしています。
― また、haruさんの写真の魅力の一つとして、フィルムのような質感があると思います。フィルムの高騰で気軽に使えなくなっている中、デジタルでフィルムの質感を再現したいと思っている方は多いと思います。フィルムの質感の表現において、意識されていること、心がけていることについて教えていただけますでしょうか。
フィルムの質感をデジタルで再現したいと思った時に、一番最初はFUJIFILMのフィルムシュミレーションを使っていました。編集しなくてもフィルムの様な写りになるので凄いです。
特にクラシックネガという設定で撮ると色味がたまりません。その次に知った方法がRAW設定で撮影してLightroomで編集する方法です。編集する手間はかかるのですが気が済むまで編集できるので飛躍的に表現の幅が広がりました。編集の流れをざっくり言うと、彩度は低くして、全体的に緑を強くする、コントラストは高く、白レベルはギリギリまで強くして最後に粒子を乗せています。
― haruさんは多様なカメラやレンズをお使いだと思いますが、メインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
今までにフィルム、デジタル問わずカメラは30台ぐらい、レンズも40本以上色々と試して来ました。
その中で今はFUJIFILMのGFX 50Rに落ち着いています。GFX 50Rを選んだ理由は圧倒的な画質と雰囲気を写してくれるGFXシリーズの中でコンパクトで比較的財布に優しかったからです。
レンズは主に中判カメラのMamiya645の80mmF1.9を使っているのですが、このレンズが凄いです。凄くボケるのにボケ感はとても自然でぐるぐるボケなども目立ちません。しかもピント面はシャープときたらもう大変です。しかしオールドレンズなのでオートフォーカスが着いていません。オートフォーカス付きのGF80mmF1.7 R WRの方が良いに決まってるじゃないかと言われる恐れがありますが大丈夫です。フランジバックが長いのでヘリコイド着きアダプターを使えばマクロレンズとしても使えます。これは最新のレンズには出来ない特別な技です。
― 最後に、haruさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは町中でたまに見かける清酒専門通箱です。この写真はGFX50RとMamiya80mmF1.9を使い始めたばかりの時に偶然撮ったもので、場所はたまたま通りがかった酒蔵の二階なのですが、誰もいない空間でぽつんと1個置いてありました。自然光のみで優しく影も出来ていて奇跡の天然スタジオでした(笑)
次に狙っているカメラとしては、あまり35mmフィルムカメラに触れて来なかったのでPENTAX LXとKマウントレンズが欲しいなーと思っています。しかしライカの世界もまだ知らないので沼はまだまだ深いと思っています。
著者
haru
昭和が好きな平成生まれのサラリーマン。25歳の頃にキャノンkissx2を使い始めてから写真の世界にのめり込みました。実は曽祖父がカメラ店をやっていたそうで遺伝を感じています。主な活動拠点は滋賀、京都、大阪です。
haru
昭和が好きな平成生まれのサラリーマン。25歳の頃にキャノンkissx2を使い始めてから写真の世界にのめり込みました。実は曽祖父がカメラ店をやっていたそうで遺伝を感じています。主な活動拠点は滋賀、京都、大阪です。
haruさんの使用カメラ
haruさんの使用レンズ