製品解説
スペック
α6000はコスパ最強ミラーレス?
SONY α6000 / E 70-350mm F4.5-6.3 G OSS
SONY α6000 / E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
SONY α6000 / E 50mm F1.8 OSS
SONY α6000
SONY α6000
カメラとしての基本機能はα6100と大きな差は無い
α6000は2014年発売のSONY APS-Cミラーレスでボディだけなら5万円ほどで購入することができます。
ボディで5万円という価格はレフ機、ミラーレスを含めデジタル一眼ではほぼ最安値です。CanonのEOS Kissレフ機の型落ちカメラが5万円を切る価格となっていますが、CanonもSONYもミラーレスのエントリーモデルは、型落ちになって5万円前後で底値となる傾向にあります。
デジタル一眼はレフ機メインの時代からミラーレス全盛となる変革期の真っ只中で、ミラーレス一眼には新機能も続々装備され、開発コストも高く発売価格も上昇傾向にあります。そのため、新発売直後のミラーレス一眼はエントリーモデルでも非常に高価なため、気軽に購入するというわけにはいきませんが、α6000の様にα6100という後継機が発売された機種は値下がりして手が出しやすくなります。
お手頃価格といえるα6000ですが、今度は最新機種ではないので機能面での不足がないか心配となります。
SONYのα6000シリーズは、ミラーレスの特性を活かしたコンパクトなボディでありながら、EVF、電子ビューファインダーも標準搭載で本格撮影も可能なカメラです。CanonのAPS-Cミラーレス、EOS Mシリーズも似たような形ですが、EVFが非搭載で背面液晶を使った撮影しかできません。室内でゆっくり撮影するならファインダーがなくても問題ありませんが、屋外で動いているものなどを撮影するならファインダー撮影をした方が安定感が出ます。
さて、そんなα6000シリーズのエントリーモデルとなるのが最新のα6100と一世代前のα6000です。
α6000では出来なくて、α6100で出来るようになった機能としては、「背面液晶を見ながらの自撮り」「サイレントシャッター」「USB給電撮影」などです。一方で、α6100ではイメージセンサーのダスト除去機能がなくなりました。
レンズ交換のときにイメージセンサーが露出しやすいミラーレスには必須の機能かと思われますが、コストカットが優先されたようです。アンチダスト機能があって安心だからα6000を選ぶというのもありでしょう。
α6100はα6000から大きく革新的な進化をしたカメラというよりも、ブラッシュアップして使いやすさを進化したカメラとなっています。そのため、画素数などは同じで、α6000とα6100で撮影した写真を見比べても差を見極めるということは難しいでしょう。
製品 | SONY α6000(ILCE-6000) | SONY α6100(ILCE-6100) |
---|---|---|
価格 | 新品:59,590円〜 中古:36,900円〜 | 新品:101,218円〜 中古:71,800円〜 |
センサーサイズ | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 | 2,420万画素 |
連続撮影速度 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約11.0コマ/秒 |
4K対応 | - | ○ |
手ブレ補正 | - | - |
防塵・防滴 | - | - |
撮影可能枚数 | 310枚 | 380枚 |
重量 | 285g | 352g |
発売年月 | 2014年03月 | 2019年10月 |
最新機能は必要か?
α6100にはアンチダスト機能こそありませんが、前述の通りα6000から様々な進化があります。
α6000は2014年発売ということで、SONYがα7シリーズを発売するなどミラーレス販売に本腰を入れ始めた時期に発売された機種です。α6000は、瞳AFなどのミラーレス注目機能は搭載されていて、一眼レフよりもAF測距点数は多く、ミラーレスとして必要最低限の機能が装備されているカメラとなっています。
ミラーレスが登場し始めたときは、AF速度がレフ機よりかなり遅くネックとなっていましたが、SONYはこの問題をクリアして、さらに瞳AFという人物撮影で大きな助けとなる機能を付加させたことでミラーレス人気の立役者となりました。つまり、α6000はミラーレスがレフ機に引けをとらない性能を手にした時期に作られたカメラということです。
初めて手にするデジタル一眼がα6000であれば、AF速度にはなんの不満もなく、デジタル一眼らしい高画質な写真を楽しむことができます。最新機種ではAFは更に速く、瞳AFの追従性能などもアップしていますが、α6000でもスマホカメラのAFとは段違いの性能で、初めてのデジタル一眼としての不満はないでしょう。
一方で、2台目以降のデジタル一眼の場合、α6000では不満が出る可能性はあります。最新のα6100ではAFは更に速く、バリアングル液晶こそありませんが自撮りも可能、バッテリーもちも、USB給電撮影を可能とすることで補うことが出来るようになっています。やはりα6100の方がカメラとしての完成度が高いことは間違いありません。
しかし、他のデジタル一眼との比較ではなく、スマホカメラなどとの比較で、AF速度や画質の満足感を求めるのであればα6000は十分満足できる性能があります。
基本的にデジタルカメラの画質は、イメージセンサーの大きさが左右します。スマホよりも10倍以上大きな面積のAPS-Cサイズイメージセンサーを搭載したα6000は最新スマホよりも高画質です。
α6100は最新機種ということでα6000よりも画質アップしていますが、基本的に両者とも同じ大きさのAPS-Cイメージセンサーなので劇的な画質アップはありません。そのため、より高画質を求めるなら、APS-Cよりも2倍以上大きなフルサイズカメラが必要となりますが、フルサイズミラーレスは20万円以上するカメラであることを考えれば、α6000の様に5万円台で高画質な写真が撮れるカメラのコスパは高いと言えます。
SONY α6000 / FE 28mm F2
瞳AFは子供を撮影するときに大きな助けとなります
SONY α6000 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
明るい被写体でも白飛びも少なく、階調が保たれています
SONY α6000 / E 35mm F1.8 OSS
ISO 3200でノイズが若干気になるものの、十分な画質といえます
SONY α6000 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
逆光でも細かい部分までしっかりと描写されています
SONY α6000
エントリー機でもシャッタースピードを遅くした高度な撮影手法が可能です
SONY α6000 / E 18-135mm F3.5-5.6 OSS
決定的瞬間を撮るにはα6000の様な常に持ち歩けるカメラがポイントになります
レンズ選びを完結するならダブルズームキット
はじめてデジタル一眼を購入するとき、購入したときに悩むことの1つが「レンズ」です。
デジタル一眼は撮影シーンに合わせてレンズを交換して撮影します。α6000はボディ単体での購入以外にE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSが付属するパワーズームレンズキットと、E PZ 16-50mmと望遠ズームレンズE 55-210mm F4.5-6.3 OSSが付属するダブルズームキットがあります。
購入時の価格を抑えて購入するならパワーズームレンズキットがレンズとボディを5万円台で購入できてお得ですが、動物や運動会など子供の撮影をするなら望遠レンズは必須になるので1万円強高くなりますがダブルズームキットが結局はお得となります。レンズ単体で購入するよりもレンズキットで購入した方がお得なので、α6000でデジタル一眼ライフをスタートするときはダブルズームキットがおすすめとなります。
ダブルズームキットに付属するE 55-210mm F4.5-6.3 OSSは、望遠端が210mmなので、APS-Cセンサーサイズのα6000と組み合わせればほとんどの望遠撮影をカバーすることができます。つまり、ダブルズームキットを買っておけば、レンズがないから撮影出来ないというようなシーンは、超望遠や超広角、マクロ撮影などの専門的な撮影くらいなので、デジタル一眼初心者がレンズがなくて困るということがなくなります。
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- カメラにハマるきっかけをくれたカメラ
- 動かない被写体であれば画質はエントリー機もプロ機も同じ
- 性能は「悪くない」という印象のカメラで、コスパとしては良
- ホールド感は見た目ほどは悪くない
- 旅用カメラとしてはコンパクトで画質も文句なし
コンパクトさに対する好レビューが多く、カメラを持ち歩くきっかけを作ってくれる機種と言えます。
■ ネガティブレビュー
■ ネガティブレビュー
- 色ノリが悪く、淡白な印象の画質
- 暗所ではノイズが目立つ
- バッテリー消費が激しいので予備バッテリー2個は必要
- AF速度はレンズでかなり左右される
- 電源を入れてから、撮影可能になるまでに時間がかかる
SONYの画質はCanonともNikonとも違うので、画質に拘るなら好みの差も感じられることがあるかもしれません。
まとめ
スマホを機種変更するとき、多少高くても高機能な最新機種が良いというような人にとっては、デジタル一眼選びにおいてα6000は不満なミラーレスかもしれません。しかし、スマホはとりあえず電話とLINEが使えれば問題ないと考える様な人であれば、デジタル一眼はα6000で大満足出来る価格と機能です。
SONYのイメージセンサー技術が生み出した高画質な写真と、撮影しやすい高速AFは、α6000を手にしたデジタル一眼初心者に満足感を与えてくれます。
レンズマウント | |
---|---|
レンズマウント | SONY Eマウント |
撮像素子 | |
センサーサイズ | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 |
ダスト低減機能 | ○ |
映像エンジン | BIONZ X |
画像記録 | |
記録媒体 | SDHCカード
|
スロット数 | シングルスロット |
記録画素数 | Lサイズ: 6000 x 4000(24M)
|
画像ファイル | JPEG/RAW |
動画 | |
4K対応 | - |
記録サイズ | AVCHD(1920 x 1080):60p
|
記録形式 | AVCHD規格 Ver.2.0準拠、MP4 |
ライブビュー | |
フォーカス | ファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式) |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/4000~30秒 |
連続撮影速度 | 最高約11.0コマ/秒 |
露出制御 | |
測光方式/測光分割数 | 1200分割ライブビュー分析測光 |
ISO感度 | 100〜25,600 |
AF | |
測距点 | 最大179点 |
ファインダー | |
視野率 | 100% |
倍率 | 約1.07倍 |
ストロボ | |
内蔵ストロボ | ○ |
液晶モニター | |
サイズ | 3インチ 92.16万ドット |
可動式 | チルト可動式液晶 |
I/F | |
インターフェース | マイクロUSB2.0、HDMIマイクロ |
無線LAN | |
Wi-Fi機能 | ○ |
ネットワーク | |
NFC | ○ |
Bluetooth | - |
防塵・防滴 | |
防塵・防滴 | - |
手ブレ | |
手ブレ補正機構 | - |
GPS | |
GPS | - |
電源 | |
撮影可能枚数(ファインダー) | 310枚 |
撮影可能枚数(ライブビュー) | 360枚 |
動画撮影可能時間 | ファインダー使用時:約60分
|
USB充電 | ○ |
使用電池 | リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50 |
サイズ・重量 | |
サイズ | 約120.0(幅) x 66.9(高さ) x 45.1 (奥行き)mm |
重量 | 285g |
発売日 | |
発売日 | 2014年03月14日 |
価格情報2022.06.30 更新
製品情報
- カテゴリ
- ミラーレス一眼
- メーカー
- SONY
- タイプ
- エントリーモデル
- マウント
- SONY Eマウント
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価格 | 新品:59,590円〜 中古:36,900円〜 | 新品:101,218円〜 中古:71,800円〜 | 新品:79,926円〜 中古:79,800円〜 | 新品:110,000円〜 中古:98,000円〜 |
センサーサイズ | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | APS-C(23.5×15.6mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 | 2,420万画素 | 2,420万画素 | 2,420万画素 |
連続撮影速度 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約11.0コマ/秒 |
4K対応 | - | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | - | - | - |
撮影可能枚数 | 310枚 | 380枚 | 440 | 360枚 |
重量 | 285g | 352g | 299g | 359g |
発売年月 | 2014年03月 | 2019年10月 | 2021年09月 | 2019年02月 |
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価格 | 新品:59,590円〜 中古:36,900円〜 | 新品:74,999円〜 中古:36,799円〜 | 新品:56,133円〜 中古:37,820円〜 | 新品:63,333円〜 中古:38,500円〜 | 新品:57,500円〜 中古:38,548円〜 | 新品:63,999円〜 中古:34,620円〜 | 新品:75,800円〜 中古:40,600円〜 |
センサーサイズ | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | APS-C(22.3×14.9mm) | APS-C(23.5mm×15.7mm) | APS-C(22.3×14.9mm) | APS-C(23.6mm×15.6mm) | マイクロフォーサーズ(17.3 mm × 13.0 mm) | APS-C(22.3×14.9mm) |
有効画素数 | 2,430万画素 | 2,420万画素 | 2,424万画素 | 2,410万画素 | 1,630万画素 | 1,605万画素 | 2,420万画素 |
連続撮影速度 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約9.0コマ/秒 | 最高約6.0コマ/秒 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約7.0コマ/秒 | 最高約14.1コマ/秒 | 最高約9.0コマ/秒 |
4K対応 | - | - | ○ | ○ | - | ○ | - |
手ブレ補正 | - | ○ | - | - | - | ○ | - |
撮影可能枚数 | 310枚 | 常温(23℃)約295枚 | 450枚 | 常温(23℃)約235枚 | 350枚 | 350枚 | 常温(23℃)約295枚 |
重量 | 285g | 380g | 311g | 351g | 300g | 332g | 343g |
発売年月 | 2014年03月 | 2016年11月 | 2018年02月 | 2018年03月 | 2013年11月 | 2018年03月 | 2017年04月 |