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SONY VLOGCAM ZV-E10

SONY VLOGCAM ZV-E10

携帯電話にカメラが搭載され、高機能化されたことでコンパクトデジタルカメラはその存在意義が薄くなっていきました。次に同じ様な道を辿るのはビデオカメラかもしれません。そんなカメラとスマホの関係を予見するかのようなカメラがSONY VLOGCAM ZV-E10です。ZV-E10は時代を先取りしたカメラとなるのでしょうか。

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新品:
70,290円〜(134)

スマホカメラユーザーを取り込むカメラ

SONY VLOGCAM ZV-E10の外観
出典:flickr(@Henry Söderlund)
SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)

「VLOGCAM」この言葉はSONYによって商標登録されています。

SONYはこの言葉を用いて2020年6月にVLOGCAM ZV-1を発売しました。ZV-1はCyber-shotの名で有名なSONYコンデジのRX100シリーズをベースとして、VLOG撮影に特化させるために、背面のバリアングル液晶や高性能マイクを搭載。

手軽にVLOG撮影が出来て、光学ズームも出来るカメラとして人気となりました。

しかし、ZV-1は1型センサー搭載で、レンズは9.4-25.7mm(フルサイズ換算で24-70mm)固定ということで、あえてスマホやアクションカメラでのVLOG撮影からこちらに乗り換えるという決定打に欠ける部分もありました。

そんなちょっとモヤッとしたVLOGCAMでしたが、そのモヤモヤが2021年9月にスッキリします。

APS-C EマウントカメラのVLOGCAM、ZV-E10の発売です。

外観や操作系などはZV-1をベースとし、3つの高性能指向性カプセルマイクを搭載し、バリアングル液晶でVLOG撮影をサポート。

イメージセンサーやバッテリーなどはSONYのAPS-Cカメラであるα6000シリーズをベースにしていて、Eマウントレンズが装着出来ることは当然として、2420万画素の一眼画質の静止画撮影や4K30p、FHD120pの撮影が可能となっています。

ZV-1ではそこまで大きくはなかったスマホやアクションカメラとの差が、ZV-E10では明確な差となっています。

ZV-E10は、写真において、センサーサイズの違いからスマホカメラでは絶対に捉えられない僅かな光の差を一眼カメラが描き出すように、動画においても僅かな光源でも豊かな階調を描き出します。

また、主人公を浮き上がらせる豊かな背景ボケもセンサーサイズの大きさがなせる技となります。

近年のVLOG撮影においては「シネマティック感」というものが重要視される傾向にあります。

いわゆる映画のような様な動画のことで、そのためにはシネマカメラと同様に高画質であることはもちろんのこと、大きなイメージセンサーによる豊かなボケ感というのも重要な要素となります。

さらにZV-1とは違い、ZV-E10はEマウント一眼カメラであるということで、レンズ交換が可能ということはスマホやアクションカメラとの決定的な差となります。

昨今はスマホでも広角、望遠を含めた多眼搭載型が増えていますが、超広角から超望遠、明るい単焦点など、自由にレンズ交換が可能な一眼カメラはより高度な撮影が可能です。

ZV-E10はVLOG撮影に求められる手軽さと、高画質を両立したカメラになっています。
 

ライバルはLUMIX G100か


レンズ交換可能なVLOG撮影向けカメラとしては、PanasonicのLUMIX G100があります。

G100は2020年8月発売ということで、PanasonicもSONYと同時期にVLOG撮影を意識したカメラを開発していたということになります。

LUMIX G100はマイクロフォーサーズサイズのイメージセンサーを搭載し、動画撮影に強みのあるLUMIXシリーズの特徴を活かしたVLOG向け一眼カメラとなっています。

ZV-E10もLUMIX G100もVLOG撮影を意識しているとあって、バリアングル液晶搭載で、動画ボタンの存在感もあり、動画機能が充実しています。価格的にはZV-E10に若干の分がありますが、ほぼ同価格帯で、ライバル機と言えます。

比較ポイントとしては、センサーサイズが違うということと、EVFの有無が大きな違いとなります。

EVFの無いZV-E10はその部分に高性能マイクがあり、風よけを装着したときのスタイルから見ても、よりVLOG撮影に割り切った設計をしていることがわかります。

マイク関連ではZV-1やZV-E10はホットシューがマルチインターフェースシューになっており、SONY純正マイクであれば、ホットシューに指すだけで、別途ケーブルをマイク端子に接続することなく、本体に音声入力することができます。

また、昨今のSONYミラーレスの台頭具合を見れば分かる通り、Eマウントレンズはかなり充実しており、レンズの選択肢や、今後静止画用カメラを購入する予定なども考えるのであれば、ZV-E10がより魅力的な選択肢となりそうです。
 

レンズ選びはPZとOSSに着目


SONYフルミラのボディ内手ブレ補正といえば、単焦点やオールドレンズを装着しても手ブレ補正の恩恵を得られる超便利機能で、他社フルミラも続々とこの機能を搭載したことからも分かる通り、ニーズの高い機能です。

しかし残念ながらZV-E10にはボディ内手ブレ補正は非搭載となっています。代わりに電子手ブレ補正が採用されていて、この機能を使うと画角がクロップされます。

APS-Cという動画撮影としては大きなセンサーサイズがあるので多少クロップされても画質等は問題なく、電子手ブレ補正自体の評価も高く、そこまで手ブレに神経質になる必要はないかもしれません。

しかし、動きモノの撮影などでは電子手ブレ補正が邪魔になることもあり、光学手ブレ補正が欲しくなることもあります。

SONYのAPS-Cカメラはボディ内手ブレ補正非搭載のものが多く、APS-C用EマウントレンズにはOSSという光学手ブレ補正機能のあるレンズがあります。

フルサイズでも望遠レンズなどではOSS搭載の物があり、ZV-E10に装着すれば光学手ブレ補正の恩恵を得ることができます。

またZV-E10はシャッターボタン部分に、ズーミングレバーがあります。これはパワーズーム、PZを搭載したレンズを装着した場合、マニュアルではなく、内部モーターでズーミング出来るので、動画撮影時に滑らかなズーミングをすることが可能となります。

このOSSやPZを搭載したEマウントレンズは何本か発売されていますが、中でもE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSはZV-E10のキットレンズとして発売されていることで入手性も良くなっています。

E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS単体購入では4万円ほどの価格になりますが、ZV-E10のレンズキットとボディ単体の価格差は1万円ほどなので、レンズキットで購入することがかなりお得になります。

E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSSは本体購入時に必ず一緒に購入しておきたいレンズです。
 

作例紹介

SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
VLOGCAMといっても、中身はαシリーズ。静止画の画質は折り紙付きです
SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
コンパクトな形状はスナップカメラとしても重宝します
SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
APS-Cのボケ感は動画としては十分なボケ量があります
SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
暗部と明部の階調性の豊かさはセンサーサイズが重要になります
SONY VLOGCAM ZV-E10 / E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
スマホが高性能になろうとも、プロの映像に近づけるにはカメラが必要です
 

ユーザーレビュー

 
■ ポジティブレビュー
  • ZV-1よりも大きがα6400よりは小さく、片手でも持ちやすい
  • この価格でVLOGに必要なものを一通り網羅しているのは魅力
  • マイク風防が付属、かつワンタッチというのは便利
  • SONYの瞳AFを使って動画を撮影できるのでAF任せに撮影できる
  • 拡張性も高いので、長く愛用できそう
コンパクトかつ高機能、高画質、しかも低コストというハイコスパに高評価が集まっています。

■ ネガティブレビュー
  • やはり電子手ブレ補正だけでは十分なブレ補正は得られない
  • ローリングシャッター歪みは強く、動きモノの撮影は注意が必要
  • ファインダーがないので、本格的に撮影するには不向き
  • 16-50mmはPZが便利でも画質的には今ひとつなので他のレンズを使ったほうが良い
  • ボディサイズ的に仕方ないが、背面液晶はちょっと小さい
手ブレ補正には不満の声も多く、手持ちでブレなく撮影するにはジンバルなどを使う必要がありそうです。
 

まとめ


SONYはカメラだけなく、スマホも製造しているメーカーです。それだけに、ユーザーのスマホへのニーズ、カメラへのニーズというものに非常に敏感なメーカーです。

ZV-E10はまさにそういったユーザーのニーズを吸い上げて形としたようなカメラで、コストと性能、使い勝手がVLOG撮影者向けに非常に高いレベルでバランスをとっています。

一眼カメラユーザーが1つのカメラとして見た場合は、性能的に不満な部分もありますが、VLOGCAMとしては抜群の完成度となっています。
レンズマウント
レンズマウントSONY Eマウント
撮像素子
センサーサイズAPS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm)
有効画素数2,420万画素
ダスト低減機能-
映像エンジンBIONZ X
画像記録
記録媒体

SDカード
SDHCカード
SDXCカード
メモリースティックPRO Duo
メモリースティックPRO-HG Duo

スロット数

シングルスロット

記録画素数

Lサイズ: 6000 x 4000(24M)
Mサイズ: 4240×2832(12M)
Sサイズ: 3008x2000(6.0M)

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応
記録サイズ

XAVC S 4K(3840 x 2160):30p
XAVC S HD(1920 x 1080):120p

記録形式

XAVC S

ライブビュー
フォーカスファストハイブリッドAF (位相差検出方式 / コントラスト検出方式)
シャッター
シャッター速度1/4000~30秒
連続撮影速度最高約11.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数1200分割ライブビュー分析測光
ISO感度100〜32,000
AF
測距点最大425点
ファインダー
視野率
倍率
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3インチ 92.16万ドット
可動式バリアングル式液晶
I/F
インターフェース

USB Type-C、HDMIマイクロ

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC-
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴-
手ブレ
手ブレ補正機構-
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

440

撮影可能枚数(ライブビュー)

440

動画撮影可能時間

液晶モニター使用時:約80分

USB充電
使用電池リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50
サイズ・重量
サイズ約115.2(幅) x 64.2(高さ) x 44.8(奥行き) mm
重量299g
発売日
発売日2021年09月17日