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SONY α7C II(ILCE-7CM2)

SONY α7C II(ILCE-7CM2)

SONY Eマウント
2023/10/13発売

これがフルサイズ一眼?と思わせるコンパクトさで人気のSONY α7Cが3年の時を経てリニューアル。2023年10月13日発売のα7C IIはどのようなカメラに進化しているのでしょうか。大きく重く、持ち運びが大変というフルサイズ一眼のイメージをひっくり返したα7Cの後継機の実力をみていきましょう。

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著者: enoF

究極のコンパクトフルサイズミラーレス一眼

SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2出典: instagram(@masaki.s0902)
SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2出典: instagram(@masaki.s0902)
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD出典: instagram(@masaki.s0902)
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD出典: instagram(@masaki.s0902)

究極にコンパクトなデジタルカメラを作ろうと思った場合、イメージセンサーとバッテリーとシャッタースイッチのみという構成になります。ただし、これをちゃんとした一眼カメラと呼べるかは疑問です。

一眼カメラであれば、レンズ交換のマウントは当然必要です。他にもモード切替スイッチや、設定スイッチ、ファインダーなども必要です。そう考えると、撮影に必要な機能を揃えて、なおかつコンパクトさを実現してこそ究極のコンパクト一眼といえます。一眼カメラに求められる要素を全て備えつつ、コンパクトさを実現したカメラがα7Cシリーズであり、その最新機種がα7C II。

コンパクトなミラーレス一眼というと真っ先にファインダーレスの機種が思い浮かびます。確かに背面液晶があればファインダーがなくとも画角は確認できるので必要ないといえば必要ありません。特に近年はスマホ撮影に慣れている人が多いので、大きな液晶をみながらの撮影も慣れているという人が多く、背面液晶で撮影するカメラマンも多くはなっています。また、ミラーレス一眼の場合、ファインダー像も実像ではなく、液晶越しの映像なので、一眼レフほどはファインダーのメリットは大きくありません。

しかし、ファインダーがあることで、カメラをしっかりと固定でき、明るい場所でもファインダーなら安定して像を確認できたりします。また、撮影への没入感をあげるという効果もあるので、撮影に集中するなら一眼カメラに付いていて欲しい機能です。

α7C IIはボディ上面がフラットないわゆる箱型ボディですが、電子ビューファインダーを搭載した超コンパクトフルサイズミラーレス。ファインダーの他にも、素早く設定を切り替えるためのスイッチ類の充実、歩留まりをあげるボディ内手ぶれ補正機能など、そういった撮影をスムーズに進めるための要素を詰め込みつつコンパクト化したカメラがα7C IIです。

α7Cからの進化点とは

2020年10月の発売のα7Cは電子ビューファインダー、ボディ内手ぶれ補正を搭載したフルサイズカメラとして世界最小最軽量のカメラとして発売されました。SONYの最もコンパクトなフルサイズカメラとしてはZV-E1があげられますが、液晶ビューファインダー、ボディ内手ぶれ補正という要件を満たす最コンパクトフルサイズは2023年時点でもα7Cです。

α7C IIは僅かですが初代α7Cよりも大きくなっています。これは電子ビューファインダーが大型化したことや、スイッチ類が増えたことに起因します。

ファインダーは液晶は同じ3インチですが、ドット数が増え、より高精細になったことに加え、倍率が0.59倍から0.7倍となりました。

操作系ではグリップ部分に前ダイヤルが追加され、カスタムボタンも1つ追加されました。モードダイヤルに動画、静止画、S&Q切り替えスイッチが追加されたことで上面はややダイヤルが出っ張る形に。グリップがやや大きくなったことで持ちやすくなり、それに伴いシャッタースイッチも大型化。サイズ的には約5mm、約5gという僅かな差ですが、操作性、ホールド感は大きくアップしています。

もちろん変更点は機能だけでなく性能面も大きく向上しています。

画素数は有効画素3300万にアップ。従来の2420万画素から、高画素機の領域に入ってきました。映像エンジンは最新のBIONZ XRでAIプロセッシングユニットも搭載しているので、AI処理による上位機種と同等の多機能なAF追従、リアルタイムトラッキングや認識AF、映像処理を行うことができます。

動画は従来の4K30pから4K60pに対応するようになり、本格的な動画撮影でも活躍できるようになりました。コンパクトなのでZV-E1と同じようにジンバルやシューティンググリップに乗せての撮影も可能です。

初代α7Cはどちらかかというと既発売機種の機能を厳選してコンパクト化された様な感があり、価格的にもエントリークラスのフルサイズ機という印象もありました。

しかし、α7C IIは最新機能盛りだくさんで、α7 IVを凌駕する部分もあり、単なるサブ機やお散歩撮影用ではなく、SONYフルミラ機能を存分に楽しめるカメラとなっています。

製品
価格

新品: 141,400円

中古: 246,900円

新品: 191,912円

中古: 138,000円

センサーサイズフルサイズ(35.9×23.9mm)フルサイズ(35.6×23.8mm)
有効画素数3,300万画素2,420万画素
連続撮影速度最高約10.0コマ/秒最高約10.0コマ/秒
4K対応
手ブレ補正機構
防塵・防滴
撮影可能枚数(ファインダー)530枚680枚
重量429g424g
発売日2023/10/132020/10/23
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ライバル機を凌駕するのか

SONYのライバルと言えば、言わずもがなCanonとNikon。α7C IIとライバルとなりそうなのが、CanonならEOS R6 Mark II、NikonならZ 6IIではないでしょうか。

それぞれの機種の立ち位置としては、α7C IIとEOS R6 Mark IIはミドルスペック、中級者向けのカメラであることに対して、Z 6IIはややエントリー向けの要素が大きく感じられます。

実際に販売価格もZ 6IIがもっとも低価格であるということからも言えますが、発売開始が2020年11月と最も古いことを考えると、そういった要因も考えられ、α7C IIやEOS R6 Mark IIももう少し発売から時間が経つと似たような価格帯となりそうです。

この3機種の注目比較点としてはα7C IIは最も高画素機であるということです。EOS R6 Mark IIもZ 6IIも2000万画素台であることに対して、α7C IIは3300万画素。

SONYは他のα7シリーズも高画素機の傾向が強くあります。SONYはイメージセンサーの開発、他社への販売も行っており、高画素イメージセンサー開発に強みがあります。

また、ボティ内手ぶれ補正がα7C IIが約7段分と他社より2段分も高いことも特徴です。今まではレンズと協調制御で8段分の手ぶれ補正が得られるカメラもありましたが、ボディ単体で7段分の補正効果が得られるので、かなり歩留まりがよくなります。

こういった性能差に付け加え、α7C IIにはなんといってもコンパクトさという絶対的なメリットがあります。EOS R6 Mark IIやZ 6IIと比較すると約200g軽く、大きさは2周り以上コンパクトです。フルサイズ一眼カメラを持ち運ぶということにおいて、α7C IIは最大のメリットがあるカメラです。

製品
価格

新品: 141,400円

中古: 246,900円

新品: 310,000円

中古: 263,980円

新品: 168,100円

中古: 154,580円

センサーサイズフルサイズ(35.9×23.9mm)フルサイズ(36.0×24.0mm)フルサイズ(35.9×23.9mm)
有効画素数3,300万画素2,420万画素2,450万画素
連続撮影速度最高約10.0コマ/秒最高約40.0コマ/秒最高約14.0コマ/秒
4K対応
手ブレ補正機構
防塵・防滴
撮影可能枚数(ファインダー)530枚ファインダー[省電力優先]設定時 約450枚(ファインダー撮影時) 約760枚(モニター撮影時) ファインダー[なめらかさ優先]設定時 約320枚(ファインダー撮影時) 約580枚(モニター撮影時)340枚
重量429g588g615g
発売日2023/10/132022/12/152020/11/06
表は左右にスクロールできます

愛用者のコメント

masaki

masaki

1996年生まれ、秋田県出身。職業会社員。趣味で写真撮影をしています。愛用カメラはα7cⅡです。

私がα7CⅡを選んだ理由は、小型軽量でありながらフルサイズの描写性能を持つ点と、AI プロセッシングユニットなどの最新技術を搭載している点に魅力を感じたからです。普段の日常や旅先の思い出として写真を撮影することが多い私には、携帯性の高いコンパクトなボディというのは外せないポイントでした。

α7CⅡは7段の手ぶれ補正を搭載しているため、手持ちのスローシャッターでも比較的安定して撮影することができます。また、有効画素数が3300万画素あるため、解像感も高く、多少のトリミングにも耐えられる点は、手持ちで気軽に撮影を楽しみたい私にはぴったりだと感じています。さらに、AIによる高精度な被写体認識性能は、様々な被写体を粘り強く追ってくれるため、安心して撮影を楽しむことができています。

「画質や性能には妥協したくないけれど、機材をできるだけ軽くして気軽に撮影を楽しみたい」、そんな方には最適解の一つと言えるのではないでしょうか。

SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2出典: instagram(@masaki.s0902)
SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
SONY α7C II / TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2出典: instagram(@masaki.s0902)
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD出典: instagram(@masaki.s0902)
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
SONY α7C II / TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD出典: instagram(@masaki.s0902)

ユーザーレビュー

■ ポジティブレビュー

  • シルバーのカラーバリエーションがかっこいい
  • ボディサイズも手ぶれ補正の性能もオールドレンズに最適
  • いかにも「一眼レフ」という感じではないフォルムが目立たない感じで良い
  • EVFが大きくなって見やすくなった
  • グリップが大きくなってバランスが良くなった

■ ネガティブレビュー

  • カードスロットがシングルではなくダブルだったら完璧かな
  • もう少し購入しやすい価格ならよかった
  • この性能なら縦位置グリップも発売してくれると更に使いやすくなりそう
  • 背面液晶は4軸マルチアングルがよかった
  • この値段なら、スナップに使うならAPS-Cでいいかなと思ってしまう

初代α7Cから大きく値上がりしてしまったことで購入に二の足を踏んでしまうユーザーもいるようです。

まとめ

SONYがコンパクトさを追求して作り上げたフルサイズミラーレス α7C。その後継機種がα7C IIです。

α7C IIは単にコンパクトなフルサイズミラーレスというだけではなく、SONYフルミラの最新機能の多くを搭載した最新機種です。AIプロセッシングユニットを搭載したことによるAF性能の高さはハイエンドモデルに匹敵するものであり、画素数も3000万画素超えで他社のミドルスペックフルミラを凌駕します。

単に持ち運びやすいフルサイズミラーレスというだけでなく、本格的な、プロスペックのフルミラと同等に使える性能もあります。常に手元においておけて、すぐにフルサイズクオリティの撮影ができるカメラです。

著者

enoF

enoF

大学在学中より、編集プロダクションに所属し、様々な雑誌の発行に携わる。 その後、フリーランスとなり、カメラやレンズ関連の記事をはじめ、パソコンやIT関連機器など様々なガジェットに関する記事を執筆するライターに。現在はWeb記事を中心として執筆活動中。

価格情報

SONY α7C II(ILCE-7CM2)

ミラーレス一眼 > ハイアマチュア

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新品: 141,400円 / 中古: 248,220円

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新品: 266,580円 / 中古: 246,900円

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ボディ シルバーの買取額:188,900円(定額)

参考:この製品の大手他社の買取参考価格は約184,000円です。大手他社より約4,900円お得です。

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製品情報

カテゴリミラーレス一眼
メーカーSONY
タイプハイアマチュアモデル
マウントSONY Eマウント

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