Nikon Z 6II

Nikon Z 6II

フルサイズミラーレスを買うには、まだ時期が悪い。数年前まではそう言われていましたが、2020年が終わり、そろそろ本気でフルミラ購入を検討するべき時期になってきたのではないでしょうか。Nikon Z 6IIは、ミラーレス一眼を購入するときに、まず検討するべき1台だと言えます。Z 6IIのチェックポイントをみていきましょう。

ミラーレス一眼 / Nikon / ハイアマチュア
新品:
244,000円〜(67)
中古:
235,800円〜(14)

Nikonファンと情報通が買うカメラ


Nikon Z 6IIの外観
出典:flickr(@Henry Söderlund)

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

ミラーレス一眼は一眼レフと比較するとコンパクトで持ち運びやすいというメリットがありますが、AFが遅い、EVFが見えづらい、バッテリーのもちが悪いといったデメリットがありました。

ライトなユーザー層であれば超軽量コンパクトなAPS-Cミラーレスが重宝されますが、ミドルユーザー以上になると先程書いたデメリットが大きく感じられてしまいます。特にフルサイズミラーレスではサイズ感への恩恵は少なく、また一眼レフからレンズマウントが変わる、つまり新しいレンズ必要という大きなデメリットまであります。

そんな中で、SONYのα7シリーズは像面位相差AFでAFスピードを向上、一眼レフほどではないものの1日の撮影でも使えるバッテリーのもちで今までのミラーレスへの偏見を覆しました。

また、一眼レフ2大メーカーのCanonとNikonと比較すると圧倒的なコスパの良さ、更には瞳AFやボディ内手ブレ補正という独自機能でフルサイズミラーレスは十分使えるカメラだということを証明し人気となりました。

それでも、EVFの見え方などのミラーレス独特の使用感や、レンズマウントが変わる、そもそもミラーレス対応レンズの少なさなどの理由で機材のミラーレス化に二の足を踏んでいた人も多かったでしょう。

そんな中、2020年はCanon、Nikonの第2世代ともいえるフルミラが出揃い、レンズも増えたことでミラーレス化へのビックウェーブが到来した年となりました。

Nikonの第2世代となるフルミラはZ 7IIとZ 6IIの2機種。特にZ 6IIはフルサイズ一眼が最も売れる価格帯、いわゆるボリュームゾーンのカメラということで大注目です。一眼レフからミラーレスに買い換える人、APS-Cからフルサイズに買い換える人、新たにカメラを趣味としてはじめる人など、多くの人が購入検討するのがフルミラのボリュームゾーンです。

Nikon Z 6IIはCanonの第2世代フルミラのEOS R6などと比べると特に派手なスペックはなく、見た目のスペック的にはSONYの一世代前のα7 IIIにやっと追いついたとも思えるスペックです。

しかし、Nikonには1917年創業の日本光学工業株式会社時代から培った高い光学設計技術や、Nikonファンの心を掴む、見たままに描き出す高い描写力を持ったカメラを作る技術があります。

フルミラを選ぶとき、カメラメーカーとして全体シェアトップのCanonか、フルミラシェアトップのSONYのどちらかを短絡的に選びたくなる気持ちもありますが、Nikon Z 6IIは必ず検討すべき1台といえます。情報をしっかり集めればNikon Z 6IIの大きな魅力に気づきます。


比較対象となる他社カメラ


フルサイズミラーレスのボリュームゾーン、20〜30万円の2020年最新機種といえばNikon Z 6IIとCanonのEOS R6があげられます。SONYは2018年3月発売のα 7IIIがこの価格帯のカメラとなります。

これらのカメラの中で、Z 6IIの優位性はどこにあるのでしょう。3メーカーの3機種いずれも、ボディ内手ブレ補正、瞳AF、高速連写など一眼レフでは実現しづらかったミラーレスの特徴ともいえる機能は網羅しています。

ミラーレスの弱点とされるバッテリーのもちについてはZ 6IIがEVF撮影時で約400コマと若干弱い数字ですが、これに関してはメーカーの測定環境が違うので、3機種とも同列で、1日の撮影をなんとかもたせられるレベルといえます。

この中でα 7IIIは発売が2018年ということで瞳AFが人物のみであったり、検出精度もやや劣りますが、その分価格的なメリットは高く、単にフルサイズ画質の写真が欲しいというだけであれば最も手軽に手に入れられるフルミラとなります。EOS R6は3機種の中で最も価格が高い機種ですが、ISOや低輝度合焦など暗所に強く、動画は4K60pに対応したことでフルミラ機能全部盛りといった性能です。

そんな2機種に対抗するZ 6IIは価格的にはEOS R6よりも抑えられていて、なおかつ最新世代フルミラとしてα 7IIIより高いスペックというバランスの良さがウリです。

さらに価格とスペックのバランスの良さ以外に、Nikonを選ぶ決定的な理由もあります。それはNikon Zマウントです。

ZマウントはCanon RFマウントの口径54mm・フランジバック20mm、SONY Eマウントの口径46mm・フランジバック18mmよりも有利な大口径ショートフランジバック(55mm・16mm)となっています。

この有利性を極端に言うと、Zマウントは全てのRF・Eマウントレンズを真似して設計することが可能ですが、Zマウントと同じレンズをRF・Eマウントでは作ることが出来ない場合があります

もちろんレンズ設計は特許技術なのでそっくり真似することはできませんが、Zマウントにはそういった、他社では真似できないレンズが作れるという優位性があります。そもそもNikonは生粋の光学機器メーカーなので、今後はこの有利なレンズマウントを活かした、他社にはできないレンズが発売される可能性が大いにあります。

ミラーレス乗り換えでZマウントを選ぶことは将来的に大きな可能性を手にすることができます。

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

Nikonらしい写実的な描写はZマウントでも健在です

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

ISO 3600でもノイズ感は全くありません

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

暗所でもAFがしっかり動作してくれるので安心して撮影できます

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

動物撮影などではZ 7IIよりも連写で優るZ 6IIが使いやすいでしょう

Nikon Z 6II / NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
出典:flickr(@Henry Söderlund)

83mm SS1/100でも5段分5軸の手ブレ補正があるので安心して手持ちで撮影できます


Z 7IIとの棲み分け


NikonはZ 6とZ 7で、ほぼ共通のボディデザインを採用しています。これはZ 6IIとZ 7IIでも同様で、エンブレムを見なければ両者の区別はつきません。

NikonはZ 6シリーズとZ 7シリーズを上位・下位機種とランク分けしているわけではなく、画素数の違いで区別しています。Z 6IIは有効2450万画素、Z 7IIは有効4575万画素で、CMOS画素数の違いでZ 6IIは連写性能と低輝度合焦、ISOで優位性があります。

この2機種は機能面でも差がないので、画素数とそれに起因するスペック差でどちらを購入するか判断することとなります。Nikonはこの2機種に画素数以外の差をつけないことで、高画素が必要な場面ではZ 7II、連写が必要な場面や暗所ではZ 6IIといった使い分けなどを想定しています。

2機種を使い分けても外観が同じなので操作に迷うということもありません。またI型から外観に大きな変更点もないので、世代を超えてNikon Zシリーズを使い分けるということも容易です。

他社はどうかというと、Canon EOS R5はR6と外観が異なります。SONYはフルミラの性能では他社をリードしますが、カメラの基礎設計ではやはり技術の蓄積からCanonやNikonに一歩譲るところがあり、今後も新機種では操作系などに変化が出ることもありそうです。

NikonのZシリーズは手にフィットするグリップで操作性も良好と評価されています。撮影時のストレスが少ないこともそうですが、カメラを複数機種使い分けるときもストレス少なく扱えるというメリットがNikonにはあります。


望遠よりのNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sを使う


Z 6IIはキットレンズとしてNIKKOR Z 24-70mm f/4 Sを同時購入することができます。

EOS R6ボディを購入する予算とほぼ同額で、この24-70mm F4通しのレンズを購入できるというのは一眼レフからミラーレスに機材を交換する場合には大きなメリットとなります。

F4通しの標準ズームでZ 6IIを使い倒しても面白いですが、Z 7IIよりも優位性がある暗所性能や連写性能を堪能するならNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sも面白いレンズとなります。望遠よりのレンズで動きもを連写したり、F2.8の明るさとZ 6IIの-6EVでも測距するローライトAFや常用ISO51200を使って撮影すると、今までにない写真の可能性が広がります。


ユーザーレビュー


■ ポジティブレビュー

  • ボタン類やダイヤルの操作性はさすがNikon
  • Z 6よりもシャッターボタンが押しやすい位置となった
  • こまめに電源をON、OFFすれば1バッテリーで1日十分撮影できる
  • USB給電があるのでバッテリー買い足さなくてもいけそう
  • Z 6よりも検出AFがかなり賢くなって追尾性がアップした

I型から大きく変化のなさそうに見えるII型ですが、AFなどは大きく向上していて、レフ機からだけでなくI型から買い換える価値も十分感じさせます。

■ ネガティブレビュー

  • Zマウントはレンズがでかすぎる
  • 趣味レベルではZ 6から買い換えるほどの大きな変化は感じない
  • バッテリーグリップを使うとストラップが邪魔な位置になるので工夫が必要
  • 電子シャッターは動きモノではやはり歪む
  • 2年前、Z 6がこのレベルで発売されていればNikonのシェアは違ったと悔やまれる

レビューを調べて改めて感じるのが低評価の少なさです。I型からいかに弱点が改善されたかがわかります。


まとめ


一眼レフからミラーレスに乗り換えるにあたって、今までとは違うレンズマウントにする必要がああります。一眼レフと同一メーカーにするメリットもありますが、他社に乗り換えるメリットもあります。

Nikon Z 6IIは操作性や使用感など、Nikonを使い続けるメリットを感じさせてくれるカメラであり、Zマウントの可能性を考えると他社からの乗り換えにも十分検討に値することを教えてくれるカメラです。
レンズマウント
レンズマウントNikon Zマウント
撮像素子
センサーサイズフルサイズ(35.9×23.9mm)
有効画素数2,450万画素
ダスト低減機能
映像エンジンデュアル EXPEED 6
画像記録
記録媒体

XQDカード
CFexpressカードTypeB
SDカード
SDHCカード
SDXCカード

スロット数

ダブルスロット
CfexpressカードTypeB・XQDカード/SDカード

記録画素数

・撮像範囲[FX(36×24)]の場合:
6048×4024ピクセル(サイズL:24.3M)
4528×3016ピクセル(サイズM:13.7M)
3024×2016ピクセル(サイズS:6.1M)

画像ファイル

JPEG/RAW(NEF)

動画
4K対応
記録サイズ

3840×2160(4K UHD):30p
1920×1080:120p
1920×1080 スロー:30p

記録形式

MOV/MP4

ライブビュー
フォーカスハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF)、AF補助光付
シャッター
シャッター速度1/8000~30秒
連続撮影速度最高約14.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数撮像素子によるTTL測光方式
ISO感度100〜51,200
AF
測距点最大273点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.8倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3.2インチ 210万ドット
可動式チルト式液晶
I/F
インターフェース

USB Type-C、miniHDMI

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC-
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

340枚

撮影可能枚数(ライブビュー)

410枚

動画撮影可能時間

USB充電
使用電池Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15c※ 1個使用
サイズ・重量
サイズ134x100.5x69.5mm
重量615g
発売日
発売日2020年11月06日