Canon EOS Kiss M

Canon EOS Kiss M

α7シリーズの人気の高さからミラーレスといえばSONYというイメージをもつ人も多いかもしれませんが、2018年に一番売れたミラーレスはEOS Kiss Mでした。カメラが一番売れる価格帯よりも高価格帯なフルサイズミラーレスは話題にはなりますが、販売台数はやはりボリュームゾーンの中心にあるAPS-Cミラーレスが上回ります。2018年に一番売れたミラーレスCanon EOS Kiss Mの人気の秘訣をご紹介します。

ミラーレス一眼 / Canon / エントリー
新品:
13,000円〜(699)
中古:
45,800円〜(84)

CanonがAPS-Cミラーレスの覇権を狙った自信作


一眼レフの圧倒的シェアからカメラ業界の絶対王者としての地位を確立したCanonですが、ミラーレスにおいては苦戦していました。2018年にようやくフルサイズミラーレスに参入したCanonですが、APS-Cミラーレスでも2012年にEOS Mを発売したもののSONYやOlympusの後塵を拝していました。

しかし、2018年3月にEOS Kiss Mを発売したことで情勢は一変しました。Canonがレフ機で圧倒的シェアとなるきっかけとなったブランド「Kiss」を冠したミラーレスはなんと2018年の販売台数シェアで16%を超える圧倒的シェアでNo.1を獲得しました。

Kissブランドは一眼カメラをプロの写真家や愛好家だけでなく、生活の中にある大切な家族の一瞬を手軽に美しく撮影してもらうというコンセプトで作られています。EOS Kiss MはそんなKissブランドのコンセプトをミラーレス一眼にうまく落とし込んでいます。

Canon EOS Kiss M / EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

Canon EOS Kiss M / EF-M28mm F3.5 MACRO IS STM

Canon EOS Kiss M / EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

Canon EOS Kiss M / EF-M55-200mm f/4.5-6.3 IS STM


Canon EOSシリーズ相関図(2020年10月時点)


ユーザーのリクエストを凝縮


ミラーレス一眼は電子ビューファインダー「EVF」をどうするかという問題があります。レフ機ではファインダーなしのカメラというのは構造上不可能ですが、ミラーレス機は別にEVFがなくてもカメラとしては問題ありません。

スマホの画面を見ながら撮影することに慣れた人にとってはカメラを撮影するときも、ファインダーを覗くより、背面液晶を見ながら撮影する方が手軽です。しかも、EVFを搭載しない方がコンパクトになり、価格も抑えることができます。そのため、CanonもEOS MシリーズではEVFなしのカメラが多くなっています。

レフ機史上最小最軽量のカメラを作ったKissシリーズですが、ミラーレス初のKissはEVFの搭載でそこまでコンパクトにはなっていません。これはEVFのリクエストがEOS Mユーザーから多く寄せられたことが一因と考えられます。

背面液晶での撮影は屋内では大きなデメリットはありませんが、日差しの強い屋外では液晶が見にくいというデメリットがあります。また、動いているものを撮影するときも、顔がカメラから離れていることで目と手の動きが連動しないので背面液晶を使った撮影では追いにくいというデメリットもあります。晴天の公園で走り回る子供を撮影するときにはミラーレスでもファインダーは必要になるということでKiss MにもEVFが搭載されています。

そもそも一眼カメラの大きさは装着するレンズに依るところもあり、小さすぎるとレンズとのバランスも悪くなります。レフ機Kissよりも軽量コンパクトになったKiss MはEVFを搭載しカメラとしてバランスの良い大きさに落ち着いたと言えます。

他にも瞳AFやバリアングル液晶、サイレントシャッターなど家族撮影には欠かせない機能をしっかりと搭載しています。

Canon EOS Kiss M / TAMRON 18-400mm F3.5-6.3 Di II VC HLD B028

Canon EOS Kiss M / EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM

Canon EOS Kiss M / EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM

Canon EOS Kiss M / EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM


性能面でも妥協はないがバッテリーもちは不安


家族撮影向けのKissシリーズはエントリー機という側面もあり、性能面では上位機種に劣るというイメージもあるかと思います。

しかし、EOS Kiss MはCanonの他のミラーレスと遜色ない性能になっています。画素数は約2400万画素で発売時の最新映像エンジンDIGIC8を搭載していて画質も申し分なし。連写速度は最速10コマ/秒でAF追従でも7.4コマ/秒とKiss史上最速で、動き回る子供の瞬間を逃さず撮影できます。動画性能も4K撮影まで対応していて、フルHDであれば60p、HDであれば120pまで撮影できます。

もちろんKissシリーズということで、シーンインテリジェントオートやクリエイティブアシストなど、撮影の補助は万全で、初めての一眼カメラでもシャッターボタンを押すだけで十分綺麗な写真を撮ることができます。

唯一とも言える懸念材料がバッテリーもちです。一回の充電で撮影できる枚数が約235枚ということで、1日撮影するにはかなり不安です。運動会撮影では予備バッテリーが必須で、場合によっては2個以上の予備バッテリーが必要となりそうです。そのため、純正のバッテリーで5000円、社外製であれば2000円ほどとなる予備バッテリーの出費は購入時の予算に加算した方が良いでしょう。


おすすめレンズEF-M18-150mm f/3.5-6.3 IS STM


EOS Kissシリーズのターゲットである家族写真を撮るカメラ初心者にとって難関の1つとなるのがレンズ交換です。特にミラーレスの場合は、レンズを外すとイメージセンサーがむき出しになるのでセンサーのゴミも気になります。

EF-M18-150mm f/3.5-6.3 IS STMであれば、広角域から中望遠域までカバーできるのでレンズ交換なしでもかなり広い範囲の撮影ができます。運動会は運動場の大きさにも依りますがギリギリ撮影可能な焦点距離です。さらに、EOS Kiss Mは約2400万画素あるのでトリミングして拡大することもできるため、このレンズがあれば運動会のようなシーンでもカバー可能になります。

EOS Kiss Mはキットレンズの種類が多く設定されていますが、迷っている場合はEF-M18-150mm f/3.5-6.3 IS STMを採用したレンズキットの購入を検討してみると良いでしょう。


ネット上のユーザーレビュー


ポジティブレビュー

  • ファインダーがレフ機のKissより大きくて見やすい
  • EOS Mよりも持ちやすい
  • 色が白いミラーレス一眼はおしゃれ
  • 液晶を見ながらタッチパネル操作ができるので簡単
  • モータースポーツの流し撮りでもゾーンAFで追える

動きモノへのAF追従も問題なく、かなり万能機としていろいろ撮影に使える性能がありそうです。
 
ネガティブレビュー

  • ボタンが小さいのでかなり押しにくい
  • ファインダーに画像が表示されるまでにタイムラグがある
  • レンズが大きくなるとさすがにアンバランス
  • 全体的にザラつきが目立つ写真で画質が残念
  • 望遠ズームレンズのテレ端焦点距離がちょっと足りない

ミラーレスということで注目が集まりますが、あくまでエントリー機ということで、レフ機上位モデルに比べると見劣るところもあります。
 

まとめ


EOS Kiss MはさすがCanonのKissシリーズといった性能で2018年に売上トップだったことも当然と思わせるカメラです。日進月歩のミラーレスですが、EOS Kiss Mはバッテリー以外はレフ機と比較しても大きな性能面でのデメリットは見られず、発売から時間が経って価格が下ることでコスパの良さが目立ってきます。

EOS Kissシリーズは1年くらいで価格が発売時の60〜70%でほぼ底値となる傾向なので、コスパを考えると後継機を待つ必要はないともいえるでしょう。
レンズマウント
レンズマウントCanon EF-Mマウント
撮像素子
センサーサイズAPS-C(22.3×14.9mm)
有効画素数2,410万画素
ダスト低減機能
映像エンジンDIGIC 8
画像記録
記録媒体

SDカード
SDHCカード
SDXCカード

スロット数

シングルスロット

記録画素数

L(ラージ):約2400万(6000×4000)画素
M(ミドル):約1060万(3984×2656)画素
S1(スモール1):約590万(2976×1984)画素
S2(スモール2):約380万(2400×1600)画素
RAW(ロウ):2400万(6000×4000)画素

画像ファイル

JPEG/RAW

動画
4K対応
記録サイズ

4K(4096×2160):25.00p
Full HD(1920x1080):59.94p
HD(1280×720):119.9p

記録形式

MP4

ライブビュー
フォーカスデュアルピクセル CMOS AF方式
シャッター
シャッター速度1/4000~30秒
連続撮影速度最高約10.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数撮像素子によるリアルタイム測光
ISO感度100〜25,600
AF
測距点最大143点
ファインダー
視野率100%
倍率
ストロボ
内蔵ストロボ
液晶モニター
サイズ3インチ 104万ドット
可動式バリアングル液晶
I/F
インターフェース

HDMIマイクロ、microUSB2.0

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴-
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS-
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

常温(23℃)約235枚

撮影可能枚数(ライブビュー)

常温(23℃)約235枚

動画撮影可能時間

常温(23℃)約1時間25分

USB充電-
使用電池充電式リチウムイオン電池LP-E12
サイズ・重量
サイズ116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm
重量351g
発売日
発売日2018年03月23日