HOMEストーリー悠久の時を感じられる瞬間に魅了されて。 空気感ごと1枚の写真に閉じ込めていく

悠久の時を感じられる瞬間に魅了されて。 空気感ごと1枚の写真に閉じ込めていく

会社員として働くかたわら、ノスタルジーを感じるような情景を発信されているユウキチさん。ユウキチさんの撮る写真からは、ユウキチさんの穏やかな人柄と、奥さんとの毎日を写真を通じて大切に残されようとする思いが伝わってきます。そんなユウキチさんがどんな瞬間に魅力を感じシャッターを押しているの かを知りたくお話を伺いました。

ユウキチ
created: 2021.11.29 / update: 2022.11.06
@yuumaga_より
出典:instagram

SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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Nikon FM2 / AI Nikkor 50mm f/1.4S
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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― はじめにユウキチさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。

初めてカメラを意識して触るようになったのは11年前です。

当時の話になりますが、成人式に参加する際に、「友人との思い出をしっかり写真に残したい」という思いがありました。しかし、当時はまだガラケーの時代でして、今のスマホ程、カメラ技術も発達していなければ、ガラケーで撮る写真も画質が粗く、不満に思っていました。

そんな思いから、なけなしの貯金でPanasonicのデジタルカメラ「LUMIX FP」を購入したのが写真を始めたきっかけです。それからは一人で風景などを撮影するようになり、写真に対する意識が高まっていきました。

また写真を通じてTetsushi Suzuki(@tetsushi_suzuki)さんに出会い、今まで僕の知らなかったスナップやポートレートなどのカメラの楽しみ方・考え方などを教えて頂き、そこからカメラ・写真の奥深さを実感し、いつの間にか写真にのめり込んでいきました。


― ユウキチさんの撮る写真は、肩に力が入っておらず、それでいて一枚ずつとても丁寧にその時々の光景を記憶と共に残そうとされているように感じます。きっと、ユウキチさんの写真に対する思いや人柄がそのまま表れていると思うのですが、ユウキチさんはどんな瞬間に魅力を感じ、シャッターを切っていらっしゃいますか。

嬉しいお言葉ありがとうございます。魅力を感じる瞬間ですが、ノスタルジーを感じるような情景と時間の経過を感じる被写体に魅力を感じます。

絶景や映えスポットも勿論好きなのですが、それ以上にその土地が持つ独特な空気感だったり、少し物寂しい風景やどこか懐かしいような景色といった、単純な視覚的な美しさ+αで心が動かされるような情景に魅力を感じます。

また、時間の経過を感じる被写体にも魅力を感じます。ずっと放置されていて錆びてしまった鉄、ボロボロに朽ちてしまいそうな木、ツタなどの植物に侵食されていく様子など、悠久の時を感じられる瞬間が堪らないです。

僕が生まれる何十年も前から、僕が知らない所で誰かに気にされる訳でもない。只、そこにも確かに時間は流れていて、悠久の時を経てやがては自然に還っていく。そんな自然のサイクルに本能的に惹かれるのかもしれません。

このような魅力を感じるシーンに、モデルさんをスッとその場の雰囲気に溶け込むように被写体をして頂き、写真に動きをつけながら、その場の空気感ごと1枚の写真に閉じ込める。そんな感覚でシャッターを切っております。

また先ほどの質問でもお答えしましたが、僕が写真を始めたきっかけでもある「思い出を大切にしたい」という考え方が、無意識のうちにその土地が持つ空気感や雰囲気をモデルさんと共に、その時々の光景を記憶と共に残そうと、写真に写し出されているのかもしれません。

SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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Nikon FM2 / AI Nikkor 50mm f/1.4S
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / FE 35mm F1.4 GM
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SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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SONY α7 III / FE 35mm F1.4 GM
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― ユウキチさんが運営されているwebマガジン「ユウマガ」について教えてください。ユウマガは、ユウキチさんの等身大の姿や感情、読者に対しての心配りが表れていて、読んでいると穏やかな気分になれます。記事コンテンツを届けることはとても労力のかかることだと思いますが、ユウマガを始めたきっかけや届けたいこと、実現したいことについて教えてください。

ユウマガまでご覧頂き有り難うございます。また身に余るお言葉を頂き、恐悦至極の思いです。ユウマガを始めたきっかけですが、友人に写真関連のブログを一緒にやらないか、というお誘いを受けたことから全てが始まりました。

僕自身、元々ブログとは無縁の人生でしたので、ブログ運営の勝手が分からずに、足枷になるのでは?という心配から、その件は見送らせて頂きました。

只、改めて色んなブログを見てみると凄く面白そうだったんですよね。今のご時世、SNSが主流だと思いますが、あえてブログを自分のコンテンツとして発信できたなら、面白いだろうな〜なんて思いまして…。

だけれど執筆の仕方が分からないし…まぁとりあえず気楽に一人で始めて、勉強がてらに好きな事を執筆しよう!と思いユウマガが誕生しました。

そんなユウマガは今のところ、カメラや写真を主としたライフスタイルマガジンとして運営しています。ですので、掲載する写真は丁寧に撮影するように心掛けております。またそれが自己満足にならないよう、読者にとって有益になるような記事を届けたいと思い日々執筆しております。

実現したい事としましては、ユウマガ発足時から計画していた『誰も知らない東京マップ(仮)』です。

タイトル通り、洒落た都会の街並みよりも、誰も知らないマイナーな東京の街並みをブラブラ歩いて、都会に埋もれてしまった隠れた魅力を新しく発見し、ユウマガならではの東京マップを作り発信していく企画です。

早い段階から実行したかった企画でしたが、ユウマガを立ち上げてすぐに新型コロナウイルスが流行してしまいまして、なかなか思うように活動できない状況でした。しかし最近では感染者数も減少傾向にあるので、タイミングを見て実現させたい企画です。

ユウマガ
出典:yuumaga.com

SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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― ユウキチさんは、スナップを中心としながらポートレートも撮影されたり、現代レンズ、オールドレンズ 、フィルムカメラと多様なスタイルに、多様な機材を使っていらっしゃいますが、様々な機材を使い分けながら、どう写真に向き合い楽しんでいらっしゃいますか。
 
どこにフォーカスするかによってレンズを使い分けていますが、正直なところ大体は直感で使い分けています。

というのも、その場の天気や光の差し方、何を被写体とするかによって使う機材も異なります。ですので、このロケーションならこのレンズ!というのは僕の中には無くて、どうしても直感頼りになってしまうことが多いです。

只、なんとなくですが、広い風景を美しく写したい時などにはシャープで美しい描写の現代レンズをよく使います。

また、柔らかい光やぼんやりとした描写、ゴーストやフレアを入れて抽象的な表現をしたい時はオールドレンズを使ったりします。

しかし、風景なら現代レンズと言いましたが、物寂しさを感じる夕景などの情景を撮影する場合は、オールドレンズやフィルムカメラで撮影したりする場合もあります。

感覚的な話になってしまいますが、撮影をしていると、ふと「ここの光良いな〜」って感じたりする発見があると思います。

それと同じ感覚で、ここはオールドレンズやフィルムで撮影したいな〜ってシーンが不意に現れるんですよね。そんな感じで直感で機材を使い分けながら、その機器が放つ味を楽しんでおります。

SONY α7 III / FE 35mm F1.4 GM
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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― 続いて、先ほどの質問とやや重複するのですがユウキチさんがメインで使用されているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や使い分け方、またお気に入りの点について教えてください。 

今メイン機種として使用しているのがSONY「α7 Ⅲ」です。以前、カメラボディの購入で悩んでいたのですが、値段の割にハイスペックで非常にコスパが良いと教えて頂き購入しました。

これだけコンパクトなボディなのに、高画質であり、AF機能全般が優秀なのと長時間稼働できるバッテリー持ちの良さには驚きました。地味ですが今後の主流になりつつあるUSB Type-Cで充電が出来る点にも満足しております。

また現代レンズにおいては「SEL2470GM」と「SEL135F18GM」と「SEL35F14GM」を使用しています。

「SEL2470GM」は24-70mmF2.8のズームレンズです。正直、旅行などの場合はこれ1本で大抵事足りてしまいます。とりあえず万能なレンズとして最初に購入したレンズです。

「SEL135F18GM」は135mmF1.8の望遠レンズでポートレート用として購入しました。販売されてから数年経ちますがAF機能と描写力ではこのレンズに勝るレンズを未だに知らない程に化け物レンズです。只、なかなか重たいので、ここぞ!というシーンでしか使用しません。

「SEL35F14GM」は35mmF1.4の広角レンズでスナップ用として購入しました。この35mmという焦点距離が、スナップにしてもポートレートにしても画角の収まりが良く、個人的に一番好きな焦点距離ですので、とりあえずこのレンズを付けている事が多いです。

オールドレンズは「Super-Takumar 55mm F1.8」を使っています。ゴーストやフレアがブワッと出ますが、現代レンズには無いオールドレンズならではの味として楽しんでおります。また全体的に彩度やコントラストが低かったり、周辺減光が出てしまったりとレトロ感のある描写になるので、それもまた味として考えております。

フィルムカメラは「Nikon FM2」と「PENTAX6×7」を使用しております。

昔、カメラ学校でも使われていたスタンダードなカメラだよ。そうカメラ友達から教えて頂き、借りて購入したのが「Nikon FM2」でした。デジタルカメラとは全く違う機械式のフルマニュアルな構造ですので、AFのようなカメラに撮らされているのではなく、自分自身で写真を撮っていることを実感出来る点なども、フィルムカメラらしくて気に入っております。

また去年上映していた映画「浅田家」を観て、写真家である浅田政志さんに憧れて「PENTAX 6×7」をカメラ友達の方に譲って頂きました。本当は浅田さんは「PENTAX 67Ⅱ」を使用しているのですが、67に露出計を後付けして、67Ⅱモドキとして使っております(笑)

普段はデメリットとして扱われがちな、ミラーショックから手に伝わる振動や、バシャンッと大きな音をたてるシャッター音などの、昔のカメラらしいメカニカルな構造や、ゴツくてカッコいいビジュアルなども全てが好みなカメラです。

また「バケペン」と言われるだけあり、大きく重たい機材ですが、中判カメラならではの美しい描写が気に入っており、大切な思い出などはこのカメラで撮影したいと考えております。

SONY α7 III / FE 24-70mm F2.8 GM
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SONY α7 III / FE 35mm F1.4 GM
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SONY α7 III / FE 35mm F1.4 GM
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / FE 135mm F1.8 GM
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SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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Nikon FM2 / AI Nikkor 50mm f/1.4S
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Nikon FM2 / AI Nikkor 50mm f/1.4S
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Nikon FM2 / AI Nikkor 50mm f/1.4S
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Nikon FM2 / AI Nikkor 50mm f/1.4S
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PENTAX 67 / smc PENTAX67 75mm F4.5
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― 最後に、ユウキチさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。

今回はお声掛け頂きありがとうございました。

SONY α7 III / Super-Takumar 55mm F1.8
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ベストショットは、今年の春に撮影した奥さんと桜の写真です。入籍直前のギリギリに撮影した写真で、今では夫婦になってしまった分、余計に思い出に残る写真となっております。

新しい門出を感じる桜の季節に、無垢だけれど前向きに歩んでいけるように感じられる描写がとても気に入っており、そんな心境から選ばせて頂きました。

次に狙っているカメラはSONYのコンデジである「RX100M7」です。AF機能が優秀なのと、24-200mmとコンパクトなボディからは想像出来ないポテンシャル、また撮影している事を実感できるポップアップ式EVFはかなり惹かれます。

作品用というよりは、ブログなどの記録用だったりと、サッと素早く街中で撮影したい場合や日常のワンシーンを切り取りたい時など、気軽に撮影できるコンデジを狙っております。