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何十年経っても見返せるように。 「その時」の子供たちとの幸せな時間を残していく
フォトスタジオのフォトグラファーとして働くかたわら、お子さんとの日常を写真に残されているaiさん。その瞬間の空気や前後のストーリーが感じられ、何より可愛らしく幸せそうなお子さんの写真には多くの方が魅了されています。そんなaiさんがどんな思いで写真に向き合っているのか、どんな瞬間を意識されているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: ai | 作成日: 2020/04/21 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにaiさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
写真は高校生の時から好きでお友達と一緒によくフィルムカメラで撮っていました。社会人になって名古屋に転勤になり、慣れない土地で寂しくて(笑)初めて自分でデジタルカメラを買い、お休みの日にはお花を撮ったり作った料理を撮ったりしていました。
そして関東に戻ってからは、休職中に実家のわんこを主に撮っていました。昔から飽きやすい性格なのですが、写真だけはずっと続いていて、子供たちが生まれてからもコンデジでしたが毎日たくさんの瞬間を写真におさめていました。
ある時、お友達から「愛ちゃんの写真いつも素敵だからインスタグラム始めてみたらいいのに」って言われたのがキッカケでインスタを知りました。そこで一眼レフでの美しい写真や作品をたくさん目の当たりにするようになり、キラキラした玉ボケに憧れ、一眼レフを手にすることになりました。
長男が小学生で、娘が幼稚園の時でした。子供たちの日常写真は生まれてから今でもずっと撮り続けていますが、インスタで影響を受けてからはお花や海などきれいな背景で撮った写真を撮り始めるようになりました。背景がボケたり、光がキラキラしたりと、コンデジとは違った表現にハマって一眼レフの世界にのめりこんでいきました。
― aiさんの撮る可愛らしい写真の数々に魅了される方が多いと思います。パッキリではなく、どことなくエアリーな雰囲気も相まってさらに魅力的に感じます。構図や色合い、空気感など表現においてこだわっている点を教えてください。
ありがとうございます!嬉しいです。一眼レフを始めてから6年目になり、好みの雰囲気が初めの頃と変わってきたのですが。。。
始めて3年くらいはまさにエアリーなふんわりした雰囲気が好きで、明瞭度をいじったりしてすこし非現実的な写真が好きでした。そして明るい写真が多かったと思います。
ここ2年くらいはどちらかいうとコントラスト強めの陰影のある写真が好きで。日常的な自然体の写真が好きになりました。撮る状況によってはふんわりも好きなんですけど、、優柔不断です(笑)
色合いは基本青み寄りが好きですが、夕方の写真は赤味を強くしています。
構図については、背景にきれいな景色を入れて正面から3分割法、というのが多かった気がしますが、ここ2年くらいはいろいろな角度から、寄ったり、引いたり、新しい発見を求めて撮るようにしています。
空気感だけはずっと変わっていなくて、声が聞こえてくるような、風が感じられるような、その日の暖かさだったり、寒さだったりが伝わるようなストーリーが感じられる写真を撮りたいなと常に思っています。でもそれは私の腕ではなく、子供の持つ空気感なのかもしれません。
― 家族写真は親子の距離を表すと言いますが、aiさんのお写真を拝見していると、娘さん自身がお母さんとの写真の時間をとても楽しんでいるように感じます。少し哲学的な質問になってしまうのですが、aiさんにとって写真とはどんな存在でしょうか?
年々虫嫌いになってきて(笑)最近はお花に近づくのは拒否されがちですが、桜の季節に生まれ、同じ名前ということもあり、春のお花見散歩は、毎年娘も楽しんでくれます。
最近はほとんど作れなくなってしまったのですが、娘にハンドメイドのお洋服を作ってあげていた頃は、そのお洋服を着て喜んで一緒にでかけてくれました。あとは一緒にプラプラお散歩して、公園で遊んで、カフェに行ってお茶して帰る、というコースが娘は大好きで、写真を撮りに行くというより、もうここ数年はおでかけの記録としての写真がほとんどです。
一人でもいつも楽しそうに遊んでるし、嬉しそうにおいしいものを食べてるので、ただそんなしあわせそうな姿を撮れるのが幸せです。
そんな姿を数年後、何十年後、と何度も見返したい。
子供たちともこんな時期があったねって話をしたい。
写真は私にとって、「その時」の子供たちを忘れないようにするための成長の記録で、日記みたいなものかなと思います。言葉にするのは苦手なので、私には写真という存在があって本当によかったな、と思います!
― aiさんが普段使っているカメラ・レンズを教えてください。いくつかのカメラやレンズをお使いでいらっしゃると思いますが、それぞれの使い分けや魅力についても教えてください。
SONYα7Ⅲです。αにしてからはSONY Planar50㎜F1.4を愛用しています。
今まで使ったことのあるレンズは10もないくらいなので、あまりレンズには詳しくはないですが、このレンズはコントラストが素晴らしく、髪の毛1本1本の質感もわかるほどのとても美しい描写です。被写体に寄った時の描写は特にやわらかくて大好きです!
暗い時間帯に撮った写真もきれいに色が持ち上がる気がするので、陽が沈む頃の撮影も楽しくなりました!
あとはα7Ⅲの前に使っていたCanon EOS 6D時代から使っているSIGMA 35㎜F1.4 Art。
甘えん坊の娘はよく手をつないでくるので、手をつなぎながらでも撮れるし、近所をぷらっと散歩などの時によく使います。近距離で撮影できるので小さいお子様の日常を撮るのにおすすめです。描写もとても美しいです。
私はズームレンズは使わず、すべて単焦点レンズです。近くでお話ししながら、表情を見ながら、自分の足で動いて距離をとることが一番良い瞬間を撮れると思っています。
― メインで使っていらっしゃるSONY α7 IIIについて教えてください。このカメラを選ばれた理由や、実際に使ってみて気づく良さがあれば併せて教えてください。
お仕事でフォトスタジオのカメラマンをしているのですが、スタジオで使用するカメラがCanonからα7Ⅲに変わったタイミングで、使い慣れるために同機をプライベートでも使用しはじめました。
セッティングして写真を撮るというよりも自然のままの姿を残すスタジオなので、動き回る子供たちもたくさんカメラにおさめるのですが、α7Ⅲはとても優秀で、動き回る子たちの良い瞬間もきれいにおさめてくれます。
もちろん外れることもありますが、狙っていないところにピンがあった写真もそれはそれで味があっていい写真だったりするので、そんなところも気に入っています。
すっかりαファンになりました!ISO感度を上げてもザラザラがあまり気にならないのも魅力です。
― お子さんの誕生を機にカメラを手に取る方は多いと思います。これから写真を始める方に対して、カメラ・レンズ選びや上達していくためのポイントなどを教えていただけますでしょうか。
私が最初に買ったのはCanon EOS KISS X7という初心者モデルと言われる一眼レフでした。今だとX9とかになるんでしょうか。
CANONから出ている50㎜F1.8の1万円ちょっと(確か)で買える単焦点レンズを買って、インスタで見た素敵な写真を参考にしながらとにかくいろいろな場所で、いろいろな時間帯にたくさん試しました。最初はマニュアル操作もまったくわからなかったので、ただオートでシャッターを押すだけでしたが。
そのうち、暗いところでもブレずに撮りたい、白飛びさせたくない、などいろいろと要望がでてきて、マニュアルの勉強をしました。マニュアルも実際撮りまくって数踏まないと慣れないので、上達するにはとにかくいろいろな場面でいろいろな角度からシャッターをきってみることなのかなと個人的には思います。私はほぼすべて独学でした!
レンズはその1万円ちょっとのレンズが優秀だし、私の成長を一緒に見守ってくれたレンズなので今はフィルムカメラにそのレンズをつけて愛用しています。
最初から高級なのではなく、慣れてから徐々にランクをあげていく方が長くカメラを楽しめるのかなーとも思います。
― 最後に、aiさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
年に1度降るか降らないかの雪。めずらしく積もった雪で大好きな雪だるまを作った娘。
それを大事におうちのベランダに持ち帰ったのですが、雪もやんできて雪だるまも溶けてきてしまいその姿を見ながら綺麗な涙を流す娘の姿がとても美しく愛おしく、抱きしめてあげたいと思った瞬間をおさめました。
外で濡れてとても寒くて、おうちでフリースを体に巻きつけていたのですが、そんな姿もその日の寒さが伝わる写真だなと思い、ちょっとせつないけど、お気に入りの写真です。
今はαラブなので特に考えていないのですが、最近犬を飼い始めたのでお散歩の時にサクッと撮れるような軽いカメラには興味があります。リコーのGRとかお金があればほしいです。。
レンズは次買うなら、24mmか20mmの広角単焦点レンズを買って、私めがけてダッシュしてくるわんこを撮りたいです!
そして今後の抱負。もう子供たちも大きくなったので、今まで以上に写真を撮る機会が減ってきてしまうんだろうなと思うのですが。。写真は私にとって、その時の子供たちを忘れないようにするための成長の記録なので、日常写真はこれからも嫌がったら隠し撮りしてでも(笑)残していきたいなと思っています。
あとはお仕事でも「その時のその子らしさ」をお客様の記憶に残してあげられるようなカメラマンでありたいと思います。
著者
ai
1978年、東京都生まれ。横浜育ち。現在は中学生、小学生、わんこ、2児と1犬の母。お仕事はフォトスタジオのカメラマン。 カメラのキタムラ「JAPAN PHOTO 2017 春夏フォトコンテスト 日常・自由部門人コース」準特選入賞。
1978年、東京都生まれ。横浜育ち。現在は中学生、小学生、わんこ、2児と1犬の母。お仕事はフォトスタジオのカメラマン。 カメラのキタムラ「JAPAN PHOTO 2017 春夏フォトコンテスト 日常・自由部門人コース」準特選入賞。
aiさんの使用カメラ
aiさんの使用レンズ