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「今日という日は二度と来ない」という思いで。 素晴らしき広大な大地を自分の感性で切り取っていく
北海道の美しい光景を撮影し発信されているryoさん。北海道に身を置くからこそ撮れる厳しい自然の息吹を感じるような写真には多くの方が魅了されています。そんなryoさんが写真に込める思いを知りたくてお話を伺いました。
著者: ryo | 作成日: 2023/10/18
― はじめにryoさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
子供がバスケットボールを始め、暗い体育館での撮影にAPS-Cカメラの限界を感じたことをきっかけに買い替え、せっかくいいカメラを買ったことだし、地元の謳い文句が「星の降る里」なので星空撮影を始めました。
その後、星空撮影イベントで近隣の町にお住まいの方が撮影した、美瑛町の星空の写真に衝撃を受け、この人に近づきたいと思い、そこから完全に写真の世界にのめりこんでしまいました。
― 北海道に身を置くからこそ撮れる、雄大さ、神秘さを感じる風景に圧倒されます。ryoさんが北海道の風景を撮る理由や原動力、一枚一枚の写真に込める思いについて教えてください。
北海道の風景の魅力はやはり超広角でも収まりきらない広大な大地だと思います。
カメラ、レンズ、撮影スポット、ここにカメラマンが10人集まっても、10人違う写真になります。SNSで掲載されている写真を見て、自分だったらこの季節にこのアングルで撮影したいという気持ちが撮り続ける原動力になりますし、北海道の素晴らしい景色を、SNSを通じて多くの人に知ってもらいたいということもその一つです。
毎回の撮影で、この写真が撮影できるのは今日しかないという思いでシャッターを切っていますし、同じ場所でも撮影する時間、季節、天候によって自然が見せてくれる景色は大きく変わってくるので、それらを全て上手く撮りたいという思いが強いです。
性格的に、その日その日のベストを追い求めてしまうタイプなので一緒に行く人は大変ですけどね(笑)
― 厳しい気候や気象条件でしか見ることのできない光景も多いと思います。ryoさんの切り取る光景は、そんな条件下の中、納得いく一枚を追求するからこそ撮れる写真だと思います。それだけに過酷な撮影も数多く経験されていらっしゃると思いますが、特に記憶に残るエピソードや感動した瞬間について教えてください。
一番過酷だったのはやはり冬の星空撮影ですね…。マイナス26度の中で撮影していると、大気が澄んだ星空は肉眼でもギラッギラに輝いているのですが、ファインダーを覗いたりすると、自分の息が一瞬で凍り、カメラと顔がくっついてしまい、その時はさすがにヤバいと思いました(笑)
また、山道で撮影していると、山の中腹からものすごく小さい光がだんだん近づいてきて、ナイトハイキングにしては暗いなーと思っていたら、プチ遭難者に遭遇したこともありました。山道を指先より小さいライトで彷徨いながら、自分たちのカメラの灯りを目印に下りてきたみたいで、かなり衰弱していたのもあり、さすがに撮影を止めてキャンプ地まで車で送りましたね。
私の住む北海道の内陸は、場所によっては光害の影響も殆どない本当に真っ暗闇になる場所があり、懐中電灯がなければ、一歩踏み出すのも暗闇を泳ぐような感覚の場所になります。そのような場所で火球が流れると、それまでの暗闇が日中のような明るさに包まれて、魔法というかファンタジーな世界を感じることが感動する瞬間ですね。
― 札幌や函館、小樽のような一大観光地に訪れたことがあっても、それ以外の地には足を踏み入れたことのない方も多いと思います。特に道外の方に向けて、ryoさんが感じられる北海道の魅力について教えてください。また、おすすめというスポットがあれば教えてください。
北海道の魅力は広大な大自然に限ります。たまに私のSNSを見て、同じ撮影場所を探して北海道に来てくれる方もいらっしゃいますが、季節や天候によって見える景色は全く違うものになりますし、北海道旅行も毎週毎月来られるものでもないと思います。
その時その時今日という日は二度と来ないという思いで、自分が一番綺麗だと思う場所で撮影することがベストだと思います。せっかくの旅の思い出を、誰かが撮影した場所と同じ写真を撮ると旅の思い出よりも、観光宣伝写真になってしまい自身の撮影の思い出やエピソードも薄れてしまいますからね。
美瑛町や富良野など有名観光地であっても、一呼吸して他の人と横並びの撮影にならない意識づけが大切だと思います。
とりわけ私のおすすめスポットは、北海道内陸の空知地方の雲海がお勧めです。芦別市と歌志内市は車で山の山頂まで行くことができるので、日の出雲海、星空雲海、月光雲海など観光旅行であっても少し朝早くがんばれば北海道の絶景を堪能できると思います。
― 続いて、ryoさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
今使用しているカメラは、Sonyのα7Ⅲのみです。私が言うまでもなく、色々な口コミや評価のとおり写真・動画共に素晴らしい名機だと思います。
星空撮影をするうえで重要なことは、適度な画素数と高感度に強いセンサーなので、まさにα7Ⅲは打ってつけのカメラでした。初めてフルサイズ機を選んだときは、何回もお店の中でいろいろなメーカーのカメラを触って、操作性、シャッター音、グリップ感など試しているうちに購入迷子になりかけました(笑)
メインで使用しているレンズは状況に応じて使い分けているので3本あります。スナップ写真で使用するレンズは、SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN|ARTを使用しています。このレンズは、少し重たいですがARTシリーズ特有の高い描写力が生む、色の写り方が他のレンズにはなく、他の作品と一味違うものを写せるところが魅力です。風景写真では、SONY 70-200mmF2.8 GM OSS IIを使用しています。このレンズの最大の魅力は、インナーズームであることと、望遠でありながら軽量であり、スナップ撮影感覚で持ち続けることができることが魅力です。
― 最後に、ryoさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
この写真は美瑛町の青い池ですが、池が凍り付く直前の雪が降り積もった時の写真です。
前日からこの日は雪が降ると確信して現地に行き、予想通り見事な雪景色が広がっていました。北海道でもこのような景色に巡り合えるのは1年に数回あるかないかの奇跡の瞬間だと思いますし、写真撮影の技術はもとより天候を見極める能力も必要でした。
風景写真は通常絞りを入れて撮影しますが、この写真では柔らかい雪の質感を出したくて、F3.5という風景写真では邪道⁉な撮影をしましたが、この設定が見事にはまった作品となりました。
誰も見たことのない自分の感性で撮影した写真が、多くの人に共感してもらえ、写真撮影の楽しさを伝えていけたら最高ですね。
著者
ryo
1981年、北海道生まれ。週末フォトグラファー。SNSに掲載した写真が「365日北海道絶景の旅」に掲載された他、第1回十勝岳ジオフォトコン入賞を始め、様々なフォトコンテストで入賞。2022年と2023に開催した「美瑛で繋がる写真の輪」展示会に出展。風景写真の傍ら地元ふるさと納税返礼品の写真撮影を手掛けるなど、様々なジャンルの撮影を日々楽しんでいる。
ryo
1981年、北海道生まれ。週末フォトグラファー。SNSに掲載した写真が「365日北海道絶景の旅」に掲載された他、第1回十勝岳ジオフォトコン入賞を始め、様々なフォトコンテストで入賞。2022年と2023に開催した「美瑛で繋がる写真の輪」展示会に出展。風景写真の傍ら地元ふるさと納税返礼品の写真撮影を手掛けるなど、様々なジャンルの撮影を日々楽しんでいる。
ryoさんの使用カメラ
ryoさんの使用レンズ