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写真の奥深さを楽しみながら。 自分なりの表現を広く・深く追求していく
花火の街・新潟県長岡市を中心に、ポートレートや花火の写真を撮影されているONOさん。身近な環境の中で生み出されるONOさんの写真は実に多彩で、instagramのアカウントをスクロールする度に新たな発見があります。特に視界を埋め尽くす花火の写真は圧巻で、きっと驚かれる方も多いはず。そんなONOさんがどんな視点でどんな瞬間を捉えようとされているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: JUNPEI ONO | 作成日: 2020/07/30 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにONOさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
友人の結婚式をきっかけに初めてカメラを買いました。15年ほど前になります。いわゆるコンデジで友人の幸せな姿を撮影して楽しんでいました。また、私の住む新潟県長岡市は花火の街です。ポスターでよく見かけるような花火写真が撮りたくて、コンデジで試行錯誤しながら撮影していたことが思い出深いです。その後、マイクロフォーサーズを使い始めてオールドレンズに触れ、そこからオールドレンズの画角を活かせるSONYのフルサイズに移行しました。
人物撮影を始めるきっかけになったのは美容師さんとのモデル撮影でした。私が写真好きであることを知った美容師さんから依頼を受けました。いわゆるポートレート撮影の経験がなかったので不安しかありませんでしたが、美容師さんやメイクさん、そしてモデルさんと一緒に作り上げていく過程がとても新鮮でした。
― ONOさんの視点、構図、表現の多様さに驚かされます。また、同時にONOさんの写真への情熱・追求心がヒシヒシと伝わってきます。ONOさんはどんな瞬間に魅力を感じ、残されようとされていますか。
100点の笑顔!も魅力的ですが、少し影のあるような表情や仕草に美しさを感じます。また、(うまく言語化できないのですが…)ちょっとした違和感も混ぜ込むようにしています。例えばボケを強調した花火写真もその一つです。オールドレンズとアダプターを応用して、一般的な打ち上げ花火の写真とは違った雰囲気の表現を楽しんでいます。
― 先ほどの質問とやや重複するのですが、同じシチュエーションであっても、別の方が撮ったのではないかと思うほど表現の幅を感じます。その場での判断だと思うのですが、どのように頭の中で組み立てていますでしょうか。またインスピレーションの源泉についても教えてください。
同じシチュエーションでもボケとブレを意識して撮影するようにしています。特にポートレートについてはファッション雑誌やインスタグラムで印象に残った写真からインスピレーションを得ることが多いです。
― また、ナチュラルだけれども印象に残る色彩も魅力的です。撮影時の設定や現像含めて、表現において心掛けていることについて教えてください。
色彩やトーンについてはその時の気分で現像しているので、我ながらあまり統一感がないな…と感じているのが正直なところです。同じ写真でもレタッチ次第で如何様にも変わるので、様々な色彩やトーンをただただ楽しんでいます。
― 背景のロケーションも魅力的です。いわゆる絶景スポットだけではなく、街中や公園など日常的なスポットも多いですが、どのようにスポットを探されていますか。また、ONOさんは新潟にお住まいですが、県外の方に向けて新潟のおすすめスポットがあれば教えてください。
スポット探しは通勤途中や外出時です。カラオケ店、家電量販店、学習塾、レンタルビデオ店など、切り取り方によってはとても魅力的な背景になるスポットばかりです。身近なところで絵になりそうな背景を探しています。
新潟は海も山も川もあり、四季折々の風景が楽しめます。また、そのロケーションを活かした様々なイベントが催されています。代表的なものはやはり長岡花火でしょうか。2020年は残念ながら中止になりましたが、いつかまた鮮やかに彩られた長岡の夜空を楽しみたいです。
― 続いて機材について教えてください。複数のカメラ・レンズを使っていらっしゃると思いますが、普段よく使っているカメラとレンズについて、それぞれの使い分けとお気に入りのポイントを教えてください。
普段はSONYのα7IIIを使用しています。瞳AFの性能に惹かれてα7Ⅱから買い換えました。純正レンズやサードパーティーレンズのほか、eマウントのフランジバックを活かしたオールドレンズでの撮影を楽しんでいます。様々なレンズの中でも使用頻度が高いのはタムロンの28-75mmf2.8(A036)です。使いやすい焦点距離と軽さ、そしてAF性能や描写にも満足しています。
― 最後に、ONOさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは長岡花火の一枚です。
思い入れのある写真はたくさんあるのですが、APAアワード2019で東京都写真美術館に展示していただいたこの写真を選びました。シャワーのように降り注ぐフィナーレの花火を玉ボケにすることで、それに見惚れる観客を主役として写し込むことができました。
いわゆるレンズ沼にはまってしまっていますので、欲しいレンズばかりです笑。中でもSONYの135mmや50mmといった単焦点が気になります。今後は構図に関しての工夫を楽しみたいと考えています。また、美容師さんとの作品撮りの質を高めるためにライティングのスキルを向上させたいです。
著者
JUNPEI ONO
1984年3月3日、山形県東根市生まれ。新潟県長岡市在住の会社員。撮影依頼はInstagramのDMからご遠慮なく。
JUNPEI ONOさんの使用カメラ
JUNPEI ONOさんの使用レンズ