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切り取りたいのは“光と余白”。 カメラを通して向き合う、自分が見落としていた美しさ
学生時代に授業がきっかけでカメラを始め、現在はグラフィックデザイナーとして働く うすしお さん。一枚一枚フィルムカメラで丁寧に、うすしおさんの感性と美意識で切り取られた瞬間は、まるでアート作品のようにその前にじっと立ってその世界を感じ取りたいという衝動に駆られます。一体どんな瞬間に心が動き、どんなことを意識してシャッターを押しているのか。その裏側を知りたくて、うすしおさんがカメラを通じて表現したいことを伺いました。
著者: うすしお | 作成日: 2020/01/22 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに、うすしおさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいったきっかけについて教えてください。
専門学校でカメラの授業があり、友達を撮影している時に先生に褒められたのがきっかけでカメラを始めようと決めました。また、カメラを始め出してから、今まで自分が見落としていた美しさに気づけるようになり、日常が今までよりも濃厚で楽しいものになっていることを感じて、よりカメラという趣味にのめり込みました。
― 透明感があって幻想的で美しい写真の数々に見入ってしまいました。うすしおさんの美意識や視点によるものだと思いますが、カメラ歴を重ねても到達し難いハードルを感じました笑 うすしおさんがどんな経験をされてきて、どんなことを意識されて写真を撮られているのか教えていただきたいです。また、写真家でも写真家以外でも影響を受けた方はいらっしゃいますか?
影響された写真家ですが、奥山由之さんです。
光がたっぷり降り注いだ淡い写真だったり、パキッとしたアートな世界観の写真や日常の何気ない写真など、フェチをえぐられるような作品ばかりで見るたびに写欲を掻き立てられます。
また、自分が写真を撮る時に意識していることは光と余白です。
カメラを始めたてで右も左もわからなかった時に読んだ記事に「迷ったらまずは光を探せ」というようなことが書いてありました。以降言われた通りに光を意識しながら写真を続けているうちに光が好きになり、自分にとってシャッターを切るきっかけとして欠かせないものになりました。
もう一つの「余白」はまだほんの修行段階ですが。見た人によって受け取る感情が変わるような余白を目指しています。意識しているというよりも「撮れるようになりたいな」という願望の方が大きいです。
― 光の捉え方や、色合いについても教えてください。被写体がありながらも、光が主役であるような写真が多く見受けられます。きっと光自体がうすしおさんの写真にとって重要な存在だと思うのですが、どのように考えていらっしゃいますか?また、色合いについても意識されていることがあれば教えてください。
光が無いと何をどう撮ろう…と迷ってしまうのが正直なところです。自分の感情が動いた時にカメラを構えることがほとんどなので、自然と光の差し込んだ写真が多くなっているんだと思います。
色味についてですが、見た人の心を動かすためにまず自分が一番愛せる色味、雰囲気にしようと思いました。過去様々な色味を試してみて、今の淡く青っぽい色味に落ち着きました。
― 写真の技術の向上や継続には被写体や仲間の存在は大切だと思っています。身近に被写体や写真仲間がいれば良いのですが、そうでないことも一般的にはよくあることかと思います。うすしおさんのインスタグラムを拝見していると、同年代の写真仲間が登場することがありますが、差し支え無ければその方々との出会いや、うすしおさんの写真生活に与えている影響について教えてください。
まだ写真友達が全くいなかった頃に、ギャラリーがとても好みだった@watawoo_phくんに「一緒に写真散歩がしたい」とアプローチしました。その後も@watasoo_phくんが主催するmeetなどに参加し始めて色々な人と出会うようになりました。写真友達が出来てから撮影の頻度や写真に対する熱も相当上がったと思います。これまでなかなか参加することの出来なかったmeetに参加できるようになったのも、撮影依頼が来るようになったのも写真友達の輪が広がったおかげだと思います。
― うすしおさんのインスタグラム上の写真は全てフィルム写真かと思います。デジタルでも撮影されることはありますか?また、フィルム写真のどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか?
1年前はデジタルを中心に撮影をしていましたがフィルムの淡く優しい色味にとても憧れていました、最初はデジタルで撮ったものをフィルムのように淡く加工していましたが、近づくのにも限界を感じてフィルムに移行しました。
― メインで使っているカメラやレンズ、またメインで使っているカメラとの出合いや愛用している理由を教えてください。また、その他のカメラ・レンズとの使い分けについても教えてください。
作品撮りや友人との写真散歩の時はPENTAX SP。
撮影メインではなく友人と遊びに出かけるときはミノルタ HI-MATIC AF2。
一人でふらっと出かけたり、旅行など、地道にチビチビと撮り貯める時に使用するのがOLYMPUS PEN EE-3。という風に使い分けています。
― 最後に、うすしおさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
周りからの反響が大きかった写真とは別ですが手を取り合った写真自分にとっても特別でお気に入りの写真です。
朝起きた瞬間に撮りたいイメージが浮かんできて急いで撮りました。光とピントのボケが溶け合っているような雰囲気で、撮りたかったイメージをそのまま写真で表現することができてとても気に入っています。
自分は割とすぐに写真に対しての自信を失ってしまうので誰よりも僕の写真を好きでいてくれる彼女の存在にとても救われています。
著者
うすしお
1997年、熊本生まれ。グラフィックデザイナー 専門学校のカメラの授業がきっかけでカメラを始める。 今一番使用しているカメラはPENTAX SP。
うすしおさんの使用カメラ
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