HOMEストーリー「島暮らしと旅」を通じて。 「なんかいい」の連鎖を広げていきたい

「島暮らしと旅」を通じて。 「なんかいい」の連鎖を広げていきたい

淡路島を拠点とし、暮らしや旅の中で出会う心が揺らぐ瞬間を写真に残されているKuraさん。Kuraさんの撮る美しい写真を眺めていると、どこか穏やかな気持ちになるように感じます。そんなKuraさんがどんな瞬間に魅了されシャッターを切っているのかを知りたくてお話を伺いました。

Kura
created: 2022.03.07 / update: 2022.03.07
@with_smiles_より
出典:instagram

SONY α7 III / SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art
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― はじめにKuraさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
 
話は、幼い頃に遡ります。
 
我が家には物心がついた時から、少し変わった「家族のきまり」がありました。それは、〝おこづかいが無い代わりに、ほぼ毎週どこかへお出かけをすること。〟
 
父の仕事柄、全国各地にたくさんのお客様がいて、その方々に会いに行ったり、印をいただきに挨拶に赴いたりしていました。
 
とは言え、それは数分で終わり、そのあとはその地を巡るという、そんな週末を過ごしていました。
 
月日は過ぎ、成人する頃には何よりも「旅」が好きになっていて、気づけば全国47都道府県も3周以上はしていて、ほんの少しでも時間があれば旅をするという変人になっていました。
 
そんな旅を続ける中で、美味しい食べ物や美しい景色に出会うことが多々ありました。
 
その記録をしたく、最初は携帯電話で撮影していましたが、やがてもっと綺麗に撮影したい、そもそも「写真を撮ること、残すこと」が楽しいと感じるようになっていました。
 
「旅」が「写真」の魅力を教えてくれたのです。

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― Kuraさんの写真は美しいだけではなく、眺めていると心地よい空気が伝わってきてとても穏やかな気持ちになります。Kuraさんの美意識や人柄が写真にそのまま現れているからこそだと思うのですが、Kuraさんはどんな瞬間に魅力を感じ写真に残されていますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいらっしゃいますか。
 
そんな風に感じてくださりとてもとても、嬉しいです。ありがとうございます!
 
朝起きて綺麗な光がお家に入っていたり、車を走らせていてふと海が見えたり、大切な人が楽しそうにしていたり、日々の中で、ふと「あぁ〜なんかいいなぁ」と思う瞬間・心が揺らぐ瞬間に惹かれます。
 
そして、その瞬間を残しておきたいな、目に見えているものを見返せるようにしたいなと思った時にシャッターをきることが多いです。
 
恥ずかしながら、カメラや写真には詳しくなく、写真関係の本もカメラの説明書も読んだことがありません。
 
特定の人ではなく例え初めましての方でも、出会う方すべての方に少しずついろいろな刺激を受けて今の自分が構成されていると思っています。
 
だからこそ、これからも自分という形は変わり続けると思いますし、撮る写真も変わるのだと思っています。
 
とは言え、心の中で大切にしていることは、ずっと変わらないような気もしますが。笑

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― Kuraさんの視点や余白に加えて、透明感や優しい色合いもとても魅力的です。撮影時の設定や現像時などKuraさんのイメージを写真として表現する際に心がけていることについて教えてください。
 
先ほど少しお話をした、「なんかいい」を閉じ込めているというのが僕の写真なので、その「なんかいい」と思った時の感情や五感で感じたことをそのまま写真にも反映させるようにしています。
 
だからこそ、写真を見てくださった方にも「なんかいいね」と感じていただけたら嬉しいですし、あわよくばその方も、その方なりの「なんかいい」を届けたいなんて思ってくれたら..
 
「なんかいい」の連鎖が広がる
 
いただいた質問から少し脱線してしまいましたが、そんなことを何気なく考えているような気がします。

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― 美しい風景だけではなく、Kuraさんと奥様の島での暮らしに癒されている方も多いと思います。島で暮らそうと思った経緯や、Kuraさんの感じる島での暮らしの魅力について教えてください。
 
「旅」が好き。という一番最初にお話をした続きのお話を。少し長いのですがお付き合いくださいませ。
 
あらゆる地を旅している間にとうとう〝就職〟を考えないといけない、そんな時期となりました。4年大学に通っておりましたので21歳の頃のお話です。
 
一般的には、世間的に〝いい〟と呼ばれる会社に就職することが〝いい〟とされている世界。でも、旅をしている中で、それが全てではないということに気づきました。
 
人生にはいろいろな過ごし方があるということ
 
人様に迷惑をかけること以外であれば、世間的にいいも悪いもなく、自分の中で〝いい〟と思っていたら、それは〝いい〟ということ。
 
それは、素敵で、魅力的だということ。
 
| 就職より、住みたい場所を決めよう |
 
まわりのみんなが就職説明会や、企業見学に行き出す頃、僕は〝住む場所を探す旅〟に出ました。(ただ、みんなと一緒のことをするのに違和感があっただけかもしれませんが・・笑)

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旅をしていると、毎回心惹かれる景色があります。言わば、「なんかいい」と思う瞬間です。それは、海がある風景です。
 
奈良県に生まれ育った僕からすると、その非日常感にはやはり心が奪われたのです。

⑴ 海がある街
 


でも、海がある街はたくさんあります。候補としては広島県の尾道などもありました。けれど、旅をする中でだんだんとこんな場所に惹かれていきます。
 
⑵ ゆっくり、のんびりとした空気感がある
 


より、そのような空気がある場所。それが「島」でした。
 
⑶ 島
 


とは言え、島もたくさんあります。沖縄の離島、瀬戸内の島々、佐渡島・・。素敵な島はたくさんありますが、欲張りな僕は、好きな場所に住みながらも「旅」をし続けたいと思っていました。
 
⑷ 島でありながら、旅に出られる場所
 


ここで現在住む「淡路島」が最有力候補となるわけです。淡路島は明石海峡大橋、大鳴門橋という大きな橋で本州、四国と繋がっています。
 
また、立地としても東経135度の帯に位置していて、日本の真ん中でもあります。どちらへも等しい時間で行けるというのも魅力の一つでした。
 
また、どの島もフェリーを使えば、旅には出られますがそれは時間が決まっています。24時間いつでも島と外とを行き来できるということも淡路島の魅力でした。
 
⑸ 時間に縛られない
 


実際に暮らす。それを考えた時、利便性や環境も生きていくにはやっぱり大切です。島は島でも淡路島は大きく、いろいろなお店があります。
 
街すぎず、田舎すぎず、映画館はありませんが大概のものは揃います。不便はなく、ちょうどいい田舎というのも魅力のひとつでした。
 
⑹ 暮らしに困らない程度の田舎
 


そして暮らしの中に大切なことは、「食べる」こと。
 
食料自給率が100%を超えていて、お肉・魚・野菜・果物、いろいろな食材が採れどれも絶品だということ。
 
その地にいながらその地のものを食べて暮らせるということも、やはり重要だと気づきました。
 
⑺ おいしいがいっぱい
 


そして、淡路島は冒頭でお伝えした〝家族の決まり事〟で、昔からよく来ていた場所でもありました。
 
長いトンネルを抜けると、大パノラマの橋の上。海や船を眺めながら島に上陸する度ワクワクしていたのを今でも憶えています。
 
いつの間にかそんな場所に住みたいと思うようになっていました。
 
⑻ 何度も訪れた思い出の地
 


大学4年の夏、8月1日。ついに、淡路島へ移住をしました。
 
誰も知らない地でしたので、敢えて情報交換ができるシェアハウスを選びました。深くお話を続けると夜が明けてしまいますので、この辺で。
 
とにかくいろいろを見て、知って、会って、を繰り返しました。
 
その中でいろいろなご縁があり、仕事も決まり、素敵な方々ともたくさん出会いました。もちろん、住んでみないとわからないことも多々ありましたが、島の人のあたたかさ、風土、空気感にどんどんと釘付けになりました。
 
⑼ 人のあたたかさ
 


魅力的な場所はたくさんあります。好きな場所もたくさんあります。この島より魅力的な風景もあります。
 
でも、その場所は「訪れたい場所」にとっておくことにしました。「暮らしたい場所」と「訪れたい場所」そう分けることで、最終決定をしました。
 
⑽ 暮らしたい場所
 


「ずっと、この島に住むの?」そうよく尋ねられるのですが、それは、自分でも未知で、わからないです。とお答えしています。
 
でも、その時々で惹かれた場所に住んでいたい。そう思うのです。それが、今はこの地だということです。

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― 続いて、Kuraさんがメインで使用されているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や使い分け方、またお気に入りの点について教えてください。
 

*SONY α7 III(カメラ)
 
「旅を残すため」という理由から、軽さを求めてSONY NEX-5Rというカメラを初めて購入しました。
 
写真を撮り続けていると、もっと綺麗に撮りたい、残したいという気持ちが芽生え、同じSONYの当時最新だったフルサイズミラーレス機を選ぶことにしました。
 
バッテリーが長持ちし、ディスプレイとファインダーが切り替わることが、お気に入りです。
 

*SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art (単焦点レンズ)
 
元々、NEX-5Rを使用している時はズームレンズを使用していました。その後、オールドレンズなどを使用しているうちに、単焦点の魅力に惹かれていきました。
 
35mmにするか50mmにするか、非常に悩みました。僕を知る人たちからは、35mmが合っていると言われていたのですが店頭で、1時間ほど写真を撮りながら迷い50mmの質感に惹かれ、決めました。
 
少しコントラストがはっきりしたようなマットに映してくれるところが好きです。
 

*Instax mini 90 NEO CLASSIC(チェキ)
 
「その場で形にできること」がチェキの最大の魅力。
 
瞬間の思い出をとじこめ、それをその場でプレゼントしたり、チェキフィルムならではの色、ボケ、質感が形に残るのもデジタルや他のフィルムとは違った良さだと思っています。
 
名前の通り、見た目がクラシックで、明るさの調整やモードの切り替え、タイマーなどの機能がついているのも魅力的です。

SONY α7 III / SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art
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― 最後に、Kuraさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
 

ベストショット

SONY α7 III / SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art
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妻との暮らしをセルフで撮影した写真です。
 
人生で一番大きな買い物と言われているお家を購入し、自分たちのすきなものをお部屋の中に鏤めました。午後の光が窓辺から入るあたたかさを捉えた一枚です。
 
人生や暮らしを深く考えるときりがないけれど、大きく捉えた時、「住みたい場所」と「一緒に居たい人」のどちらもが揃っていれば、どんなことがあろうと幸せと思える。そう僕は思っています。
 
大切なワンシーンを残すことができた一枚です。
 
次は、風景を残すための広角のレンズがあれば・・と思っています。
 
これからも「島暮らしと旅」を写真で残せたら、そしてそれを通してたくさんの素敵な方々と出会えたらと思っています。