どこよりも高値に挑戦中!大手より20%高い製品多数大手より20%高い製品多数
定額買取
今のこの瞬間、この楽しい時間を。 子供たちとの毎日をフィルムカメラで宝物に変えていく
小学生の長女と2歳年下の長男(と時々父ちゃん)との毎日をフィルムカメラで残していくn a oさん。家族写真は、親子の愛情や距離感の証と言われますが、n a oさんの写真からは思わず微笑んでしまうほど親子、そしてきょうだいの愛情を感じます。そんなn a oさんの愛情に溢れた写真の裏側に潜む思いやこだわりを伺いました。
著者: n a o | 作成日: 2020/01/18 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにn a oさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいったきっかけについて教えてください。
もともと写真を撮ることが好きで、子どもの頃からおもちゃのフィルムカメラや写ルンですが大好きでした。
子供が産まれてからデジカメや携帯メインで写真を撮っていたのですが、フィルム写真の温かさや柔らかさを求めてアプリで加工したりしていました。でもどうしても本物のフィルム写真の質感に近づけられず、もどかしく思っていました。そんな時、桑島智輝さんが撮った安達祐実さんの写真の、何気ない日常風景や、その写真の温かさに惹かれ、フィルムカメラ購入を決意しました。
いざフィルムカメラを持ってみると、右も左もわからないことだらけで、同じくカメラ好きの父に基礎から教わりながら勉強しました。動きの激しい子ども達にピントを合わせることが難しかったり、適正な絞り値がわからなかったりで、上手く写真が撮れず落ち込むことも多かったです。
でも少しカメラに慣れてくると、子どもたちの最高の表情や、その時その瞬間の空気をそのまま写真に残せることも増えてきて、その時の思い出が宝物になって帰ってくるフィルムカメラの魅力にどっぷりのめり込むようになりました。
― n a oさんの写真は、お子さんの表情の捉え方や、周りの風景の切り取り方から、その前後のストーリーまでもが含まれている印象を受けます。画角や構図、また表情の捉え方に対して意識されていることはありますか?
正直、画角や構図に関しては全く意識していません。というか、できていません。(笑)
というのも、『こういう写真が撮りたい』と思って撮る時もあるのですが、どちらかというと、『今のこの瞬間、この楽しい時間を、そのまま写真に残したい』と思った時に撮ることが多いからです。
その結果、上手く撮れることもあれば、衝動的に撮ってしまったためにピンぼけだったり…。綺麗な写真ばかりではないですが、どの写真も私にとっては思い出深いので、そのままでいいかなと思っています。
― また、フィルムで思った通りの色合いを出すことも簡単ではないと思うのですが、露出設定や普段使用されているフィルムの種類など、色合いに対するこだわりを教えてください。
基本的に明るめな写真が好きなので、暗くならないように意識はしていますが、ダイヤルを戻し忘れることが多いので極力露出補正はしないようにしています。
なので、シャッタースピードと絞り値を明るめの写真になるように調整しながら撮っています。綺麗な夕空を撮りたい時だけは例外で、露出補正-1にして撮ることもあります。
フィルムは業務用100を使うことが多いですが、気分によって時々Lomography100を使うこともあります。PORTRAの優しい風合いも好きです。
― n a oさんのインスタグラムアカウントでは、フィルムカメラで撮影した写真のみが公開されていますが、デジタルはあまり使われないでしょうか?また、普段使っていらっしゃるカメラやレンズ、その使い分けについて教えてください。
子どもの運動会など、大事な行事の時(撮り逃したくない時)はデジタルを使っています。
フィルムカメラはNikon FE2を愛用しています。フィルムで撮りたい時でも、旅行の時など撮り逃したくない場面もあるので、そういう時はオートフォーカスのCanon EOS 1Vを使っています。
レンズはNikonのニッコールの50mmf1.4を使っています。このレンズは綺麗にボケますし、優しい色合いで撮れるので気に入っています。
以前ズームレンズも使っていましたが、やっぱり画質の良さが全然違ったので、今は単焦点1本で使っています。Canonも、純正の50mmf1.8の単焦点レンズを使っています。
― n a oさんのインスタグラムを拝見していると、お子さんがチェキや写ルンですで写真を撮っているシーンが登場していて、とても微笑ましいです。お子さんの視点にはきっと発見がたくさんあるのではないかと思うのですが、何かエピソードがあれば教えてください。
子どもたちも私が写真を撮っているのを見ていて、『撮らせて!』と言ってくることが多いんですけど、本物のカメラを渡すのはやっぱり怖いので、写ルンですなら気軽に渡せるので、カバンにひとつ入れていつも持ち歩いています。
小学三年の長女は現像が待ちきれないみたいで、サンタさんにチェキをお願いしてチェキをプレゼントしてもらっていました。
綺麗に撮れた写真にメッセージをつけて、よくプレゼントしてくれます。
以前芝桜を見に行った時、私や主人が花の写真を撮っているのに、姉から借りたチェキで息子は花に背を向けて写真を撮っていたことがありました。チェキのフィルムはそんなに安くはないので、『適当に写真を撮らないようにしてね』と注意したのですが、後からチェキから出てきた写真を見て、綺麗な木漏れ日の写真だったのでびっくりしました。息子がその写真を撮っていなかったら、花に背を向けて後ろの木漏れ日の綺麗さに気づくこともなかったと思います。
子どもたちの視野は大人よりずっと広いんだなぁと思いました。
― 最後に、n a oさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
私のお気に入りのベストショットは、子どもたちと近所の展望台で夕陽を見た時の写真です。肌寒い季節で、温かいコーヒーとココアを持って行って家族でお茶をした時の写真です。私の住んでいる街ではちょうど17時になった時『遠き山に日は落ちて』が流れるんですけど、その時見た景色や音、空気までそのまま残せているような、思い出の写真です。
カメラは、ずっと憧れているのがCONTAX Ariaです。
最初にお話した桑島智輝さんや、尊敬する写真家の岩倉しおりさんが使用されているカメラなので、カメラを始めた頃から憧れています。あとはバケペンも、いつの日か使ってみたいと憧れています。
今後ですが、子どもたちの成長は本当に早いので、こんなに楽しい毎日を、貴重な一瞬一瞬を少しでも多く残していけるように、カメラに収めていきたいです。
著者
n a o
1988年、兵庫生まれ。 小学三年生の娘と小学一年生の息子との日常をフィルムカメラで撮っています。Nikon FE2を愛用しています。
n a oさんの使用カメラ
メイン
Nikon FE2n a oさんの使用レンズ