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自分の感性を信じて。 季節・時刻・天候が作り出す最高の一瞬を
木々が赤や黄色に色づく中、漂う川霧が作り出す神秘的な風景や、紅葉が作り出す木々のトンネルに光が差し込み輝く一瞬、光芒の中に神々しく浮かび上がる雄鹿の姿など、日本の自然と四季が作り出す幻想的な風景を写真に収めるRyokoさん。写真だけを見るとまるでキャリア十数年の熟練度を感じますが、実は写真を始めてわずかに2年と聞くから驚きます。様々な条件が重なることで生まれる最高の一瞬を求め写真に収める原動力や美しい風景に惹かれる理由を知りたくて、お話を伺いました。
著者: Ryoko | 作成日: 2020/01/23 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに、Ryokoさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
忘年会のくじ引きでニコンのデジカメが当たったことがきっかけです。
幼い頃から写真が好きで、初めはインスタントカメラやデジカメで草花や空を撮っていました。成人し、周りで一眼レフを使い出す人が増え、自分も買おうか迷いましたが、極度の飽き性というのもありスマホで十分だと自分自身を納得させ買わないままでいました。
それから数年後、会社の忘年会のくじ引きでニコンのデジカメが当たりました。ニコンというメーカーを知ったのもその時が初めてでした。私はそれを一眼レフだと勘違いし暫く使っていましたが、この頃からカメラの魅力に惹かれつつあったので普通のカメラを使用するのに納得がいかず、一眼レフ(D5500)を買い直したのがきっかけでカメラを始めることになりました。
本格的に始めたのは、その4ヶ月後にフルサイズ(D750)と、さらにその2ヶ月後にフルサイズ(D810)の計2台を購入してからになります。丁度その頃にはインスタグラムでの知り合いも少し増え、色々な方と県外で撮影するようになりました。それに伴い、私の撮影に対する意欲も増していきました。
― RyokoさんのInstagramアカウントを拝見した際、まるでキャリア数十年の風景写真を知り尽くしたフォトグラファーが撮影したような完成度の高さに思わず息を飲みました。 Ryokoさんの技術の高さに加えて、きっと最高の瞬間を追い求める美意識と集中力の賜物だと思うのですが、Ryokoさんにとって風景写真とはどんな存在でしょうか?また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいますでしょうか?
これまで人物や建造物、生き物など様々な被写体を撮影してきましたが、中でも風景に魅力を感じることが多かったです。自然というのは刻一刻と変化していきます。全く同じ景色を二度見ることは絶対にありません。その素晴らしい一瞬を切り取るためには少々無理をすることもありますが、無理をしてでもカメラに収めたいと思うのが風景写真だと私は思います。
そして撮るだけでなく、現像にも力を入れています。カメラを通すと、どうしても彩度やコントラストが多少なり落ちてしまうため(※メーカーや設定によって異なります)、せっかくの美しい景色が物足りない印象になってしまうことがあります。それを肉眼で見たままの美しさに調整するのが現像という作業で、風景写真に限らず大切な作業だと思っています。
影響を受けた人物は特におらず、自分の感性を信じて撮り続けています。
― 風景写真は、季節や時間帯、天気や一瞬の光の入り方など、突き詰めるとどこまでも突き詰められるとてもストイックなものだと思います。Ryokoさんが感じていらっしゃる風景写真の面白さや奥深さ、難しさについて教えてください。また、もしよろしければ苦労した経験を一つ教えてください。
これまで、風景は快晴でないと良い写真は撮れないと思ってきましたが、逆に曇りや雨の日だからこそ撮れる写真もあるということに最近気付きました。
特に滝の撮影では、晴れていると光の当たっている部分と影の部分で明暗差ができてしまい、現像しても綺麗な写真にはなりにくいです。境内での苔の撮影も雨上がりの方がよりしっとりとして、苔の良さが引き立ちます。
風景の中でも特に難しいと思っているのが雲海の撮影です。気温や湿度、風速や風向などの条件が揃っていると思っても出ないことは多いので、何度も現地に出向き何度も失敗を繰り返すことになりますが、それを乗り越えた先に絶景があるのだと思います。
苦労した経験は大津志賀花火大会で、琵琶湖の中を歩いて撮りたい構図を探したことです。道路からだと花火と鳥居が重ならないので、琵琶湖に入るしかありませんでした。“自分の好きな服装で撮影を楽しむ”というのが私のスタイルなので、その日もスカートで撮影をしました。
― ロケーション探しについて教えてください。風景写真はまずはロケーション選びから始まると思うのですが、どのように探していますでしょうか?ベストショットのポジションやタイミングも難しいと思いますが、計画の立て方について教えてください。
基本的には、インスタグラムの検索ワードにスポット名ではなく、「〇〇県」や「〇〇市」などを入れています。ネットで「関西 絶景」などとワードを入れても人気スポットしか出てきませんが、インスタグラムで県名や市名のタグを探すことによって地元の方しか知らないような隠れた絶景スポットが意外と見つかります。しかし、そういう検索の仕方で見つけたスポットは場所が詳しく載っていないことが多いので、そういった場合にはGoogle Mapを拡大して、建物の位置などからおおよその場所を特定しています。
ベストショットのポジションやタイミングは直観で決めています。特にこれといったものが見つからない場合は、そのスポットの定番構図をインスタグラムで検索し、そこを撮るようにしています。また、無人での風景の方が好きなので早朝に行くようにしたりと時間帯にも注意しています。
― Ryokoさんの写真を拝見していると時々「#ニコン女子」というハッシュタグがついています。Nikonのカメラをメインで使っていらっしゃいますが、Nikonを選ばれた経緯や、Ryokoさんの感じていらっしゃるNikonの魅力について教えてください。
ニコンを使っている理由は、会社の忘年会でもらったデジカメが使いやすく気に入ったので今もニコンのカメラを使い続けています。
ただ、使っている内にニコンの特徴が分かったので挙げますと、実際の色合いに近い写真になります。彩度がどちらかというと低く出るので現像で自分のイメージする写真に仕上げることが可能です。
― また、Nikonの中でも複数のカメラやレンズを使い分けていらっしゃると思いますが、どのように使い分けていますか?また、メインで使っているカメラ・レンズがあれば教えてください。
D810をメインに使っています。解像度が高く繊細な描写ですが、高画素機の特徴でもあるノイズの出方と手振れのしやすさはD750よりも劣るように思うので、三脚を使わない手持ちでの夜景撮影は高感度に強いとされるD750を使用することが多いです。レンズはタムロンの15-30mm、ニコンの24-70mm、シグマの100-400mmをよく使います。
― 最後に、Ryokoさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
今年の秋に撮影した、岐阜県高山市のせせらぎ街道で撮影した滝と紅葉の写真です。
滝つぼの青さと、逆光に照らされた紅葉の色合いのバランスがとてもよく、撮影中だけでなく現像中も楽しかったです。
今は特に欲しいものはありません。
雑誌やインターネット上で使っていただけるような写真を撮れるよう今後も頑張っていこうと思っています。また、カレンダーの制作や展示会も視野に入れ、フォトコン等にも積極的に応募していきたいです。
著者
Ryoko
1994年、福井生まれ、事務職。 月刊URALA 2018.11月号 インスタグラマーが見つけた 福井のべスポジ!で紹介される。全日本写真連盟 第36回 日本の自然コンテストで入賞。Jalan 夏絶景フォトコンで入賞し、2019.11月号に掲載。
Ryoko
1994年、福井生まれ、事務職。 月刊URALA 2018.11月号 インスタグラマーが見つけた 福井のべスポジ!で紹介される。全日本写真連盟 第36回 日本の自然コンテストで入賞。Jalan 夏絶景フォトコンで入賞し、2019.11月号に掲載。
Ryokoさんの使用カメラ
Ryokoさんの使用レンズ