一枚一枚、気持ちを込めて。 フィルムで日常を愛おしい瞬間に変えていく

― はじめにmaiさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。

小学生くらいから写真を撮ることが好きで、自分のデジカメをクリスマスに買ってもらったりするくらいでした。インスタでフィルムの写真を見て、なんて素敵なんだと感動し、アルバイト代を貯めてフィルムカメラを買いました。なかなか初めは上手く撮れませんでしたが、上手く撮れたときの嬉しさが大きくて、のめり込んでいきました。

― maiさんの写真を拝見していると、maiさんの見た景色をそっと閉じ込めたような、まるでmaiさんの記憶を覗いているような印象を受けます。どんな瞬間に魅力を感じてシャッターを切っていらっしゃいますか。

難しいです(笑)自分でも何に魅力を感じてシャッターを切っているのかはっきりとわからないです。でも、光が綺麗だなって思ったときにシャッターを切っていることが多い気がします。

― また、maiさんの投稿にはお花の写真が多く登場します。いわゆる「ザ・お花写真」ではなく、どこか風情を感じる写真が多いと思います。maiさんにとってお花はどんな存在で、どんなところに魅力を感じますか。

今年もそろそろ紫陽花が咲いてきますが、去年はあそこに撮りに行ったな〜、こんなことがあったな〜、と思い出しています。私にとってお花は一年前のことを思い出させてくれるきっかけになる存在です。

― デジタルが主流の時代にあえてフィルムを使われる理由を教えてください。フィルムの好きなところ、フィルムでなければ表現できないことなども併せて教えてください。

一枚一枚が大事に感じられることがフィルムの好きなところです。

今の時代、スマホでも綺麗な写真を撮ることができます。手軽にいつでも撮れるからこそ、とりあえず何枚か撮って、あとでいらない写真を消す、ということをついついやってしまいます。でもそんな中で残った一枚って正直あんまり思い入れはないんです。

フィルムカメラでは、一本で撮れる枚数が限られていて、現像もタダではないですし、一枚一枚ここだ！ってときに気持ちを込めてシャッターを切ります。そうやってできた一枚はなんだかすごく愛おしくて大切で、そこがフィルムの好きなところです。

― すっきりとしながらも、フィルムらしい青・緑の発色が印象的な色彩が魅力的です。色合いに対するこだわりや普段使っているフィルム、現像の際に気をつけていることについて教えてください。

ありがとうございます。フィルムは業務用100を使っています。実はフィルムを始めてからこれしか使ったことがないです、、、。現像で特に何か注文したりしたことはありませんが、お店によって仕上がりが違うなと感じているのでお店は選んでいます。

― maiさんが普段使っているカメラやレンズについて教えてください。特に愛用されているカメラ・レンズについては、その魅力やその機種に至った経緯も併せて教えてください。

PENTAX SPFとOLYMPUS PEN EEDの二台を使っています。レンズはSuper-Takumar 55mm F1.8です。

PENTAXはこの人みたいな写真撮りたい！って思った方が使っていたものを真似しました。あと初心者入門機にピッタリというのを見てこれだ！となりました。操作もわかりやすいですし、写りも素敵なところが魅力かなと思います。

OLYMPUS PEN EEDは、枚数の撮れるハーフカメラが欲しいなと思い仲間に入れました。このカメラの魅力は距離を目測で撮るところです。○メートルくらいかな？と目測で測って、ダイヤルをそのくらいのところに合わせてシャッターを切ります。友達と撮るときには、1.5メートルくらいかな？ いや2メートルはあるよ とか言い合いながら撮るのがすごく楽しいです。あと一眼より軽いので持ち運びしやすく普段のお出かけでも鞄に入れられるのもいいです！

― 最後に、maiさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。

OLYMPUS PEN FTがほしいなと思っています。EEDを買う時にすごく迷ったカメラです。抱負は、私の写真を見た人が愛知に来たいなって思ってもらえるような写真を撮りたいです！

ベストショットはこちらの写真です。

桜を撮っていた時にふと上を見たら、桜の間を飛行機雲が綺麗に伸びていて、すごく感動したのを覚えています。私の中で強く印象に残っている一枚なのでベストショットにさせていただきました。