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直感・閃き・感動を大切に。 多重露光で日常の美しい光景を重ねていく
看護師として働くかたわら、日常の美しい光景を題材に多重露光や感光を積極的に取り入れた写真を取り続けているナミダ。さん。ナミダ。さんの撮る写真は、まるで幻想的な絵画や創造性溢れるイラストを見ているよう。そんなナミダ。さんがどんな視点や感性で撮影を行っているのか、また写真にどんな思いを込めているのかを知りたくてお話を伺いました。
著者: ナミダ。 | 作成日: 2021/01/14 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに、ナミダ。さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
父親が、カメラが好きなので子どもの頃からカメラは身近にありました。学生時代も「写ルンです」で友だちと写真を撮ったりして、わたしの生活の一部にカメラが常にあった気がします。
次第に自分用のカメラが欲しくなり初めて買ったカメラはOLYMPUSのミラーレスカメラでした。その後Nikonのカメラも増やしたのですが、物足らなさをずっと感じていました。楽しいのだけど自分が撮りたいものではないというか...そんな時職場の上司からフィルムカメラをいただいたんです。ずっと使わずにしまっておいたそうで、わたしが使ってくれることを喜んでくれて、わたしもすごく嬉しかったです。
フィルムカメラの魅力はなんといっても現像から帰ってくるときのドキドキ感やワクワク感、まるで「贈り物」でももらうような感覚、あれは本当に病みつきでフィルムがやめられない理由です。
― 海外のアートブックを眺めているようで、ナミダ。さんの美意識や感性に圧倒されます。ナミダ。さんはどんな瞬間に美しさを感じ、残されようとされていますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいらっしゃいますか。
わたしが写真を撮るときに心がけていること、それは直感、ひらめき、ときめき、この3つだけです。これを感じた瞬間は今しかないと思って撮っています。もしここで撮らなかったら同じ瞬間は二度と来ないわけで、後悔だけはしたくないので許す限り撮るようにしています。
その「あ♡」と思う瞬間で多いのは、朝日や夕日、水面のキラキラ、木漏れ日、霧に包まれた森、雨上がりに晴れたアスファルトの照り返し、綺麗な三日月、桜舞い散る瞬間、などなど本当にいろんなシーンに感動して、残したいと思います。そしてそこに人を必ず入れて撮りたいのです。
影響を受けた方はたくさんいて絞ることが難しいです。SNSで見るいろんな方の写真、映画やドラマ、雑誌、などから影響を受けています。
― ナミダ。さんの写真は感光、多重露光、また期限切れのフィルムなどを多用されています。現像してみるまで仕上がりが分からない中、イメージ通りに表現することはとても難しいことだと思いますが、どのように頭の中で組み立てていらっしゃいますか。
今わたしは多重露光の撮る方法を二つに分けて、主に二台のカメラで撮っています。
一つ目の方法は、その時に思いついたイメージをその場で多重露光する方法。もう一つはフィルムスワップという方法で、一旦普通に撮り切った後にもう一度同じフィルムに重ねて撮っていく方法です。
一つ目の方法は一枚目を撮った写真を隅々まで覚えておいて、もう一度重ねるときにどう重ねるかイメージしながら撮ります。
二つ目の方法は一回目に撮った写真をメモったりしていないので、本当に偶然を狙った多重写真になります。
イメージ通りにいかないことも多いです。特に二つ目の方法は偶然でしかないのですが、そのイメージ通りにいかなかったことが返ってよかったと思える写真が撮れていることもあるので、「諦め」に近い気持ちも必要かもしれません笑
― きっと数々のトライアンドエラーがあったと思いますが、どのように精度を高めていかれましたか。また、これから感光や多重露光に挑戦しようとされている方に向けて、何かコツや向上の仕方があれば教えていただけますでしょうか。
それはいっぱい撮っていくしかありません。あと、失敗を恐れないことです。イメージ通りいかないことも多々あります。なので、撮った写真は一旦忘れます。その方が新鮮な目で見れます。
それとその時現像に出したフィルムで一枚でも自分が良いと思える写真があれば全て良しとしています。それくらいゆるい気持ちで撮る方が挑戦しやすいし楽しめると思います。
あと失敗と思った写真もぜひみんなに見てもらってください。友達でもいいし、思い切ってSNSであげてみてもいいです。案外自分が失敗と思っていても気に入ってくれる人がいたりして、そうすると自分で失敗と思い込んでいる写真への見方が変わってお気に入りの一枚に変わるかもしれません。
― 続いて色合いなどの写真表現について教えてください。ナミダ。さんの写真はノスタルジックでしっとりと美しく、いつまでも眺めていられます。撮影時の設定や現像において意識されていることはありますでしょうか。また愛用されているフィルムはありますでしょうか。
多重をするにあたって重要なのが露出になります。適正露出、もしくは場面においては少し暗めに撮ることです。暗すぎても明るすぎてもいけないのでそこは特に気をつけています。
あと、水平にも気をつける必要があります。二枚重なっているので一枚目が水平で撮れても、二枚目が斜めになってしまった場合修正がしにくいのです。
愛用しているフィルムは特になくて安ければなんでも使うのですが、FUJIFILMのフィルムの色味が綺麗で好きです。
― ナミダ。さんがメインで使っているカメラ・レンズについて教えてください。それぞれに辿り着いた経緯や、それぞれのカメラ・レンズのお気に入りの点について教えてください。
メインで使っているのが、Canon AE-1です。レンズはCanon FD50mm F1.4 と28mm F2.8。
Canon AE-1には多重露光機能は実は付いていないんですが、巻き戻しボタンでする多重露光の操作がすごく簡単だったことからこれを愛用しています。
サブ機でPENTAX SPです。フィルムスワップ用に一眼レフが欲しくて、安さで選びました。
カメラは他にも二眼レフやトイカメラなどいっぱい持っているんですが、最近は上の2台がほとんどです。
― 最後に、ナミダ。さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは波紋との多重露光です。これはフィルムスワップなので偶然の写真とはなりますが、偶然でお気に入りの写真が撮れていたりするとやっぱりやめられないです。
狙っているカメラやレンズは今のところ特にありません。
今後の抱負は、似たような多重を撮りがちだなぁと思ったりしていて、なのでもっといろんな多重が撮りたいです。でも、無理には撮りたくないのでその時の自分の撮りたいという気持ちを大事にしながらゆっくり撮っていきたいなと思っています。
そして、写真を撮ること自体は本当に大好きですが、それ以上に写真やカメラを通じて色々な方と出会えたり、素敵な場所を発見することができたりすることを、これからも大切にしていきたいと思います。
著者
ナミダ。
岡山県生まれ。看護師をしながら趣味で写真を撮っています。2020年にInstagramに多重露光のフィーチャーアカウント(@double_exp0sure)を作りました。たくさんの方にフォローとタグ付けをして頂いています。フィルムに限定していませんのでよかったら覗いてみてください。
ナミダ。
岡山県生まれ。看護師をしながら趣味で写真を撮っています。2020年にInstagramに多重露光のフィーチャーアカウント(@double_exp0sure)を作りました。たくさんの方にフォローとタグ付けをして頂いています。フィルムに限定していませんのでよかったら覗いてみてください。
ナミダ。さんの使用カメラ
ナミダ。さんの使用レンズ