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私にしか引き出せない表情を。 写真を通じて、多くの人の背中を押していきたい
NPO職員兼フリーのフォトグラファーとして活躍されている、まふさん。まふさんの撮る写真は、まるで物語のワンシーンのように写真の前後のストーリーが伝わってくるように感じます。そんなまふさんがどんな瞬間に魅力を感じ、何を意識してシャッターを切っているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: まふ | 作成日: 2021/03/26 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに、まふさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
元々、空とか風景の写真を撮ることが好きで、中学校2年生の頃に親に誕生日プレゼントでデジカメを買ってもらったことが大きなきっかけになったと思います。
ただそのデジカメも機能的に限界がきてカメラ機能が優れたスマホを使っていたんですけど、大学2回生の時に写真愛好会に入ることになってその際に初めて一眼レフを買って
そこから撮りに行く機会も増えてのめり込んでいった感じです。笑
― まふさんの写真は、一枚一枚の写真に物語が詰まっているようで、映画のワンシーンを切り取っているような印象を受けます。まふさんはどんな瞬間やシーンに魅力を感じ、シャッターを切っていらっしゃいますか。
そんな風に感じ取って頂けて嬉しいです。物語性のある写真になるよう自分の中でも意識はしていて、私の中での大前提として映画とかってその情景の中に人がいて空気感もあいまって明るい、暗い、爽やか、切ないとか色んな雰囲気が見ていて感じ取れるものだと思うのですが、そういう雰囲気を写真で表現したいと思って撮っています。
ちょっとざっくりとした感じにはなってしまいましたが、私の写真はどちらかと言うと画角的に引きの写真が多いと思うのですが、街並みや風景の中に人を合わせて撮ることが好きで、中には人の顔が見える写真と見えない写真が混在していますが、自分の中の撮りたいイメージと被写体さんの表情や雰囲気と光が合わさった瞬間に一気にそこに物語を自分で想像しながら撮っていると思います。
― また、色合いや光の捉え方もとても素敵で、モデルさんの表情も相まって、見ていると自然と明るい気持ちになります。色合いや光の捉え方など、写真表現においてどのようなことを心がけていらっしゃいますか。
色合いや光の部分は普段から結構試行錯誤している部分なのでそんな風に言って頂けて嬉しいです。。
色合いについては私の場合ちょっと自分では統一感があるか不安なんですけど、結構撮影する場所や時期によって最終編集する際に少しずつ変えるようにしています。
それぞれの季節によって変わる空気感や、その時期に咲く花や自然を活かして撮りたいので編集しすぎて本来の色が損なわないようには気を付けています。
光は完全に人が主体で撮る場合には、その人にあった雰囲気の光が入るようには心掛けていて、うまく言えないのですが柔らかい雰囲気が合う人には逆光で、目に入る光が綺麗な人だと斜光を使って目に光が入るようモデルさんに動いてもらったり、その人のもつ空気感に併せて変えたりしています。
― 少しざっくりとした質問になってしまうのですが、まふさんにとって「ポートレート」とは特別な存在のように感じます。まふさんは、ポートレート写真をどう考えて、どんな表現をしたいと思っていらっしゃいますか。
一つに写真を撮るといっても対象は風景や鉄道、人、動物など色んなジャンルがあると
思うのですが、私は元々人を撮ることが嫌いでした。笑
なので、どちらかと言うと風景を撮ることが多く、中学、高校の頃は携帯やコンデジで風景ばかり撮っていましたし、大学生になって一眼レフを買った後も風景を撮ることが多かったです。
頑なに撮ってこなかったのですが、ラブグラファーのえーちんさんが撮ったウエディングフォトを見て「ポートレートも楽しそう!」と思って、見様見真似で友達にモデルをお願いしたり友達カップルにお願いして撮らせてもらっていました。
ただ、その時は漠然と「ポートレートを撮ってみたい」と思っただけで正直そこに特に目標だったり高い志的な物はなかったのですが、今は「被写体さん」と「家族やカップルの写真」を撮りたいと自分の中では定まっていてそれぞれ自分の中ではターニングポイントがあります。
被写体に関しては実は私が初めて撮らせてもらった被写体さんというのが皆ご存知雪見みとちゃんなのですが、もうどう撮っても可愛い!素敵!楽しい!って思って本当にポートレートを撮ることが楽しくなりました。でも、カメラ友達から「かわいい子は誰が撮っても可愛いやん」と言われて凄くショックで、私だから撮れたんじゃないんだぁと思って少し落ち込んだのですが、去年の10月にグループで写真展をした時に尊敬してるカメラ友達から「確かに被写体さんってどう撮られても本人が可愛いし撮られるの上手やけどまふちゃんが撮る写真はその人の感情とか関係性が出ているから素敵だと思う」的なことを言ってもらえて、「あぁ、私は自分が楽しくて可愛い!撮りたい!と思って撮ってきたけどこうやって関係や感情がにじみ出た写真を撮ることが出来ていたんだ」と気づけたことが嬉しかったです。
そこからは私にしか撮れないその人の表情があって、私だからこそ引き出せているんだと少し自信をもってモデルさんと向き合えるようになったのと、私だからこそ出来る写真で夢を持っているモデルさんの背中を押せるようなカメラマンになりたいなと思いました。
― 二つ目の質問とやや重複するのですが、一枚一枚に物語を感じます。それぞれのシーンをその場で考えながら組み立てていらっしゃるのか、それとも入念に準備されているのか、どのようにイメージを表現されていますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいらっしゃいますか。
その時によりますね!笑 ざっくり場所と服装のイメージだけ考えて後はその場で「この場所いい!」ってなったポイントで撮ることもありますし、入念に準備する場合は結構自分の中でのイメージがかなり固まっていてどこからかってなると私の場合、3パターンあります。
1つ目は何か映画とかMVを見て影響を受けたインスピレーションを元にモデルやモデルさんの服装、髪型、撮影場所を決めていく場合で、2つ目がモデルさんを見て直感で「~な服装着てもらって、~の場所で撮りたい!」ってイメージが降りてくる場合と2パターンがあります。これはインスタグラムでモデルさんのアカウントを見た瞬間に感じることなので本当に直感なので言葉で表現するのは難しいかもです。。
3つ目は小道具です。雑貨屋さんに行く事が好きで特に目的もなく、なんか小道具になりそうなものないかなぁと思って見に行って、「これ使ったらなんかおもろない?」っていう本当にざっくりした所から始まってその後に場所とモデルさん、被写体さんを考えていきます。
影響を受けた人は、写真家の方だと濱田英明さんと佐藤瑞季さん、iskaさん、写真家以外の方だとイラストレーターのげみさんと丸紅茜さんです。
特にイラストレーターの方は真っ白の段階から新しく作品を生み出していくものだと個人的に思っていて、私は真っ白の状態から何かを新しく作ることが苦手というか、それを表現する力がまだ乏しいので本当に尊敬しています。因みにイラストからインスピレーションを得て撮った写真も何枚かあります。
― 続いて、まふさんがメインで使っているカメラ・レンズについて教えてください。それぞれを選んだ経緯や、お気に入りの点について教えてください。
カメラ本体①:SONY α7III ILCE-7M3
元々はCannonのエントリー機種を使っていたのですが、オールドレンズを使いたいということと、憧れのカメラマンさんがこの機種を使っていたこと、気軽に出して使えるカメラが欲しいという理由からこの機種になりました。
使ってみて思ったのは本体が軽い分持ち運びしやすいですし、ソニーのこの癖があまりない色味が返って自分の色味を作成しやすくていいなと思いました。
カメラ本体②:FUJIFILM XF10
サブ機ですがスナップだったりソニー以上に気軽に持ち運んで撮りたいという贅沢な気持ちから購入に繋がりました笑 写りの解像度も高く広角レンズを搭載しているので部屋撮りの際に重宝しております。
レンズ①:SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art
Cannonのエントリー機種を使っている時に知人からSIGMAのレンズをお借りする機会があったのですが、そのもうレンズの解像度とコントラストの高さに完全に惚れ込んでしまって、Sonyのボディを買う時に一緒に迷わず購入しました。
50㎜の焦点距離が個人的には丁度よくて、撮影の際も近すぎず遠すぎず個人的にが丁度いいなと思っています。ギャラリーの上がっている写真のほとんどがこのレンズを使用したものです。
レンズ②:OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
元々はOLYMPUSのフィルム一眼に使用していました。なかなかこのオールドレンズを使っている人は周りにいないのですが、ボケの零れそうなくらいたっぷり映る玉ボケ感とフレアの出方がタクマ―とはまた違った味があって、他にもオールドレンズは持っているのですが最近はもうこの子しか使っていないです。
― 最後に、まふさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
特にお気に入りのベストショットを先程記述させて頂いていた物語性を作る上でのイメージのお話を参考に、衣装系、小道具系、人物系、の3つの項目別で考えてみました◎
■衣装系
桜+着物+角の組み合わせがもうクセありまくりだとは思うのですが、笑
某携帯会社のCMから影響を受けて着物で「鬼ちゃん」感のある写真を撮りたいなと漠然と思っていたのですが、衣装提携を組んでくださっているJUJUさんとモデルのやなちゃんにお願いしたら実現できるのでは!?と思い衣装、髪型、小道具までこだわって撮影に挑んだお気に入りの一枚です。
編集自体は黒い着物に対してコントラストがきつくなりすぎないように、かつ絵本に出てきそうなノスタルジックな優しい色味になるようにこだわりました。
もともとこのモデルちゃんのスリーショットを別の撮影で撮らせて頂いたことがあったのですが、また撮りたいなぁと思った時に、3人並ぶと姉妹みたいで可愛いしということで三姉妹設定でいこうと思い信号カラーの服を用意しました笑
いざ並んでみるとSHISHAMOみたいで本当に可愛くて。。ロケーションも公園と海で撮影して、可愛さとシュールさを追求しました笑
■小道具系
私の写真と言えばパンダの被りものをイメージされることもちょこちょこあるのですが、発端はこの日の撮影です。
カメラ友達のカップルなのですが、撮影地を生駒山上遊園地に決めた時に何か遊園地に因んだ、馴染むような写真を撮りたいなと思いパンダの被りものにいきつきました笑
ただTHE可愛い感じにはあまりしたくなかったので、撮影の際は真顔でシュールな感じになるよう指示し、編集もレトロな遊園地の雰囲気にあうよう淡いノスタルジックな編集にしました。
梅雨らしい写真を撮りたいなと思い雑貨屋を巡っている時にスリーコインズで偶然見つけたレインコートなのですが、一目惚れでした笑
ただパンダ同様、可愛すぎる感じでは撮りたくなかったのと外に出たいけど出られない心の鬱屈さを表現したくて敢えて室内でレインコートを着てもらい、真顔で撮らせて頂きました。
■人物系
写っている男の子は私の仕事の後輩で、久しぶりに会った際に「あ、絶対制服着せて海で撮りたい!」と思いインスピレーションが沸いてしまい撮影に至りました笑
編集は夏らしい、制服にあうような爽やかなイメージにしたいと思い空の青が映えるようにしています。
被写体のそのちゃんを初めて見た時に夏の青い雰囲気が絶対似合う子だなと思い、かつしっとりしている感じより笑顔だったり元気な感じが合うなと思ったので、普通の浴衣ではなく、タスキを巻いてより元気なイメージになるよう、また港町を舞台にした映画みたいにしたいなと思い旗ももってもらいました。
また、この着物は上記のやなちゃんが着ていた黒い着物と同じJUJUさんでお借りしたのですが、オーナーさんが本当にお優しくて今回もこの日の撮影のためにタスキとこの旗の布を用意してくださったおかげで実現出来ました。(いつもありがとうございます。。)
カメラ本体はまだ当分買い替えるつもりはないですが、レンズは85㎜の単焦点と24-70㎜のズームレンズが欲しいなと思っています。仕事で室内撮影をすることも増えてきたのでその度にレンズをレンタルしていたのですが、流石にそろそろ買おうかなと思います。笑
今後の抱負ついてですが、2点ありまして、笑
1.地域や企業、作家さんなどのお手伝いが出来るように撮影の幅を広げていくこと。
→この2~3年撮影において1対1での本当に個人に関わった撮影をしてきたのですが、。あくまで私らしい写真を貫きつつ!なかなか難しいとは思うのですが。。
2.夢のある人に携わって私の写真で夢を応援出来るカメラマンになること
→私は被写体さん、家族、カップルなどポートレートの中で色んな方を今まで撮らせてきて頂きましたが、被写体さんの中にはモデルや女優さんなど芸能界を目指す方も居るのでそういった人の背中を押す、その人がより多くの人に知ってもらうキッカケになる写真を撮れるカメラマンになりたいなと思っています。
■最後に‥
今回掲載にあたってご協力頂いた皆様、本当にありがとうございます!
あけみちゃん
いとさん(@ito8523)
けんちゃん(@f_k_daily)
たねちゃん(@_tapioca_port)
ちーちゃん(@chy_i25)
てまりちゃん(@temari_takashima_official)
なほちゃん(@7.7.7c1002)
にのりょ(@ninoryo06)
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みとちゃん(@yukimi_mito)
やなちゃん(@_yanage_)
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りささん(@rrss.15)
わたるさん(@__wata__wata__photo)
(昇順)
JUJUさん(衣装提携先)(@kimonocloset.juju)
著者
まふ
1995年、奈良県生まれ奈良県育ち。NPO職員兼フリーカメラマン。ポートレートの撮影が主。2018年に生駒駅前図書館にてカメラのトークショーを開催。 2020年には「#おうちで燈花会」のメインビジュアルとして写真が採用されるなど企業広報にも携わりつつある。座右の銘は「好きこそ物の上手なれ」
1995年、奈良県生まれ奈良県育ち。NPO職員兼フリーカメラマン。ポートレートの撮影が主。2018年に生駒駅前図書館にてカメラのトークショーを開催。 2020年には「#おうちで燈花会」のメインビジュアルとして写真が採用されるなど企業広報にも携わりつつある。座右の銘は「好きこそ物の上手なれ」
まふさんの使用カメラ
まふさんの使用レンズ