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自分はどんなふうにしたいのか。 楽しみながら、自分だけの考えや世界観を追求していく
会社員のかたわら、休日には九州地方を中心にフォトグラファーとして活動されているkanakoさん。kanakoさんの感性や美意識で切り取られた物語の中のような写真はまさに圧巻で眺めていると写真の世界に引き込むような感覚を覚えます。そんなkanakoさんがどんな表現を追い求めているのかを知りたくてお話を伺いました。
著者: kanako | 作成日: 2021/05/29 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにkanakoさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
スマホを持ち始めた高校生の頃から、空や猫を撮るのが好きでスマホでよく撮っていました。専門学校の頃、同じクラスの子がカメラを持っており、カメラに興味を持ち始めました。
社会人になり、カメラを購入。同時にインスタを始め、好きな写真を撮る方に出会いました。その方は、オールドレンズを使いフィルム風な写真が印象的でした。
4年前に、そのオールドレンズを購入しました。月に1回、車で約1時間のところで、カメラカフェが開催されており、ほぼ毎月参加しカメラ友達が出来ました。カメラの「カ」の字もわからなかったのですが、周りの友達が教えてくれたり、自分で調べたり勉強していくうちにハマっていきました。また、オールドレンズで作る世界観に惹き込まれていきました。
― kanakoさんの写真は、静寂さや神秘さ、また古い物語の中のような空気を感じます。きっとkanakoさんが美しいと感じる瞬間が詰まっていると思うのですが、どんな瞬間にシャッターを切られていますか。また、写真家でも写真家以外でも影響を受けた方はいらっしゃいますか。
心が撮りたいとざわついた時にシャッターを切ります。
全てのタイミングが一致した時(光の入りかた、モデルさんと作る空気感・世界観、背景など)は透かさず撮るようにしています。
3年前に箱根の美術館で開催されていたピカソの展示会に行きました。主観的な「色彩」や「形態」で自由に表現し、誰とも被らずに自分の考えや世界観を信じ続ける姿勢にかなり影響を受けました。写真でも、生きていく上でも、自分はどんなふうにしたいのか?考えて行動するようになりました。
― また、先ほどの質問ともやや重複するのですが、kanakoさんの写真は、陰影や色彩表現がとても印象的です。光の捉え方や階調の表現など、写真表現においてはどんなことを意識されていらっしゃいますか。撮影時の設定や現像時などに心がけていることについてもお教えください。
何を1番その中で見せたいのか始めに考えています。次に、その見せたいものがどうやったらよく印象的に見えるのか?陰影を使って、主役を引き立てています。
あとは、いつでも撮れる写真になっていないか?客観的に見るようにしています。
撮影時は、ほとんどM Fで撮影し、アンダー気味に撮ることが多いです。現像時は、その写真から物語は生まれるのか?意識しながら、構図の変更や色彩など調整しています。また粒子をつけ、理想とする質感を写真にプラスしています。
― kanakoさんの写真はスナップもとても素敵なのですが、ポートレートはにはkanakoさんならではの凄みを感じます。特に光と影の作り方は独特だと思うのですが、ポートレート撮影において事前準備や当日の環境設定含めて、どんなことを心がけていらっしゃいますか。また、kanakoさんは写真集を複数販売されていますが、こだわりや特におすすめの一冊があれば教えてください。
事前に、撮影候補場所の光の入り方はチェックしておきます。また、影になりそうな物(例:フェンスなど)もチェックします。
撮影時にこの光いいなぁと思ったら、すぐそこで撮るようにしています。光や影は動いていくので、その一瞬を逃さないように心がけています。曇りの日などは、光が入りやすい窓際や室内で入ってくる光の量を調整し撮影します。
また、写真集は、これまでに4冊販売しています。個人的にかなり好きなのが、ポートレートをメインとした「Lonely」です。そのページことに、物語性があります。また、手だけの写真や顔が見えない美しさも見ることができます。
― kanakoさんは長崎を中心に九州の各所で撮影をされていらっしゃいますが、特に県外の方に向けて、お気に入りの場所やおすすめのスポットを教えてください。
■白浜海水浴場(夕陽が綺麗でりんご岩と呼ばれる岩もある)
風景だけ撮るのも良いですし、がっつりポートレートを撮るのもオススメです。背景も割とシンプルなので撮影しやすいです。
■大又農園のコスモス畑
一面コスモスで、背も高くコスモス畑のなかに通路があり逆光でも撮影できるのでエモい写真が撮れます。ここは、毎年行っていてかなりお気に入りの秘密にしたい場所でもあります。
― 続いて、kanakoさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれを選んだ経緯や、お気に入りのポイントを教えてください。
現在カメラは、SONYのα7を使用しています。オールドレンズでもマウントが合いフルサイズなのと、周りの友人が使っていたのでこのカメラを選びました。
レンズは、ポートレートでは主にSIGMA 35mm F1.4DG HSM|Artを使用しています。余白も十分に入るのと、夕景や室内での手持ち撮影もできます。
「フィルム風にしたい」「幻想的にしたい」時は、Super-Takumar 50mm F1.4を使用しています。このレンズのボケ感や描写(フレアなど)は特に気に入っています。
「風景やスナップを撮りたい」「物撮りをしたい」ときは、TAMRON 28-75mm F/2.8 DiIII RXDを使用しています。画角も変えられるので色んな切り取りが可能です。
― 最後に、kanakoさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
布を動かすタイミングや光の差し方、モデルの顔の向き、雲の形など多くの条件が揃って撮影できた奇跡的な一枚です。また、布が透けているところも個人的にかなり好きです。
今使っているカメラが壊れたら、α7シリーズの最新のカメラを買いたいです。狙っているレンズは、ヘリオスのオールドレンズです。そのうちこっそり買うかもしれません(笑)
抱負は、これからも世界観を追求し続けたいですね。
そして、新しいことに挑戦していきたいです。いつまでも写真を楽しみたいです。
著者
kanako
1995年生まれ、長崎県出身。 平日は会社員、休日は九州を拠点にフォトグラファーとして活動。 主にポートレートや物撮りを得意とする。 2020年にはCanon fotomoti×curbon主催の次世代スター発掘キャンペーンにて、次世代スターに選ばれ、活動の幅を広げている。
kanako
1995年生まれ、長崎県出身。 平日は会社員、休日は九州を拠点にフォトグラファーとして活動。 主にポートレートや物撮りを得意とする。 2020年にはCanon fotomoti×curbon主催の次世代スター発掘キャンペーンにて、次世代スターに選ばれ、活動の幅を広げている。
kanakoさんの使用レンズ