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エピソードが生まれるような写真を。 写真を通じて自分の世界観を追求していく
教育関係者として働く傍ら、休日にはポートレートを中心にフォトグラファーとして活躍されているtatさん。tatさんの撮る透明感とストーリー性に溢れた写真は、ひと目でtatさんのものと分かるほど。そんなtatさんがどんな表現を追い求めて日々写真に向き合っているのかを知りたくてお話を伺いました。
著者: tat | 作成日: 2021/08/09 | 更新日: 2023/01/29
― はじめにtatさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
大学生の頃、サークルの思い出を残そうと一眼レフの入門機を購入しました。このときはオートで撮っていただけなのですが、友人たちに写真を褒められたことで日常生活でもカメラを持ち歩くようになりました。
社会人になり、職場を通じて大のカメラ好きの方に出会うことでミドル機のカメラとレンズを数本譲り受けました。また、有名なフォトグラファーさんやレタッチについても教えていただけたことで自分もこのような写真を撮りたいと思い、勉強していくうちに写真で自分が表現してみたいことが見つかり、どんどん写真にのめり込んでいきました。
― 写真の構図・色合い・透明感・光の取り入れ方など1枚1枚の写真自体とても素敵なのですが、どの投稿も雑誌をめくる様な構成でtatさんならではのストーリーを感じます。tatさんは1枚ずつの写真やそれらを束ねた際に、どのような表現を意識されていらっしゃいますか。
自分の写真のテーマの一つとして「透明感」があるのですが、「透明感」って何だろう…? と疑問を抱いたことがきっかけで、自分なりのストーリー性を少し表現できるようになりました。また、フレーズや曲からインスピレーションを受けて、そのときの感情や様々な視点などを写真で表現することを意識しています。
例えば、自分とモデルさんで見えている景色が違うと思います。また、無意識のうちに右を見たり、左を見たり視線を動かしていると思います。さらに、俯瞰視点もあります。これら一つ一つを写真に収めることで、ストーリー性を表現できるように心掛けています。
また、昔から好きな本や映画などは考察が進むような作品であるため、私の写真から少しでも自分なりのエピソードを考えてもらえたらいいな、と思って構成しています。
― ポートレートはスナップと比べると表現の幅が限定的で自分らしさを出すことが難しいと思います。tatさんの写真は透明感や肌の質感、色合いなど女性の美しさや可愛らしさを引き出す表現がとても魅力的です。ポートレート撮影においてtatさんらしさを出すためにどんなことを意識されていらっしゃいますか。
モデルさんのことを知るために、積極的コミュニケーションを取ることで、自分がいいと思った仕草や表情を収められるように心掛けています。さらに、撮りたい雰囲気をモデルさんに伝え、自分自身も撮影中にその雰囲気を醸し出すことで、共感性を持って撮影できるようにしています。
また、逆光を多く使うことで柔らかく綺麗な表現になるので、白飛びするときもあるほど明るく撮影しています。
自分の感覚とレタッチ技術ですと、レタッチする際に暗めに撮っていると肌の色味や質感が変化してしまい、のっぺりした印象を受けるからです。なので、露出だけは表現したい写真に合わせて、必ず撮影するようにしています。
そのうえで、レタッチではコントラストを低めに仕上げることが多く、色味を青や緑に寄せることで、すっきりとした落ち着いた雰囲気になるように意識しています。
― また、tatさんはとても光を効果的に使っていらっしゃると思います。特に虹色の光など、光を効果的に使った表現は気になっている方も多いと思いますが、光の捉え方においてどんなことを心がけていらっしゃいますか。
光の捉え方は感覚的な部分が多いですが、綺麗な光を見たときに逆光や順光など、様々な角度から被写体さんを見ることで、よりきれいに見える位置を探すようにしています。
また、光だけを見るのではなく、意図的に光を作ることも試みています。ここで自分のテーマの1つの「透明感」がとても重要になるのですが、私にとっての「透明感」は儚くて今にも消えそうだけど存在している『半透明』みたいな表現になります。
『半透明』を表現するうえで過去の回想をイメージすることが多く、それらを前ボケにグラスや下敷きなどを取り入れることで、虹色などを用いた私の世界観を表現できるようにしています。
― tatさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
現在、主に使用しているカメラはCanon EOS R6です。カメラを始めたときからずっとCanonを使っていることもあり、色味がとても気に入っていることから愛用しています。自分で言うのもアレですが、撮って出しでも綺麗に仕上がっていると思います。笑
以前はCanon EOS 6Dを使っていましたが、自分の技量不足でピントを合わせに多くの思考を費やし、構図やストーリー性の表現が乏しくなっていました。またダイナミックレンジが少し低く、室内撮影など暗いところだとノイズが気になったりしていました。
そこでAF性能やバッテリー容量などが改善された、Canonの新ミラーレス一眼が発表され、動画撮影はあまり考えていなかったこともあり、Canon R6の購入を決めました。また、EFマウントレンズをいくつも持っていたことも決めた要因です。
6DのAF精度では中央で1度ピントを合わせてから画角を決めていました。しかし、R6のAF精度は想像以上で、ピントが合わせたいところに簡単に合うことから、自分がイメージしている画角や部分撮りなどを考える余裕が生まれましたので、本当に購入して良かったと思っています。
主に使用しているレンズは、RFレンズの種類がまだ少ないこともあり、”RF35mm F1.8 MACRO IS STM” と”RF50mm F1.8 STM” です。
この2つのレンズはとにかく軽く、簡単に持ち込めることと、値段の割に写りがとても綺麗だと感じています。
特に、”RF35mm F1.8 MACRO IS STM” は画角的にも背景をバランス良く入れることができるため、ストーリー性を表現しやすいことから重宝しています。またハーフマクロ撮影が行えるため、部分撮りや物撮りのときに少し違った画角を撮影できる点でも良く使用している理由です。
― tatのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
この日までは自分で表現してみたい写真はあったのですが、なかなかモデルさんにお願い出来ずにいました。
しかし、この日は思い切って自分が表現してみたい撮影をお願いすることで、初めて虹色を使用したときの写真になります。
モデルさんには申し訳ないのですが、虹色で顔が隠れていることで音楽を聴いているこの写真の主人公の心情はどうなのか、何を聴いているのか、、、などを考えさせられる作品になったかな…?と自分でも納得の写真です。
この撮影のおかげで自分が写真で表現してみたいことが具体的に決まり、現在に至りますのでとても特別な1枚です。
○狙っているカメラやレンズ
今後続々と登場してくるRFマウントレンズも気になっているのですが、「過去の回想」を表現することが多いのでオールドレンズを使ってみたいと考えています。なので、オールドレンズとの相性が良い、SONY α7ⅢにLeicaのSummaritやNOKTON Classicが気になっています。
まだオールドレンズを使ったイメージが確立でしていないので、今後はオールドレンズに詳しい友人のお話を聞きながらみつけていければいいな、と思っています。
○今後の抱負
これからも自分の世界観を追求していきたいと思っています。その中で光は少しだけ見えるようになってきたので、今後は「影」を意識した写真も撮りたいと考えています。
また、写真を通じて多くの方と知り合うことができました。本当に大切な方々と出会えたことでここまで写真にのめり込み、とても充実した日々となっています。このことに感謝し、今後も楽しくカメラライフを満喫していきます!
○ 最後に
掲載にあたってご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!!!
今後ともよろしくお願いいたします。
・あいさん (@_apricot_i)
・陽音さん (@sunchan_03)
・あさかさん (@a.s.k.____n)
・雨宮ひろさん (@hi_iro00)
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・Rikaさん (@chipi9400)
著者
1993年生まれ、神奈川県出身。平日は教育関係者として、休日に都内と横浜を拠点に趣味でフォトグラファーとして活動。ストーリー性のある写真を残せるように日々精進しています。
tatさんの使用カメラ
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Canon EOS R6tatさんの使用レンズ