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まだ見ぬ世界を駆け回って。 地球からの感動を写真を通じて伝えていく
本業の傍ら、キャンプと自然風景を掛け合わせた写真を撮影・発信されているまつげさん。自然の息づかいを感じる圧巻の写真には多くの人が魅了されています。そんなまつげさんが写真を通じて何を伝えようとしているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: まつげ | 作成日: 2023/06/09
― はじめにまつげさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
父がガジェット好きで一眼レフという存在が身近にあったことが大きいと思います。中学生の頃からなんとなくお金が貯まったらカメラがほしいと思っており、バイトでお金が貯まった20歳頃にcanonの入門キットを買いました。
そこからはSNS(Twitter)の力が大きく、タイムラインに流れてくる素敵な風景写真や星景写真に心を奪われ、自分もこんな景色を見て写真に残したいと思ってハマっていきました。
― 自然の息づかいを感じる写真の数々に圧倒されます。まつげさんが、その景色が見せてくれる一番美しい瞬間にじっくりと向き合っていることが伝わってきます。まつげさんは、どう自然と向き合い、どんな姿を写真に収めていらっしゃいますか。
そのように感じ取っていただき大変ありがたいです。
写真に収めることが第一の目的ではなく、自然の中で過ごす時間そのものやその場の匂い、温度、音、光など五感で受け取る地球からの感動を1番大切にしているかもしれません。
いつしかその感動を”誰か伝えたい””こんな世界があるんだよと知らせたい”そんな気持ちを抱くようになりました。そのために写真というツールを通して自分の見た景色や味わった感動を可視化しています。
― クリアだけど濃厚で力強い色合いに、写真の世界に引き込まれるような感覚を覚えます。一枚一枚にまつげさんの美意識が詰まっているからこそだと思うのですが、撮影時や現像時など、どんなことを心がけていらっしゃいますか。
撮影の時間帯は朝と夕方がほとんど。それは、低い位置からの柔らかい自然光が世界に彩りを添えて影を作り出し、立体感を与えてくれるからです。逆光・半逆光の眩しいシーンを撮ることも多いのですが、それは写真を見た人に明るくポジティブなイメージを抱いて欲しいから。暗くてかっこいい写真も好きなのですが、せっかくならアウトドアに対してキラキラした明るい印象を持ってもらいたいなと思っています。
現像は色をなるべく変更しないように意識しています。あくまでも自然へのリスペクトが第一にあるので、自然の色味は変えずに光のコントロールでコントラストをつけたり視線を誘導していますね。
― 3000mに迫る山々や厳しい気候や気象条件など、過酷な体験も数多くされてきたと思います。特に思い出に残っているエピソードについて教えてください。
2023年3月に行った唐松岳ですかね。 登山仲間から「唐松は大体風強いから気を付けてね」と言われていましたが案の定強風…。
19時には就寝して深夜2時ごろからの撮影までの体力回復を狙いましたが、マイナス10℃の中風速10m近い暴風が常に吹き荒れていて寝られませんでした。テントを内側から手で押さえながら目を瞑って2時まで耐えました…。
しかし、そのあとテントを開けた瞬間目の前に広がる天の川と、堂々たる北アルプスの山々は圧巻。この日は自分含めて3人だけがテント泊をしていましたが、この絶景を3人だけで満喫できたのは贅沢すぎる時間でした。
― 続いて、まつげさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
カメラはSONYのα7IVを使用しています。SONYのEマウントは対応しているサードパーティレンズの種類が豊富で、レンズの選択肢が他社のボディに比べて多いことも気に入っている理由の一つです。経済状況も人それぞれ。カメラ関係の機材は高額なので、純正レンズは高くて買えないけどサードパーティ製なら買えるという方にはとても助かるかなと思います。
レンズはシチュエーションによって使い分けています。
Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 S.C.
キャンプシーンの撮影は9割このレンズ。レンズコーティングを選べる面白いレンズで、自分はオールドレンズのようなクラシカルな写りをするシングルコートを選びました(VMマウントですがアダプターを使用してα7IVに付けています)。
逆光・半逆光時のフレアやゴーストも現行レンズにはない表現が出せるので気に入っています。そしてこれは使ってみないと分からない感覚なのですが…NOKTON classicはその場の湿度や気温や匂いまで写る感覚があります。
キャンプは衣食住と自然が掛け合わさる面白いジャンル。五感すべてに訴える表現がそこにはあり、マニュアルでじっくりピントを合わせる時間的余裕と自分の足で引いたり寄ったりできる物理的な環境も揃っている。この環境においてNOKTONはどんなに高価で高性能なレンズをも凌ぐ相性の良さと写りをしてくれます(好きすぎて語りすぎました汗)。
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
登山を伴う撮影ではこのレンズ!
- 山頂からの景色は広角でダイナミックに撮りたい
- 山行中の様子や仲間をスナップ的に撮るなら35mmくらいが欲しい
- 樹林帯は暗くF4では明るさが足りないので2.8が必要
- なるべく荷物を軽くしたいのでレンズは軽いもので1本にまとめたい
このわがままな要望をすべて満たしていたのがこのレンズです。365gと軽くF2.8通しで樹林帯でも手持ち撮影できて、夜は天の川の撮影までこなせる。20mmの超広角から40mmのスナップ画角までカバー。言うことないです。完璧。
SONY FE 20mm F1.8 G
星の撮影はこの子です。F1.8の明るさはもちろん、収差の少なさや解像感はさすがのGレンズ。373gのコンパクト設計と圧倒的な解像性能の両立はまさに小さな巨人です。
20-40mmでカバーできるだろうと買い替えのタイミングで売りに出してしまったのですが後悔しています。
― 最後に、まつげさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ちょっとズルいんですがニュージーランドの写真です。純粋に人生で一番澄んだ星空と笑っちゃうほど濃い天の川を見た日でした。日本(北半球)では見えない星がたくさん見え、自分の目で地球が丸いことを実感しました。
次に狙っているレンズはSONY FE 14mm F1.8 GMです。20mm を手放してしまったので超広角の明るいレンズを買い戻そうと考えているのですが、新しい画角にチャレンジしてみようと思い14mmを買います。(この記事が出ている頃には買っていると思います)
今後の抱負は海外での撮影に注力することです。 ニュージーランドでのキャンピングカー生活をきっかけに、まだ見ぬ世界を駆けまわって自然を遊び尽くしたい欲が溢れています。アメリカのヨセミテ国立公園、カナダや北欧でのオーロラ鑑賞、スイス・イタリアでのヨーロッパアルプス登山、アイスランドでの火山と氷の世界を見るなど。世界は途方もなく広く美しいので生きている間になるべくこの目で見て体験して、自分の冒険を写真に残していけたら幸せです。
著者
まつげ
1995年、埼玉生まれ。本業はSNSマーケティングとプロモーター。 東京カメラ部 日本写真100景<四季>2021 入賞。コロナ禍をきっかけにキャンプと自然風景を掛け合わせた写真の撮影を始める。現在は本業の傍ら、趣味で写真を撮りつつご依頼があれば単発で撮影の仕事をするという形をとっている。
まつげ
1995年、埼玉生まれ。本業はSNSマーケティングとプロモーター。 東京カメラ部 日本写真100景<四季>2021 入賞。コロナ禍をきっかけにキャンプと自然風景を掛け合わせた写真の撮影を始める。現在は本業の傍ら、趣味で写真を撮りつつご依頼があれば単発で撮影の仕事をするという形をとっている。
まつげさんの使用カメラ
まつげさんの使用レンズ