
SONY α7 IV(ILCE-7M4)
SONY Eマウント
2021/12/17発売
Basic。2018年3月発売のSONY α7 IIIはまさにフルミラの基準を作り出した大人気カメラでした。Beyond Basic。2021年12月に発売された待望の後継機、α7 IVはSONYがフルミラに新たな基準を作り出すと高らかに歌い発表されました。α7 IVが生み出す、次世代のフルミラ新基準とはどのようなものなのでしょう。
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出品するフルミラ新基準





SONY α7 IIIがフルミラの1つの基準を生み出したというのは紛うことなき事実でしょう。
瞳AFやボディ内手ブレ補正、画面全体に広がるAF測距点といったミラーレスならではの機能がしっかりと抑えられたカメラでした。
そして、裏面照射型CMOSセンサー、高速連写、4K動画撮影、メモリーカード2スロットなど一眼レフでは上位モデルにしかなかった機能をスタンダードモデルであるα7 IIIにも搭載し、フルミラの弱点とも言えるバッテリー消費やEVFの見え方は日常使いには問題ないレベルにまで改善されていました。
当時、一眼レフユーザーがフルミラで気になっていたポイントを全て抑えており、レンズマウント変更もマウントアダプターが解決したことで、多くのユーザーを獲得した、当時最も売れたフルミラとなりました。
一眼レフからフルミラへの移行という流れを生み出したカメラとなり、SONYは一気にフルミラの王者へと駆け上がりました。
それから、α7R IV、α1などの更に高機能な上位モデルが続々と発表され、α7 IVの登場が待たれる中、2021年12月についに発売となりました。
まず大前提ですが、α7 IVはα7 IIIをベースとした後継機というよりも、α1をベースとしてスタンダードモデルに落とし込んだカメラというイメージが強くなっています。
ボタンのカスタム性やボディのホールド感など、α7 IIIの不満点を改善しているというのは当然ですが、画素数は2530万からα7 IVでは3410万画素大きくアップし、AF測距点がα1と同等の759点にアップ、AF速度、精度はα7 IIIから別次元の進化をとげています。
通常、後継機というのは同じ様な価格帯とスペックで、細部のブラッシュアップをし、同じユーザー層をターゲットとして作られます。
しかし、α7 IIIはどちらかというと、価格的にもフルミラエントリー層をターゲットとして作られていましたが、α7 IVは既存フルミラユーザーの買い替えをターゲットとしているカメラになっています。
製品 | |||
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価格 | 新品: 313,274円 中古: 274,740円 | 新品: 244,429円 中古: 136,887円 | 新品: 777,000円 中古: 649,800円 |
センサーサイズ | フルサイズ(35.9×23.9mm) | フルサイズ(35.6×23.8mm) | フルサイズ(35.9×24mm) |
有効画素数 | 3,300万画素 | 2,420万画素 | 5,010万画素 |
連続撮影速度 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正機構 | ○ | ○ | ○ |
防塵・防滴 | ○ | ○ | ○ |
撮影可能枚数(ファインダー) | 520枚 | 610枚 | 430枚 |
重量 | 573g | 565g | 652g |
発売日 | 2021/12/17 | 2018/03/23 | 2021/03/19 |
よりカメラらしいカメラに
α7 IVの進化点としては、画素数、動画性能、AF性能とスペック的にあげていくとキリがないのですが、最も歓迎される進化点は「よりカメラらしくなった」という点ではないでしょうか。
α7 IIIは当時、スペック的には欠点の少ないカメラではありましたが、カメラとしての使い勝手についてはあまり評価の高いカメラではありませんでした。その原因が、小指あまりでホールド感が悪いというところと、メニューの見にくさとボタンカスタム性の低さでした。
α7 IVは、基本的な外観はα7 IIIと変わらない様に見えますが、α1と同様に彫りの深いグリップになったことでホールド感が大きく改善されています。高さは変わっていないので、手の大きな人はエクステンショングリップ等が必要となりますが、ホールド感があがったことで、多少の小指あまりでも気にならなくなっています。
また、メニューについてもα7S IIIから変更された新しいUIで目的のメニューにたどり着きやすくなっています。
ボタン類も、AF-ONが押しやすくなり、ジョイスティックも大型化されています。右肩の露出補正ダイヤルもカスタム可能になったことで、より自分の撮影スタイルにあったボタン設定が可能となりました。
その他にも、起動時間が短縮されていたり、バッファ容量が増えて連写時の詰まりがほぼなくなったこと、電源オフでシャッター幕が降りるなど、使用時の細かなストレスポイントがかなり少なくなっています。
これまでSONYがフルミラをリードしながらもCanonやNikonに一眼カメラメーカーとして差を付けられていた「使い勝手」についても大幅な改善がみられます。
新基準はスチール・動画のハイブリッド
SONYがフルミラの新基準の1つとしてあげたポイントに「スチール・動画のハイブリッド」があります。
α7 IVはα7シリーズとして初めてバリアングル液晶を採用し、独立したスチール・動画の切り替えスイッチを装備するなど動画撮影がしやすいカメラとなっています。
今まではカメラ性能だけが先行していた感のある4K動画ですが、近年は4Kモニターも普及してきているのでそのニーズが高まっています。α7 IVは4K60p撮影が可能となり、記録媒体もCF express対応であることから4K撮影を標準的に撮影する体制が整っています。
またフォーカスシフト補正やフォーカスマップなど動画撮影をサポートする機能も充実しているのでハイクオリティな動画撮影が手軽に楽しめます。ミラーレスカメラは一眼レフと比べてカメラサイズがコンパクトでジンバルやリグなどが使いやすく、高機能なAFもより動画向けとされます。
α7 IVはより手軽に高画質な動画撮影を身近なものとしてくれます。
強いてデメリットをあげるなら
既存カメラの最高性能を求めるのであれば、SONYであれば当然α1の一択となります。
それと比較してしまうと、α7 IVはスペックダウンとなる点も多くはありますが、アマチュアユーザーが日常使う上でデメリットと感じるような点はほぼないカメラと言えます。
そんなα7 IVのデメリットをあえてあげるならやはり価格でしょうか。
ボディで30万という価格はレンズをある程度買い揃えた既存SONYフルミラユーザーであれば程よい価格とも捉えられますが、新たにフルミラを使おうとするユーザーにとってはレンズへの予算なども考えるとかなりの高額となります。
もちろん、とりあえずIVの発売で価格が下るα7 IIIを買うという選択肢もありそうですが、この数年でのフルミラの進化を考えると、受け入れ難いスペック不足も散見されます。
SONYに限った話ではありませんが、エントリーモデルのフルミラが待望されるところではあります。
作例紹介

α7 IIIよりも暗所性能が向上していて、高画素化されてもノイズ感は少なくなっています

クリエイティブルックで様々な演出がカメラ内で簡単に完結できるようになりました

鳥瞳AFは野鳥撮影では欠かせない武器となります

AF精度はかなり高く、コントラストの少ない被写体でもバチッと合焦してくれます

高解像度化で単焦点を使った撮影でさらに楽しみが増します
ユーザーレビュー
■ ポジティブレビュー
- 鳥瞳AFが野鳥撮影家にとっては嬉しい進化点
- カスタム設定をSDに保存できるのが便利
- 3000万画素超えの高いトリミング耐性はかなり嬉しい
- クリエイティブルックの使い勝手が良く、撮って出しでも十分な画
- ジョイスティックがかなり使いやすくなった
使い勝手の向上に多くの高評価が集まっています。やはりカメラは手に馴染むということが大切です。
■ ネガティブレビュー
- 女性の手にはグリップがゴツすぎる
- メニュー設定をしているとバッテリーの減りは早いので注意
- ロスレス圧縮RAWでも高速連写に対応してほしかった
- かなり改善されたが、まだもっさりとした動作が気になる
- クロップなしで4K60Pを実現してほしかった
女性目線ではグリップが大きすぎると感じるのは目からウロコなレビューでした。手が小さい方は事前の確認が必要なようです。
まとめ
通常、後継機へのカメラの買い替えは手持ちのカメラの耐用年数の問題や、一部新機能を使うためといった目的が主なものとなります。
しかし、α7 IIIからα7 IVへの買い替えは、ワンランク上のカメラを購入するということが実感できるほどの差があります。
留まること無く、次々と革新的な機能が生まれ続けるフルミラにおいて、α7 IVはまさに新時代のスタンダードを体現したカメラとなっています。
価格情報

ミラーレス一眼 > ハイアマチュア
SONY α7 IV(ILCE-7M4)
新品: 318,000円 / 中古: 295,000円
新品: 316,767円 / 中古: 274,740円
新品: 313,274円 / 中古: 277,280円
製品情報
カテゴリ | ミラーレス一眼 |
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メーカー | SONY |
タイプ | ハイアマチュアモデル |
マウント | SONY Eマウント |
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