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SONY α1(ILCE-1)

SONY α1(ILCE-1)

フラッグシップ機。プロカメラマンにとっては欠かせないものであり、アマチュアにとっては憧れのカメラ。実はミラーレスカメラという分野では、CanonやNikon、SONYでさえもフラッグシップ機というものが存在していませんでした。そんな中で、満を持して登場したフラッグシップフルミラ、SONY α1。フルミラ時代のフラッグシップ機はどのような性能となっているのでしょう。

ミラーレス一眼 / SONY / プロ
新品:
771,000円〜(34)
中古:
726,020円〜(17)

SONYが生み出したフルミラ初のフラッグシップ機

SONY α1の外観
出典:flickr(@Henry Söderlund)
一眼レフにはCanon Eos-1D Xシリーズ、Nikon D一桁シリーズというそのメーカーを代表するカメラ、フラッグシップ機があります。これらとSONYのフルミラを比較するときは、一応α9シリーズが比較対象となっていました。

しかし、α9シリーズは、SONYがフルミラをSpeed、Resolution、Sensitivityと3種に分類する中のSpeed担当であり、フラッグシップ機という位置づけではありませんでした。

そもそも、近年は一眼レフでもCanon Eos-1D Xシリーズ、Nikon D一桁シリーズも高速連写、高信頼性に特化したカメラで、高画素撮影は5DシリーズやD800番シリーズなどという棲み分けがされています。

プロのカメラマンでも全員がフラッグシップ機を使うわけではなく、被写体に併せて高速連写機と高画素機を使い分けるということが普通です。そういった点からもフルミラ界をリードするSONYがハイスペック機を3種類に分けたということも納得です。

そんなSONYが「1」番のフルミラを発売しました。

SONY α1はフルミラで初めてフラッグシップを謳ったカメラとなりました。「THE ONE 新次元へ」のキャッチコピー通り、今までSONYが発売したα9シリーズ、α7シリーズのいいとこ取りをして、さらにフルミラの良さを進化させたようなカメラとなっています。

具体的に見ていくと、まず目を引くのが約5010万画素で最高約30コマ/秒という高画素かつ高速連写機であるという点です。α7R IVの約6100万画素に迫る画素数で、α9 IIを超える連写性能です。

SONYはα1に従来の裏面照射型CMOSセンサーではなく、メモリー内蔵積層型CMOSセンサーを採用することでこのスペックを実現しています。裏面照射型CMOSセンサーはSONYが初めて量産に成功した、従来のCMOSよりも光を多く取り込める革新的CMOSセンサーで、Canonも新たに発売するR3では裏面照射型CMOSセンサーが採用されるとされています。

しかし、SONY α1は更に高性能な新開発の積層型CMOSセンサーを採用。積層型CMOSセンサーは配線層を受光センサーの裏に隠すことで裏面照射型よりもさらに受光面を広く取ることができます。

そこにメモリーを内蔵することで、高画素でも高速連写をスムーズに行うことが出来るようになっています。CMOSを独自で開発、生産できるSONYの強みが存分に発揮されています。

また、動画性能も8K 30pに対応。Canonが8K動画撮影時の熱停止対策に苦労していることに対して、SONY α1は連続録画も炎天下でなければ良好に動作してくれます。スチールも動画もキャッチコピーそのままの、まさに新次元の性能となっています。
 

最高のfps


近年、eスポーツの盛り上がりなどで「fps」という言葉を目にする機会が増えました。

fpsはframes per secondの略で、スマホ画面やPCモニターなどが1秒間に何フレーム表示できるかということを表した数値です。人間が動画と認識する最低のfpsは30fpsとされ、それ以下の場合はパラパラ漫画の様なカクカクした動画に見えます。

しかし、コンマ1秒を争うeスポーツでは、30fpsではまったく不十分で、最低でも60fps、理想は120fps以上ないと瞬間の勝負で負けてしまいます。

SONY α1はとにかく、このfpsに優れたカメラとなっています。

EVFは約944万ドットの有機ELファインダーで最大240fpsまでフレームレートを上げることができます。連写時もブラックアウトフリーなので、動き回る被写体を連写しても、非常になめらかに見え、ストレスを全く感じさせないEVFとなっています。

また、AF/AEの演算速度も120回/秒なので、EVFで見えている映像、シャッターを切るタイミング、出来上がった写真がダイレクトにリンクします。

動画は8Kでは30pなので画質としてはやや滑らかさに欠けますが、8K撮影の場合、約3300万画素で静止画切り出しができるので、動画を撮影しながら静止画も切り出すという離れ業もできます。4Kの場合は1フレームが約800万画素なので、30pでも8Kで動画が撮れるということは大きな武器です。

また、α1はボタン配置など外観こそα9 IIなどと対した違いはありませんが、操作系は変更されていて、メモリ書き込み中に操作できなくなる時間も少なくなり、操作性がアップしました。

α1は1秒間に様々な処理ができる、瞬間を逃さないカメラになっています。
 

α1はレフ機を完全に凌駕した?


ミラーレスの最大の弱点とも言えるのが、EVFでした。液晶ファインダーは光学ファインダーと比較するとどうしても被写体が動いたときにカクカクしたり、ドットが荒いということが見にくくなってしまいます。

もし、手元に数年前のスマホやガラケーがあるなら見てみましょう。ドットが荒く、動画などは見れたものではありません。

ところが今の最新スマホはどうでしょう。ものによっては実写と見紛うものも少なくありません。

α1のEVFはまさにこの領域にあり、240fpsまであげなくとも、120fpsで十分自然に見ることができ、光学ファインダーと比べてもそこまで液晶であることを意識させない性能があります。

そして、EOS-1D X Mark IIIやD 6と同じ価格帯と連写性能でありながら倍以上の画素数となっています。

ただ、完全にレフ機を凌駕したとまでは言えません。それは信頼性とバッテリーです。

SONYはコンパクトなミラーレスという従来のコンセプトをキープしα1をα9 IIなどと同じボディ、バッテリーとしましたが、性能が上がった分、バッテリー消費は激しくなっています。

ボディはフルマグネシウム合金ボディで防塵防滴に配慮してシーリングも十分に施されていますが、EOS-1D X Mark IIIやD 6の様にゲリラ豪雨の様な水しぶきの中や、コンクリートの地面に落下させても撮影を続行できるかなどといった、ユーザー独自の実証テストなどはまだ見かけません。

カタログスペックであれば紛うことなく一眼カメラの頂点に立つα1ですが、堅牢性などでも長年の蓄積があるCanon、Nikonに匹敵するものがあるか、どこまで信頼できるかはユーザーが判断するところとなりそうです。
 

野鳥撮影で特に高い評価


α1が特に高く評価されているのが野鳥撮影の分野です。高速連写についてはα9 IIがブラックアウトフリーなど既に高い評価を得ていました。

スポーツ撮影などでは10コマ/秒の連写速度があれば十分で、被写体もある程度の大きさがあるのでトリミング頻度もそこまでないので、2000万画素あれば十分とされます。

しかし、α9 IIでは少し物足りなく感じてしまうのが野鳥撮影です。カワセミなどの被写体は小さく、羽ばたきは素早いので連写速度は高ければ高いほど瞬間を逃さずに撮影できます。

素早い動きを追うにはある程度広い画角で撮影するのでトリミングも多用されます。また、無音でシャッターを切れるので、野生動物に警戒心を抱かれることも少なくなります。
今まで、野鳥の様な小さな被写体に対しては画素数が物足りなかった高速連写機でしたが、α1は画素数と連写速度を両立したことで野鳥撮影に最適なカメラとなっています。
  

作例紹介

SONY α1 / FE 70-200mm F2.8 GM OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
鳥瞳AFは実践でも有用性が高く、一度使うと欠かせない機能となりそうです
SONY α1 / FE 16-35mm F2.8 GM
出典:flickr(@Henry Söderlund)
ポートレートでも他の高画素特化機に負けない高い表現力を得られます
SONY α1 / FE 70-200mm F2.8 GM OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
雪の結晶一粒まで見分けることができるほどの高い描写力
SONY α1 / FE 70-200mm F2.8 GM OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
高速連写だけでなく、物撮りも難なくこなすことができます
SONY α1 / FE 70-200mm F2.8 GM OSS
出典:flickr(@Henry Söderlund)
AFポイントも増え、カバー範囲も広くなったことで様々な表現が可能となります
 

ユーザーレビュー

 
■ ポジティブレビュー
  • 高速で飛ぶカワセミを追える十分な性能
  • 鳥瞳AFだけでも十分に価値を感じることができる
  • 録画ボタンがカスタムで変更できるので使いやすくなった
  • 操作の反応が今までのαとは段違いに良くなった
  • ストロボ撮影まで、全てを電子シャッターでこなすことができる
SONY αの懸案ポイントだった、操作系の反応がかなり改善されていて、キビキビとした撮影が可能となっています。
 
■ ネガティブレビュー
  • ずっと撮影すると、バッテリーは半日で1本なくなる感じ
  • 高画素機なのでやはり高ISOになるにつれてノイズ感はある
  • SONYのシャッター音はやはり受け入れがたい
  • フラッグシップ機にしては防滴性などの信頼性が若干不安を感じる
  • 動画を全く撮らないのでちょっとオーバースペックで価格も高く感じる
バッテリーのもちが従来機と比較した唯一の弱点となっている感じです。縦位置グリップは必須となってきそうです。
 

まとめ


約80万円という販売価格。カメラ本体の価格としては超高額ですが、フラッグシップ機と言われると納得の価格です。

そして性能を見れば納得の価格。SONY α1は現状でフルミラに求められる性能が全て詰まっています。ポートレートからスポーツ、野鳥、動画、静止画。

このカメラで撮れないのであれば他のカメラでもほぼ撮れないでしょう。どれか一つの撮影しかしないのであればオーバースペックとなりますが、全ての撮影を高いレベルで実現したいのであれば、必要十分なカメラとなります。
レンズマウント
レンズマウントSONY Eマウント
撮像素子
センサーサイズフルサイズ(35.9×24mm)
有効画素数5,010万画素
ダスト低減機能
映像エンジンBIONZ XR
画像記録
記録媒体

CFexpressカードTypeA
SDカード
SDHCカード
SDXCカード

スロット数

ダブルスロット
SDカード・CFexpressカードTypeA×2

記録画素数

35mmフルサイズ時
Lサイズ: 8640 x 5760 (49.7M)
Mサイズ: 5616 x 3744 (21M)
Sサイズ: 4320 x 2880 (12.4M)
APS-C時
Mサイズ: 5616 x 3744 (21M)
Sサイズ: 4320 x 2880 (12.4M)

画像ファイル

JPEG/RAW/HEIF

動画
4K対応
記録サイズ

XAVC HS 8K(7680 x 4320):30p
XAVC HS 4K(3840 x 2160):120p
XAVC S 4K(3840 x 2160):120p
XAVC S HD(1920 x 1080):120p

記録形式

XAVC S/XAVC HS

ライブビュー
フォーカスファストハイブリッドAF (位相差検出方式 / コントラスト検出方式)
シャッター
シャッター速度1/32000~30秒
連続撮影速度最高約30.0コマ/秒
露出制御
測光方式/測光分割数1200分割ライブビュー分析測光
ISO感度100〜32,000
AF
測距点最大759点
ファインダー
視野率100%
倍率約0.9倍
ストロボ
内蔵ストロボ-
液晶モニター
サイズ3インチ 144万ドット
可動式チルト可動式液晶
I/F
インターフェース

マイクロUSB、USB Type-C、HDMI

無線LAN
Wi-Fi機能
ネットワーク
NFC
Bluetooth
防塵・防滴
防塵・防滴
手ブレ
手ブレ補正機構
GPS
GPS
電源
撮影可能枚数(ファインダー)

430枚

撮影可能枚数(ライブビュー)

530枚

動画撮影可能時間

ファインダー使用時:約90分
液晶モニター使用時:約95分

USB充電
使用電池リチャージャブルバッテリーパック NP-FZ100
サイズ・重量
サイズ約128.9(幅) x 96.9(高さ) x 80.8(奥行き)mm
重量652g
発売日
発売日2021年03月19日