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「幼少期に憧れた東京」を追いかけて。 変わりゆく街の今を自分の視点で表現していく
会社員兼フォトグラファーとして、街と鉄道のある風景を写真に収め発信されているyanasnapさん。yanasnapさんの写真からは、都市の姿に垣間見る人の営みや文化の蓄積が作り出す美しさを感じます。そんなyanasnapさんが街と鉄道を撮る理由やその魅力について知りたくて、お話を伺いました。
著者: yanasnap | 作成日: 2024/02/14
― はじめにyanasnapさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
父がフィルムカメラで家族写真を撮っていた影響でカメラに興味を持ち、小学校6年生の時にコンパクトデジタルカメラを誕生日に買ってもらったことがきっかけです。
それ以来撮り続けていましたが、6年前にSNSを通して写真仲間ができたことで本格的にのめりこんでいきました。
― yanasnapさんの撮る写真を眺めていると迫力と美しさに圧倒されると共に、都市の姿に垣間見る人の営みや文化の蓄積が作り出す美しさを感じます。yanasnapさんが都市や鉄道を主題に写真を撮る理由や魅力、一枚一枚の写真に込める思いについて教えてください。
地方に住んでいた幼少期から、建物や鉄道に興味があり、時々東京に行く際にそびえ立つビル群や頻繁に往来する電車を見ることが好きでした。そうした背景から「幼少期に憧れた東京」を今は追いかけているのだと思います。
都市や鉄道を主題に撮る際、実際に歩いて感じた地域の特徴を表現することが魅力的です。最近の東京は再開発ラッシュのため、日々刻々と変わりゆく風景には目が離せません。
― 先ほどの質問とやや重複しますが、yanasnapさんの視点の多様さに驚かされます。普段目に留めないような景色が、写真を通して見るとそこに潜む美しさに気付かされます。yanasnapさんは写真を撮る際に、どんなことを意識され心がけていらっしゃいますか。
自分がワクワクするシーンを撮ることが大前提なのですが、他者との差別化を図るためにも、写真を撮る際に前後左右の4方向は必ずチェックするようにしています。
例えば、東京タワーが綺麗に撮れることで有名なスポットがあったとしても、必ず他の方角も撮れるものがあるか目を光らせています。
― 続いて色合いなどの写真表現について教えてください。yanasnapさんの写真は影やアンダートーンの中に目を引く鮮やかな色彩が印象的です。撮影時や現像の際にどんなことを心がけていらっしゃいますか。
見る人から分かりやすい印象を持ってもらうために、ワンポイントカラーや色のバランスを考えて構図を組んでいます。
また、実際の色と乖離しすぎないように撮影時の写真と見比べながら落ち着いた色味を目指しています。
― 続いて、yanasnapさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
カメラは3台をメインで使用しています。
通常であれば1台を選ぶところだと思いますが、レンズ交換をしている間にシャッターチャンスを逃すことが多く、異なる焦点距離のレンズがついた3台を使い分けています。
広角ではLeica Q2を使用しています。Leica Q2は28mm単焦点レンズがついており、黒の階調表現が豊かであり、艶やかな質感を出すことが得意なカメラだと感じています。明暗差のある風景や建物を撮る際に重宝しています。
標準画角ではRICOH GRⅢxを使用しています。GRⅢxは何と言っても軽量コンパクトなボディのため、常にポケットに入れて持ち運べる点が魅力的です。すぐに撮るという点においてピカイチなので、閃いたアイデアを具現化するために必要不可欠です。
望遠ではFUJIFILM X-T5でXF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRを使用しています。フルサイズ換算で450mmまで撮影できるこのレンズは580gという脅威的なコンパクトさです。都市で巨大な望遠レンズを構えると、街ゆく人が警戒してしまい自然な街の様子を撮ることが難しくなります。その点をこのレンズは解決してくれています。また450mmを用いた高所からの撮影は、自由度が高く印象的に撮ることができるため最近のマイブームです。
― 最後に、yanasnapさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
具体的な機種は決まっていないのですが、フィルムカメラの購入を検討しています。5年ほど前にフィルム一眼を持っていたのですが、現像する手間と歩留まりの悪さがネックで手放してしまいました。
現在は1枚1枚丁寧に撮るスタイルであり、当時に比べて少しは成長したと感じているため、再挑戦しようとしています。
ベストショット
傘を差している人と電車のタイミングがうまく重なり、また、雪が降っていたため映画のような光景を収めることができました。
著者
1993年生まれ、静岡県出身。会社員兼フォトグラファー。幼い頃からの鉄道好きが乗じて「街と鉄道」の写真を撮るようになる。好きな街は浜松町。2022年鉄道の日にGoogle JapanとInstagramにてコラボを果たす。
yanasnapさんの使用カメラ
yanasnapさんの使用レンズ