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日常の瞬間を一生忘れない瞬間へ。 大切な家族と糸島での毎日を写真に残していく
観光地としても人気の高い福岡県・糸島にて、友人3人とジュースバーやドライフラワーストアを営むJunpeiさん。季節や時間の移り変わりと共に表情を変える糸島の空・海・浜辺を幻想的に切り取ったJunpeiさんの写真は息をのむほど美しく、思わず吸い込まれそうになります。また、美しい風景の中で垣間見れる家族や仲間との暖かな時間や美しいポートレートにも魅了されます。今回はそんなJunpeiさんの写真に対する思いやこだわり、また地元・糸島の魅力について伺いました。
著者: Junpei Tsutsumi | 作成日: 2020/01/22 | 更新日: 2023/01/29
― はじめに、Junpeiさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいったきっかけについて教えてください。
元々写真に興味があり、大学時代はiPhoneでよく地元の糸島や旅先で風景写真を撮っていました。結婚し、新婚旅行先がモルディブに決まり、どうせならと一眼レフ初心者ながらいきなりフルサイズの一眼レフカメラを購入しました。
それからなんとなく写真を撮っていたのですが、写真家・小浪次郎さんの「父をみる」という写真集を見て感銘を受けました。自分にしか撮れないモノ(者・物)を自分の視点で撮る。日常にある瞬間は、当たり前にあるものではない。ちょうどその頃、妻が妊娠して、マタニティ写真を撮り始めました。大切な人と見る夕日も、それまではただの日常だったのですが、その瞬間を切り取って、非日常な、一生忘れないような写真を撮りたいと思いました。その頃から写真にのめり込むようになりました。
― Junpeiさんの写真は、家族の写真や海や空の写真、またキッチリピントを合わせたものからあえてピントを外した写真に、フィルムのような粒子が印象的な写真など、実に様々な写真を撮られていますが、どんな瞬間にシャッターを切っていますか?また、影響を受けた写真家の方がいれば教えてください。
すごく普通なことなのですが、目で見て「いい」と思ったら、カメラを構えてすぐシャッターを切ります。iPhoneでもよく撮ります。いろんな技術が進化していますけど、目がカメラになったらいいのになと思います。美しい瞬間、キュンとする子供の表情とか、そういったものは本当に一瞬ですから。被写体は様々で、Instagramの統一感は気にしていません。少し前までは、奥さんと風景写真を作品として撮ることが多かったのですが、子どもが生まれてからは、記録と記憶としてシャッターを切ることが増えました。
影響を受けた写真家の方は、一番は写真にのめり込んだきっかけの小浪次郎さん。Instagramで知った写真家の方では、中山京汰郎さん(@kyota21)。青と、青春の写真が印象的。もっと上手くなりたい、と思わせてくれた写真家さんです。
― 空や海、マジックアワーの写真は多くの方が撮りますが、Junpeiさんの写真の色合いはとても印象的で、インスタグラムのタイムラインに流れてくると、名前を見なくとも「これはJunpeiさんかな?」と分かるほどです。写真の表現において、色合いについてこだわっていらっしゃることはありますか?また、空や海の表情は時間によって刻々と変わっていきますが、好きな瞬間はありますか?
写真の色合い、特に青の表現は自分の好きな感じにしています。こだわりを言葉にするのは難しいので、写真を見ていただけたら嬉しいです。「いい」と思って切り取った写真に、その時の色に、空気感・温度・湿度など、曖昧な記憶を乗せて現像しています。
空の表情で一番好きな時間は、日の出と日の入りのグラデーションができる時。赤と青の間に緑色が現れる瞬間があるのですが、その時、その色が一番好きです。写真を撮らずに、ボーッと見ています。
― Junpeiさんの写真の中で特に印象的なの糸島の写真です。福岡市に比較的近いロケーションながら自然が美しく観光地としても人気の場所ですが、糸島に住んでいらっしゃるJunpeiさんが感じられる糸島の魅力について教えてください。また、ここはおすすめというスポットがあれば教えてください。
糸島の魅力は美しい自然と、その土地に住む人の温かさ。糸島の人は本当に糸島が好きで、それが街づくりに反映していると思います。美しい自然も人が保つものだと思いますが、糸島ではビーチクリーンなどの活動が当たり前に行われていたりと、地球に優しい人が多い気がします(笑)。観光客が多いとどうしてもゴミが増えるので、その辺も自分自身、友人とやっているお店でアクションを起こそうと思っているところです。
おすすめのスポットは「幣の浜(にぎのはま)」というビーチで、季節によっては太陽が海に沈みます。比較的人も少なくてゆっくりできるお気に入りの場所で、仕事の撮影にもよく使っています。引き潮の時間帯がおすすめで、その時は海岸が広く、波打ち際のリフレクションが狙えます。
― JunpeiさんはNikon D750をメイン機として使っていらっしゃると思います。最初にカメラを選ぶ際、CanonやNikonなどどのメーカーにするかは大きな分かれ道ですが、Nikon D750を選んだ理由や、D750の魅力について教えてください。
「Nikon」っていう響きがカッコよくて、選びました。使ってみてまず感じたのが「軽い」という点と「持ちやすい」という点でした。カメラ屋さんでフルサイズの一眼レフをいくつか持ってみましたが、ゴツくて重いという印象でした。
D750はグリップが深く、ボディも軽く設計されていて扱いやすく感じました。操作性に関しては、初めての一眼レフなので比較はできませんが、特に不便ではないので初心者にも使いやすいのだと思います。
描写力・豊かな階調表現も魅力的で、見たままを写してくれて、黒にも色んな黒が、青にも色んな青があるんだなあと実感させてくれました。
― 単焦点レンズに加えて、オールドレンズ も使っていらっしゃると思いますが、普段使っていらっしゃるレンズやその使い分けについて教えてください。
普段使っているのは、基本はオールドレンズ(Ai Nikkor 50mm f/1.4S、Super Takumar 55mm F1.8、Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.4)を使ってます。
仕事だと現行の純正ズームレンズ(AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR)を使うこともあります。現行のレンズは割と、見たままを描写してくれるのですが、その目で見る景色は過去になると記憶の中で曖昧になって、その曖昧さとか、一瞬の儚さも表現したいなと思い、ノスタルジックに写るオールドレンズを使うようになりました。
普段使いはNikkorで、レンズ内にカビがあっていい味を出してくれます。被写体と距離が取れて、抜け感のある写真が撮りたいとき、虹のフレアを出したいときはTakumar。被写体と距離が近い場面ではマクロも撮れるFlektogonを使います。写りも現行のレンズと遜色ないくらい良いと思います。
― 最後に、Junpeiさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは泣いている息子を接写した1枚。
この日は、息子と2人で海に夕日を見に行きました。風の冷たい日でした。寒かったので日が沈む前に帰ろうと思いました。後部座席のチャイルドシートに座り、お腹が空いて泣きながらお菓子を頬張る息子。日も沈む寸前、薄暗い車内に少しだけ光りが射して、涙が一滴、落ちそうで落ちなかった、その瞬間を捉えました。
D750にFlektogonでの接写。暗かったのでISO12800、最大まで上げましたが、涙が落ちる前にと構わず撮影しました。構図もトリミングなしで決まり、大きな瞳と涙、お菓子を頬張る小さな手にピントが合いました。今まであまり納得のいく写真って撮れたこと少ないのですが、親である自分だから撮れた写真、デジタル×オールドレンズだからこそ、この瞬間と雰囲気を撮影、表現できたと思います。
将来、2人目の子どもを授かることができたら、フィルムカメラを買いたいと思っています。機種はまだ決めていませんし、2人目の予定もありませんが。レンズは特に今欲しいものはないです。美しい、愛おしい、その瞬間にもっともっと魂を込めてシャッターを切っていきたいです。
著者
Junpei Tsutsumi
1992年、福岡生まれ。カフェ店員・フローリスト。 大学を2年留年。卒業後、2016年に高校の友人3名で地元・糸島にジュースバーをオープン。その後、2店舗目となるドライフラワー専門店の責任者兼フローリストに従事。2017年に一眼レフを購入し、今に至る。
Junpei Tsutsumi
1992年、福岡生まれ。カフェ店員・フローリスト。 大学を2年留年。卒業後、2016年に高校の友人3名で地元・糸島にジュースバーをオープン。その後、2店舗目となるドライフラワー専門店の責任者兼フローリストに従事。2017年に一眼レフを購入し、今に至る。
Junpei Tsutsumiさんの使用カメラ
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Nikon D750Junpei Tsutsumiさんの使用レンズ