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写真は生きがい。 日々を大切に、忘れたくない瞬間を残していく
MSWの傍、フォトグラファーとして活躍されている花澤さん。フィルムカメラで撮影された花澤さんの写真は、何気ない日々の風景が特別な瞬間に変わるような印象を受けます。そんな花澤さんがどのような視点で、どんな思いを込めて写真を撮っているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: 花澤 杏華 | 作成日: 2020/10/15 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに、花澤さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
元々、綺麗なものを写真に収めるのが好きで携帯でいろんなものを撮っていました。のめり込んでいった経緯は、自身が患っている病気がきっかけです。
学生時代に治療法のない難病だということが発覚しました。そして、失明をする可能性があることを医師に告げられてからこのまま見えなくなってしまうということに恐怖と不安を抱きました。
ただただ不安と恐怖に押しつぶされてしまいそうになっているときになにかできることはないかと考えた結果、奇跡のような毎日を写真という形で残せたら良いなと思うようになり、そこから写真にのめり込んでいきました。
― 花澤さんの写真は、日常の瞬間を切り取ったものが多いですが、写真を通じて日常の瞬間が特別な瞬間に変わるような印象を受けます。花澤さんにとって写真はどんな存在で、どんな瞬間を残そうとされていますか。
写真は私にとっての生きがいです。当たり前のようで当たり前ではない毎日を切り取れる写真は魔法のようだな~と思っています。
シャッターを切る瞬間は、この景色を残したいと思った時や、誰かに伝えたい、忘れたくないと思った時です。この中でも一番強い気持ちは、忘れたくないという気持ちです。
その場で見ていつまでも憶えていることなんて多分できないと思うし、もう一度見たくても見ることができないなんて事もあるから、忘れないように、思い出せるようにシャッターを切っています。
― 粒子の粗いフィルムやオールドレンズならではの表現も相まって、どこか花澤さんの記憶を覗いているような感覚を覚えます。花澤さんの感性がそのまま表れているからだと思うのですが、撮影時の設定や現像など写真表現において心掛けていることはありますか。また、写真家でも写真家でなくても影響を受けた方はいますか。
特に心掛けていることはありませんが、忘れたくないと思ったら何回もシャッターを切ってしまっています。影響を受けた人物は作家の三秋縋さんです。三秋さんの書く小説は読んでいると物語の描写が想像できるような表現ばかりでとても好きな作家さんです。
私は小説は書けませんが、三秋さんの小説のように見てくださっている方がその時の感情や空気などを想像できるような写真が撮れたら良いなと思っています。
― 花澤さんはデジタルカメラも使用されていますが、メインはフィルムカメラだと思います。デジタルが主流の時代において、あえてフィルムカメラを使う理由について教えてください。
最初はデジタルカメラをメインにしていましたが、写ルンですを使用した後から、フィルム特有の質感や写りが気に入って、それからはフィルムで日常を残すようになりました。
そして何より、現像から戻ってきた後の写真を眺める時間が好きだからフィルムカメラをメインで使用しています。あの時こんなことがあったなとかどんな会話をしていたかなどを思い出す時間が楽しくて、現像から戻ってくる間はわくわくしています。
― 続いて、花澤さんが愛用されているカメラ・レンズについて、それぞれに辿り着いた経緯やお気に入りの点について教えてください。また普段よく使っているフィルムも教えてください。
デジタルカメラはCanon EOS 6Dに主に50mm単焦点を使用していて、フィルムカメラはPENTAX SPを使用しています。レンズはスーパータクマーを使用していて元々スーパータクマーのレンズをオールドレンズとしてデジタルカメラに装着していましたが、光の捉え方が気に入っているのでフィルムカメラをメインにした際にそのまま使用することにしました。
普段使用しているフィルムは富士の業務用フィルムですが、生産終了してしまったのでストックがなくなってしまったら次は何を使おうか悩んでいます。お気に入りのフィルムだったので生産終了してしまったのは悲しいです;;
― 最後に、花澤さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットを選ぶのはかなり迷ってしまったんですけどこちらです!
この写真は実家に帰省した際に撮影したものなんですけど、愛犬とよく遊びに来る猫が初めて近くで対面したときの様子を撮影しました。
愛犬は興味津々に近づいていき、猫は少し警戒しながらも興味がありそうに柱に隠れているのがなんだか愛だな~と思ったのと写真に残していなかったらきっとこの光景やその時の感情なんて多分覚えていないと思うんですけど、こうやって写真に残したことにより、写真を見るたびに忘れていたかもしれないこの時の感情が思い出せたり、日々を過ごしている中で何気なく訪れた瞬間を写真に収めることができたのでこの写真をベストショットに選びました。
次に狙っているカメラは、CONTAX T3というフィルムカメラです。このカメラはコンパクトカメラなので持ち運ぶのに便利だなと思ったのとなにより見た目がとても好みなので次買うカメラはこれにしようと決めています!
最後に今後の抱負ですが、これからも今と変わらず、忘れたくない思い出や大切にしたい日々を写真に収めていきたいと思っています。また、当たり前のように送っている日々が当たり前なんかではないということを写真を通して伝えていけたらと思っています。日々の大切さや身近なものの美しさがもっと多くの人に伝わりますように。
著者
花澤 杏華
1997年生まれ。幼少期を千葉で過ごす。MSWの傍らでフォトグラファーとして活動。Webメディア「indy」にてコラム連載中。当たり前のように過ごしている日々は当たり前ではないということ伝えるために、日々の写真をSNSに投稿。2019年NIKON「nico stop」にて記事を掲載。フィルムカメラpentax spを愛用中。
花澤 杏華
1997年生まれ。幼少期を千葉で過ごす。MSWの傍らでフォトグラファーとして活動。Webメディア「indy」にてコラム連載中。当たり前のように過ごしている日々は当たり前ではないということ伝えるために、日々の写真をSNSに投稿。2019年NIKON「nico stop」にて記事を掲載。フィルムカメラpentax spを愛用中。
花澤 杏華さんの使用カメラ
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PENTAX SP花澤 杏華さんの使用レンズ