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その”場所”を一番美しく、魅力的に。 写真を通じて静岡の素晴らしさを届けていく
週末にはカメラを持って四季折々の静岡の魅力を発信されている守谷さん。守谷さんの撮る写真は切り取り方が実に多彩で、同じ場所でも新しい美しさを教えてくれるように感じます。また同時に守谷さんの静岡への愛が伝わってきます。そんな守谷さんがどんな想いを込めてシャッターを切っているのかを知りたくてお話を伺いました。
著者: 守谷 恵介 | 作成日: 2021/11/15 | 更新日: 2023/01/28
― はじめに守谷さんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
5年ほど前に妻が私の誕生日にカメラをプレゼントしてくれた事がきっかけです。それまでは写真に興味はあるもののエントリーモデルでさえも5万も6万もする一眼のカメラに中々手が出せず、ネットで情報を収集するだけの日々でした。
そんなある日、毎日のように買いもしないカメラの情報を調べている私を見るに見かねて、妻が誕生日にカメラをプレゼントしてくれました。機種は当時エントリーモデルとしての人気が高かったCanonのEOS Kiss X7です。
最初は妻と旅行に出かける際の記録用に持ち歩いていたカメラでしたが、半年後には休日になると一人で写真を撮りに出掛けるようになっていました。
今思えば、念願のカメラを手に入れて、やはりそのカメラで撮る写真は楽しかったのだと思います。単焦点レンズを使えば周りをぼかして被写体が浮き出るような写真が撮れますし、三脚を使って長時間露光すれば街の夜景や花火だって目で見るよりも綺麗に撮れます。その頃から風景写真が好きで、その中でも特に夜景を撮ることが楽しくて当時は夜景ばかり撮っていました。
5年前の妻が私にカメラをプレゼントしていなければ恐らく今の私はありませんし、妻にはとても感謝しています。ただ、夫にカメラをプレゼントしたことにより、週末になると夫が糸の切れた凧のようにどこかに飛んで行ってしまうので、妻はカメラをプレゼントしたことを少し後悔しているかも知れません(笑)
― 守谷さんの撮る静岡の数々の風景写真は、切り取り方が実に多彩で、同じ場所でも新しい美しさを教えてくれるように感じます。それはきっと守谷さんの探究心や見る人への心遣いの表れだと思うのですが、どんな思いでシャッターを切っていらっしゃいますか。また、多彩な表現をするにあたってどんなことを心がけていらっしゃいますか。
私がシャッターを切る際に一番大切にしている事は、いかにその場所を美しく、そして魅力的に撮影するかということです。
例えば、花畑であれば花に近付いて花だけを撮るのでは無く、可能な限り周りの風景を活かしつつ撮影するように心掛けています。極端な話、花だけの写真であれば静岡でなくとも、日本全国どの地域でも撮ることができますよね。そして、それぞれの地域に美しい場所があり、撮影されている方がいます。
そのような考えから、私は静岡県内にあるその”場所”を一番美しく、そして魅力的に撮影したいと常々考えています。さすがに周りの風景も含めて全く同じ場所というのは日本全国を探してもそうそうあるものではありません。
結果として、日本全国の方々に静岡の良さを感じて頂けたり、静岡に住む方々の静岡を更に好きになるきっかけになれたらこれほど嬉しいことはありません。本ストーリーを見て頂いている方で、ご自身の住まい以外の様々な地域を旅されている方がいましたら、ぜひ一度地元の観光・撮影スポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。今までに無い新たな発見があるかも知れません。
― 先ほどの質問とやや重複するのですが、守谷さんが静岡の魅力を発信しようと思ったきっかけについて教えてください。また、守谷さんの感じる静岡の魅力についても教えてください。
直近2年間は静岡県内での撮影が多いですが、以前は週末になると山梨や愛知、東京、三重にも写真を撮りに出掛けていました。
そして、静岡県内外の写真を撮る中で私はあることに気づきました…風景写真というカテゴリの中で、静岡には”なんでもある”ということに。海山川が織りなす自然風景、伝統文化が息づく村々の祭り、そして何より日本の象徴である富士山の存在が大きいと思います。例えば、何でもない日常風景でも富士山があるだけで特別な風景になる気がします。そして、画角の中に富士山があるだけでちょっと写真が上達した気になるのです。
そんな魅力だらけの静岡(静岡愛が強くてすみません)をもっと沢山の方々に知って欲しいと思い、写真で静岡の魅力を発信しようと考えました。
2021年3月、静岡県の更なる魅力を発信すべくインスタグラムアカウント『しずおかカメラ部(@shizuoka_cameraclub)』を開設しました。
本アカウントでは、静岡県内で撮影されたお写真にタグ付けして頂き、その中から厳選してリポスト形式にてご紹介しています。きっかけは、私は撮影スポットの情報をインスタグラムで検索することが多いのですが、検索する上で初めて知るスポットも数多くあります。今まではそういったスポットを見つけても自分の中のみで留めていました。
しかしながら、それらの情報を広く発信することにより、静岡県の更なる魅力発信に繋がるのではないかと思い本アカウントを開設しました。結果として、写真を紹介したことによりそのスポットの注目度が上がるのはもちろんのこと、撮影されたカメラマンの方々にもスポットライトが当たればこれほど嬉しい事はありません。
― 風景写真は撮りたいと思う方が多いものの、追求する程に過酷さも伴うものかと思います。守谷さんも苦労されたことが多いと思います。特に大変だったエピソードや感動した瞬間について教えてください。
まず感動した瞬間について、今まで誰も撮ったことのないような静岡の写真が撮れた時です。それは、遥か遠くまで広がる大雲海、思いがけない場所でのリフレクションや富士山の上にできる笠雲(吊るし雲)など様々です。
そして、それぞれに共通して言えることは、天気予報やライブカメラとにらめっこして予想が当たった時や、散々ロケハンして見つけたお気に入りの構図やシチュエーションだと特に嬉しいです。
一般的に風景写真は過酷だと思われがちですが、私は風景写真が過酷だと思ったことは一度もありません。私は静岡県内という限られた地域で撮影している為、行きたい時に行って、サクッと撮りたいものだけを撮って帰る事が多いです。
強いて言えば、何年か前の正月に山梨県の山中湖周辺に星空を撮りに行った時の事…寒すぎて凍え死ぬかと思いました(笑)静岡県は温暖な気候なため、余程の事がない限り氷点下10度を下回ることはありません。天気予報で分かっていても氷点下10度以下はさすがに堪えました。
― 続いて、守谷さんがメインで使用されているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や使い分け方、またお気に入りの点について教えてください。
私が現在メインで使用しているカメラはSONYα7R IIIです。そして、お気に入りのレンズはFE 24-105mm F4 G OSSです。
カメラを始めた当初はCanon EOS Kiss X7を使用していました。しかしながら、写りの綺麗さやレタッチ耐性を考えた時にAPS-C機に限界を感じ、当時人気の出始めていたフルサイズのミラーレス一眼であるSONYα7 IIを購入しました。
その後、α7シリーズの高画素モデルであるα7R IIIに買い換え現在は3年目に突入しました。風景写真メインの私にとっては有効約4240万画素のセンサーを生かした解像感やリアリティのある画がとても気に入っています。
元々私がSONYのα7シリーズを購入したきっかけは、ミラーレスの強みであるフルサイズながら小型・軽量である点が最大のポイントでした。当時主流のフルサイズ一眼レフは美しい画質と引き換えに重たいボディがネックになると考えていました。やはりカメラは撮りたい瞬間にサッと取り出してササッと撮れるのが理想だなと。
レンズに関しては、FE 24-105mm F4 G OSSを使用することが多いです。もちろん標準域という事で自ずと使う頻度は上がるのですが、それ以上に高倍率ズームレンズらしからぬシャープな写りが魅力的です。その写りは単焦点レンズで撮影した写真と比較しても遜色ないと個人的には考えています。
あと、最近のお気に入りはFUJIFILMのX100Vです。仕事の日や写真を撮りに行く予定のない日でも、写真を撮りたくなるシチュエーションに出会う事があります。そういった時の為にコンパクトデジカメのX100Vを購入しました。
選んだポイントは、FUJIFILM独自のフィルムシュミレーションの評判が良かったからです。そして、何より見た目のデザインが可愛いのです(笑)実際に撮影してみての感想は、フィルムシュミレーションの完成度も高く、尚且つシャープで美しい写りに感心してしまいました。もし全くのカメラ初心者の方におすすめのカメラを聞かれたら私はX100Vを薦めると思います。
― 最後に、守谷さんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
ベストショットは今年7月に近所の商店街で撮影したサプライズ花火です。本来であれば毎年この日にお祭りが開催されていましたが、昨年今年と新型コロナの感染拡大の影響で開催中止に…昨年もサプライズ花火が上がりましたが、勿論昨年の私はサプライズ花火が上がるなんて知る由もなく写真に収めることは出来ませんでした。
しかし、昨年が上がったのなら今年もサプライズ花火が上がるかもしれない!そう思い今年はカメラを持って近所の商店街に行きました。すると…予想は的中。コロナ禍の暗い気持ちを晴らしてくれるような美しい花火が商店街の夜を彩りました。
次に狙っているカメラやレンズは、α7シリーズのユーザーであれば誰もが気になるであろうα7 IVです。個人的にはα7R III唯一の不満であったチルト液晶がバリアングルになるそうで、とても楽しみにしています。私は縦構図でハイアングルや超ローアングルで撮ることも多いのでバリアングルは嬉しいです。
最後に今後の抱負を。2021年11月、子供が生まれて父親になりました!これからは子供の成長を見守りつつ、ゆくゆくはお気に入りの風景の中で子供の写真を撮れたらいいなと思います。
著者
守谷 恵介
1988年、静岡県生まれ。本職は社内SE。静岡の四季を切り取るShizuoka Local Photographer。静岡県内のフォトコンテスト入賞多数。好きな町は生まれ故郷の島田市川根町と現在住んでいる静岡市清水区。
守谷 恵介
1988年、静岡県生まれ。本職は社内SE。静岡の四季を切り取るShizuoka Local Photographer。静岡県内のフォトコンテスト入賞多数。好きな町は生まれ故郷の島田市川根町と現在住んでいる静岡市清水区。
守谷 恵介さんの使用カメラ
守谷 恵介さんの使用レンズ