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【2021年現行販売】定番から個性派まで。おすすめフィルム11種類をご紹介

フィルムカメラで写真を撮りたいと思ったとき、多種多様なフィルムがある中でどのフィルムを使ったら良いのか迷う方も多いかと思います。しかし、フィルムのパッケージを眺めてみると数字がたくさん記載されており、パッと見ただけでは理解できない情報がたくさん。この記事ではそんなフィルムの選び方からおすすめのフィルムまで、作例を交えてご紹介していきます。

ONE SCENE編集部
created: 2020.08.03 / update: 2021.06.11

多種多様なフィルムの選び方

 
1.フィルムサイズ
フィルムを選ぶ際、まず確認したいのがフィルムサイズです。

35mm判一眼レフで撮影するならば、フィルムパッケージに「135フィルム」と表記されている”35mm判フィルム”を使用。中判カメラで撮影する場合は「120」「220」と表記されている”中判フィルム(ブローニーフィルム)”を使用します。
 
2.ネガとリバーサル
写真プリントを目的としたフィルムを”ネガフィルム”といい、その中でもカラープリントできるものは「カラーネガフィルム」、モノクロプリントできるものは「白黒フィルム」といわれます。

”リバーサルフィルム(=ポジフィルム)”は、陰画になるネガフィルムとは違い、陽画になるフィルム。フィルムパッケージには「カラーリバーサルフィルム」と表記されています。リバーサルフィルムついて詳しくは後述の【リバーサルフィルムについて】をご覧ください。
 
3.ISO感度
ISO感度は、低いほど粒子が細かく、色再現性も優秀。感度が高くなるにつれ粒状感が目立つようになり描画がザラついたり、色再現も忠実ではなくなってきます。

主な感度は下記の通り。

ISO100… 明るい場所での撮影におすすめ。カラーネガフィルムならキメ細かい再現性が得られ、緻密かつ鮮明に撮影したいときにおすすめですが、シャッタースピードが遅くなってしまうため、手ブレに気を付ける必要があります。

ISO400… 明るい場所から少し暗い場所での撮影におすすめ。明るいレンズなら暗所でも撮影しやすく、万能な感度といえます。

ISO800 … 暗い場所での撮影におすすめ。室内で動く被写体の撮影など、シャッタースピードを速めにキープしたい際にもおすすめです。描画のザラつきや色再現性は、カラーネガフィルムであればほとんど気になりません。
 

主要フィルムメーカーの特色


・富士フイルム
微粒子で優秀な再現性を持つ、高性能なフィルムが揃います。赤や青が強めに出るフィルムといわれています。

・コダック
人の肌を美しく再現するPORTRAシリーズが人気のコダック。全体的には黄色がかったあたたかみのある色味が出る傾向にあるといわれています。
 

富士フイルムのおすすめネガフィルム2選


・FUJICOLOR 100 【初めての方におすすめ】
多くのユーザーに愛された「業務用100」と中身は同じであるという説もありますが、真偽は不明。手に取りやすい価格富士フイルムらしい色彩表現、ハイライトからシャドーの再現領域に定評があります。晴れた日の常用フィルムとしておすすめ。
FUJICOLOR 100
出典:flickr(@halfrain)
FUJICOLOR 100
出典:flickr(@halfrain)
FUJICOLOR 100
出典:flickr(@halfrain)
FUJICOLOR 100
出典:flickr(@halfrain)
FUJICOLOR 100
出典:flickr(@Sai Mr.)
 
・SUPERIA PREMIUM 400 【初めての方におすすめ】
富士フイルムのアマチュア向けフィルム。少し濁りがあり、写真全体がわずかにマゼンタ寄りとなる傾向があります。メリハリがあり、濃厚な写真が好みの方におすすめ
SUPERIA PREMIUM 400
出典:flickr(@halfrain)
SUPERIA PREMIUM 400
出典:flickr(@halfrain)
SUPERIA PREMIUM 400
出典:flickr(@halfrain)
SUPERIA PREMIUM 400
出典:flickr(@Haya_BS)
SUPERIA PREMIUM 400
出典:flickr(@Haya_BS)
 

Kodakおすすめネガフィルム5選


・Ektar 100
明るいところは透明感があり、色のあるところは色乗りの良い、こってりとした描写をしてくれるフィルムです。グリーンが黄緑っぽく出るコダックのフィルムでありながら、こちらは渋く出るため好みが分かれるかもしれません。原色を鮮やかに再現してくれので、花などを接写で撮影する際におすすめ。
Ektar 100
出典:flickr(@Abby)
Ektar 100
出典:flickr(@Colin Poellot)
Ektar 100
出典:flickr(@fotoqrapher)
 
・PORTRA 160
フィルムの代名詞的存在であり、価格も上昇しているため、憧れのフィルムとして君臨しているポートラシリーズ。

ISO160のこちらは青白い濁りが少しだけあり、ニッコールレンズなどのヌケが良いレンズで撮影すると濁りがちょうど良い塩梅になりますが、逆に癖の強いレンズで撮影すると濁りが強く残ってしまうので、使用しているカメラやレンズの特徴を考慮して使うかどうかを考えた方が良さそうです。おすすめ撮影シーンは夏の日中。
PORTRA 160
出典:flickr(@Giulio Gigante)
PORTRA 160
出典:flickr(@Giulio Gigante)
 
・ColorPlus 200 【初めての方におすすめ】
低価格で買える入門フィルム。ISO200は室内や夕方でもギリギリ使うことができ、また晴天にも対応できるので使いやすい感度です。発色は見た目に忠実で大きな特徴がないため、プリント時に好みに合わせて仕上げると良いでしょう。
ColorPlus 200
出典:flickr(@Akio Takemoto)
ColorPlus 200
出典:flickr(@Matthew Paul Argall)
ColorPlus 200
出典:flickr(@Khánh Hmoong)
ColorPlus 200
出典:flickr(@Khánh Hmoong)
ColorPlus 200
出典:flickr(@Marketa)
 
・PORTRA 400
光の透明感が抜群なフィルム。透明感があっても濃度が低くなるわけではなく、さわやかなパステル調の色調で表現されます。人の肌をナチュラルで滑らかに表現してくれるためポートレート撮影が得意ですが、光源を問わず幅広い対応性能を兼ね揃えているため、風景写真にもおすすめです。

レンズの性能に左右されないバランスの良さがあり、どんなカメラを使おうとさわやかさを演出できるのも魅力。大切な撮影にはちょっと高価でも使いたい、間違いなくおすすめの最強フィルムです。
PORTRA 400
出典:flickr(@Chris Clogg)
PORTRA 400
出典:flickr(@Beryl_snw)
PORTRA 400
出典:flickr(@Dane)
PORTRA 400
出典:flickr(@Chris Clogg)
PORTRA 400
出典:flickr(@Joe Valtierra)
 
・ULTRAMAX 400【初めての方におすすめ】
コダックを代表する海外版カラーネガフィルム。どんなカメラやレンズにも対応できるオールラウンダーです。クセは少なめですが、傾向としては赤茶系の発色で、夕日が差し込んでいるシーンで使用すると少しこってりとした印象に。
ULTRAMAX 400
出典:flickr(@Sai Mr.)
ULTRAMAX 400
出典:flickr(@Sai Mr.)
ULTRAMAX 400
出典:flickr(@yamauchi)
ULTRAMAX 400
出典:flickr(@Nick Page)
 

試してみたい個性派フィルムおすすめ2選


・Lomography COLOR NEGATIVE 100

高コントラストでビビットな発色が特徴的なロモグラフィーカラーのネガフィルムは、色彩豊富な風景や草花などを被写体にしたスナップ撮影におすすめ。

こちらは赤と黄色が強い系傾向にあり、普通に撮ってもどこかノスタルジックな色合いに。粒状感のあるフィルムですが、それが逆にフィルムらしいレトロな質感を出し、雰囲気のある写真にしてくれます。
Lomography COLOR NEGATIVE 100
出典:flickr(@Alex Defender)
Lomography COLOR NEGATIVE 100
出典:flickr(@masa_0202)
Lomography COLOR NEGATIVE 100
出典:flickr(@halfrain)
Lomography COLOR NEGATIVE 100
出典:flickr(@halfrain)
Lomography COLOR NEGATIVE 100
出典:flickr(@masa_0202)
 
・Lomography COLOR NEGATIVE 400
赤と黄色がかなり強めで、赤茶っぽい夕陽感が出るため、ISO100よりも更にレトロ感を出すことができるフィルムです。曇りの日などの撮影にもおすすめ。ちなみに、本当に夕陽が当たっている状態で使うと、写真全体がかなりの暖色系になります。粒状感の強さはISO100と同等。
Lomography COLOR NEGATIVE 400
出典:flickr(@Ben Seidelman)
Lomography COLOR NEGATIVE 400
出典:flickr(@Jaroslav A. Polák)
Lomography COLOR NEGATIVE 400
出典:flickr(@yamauchi)
Lomography COLOR NEGATIVE 400
出典:flickr(@Sai Mr.)
 

リバーサルフィルムについて


リバーサルフィルムはフィルムそのものに撮影した写真の正しい色が記録されており、色のズレを気にする必要がないため、雑誌や広告の写真に使われてきました。プリント時の色調整は微調整程度しかできないため、撮影時に全てを決めなければならない一発勝負的なフィルムといえます。感度はISO100がスタンダード。
 

主要リバーサルフィルムおすすめ2選


・FUJICHROME PROVIA 100F
シャープネスが高く色再現も豊か、あらゆる被写体に対応できるオールマイティなフィルム。ナチュラルカラーとされますが、被写体の持つ色をしっかりと描写し、レンズの個性もしっかりと表す、使って楽しいフィルムです。
FUJICHROME PROVIA 100F
出典:flickr(@Squarrosus)
FUJICHROME PROVIA 100F
出典:flickr(@SAGA Gem)
FUJICHROME PROVIA 100F
出典:flickr(@Yasuhiro_S)
 
・FUJICHROME Velvia 100
ベルビア50の超高彩度を更に進化させた超極彩度フィルム。赤や緑を強調した発色で、自然風景や花などのネイチャーフォトにおすすめです。シャープネスが極めて高く、プリントに適しています。
FUJICHROME Velvia 100
出典:flickr(@Yosh The Fishhead)
FUJICHROME Velvia 100
出典:flickr(@Eric de Redelijkheid)
FUJICHROME Velvia 100
出典:flickr(@Maxim Panteleyev)
 

まとめ


フィルム写真は、使用するフィルムによって写真の印象が違ってくる上に、プリント時に色調節をして楽しむこともでき、ハマったら抜け出せないくらいのとても奥深い魅力があります。

最初は感度などの説明を見てもピンと来ず、ついつい敬遠してしまいがちですが、まずは撮りたいシーンに合わせた感度と好みの発色のフィルムを選んで撮影するということを積み重ねていけば、徐々にフィルムのことが理解できて楽しくなっていくはず。貴方もこれを機に奥深いフィルムの世界に浸ってみませんか。
 

番外編 〜惜しまれつつ生産終了となったフィルム〜

 
・富士フイルム 業務用100
パッケージを二色刷りにし、販売価格を抑えた業務用フィルム。発色はフジカラー100と同じで、少しマゼンタ濁りをする傾向がありますが、それを抑えたプリントもおすすめ。グリーンの発色は富士フィルム独特の濃厚さで、黄緑っぽいグリーンを好まない人にも好評でした。
業務用100
出典:flickr(@Sai Mr.)
 
・富士フイルム FUJICOLOR PRO400H
「第4の感色層」を備え、様々な光源下での忠実な色表現を実現している富士のプロ用フィルム。ナチュラルで落ち着きのある色彩が得られます。階調表現はやわらかで滑らか。人物写真もしっとりと落ち着いた肌の描写が望めます。
FUJICOLOR PRO400H
出典:flickr(@Jun Takeuchi)
 
・富士フイルム FUJICOLOR C200
FUJICOLOR C200
出典:flickr(@yamauchi)
 
・AGFA PHOTO vista plus 200
アグファのカラーネガフィルムは鮮やかな発色が得られるため、色彩を強調したいときにおすすめです。トイカメラやオールドレンズで独特の色表現を楽しみたい場合にもぴったりでした。

また、曇天など光線状況に恵まれないシーンでも、被写体の持つ色が豊かに表現されます。ISO200の発色はマゼンタが強い傾向。
AGFA PHOTO vista plus 200
出典:flickr(@Sai Mr.)