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撮りたいものをどう撮るか。 自分の心がポジティブに動いた瞬間を残していく
本業の傍ら、瀬戸内を中心に美しい情景を発信されているSetoさん。Setoさんの撮る写真は美しいだけではなく、どこか見る人の心に前向きなエネルギーを与えてくれるように感じます。そんなSetoさんがどんな瞬間に魅力を感じシャッターを切っているのかを知りたくてお話を伺いました。
著者: Seto | 作成日: 2023/04/14
― はじめにSetoさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
昔から写真を撮ることは好きで、一眼カメラを買ってからは、よく持ち出して写真を撮っていました。ただ、当時は、旅行に行ったりお祭りに行ったりしたときに写真を撮るといった形でした。その後はカメラマンの仕事もしていたのですが、今は別の仕事をしながら単発で写真のお仕事頂いたりするという形です。
今のような写真撮り始めたのはここ2,3年くらいだと思います。(実はいわゆるポートレートといわれるものに挑戦した時期もありましたが、どうにも自分には合っていなかったようです。)
― Setoさんの写真は美しいだけではなく、どこか前に向かうエネルギーを与えてくれるような印象を受けます。Setoさんの内面や感性と穏やかに広がる光景とが合わさって、そう感じるのだと思います。Setoさんはどんな瞬間に魅力を感じ、また写真を通じてどんなことを表現したいと考えていらっしゃいますか。
「前に向かう」というのは自分の写真にとってぴったりな言葉なので、そう言っていただけるととても嬉しいです。写真を通じて表現したいことは、今のような写真を撮り始めたことと大きく関係しています。
数年前にコロナが流行り始めたとき、多くの人がこれからどうなっていくんだろうという不安な気持ちになっていく雰囲気があり、私もその一人でした。そんな中、「写真だけは負のものではなく正なるものしか残したくない」、「写真を見る時間だけは穏やかな気持でいたい」と思うようになり、そこから今のような写真撮るようになっていきました。
できる限り、悲しさや切なさは残したくないと思っていて、自分の心がポジティブに動いた瞬間、素直にシャッターをきるようにしています。他の方にとっても心の琴線に触れる写真であれば嬉しいです。
― 透明感があり優しく、少しパステルがかったPORTRAのような風合いを感じる色合いに魅了されている方が多いと思います。撮影時の設定や現像時にどんなことを心がけていらっしゃいますか。
設定は、絞り優先モードにして、絞りを開放にするかF8~11くらいまで絞るかしか考えていないので、ほとんど何も考えてないです。設定よりも、撮りたいものを見つけた際に、それをどう撮るかということにエネルギーを使っている気がします。
フィルム写真に関しては、カメラ屋さんにお任せなので、明るさと色温度だけ投稿時に調整しているだけです。デジタル写真については、中判写真の空気感や色味が好きなので、Kodakさんのフィルムを使った中盤写真に近いように色味に寄っていっているのだと思います。
― Setoさんは中四国や関西を中心に活動されていらっしゃいますが、やはり瀬戸内の情景が印象的です。Setoさんが感じる瀬戸内の魅力を教えてください。また、まだ訪れたことの無い方に向けて、特におすすめのスポットがあれば教えてください。
瀬戸内の魅力は、穏やかな海と島々が作り出す多島美だと思います。波の音はいつも静かで心を癒やしてくれますし、海の向こうに見える小さい島々も緑豊かであの場所に行ったら何があるのだろうと妄想が膨らむばかりです。
おすすめスポットは、しまなみ海道ですね。少し上から見たときの瀬戸内の島々を見たときの感動はいつ見ても穏やかな気持にさせてくれます。
― 続いて、Setoさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
メインカメラは、SONYのα7 Ⅲです。写真の仕事を始めるときに買ったカメラで、それからずっと使い続けています。性能はあまり気にしていなくて、フルサイズであれば何でも良かったんですけど、見た目のかっこよさで決めました。正直メーカーさんによる色の違いがあまりよくわかっていないので、外に持ち出す気分になれるカメラかどうかで選びました。
レンズは、カメラマンとして仕事をしていた際にはTAMRON 28-75mm F2.8 Di Ⅲ RXDを使っていましたが、1年半くらい前にSIGMAの50mm F1.4 DG HSM|Artを買ってからはほどんど付けっぱなしです。ボケ感や線の綺麗さで納得行くものがなかったのですが、やっとしっくりきたレンズに出会えた気がします。その前はMINOLTA MC ROKKOR PF 55mm F1.7を使っていました。オールドレンズらしさもありつつ、中心部は開放でも比較的はっきり写ってくれるので気に入っていています。
フィルムカメラは色々使っています。一番良く使っているのはPENTAX MXですね。フルマニュアルの機械式カメラで気に入っています。あとはハーフカメラで撮ることが多いです。KYOCERA SAMURAI X4.0と最近買ったKodakのEKTAR H35は遠くに出かけたりするときは持ち歩いています。2枚組で1枚の写真になることを考えながら撮るのが楽しいです。ただし、途中で組み合わせがわからなくなって、「頼むから組み合わせ合ってて!」と願いながら撮るのはいつものことです。
― 最後に、Setoのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
この質問を頂いてからベストショットについて考えてみたのですが、日常に寄り添うような写真を撮りたいと思っているので、どの写真ものんびり見ていたいという感じで、この一枚が特に心奪われるという写真が見つからなくて、ベストという写真は申し訳ないのですが正直に言ってないみたいです。
今のところ欲しいカメラはないのですが、ラージフォーマットで納得がいくものがあれば買いたいとは思っています。レンズについても、ほんの少しだけ画角が広い方がいい場面もあって、40ミリくらいのF1.4のレンズがあれば即決なのですが、そういうレンズは発売されてないので悲しいです。
著者
Seto
広島県生まれ。数年間カメラマンとして働いた後、現在は本業の傍ら、趣味で写真を撮りつつ、ご依頼があれば単発で撮影の仕事をするという形で写真を撮っている。瀬戸内関係の撮影のお仕事をいただくのが夢。
Seto
広島県生まれ。数年間カメラマンとして働いた後、現在は本業の傍ら、趣味で写真を撮りつつ、ご依頼があれば単発で撮影の仕事をするという形で写真を撮っている。瀬戸内関係の撮影のお仕事をいただくのが夢。
Setoさんの使用カメラ
Setoさんの使用レンズ