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写真は、生活を豊かにしてくれるもの。 見落としていた日々の変化・美しさを残し続けていく
写真家/理学療法士として活動し、日常に潜む美しい光景を写真に残し発信されているKimuraさん。Kimuraさんの撮る暮らしと密接に繋がった写真を眺めていると、写真の素晴らしさを改めて感じます。そんなKimuraさんが写真を撮る意味、写真に込める思いを知りたくてお話を伺いました。
著者: Kimura Hinami | 作成日: 2024/07/16 | 更新日: 2024/07/17
― はじめにKimuraさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
きっかけは大学2年生の時、友達に軽く被写体を頼まれたときでした。撮られた写真を見て、ただ立っているだけだったのに「なんか良い」と思えて、私も写真を撮りたいとなりました。
当時カメラを買った店舗の店員さんに「とりあえずカメラを触りまくってください!」と言われたので、出かける度にカメラを持って行きました。SNSで写真友達と繋がったり、写真展やフォトウォークに参加するうちに、構図や色味なども含めて写真がひとつの作品になること、その楽しさにハマり、写真にのめり込んでいきました。
― Kimuraさんの撮る写真は、暮らしと写真とが密接に繋がっていて、写真っていいな、素晴らしいなと改めて感じます。Kimuraさんはどんな瞬間に魅力を感じ、シャッターを切っていらっしゃいますか。
写真を撮りに行く時は「こだわり」を持たないようにしています。例えば「こう撮るとば映える!」とか「この構図で撮る!」など意識してしまうと、かえって何を撮ればいいのかわからなくなります。散歩するときも「なんかいいのないかなぁ」と軽い気持ちで、「あ!」と思ったらシャッターを切って、予想外なシーンとの出会いを大切にしています。その時間・その場所でしか撮れないシーンを見つけた時、テンションがあがってシャッターを切っています。
― Kimuraさんの撮る写真を眺めていると、自身の内面に向き合いながら撮られているように感じます。特にスナップにはそういった側面があるのかもしれないのですが、きっと撮影時の心情によっても撮る写真が変わってくるように思います。だからこそ、撮り続けることによって気づくこと、後から見返すことで気づくこともあるのではないかと思います。Kimuraさんにとって写真とはどんな存在で、撮り続けることで気がついたこと、感じたことがあれば教えてください。
私にとって写真は「生活を豊かにするもの」です。写真を好きになったおかげで、移り変わる季節や時間を楽しめるようになりました。夏は季節的には暑くて一番苦手ですが、夏の写真は一番好きです。
日常写真を撮るようになってからは、何気ない日常の中にも美しいものや景色が溢れていることに気がつきました。普通だったら通り過ぎてしまうような、木漏れ日や隙間から生えた植物など、そういったものも美しいと感じるようになりました。また帰省する度に祖父母の写真は必ず撮るのですが、見返すと「少し痩せたな、年取ったな」と少し悲しくも、写真に残しておくことでそういった変化も感じることができます。悔いのないよう、これからも撮り続けます。
― Kimuraさんはデジタルだけではなく、フィルムでも写真を撮っていらっしゃいますが、それぞれをどのように使い分けていますか。また、あえてフィルムで撮る理由やフィルムの魅力について教えてください。
フィルムカメラは使用するフィルムや撮影時の環境などによって仕上がりが全く異なるので、フィルム独特の色味や階調表現など楽しむことができますし、巻き上げてシャッターを切る瞬間の「ガシャン!」という音が、デジタルカメラとはまた違った撮影体験ができる気がして好きです。
またフィルムは巻き直しができず、一度に撮影する枚数が限られているため、1枚1枚を大切に丁寧に撮影できます。現像するまで写真の出来栄えがわからないワクワク感を楽しめるのも魅力のひとつだと思います。
フィルム特有の繊細さや独特な色合い、化学反応を楽しみたい。そんな時にフィルムカメラを選んで撮っています。
― 続いて、Kimuraさんがメインで使っているカメラ・レンズについて、それぞれの機材を選ばれた経緯や用途、お気に入りの点について教えてください。
メインで使用しているのはFUJIFILMのX-Pro3、レンズはNOKTON 35mm F1.2です。 以前まで別のメーカーのカメラを使用していましたが、なんかテンションが上がらずほとんど使用していませんでした。「いっそカメラ変えちゃおう」と思い、憧れのフォトグラファーの真似をして、当時はもう生産中止されたX-Pro3を中古で購入しました。NOKTONのレンズもその憧れの人と同じ物です(笑)
FUJIFILMにはフィルムシミュレーションという色表現を変えられる機能が搭載されており、撮りたいシーンに合わせて撮影することができます。元々フィルムライクなのもあり、FUJIFILMだからこそ表現できる色味や写りがとても好きです。またNOKTONのレンズは最大F1.2まで開放できるため、優しく滲みのあるボケ感がお気に入りです。NOKTONレンズと合わせることで、よりフィルムライクな写真になる気がします。
― 最後に、Kimuraさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
たくさんの人に見ていただいたこの写真は、私にとってもお気に入りです。近所にミモザの花が咲いているスポットがあり、恋人と散歩している際に撮影した写真です。恋人に頑張って手を伸ばしてもらい、おかげで手に映る木漏れ日や、レンズ特有のボケ感を出すことができ、綺麗で美しい写真になりました。
今はGFXというFUJIFILMの中判カメラを狙っています。なかなか良い値段するので、すぐには買えませんが...
今後もゆるりと何気ない日常の写真を撮り続けていきたいです。また恋人との同棲生活も始まったため、恋人との生活や暮らしの写真も撮っていけたらなと思っています。
著者
Kimura Hinami
写真家/理学療法士 1996年生まれ、神戸市出身。 大学の頃にカメラにハマり、日々出会う「なんか良い」を撮っている。 愛用カメラはFUJIFILM X-Pro3、Nikon FM2、OLYMPUS PEN FT。
Kimura Hinami
写真家/理学療法士 1996年生まれ、神戸市出身。 大学の頃にカメラにハマり、日々出会う「なんか良い」を撮っている。 愛用カメラはFUJIFILM X-Pro3、Nikon FM2、OLYMPUS PEN FT。
Kimura Hinamiさんの使用カメラ
Kimura Hinamiさんの使用レンズ