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PENTAX 67II
PENTAX 67マウント
1998/01/01発売
1998年、名機PENTAX 67の後継機として発売されたPENTAX 67II。バケペンと言われたボディはそのままに、絞り優先AEを搭載するなど進化を遂げ、世に送り出されました。その操作性の高さと画質の美しさから、人気が高まり、中古価格は現在も高騰し続けています。そんな名機の魅力や作例、おすすめのレンズなどをご紹介いたします。
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20年の時を経て、人気急上昇中の中判フィルム一眼






バケペンでお馴染みのPENTAX 67II。SNSで話題となり世界でも活躍している写真家・濱田英明氏が愛用していることから、人気急上昇中の機種です。
1.進化したの”ロクナナ”
“ロクナナ”と呼ばれ愛された名機PENTAX 67を良いところとボディの大きさはそのままに、さらに高機能になって登場したPENTAX 67II。一番の目玉は、絞り優先AEが搭載されたことです。絞り優先AEとは、好きな被写体にピントを合わせると、カメラが自動的にシャッタースピードを調整してくれる機能です。
そして、TTL自動調光というレンズを通った光をカメラ内部で計測する機能も追加されたので、PENTAX 67よりも高精度に測光ができるようになりました。
これらの機能がプラスされたことで、操作が格段にシンプルで簡単になりました。
製品 | ||
---|---|---|
価格 | 中古: 198,000円 | 中古: 59,700円 |
マウント | PENTAX 67マウント | PENTAX 67マウント |
露出モード/撮影モード | 絞り優先AE、マニュアル | マニュアル |
シャッター速度 | 1/1000〜30秒 | 1/1000〜1秒 |
重量 | 1,660g | 1,290g |
発売日 | 1998/01/01 | 1969/07/01 |
2.バケペンを使いこなす
化け物ように大きいPENTAXカメラ、略して「バケペン」という異名をPENTAX 67から受け継いだPENTAX 67II。そもそも中判フィルムカメラとは、35mmフィルムより大きなブローニーフィルムを使用するため、必然的にボディも大きくなってしまいました。
そんなバケペンを使いこなす為に、まずは専用のグリップを付けてみましょう。しっかりホールドできるようになるので、手ブレを軽減するだけでなく、単純に持ちやすくなります。手の小さい女性などにおすすめです。
また、ミラーも化け物サイズのバケペンでは、ミラーショックによって手ブレが起きやすくなっています。その問題を解消するためにPENTAX 67IIからミラーアップレバーが追加されました。シャッターボタンの近くにあるので、毎回ミラーアップすることで、ブレが軽減されます。
3.中古市場
オンラインショップやオークションサイトで、状態の良いものは20万円台後半から30万円台前半の価格で取引されています。レンズ付きのものもありますが、大体のものがボディのみです。1998年から2009年まで生産されていたので、最近まで販売されていた事もあり、他の中判中古カメラよりも状態の良いものが多く流通しています。
時々安価な掘り出し物もありますが、故障している部品があったりと価格が安いだけの理由がある事がほとんどなので、それを踏まえた上で検討しましょう。CR123Aリチウム電池が2本必要なので、中古を購入時には一緒に用意しましょう。
PENTAX 67IIの外観
まずは外付けのグリップを装着しない状態で。







続いてグリップを装着した状態で。





PENTAX 67IIを楽しむなら
絞り優先AEが付いたモデルですので、動きの少ない花や風景などを被写体に、ピントをどこに合わせるかじっくり考えてからシャッターを切ってみましょう。シャッタースピードは自動で調整されるので、思い通りの写真が撮れます。
また、使用するブローニーフィルムというものは、10枚撮りのものがほとんどなので、気軽にシャッターが押さずに、じっくり1枚1枚集中してシャッターを切るようなスタイルに向いているカメラです。
おすすめの対応レンズ
PENTAX 67IIに対応するレンズは、PENTAX 67マウントに対応したレンズが使用可能です。
中判カメラは画角が広くなる為、焦点距離の概念が35mmフィルムと異なりPENTAX 67IIの場合は、105mmのレンズが標準レンズの扱いになります。
おすすめのレンズは、SMC TAKUMAR/6x7 105mmF2.4という標準レンズです。ボケ感に定評がある名玉レンズとして有名で、まるで被写体が浮いて出ているように感じるほどに立体感のある写真が撮れます。オンラインショップなどで、3万円前後で入手することができます。
愛用者のコメント

Kazutoshi Fujita
1981年、鳥取県生まれ。フォトグラファー、ライター。 2019年5月まで新聞記者を務め、その後独立。人の取材を中心に鳥取県内外で活動。2020年12月には同県智頭町のローカルメディア「脈脈」(myaku-myaku.com)を立ち上げ、人の暮らしや生き方にスポットを当てた取材を続ける。今年1月には鳥取市内で同メディアの写真展「脈脈展」を開催。デジタルはFUJIFILM(X-T3,X-pro2)、フィルムはPENTAX67Ⅱを使用。
PENTAX67は、中判カメラなので、やはり圧倒的な立体感が魅力です。フィルムカメラの特徴でもありますが、ハイライトの粘りはかなりあるので、ハイキーに撮るのか、ローキーに撮るのか露出を決めるのが鍵です。
デジタルとはなかなか言葉では表しにくいのですが、場の空気感の出方がやはり違う気がしています。あと一枚あたりおそらく250円くらい原価がかかるので、一枚の重みは違いますね(笑)。ですので、ここぞという時にガシャンと押しています。



kazuma
1995年、大阪生まれ。看護師。 2017年9月 写真展「about us.」を大阪で開催。 デジタルカメラは、FUJIFILM X-Pro3。 フィルムカメラは、PENTAX 67II・Nikon FE2・CONTAX T2・OLYMPUS PEN FTを使用。
PENTAX 67IIは、好きな写真を撮る方が使用されており、存在を知りました。初めて購入したのは、後期型のPENTAX67(絞り優先非搭載)で、大学2年生の時。使用レンズはSMC PENTAX67 105mmF2.4の一本のみです。初めての中判カメラの圧倒的な描写を見たときは、感動しまくりでした。一気にPENTAX 67の虜になってしまいました。
その後、どうしても絞り優先機能が搭載されたPENTAX 67IIが欲しくて欲しくて、社会人になっての初任給でやっとの思いで買い換えました。手元に届いたときは、あまりの嬉しさに泣いてしまいました(笑)。それぐらい思入れのある大好きなカメラです。
かなり大きく重量級のカメラなので、ふらっと持ち出すのはかなり勇気が必要です。(笑)その、重さや大きさも好きなところの一つですが... そのため、ふらっと散歩などに持ち出すことは少ないですが、大事な撮影や旅行などには必ず連れていく一台です。最高の写真を残してくれます。


ユーザーレビュー
中判フィルム独特の高解像度の写真が、35mmフィルムカメラと変わらない操作で撮影できるという点が高く評価されていました。そして、ボディが大きすぎる為、グリップの装着を推奨している方が多かったです。
まとめ
バケペンの最終形態であるPENTAX 67II。絞り優先AEなど、PENTAX 67からさらに進化して1998年に発売されました。有名写真家が愛用していた事などから注目を浴び、その大きなフォルムと高機能な事も相まって、中古価格が高騰するほどの人気機種となりました。
35mmフィルムのように操作できるので、ぜひ、中判フィルムを始めてみたいという方にもおすすめの一台です。
価格情報

フィルム一眼レフ > MF機(電子式シャッター)
PENTAX 67II
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例えば...
Nikon D5600
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製品情報
カテゴリ | フィルム一眼レフ |
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メーカー | PENTAX |
タイプ | MF機(電子式シャッター) |
マウント | PENTAX 67マウント |
関連製品
製品 | ![]() PENTAX 67II (本製品) | |
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価格 | 中古: 198,000円 | 中古: 59,700円 |
マウント | PENTAX 67マウント | PENTAX 67マウント |
露出モード/撮影モード | 絞り優先AE、マニュアル | マニュアル |
シャッター速度 | 1/1000〜30秒 | 1/1000〜1秒 |
重量 | 1,660g | 1,290g |
発売日 | 1998/01/01 | 1969/07/01 |
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