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一緒に笑って一緒に話して、気持ちで撮る。 飾らない子供との毎日を写真に残していきたい
お子さんとの日常を写真に残されているtouchさん。touchさんの撮るお子さんの写真は、どれも自然体で豊かな表情ばかりで、眺めていると思わず微笑んでしまいます。また、デジタルで撮影された写真もフィルムのような柔らかく懐かしい質感に溢れています。そんなtouchさんが写真とどう向き合いシャッターを切っているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: touch | 作成日: 2021/04/18 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにtouchさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
もともとは映像に興味を持ったのが先でした。24歳くらいの時でした。クラブでVJをしていて、最初は素材集めを目的に一眼レフを買ってみました。ちょうど同時期にクラブで知り合った同世代の仲間とフォトチームを結成してホームページ作ったりSNSで発信したりして楽しんでいました。
そうしていくうちに、撮り方や他の機材に興味を持ちはじめて収集つかなくなってしまったという感じです(笑)少しずつ友人からいろんな撮影の依頼が来るようになって、いつの間にかお仕事として撮ることも増えてきて、もっと趣味で撮影する写真との違いについて考えた時期があり、少しの間、写真をお休みした時期もありました。
その期間があったからか、再開後、一緒に撮影に行く仲間と楽しくいろんな撮影に出かけてもっと写真が好きになりました。やっぱり仲間がいるってことが力になって続けていられるのかなって思います。
― touchさんの写真は、カメラを向けているとは思えない程ナチュラルで、そのまま日常を共有できるような感じがします。それは、きっとtouchさんの写真に対する考え方が表れているからだと思うのですが、touchさんは、どんな瞬間を写真として残されようとされていますか。
そう言っていただけて嬉しいです。5年前に結婚して、長女を授かった時から日常を写真で残そうと思ってフィルムで撮るようにしていました。自分の幼少期の写真はフィルムしかなくって、あの独特な暖かさを子供たちにも残してあげたくって、そう思ったのが最初です。年間100本以上撮っていたと思います。
今は富士フイルムのデジタル一眼で撮影することも多くなりましたが、記念日はフィルムで撮影しています。普段はやっぱりカメラは身近に置いています。なるべくカメラには慣れてほしくて結構撮っていますし、ファインダーから覗いて撮るのではなく、ライブビューモニターで確認しながらだったり、全く見ずにレンズだけ適当に向けて撮ることも結構あります。
子供と会話しながら子供に目線を合わせながら、たくさん撮ります(フィルムの時もノールックファインダーなので合ってないこともしばしば)。一緒に笑って、一緒に話して気持ちで撮るって言ったらカッコいいですが、心がけています。子供目線も大事だけど、パパ目線で撮っています。
― 特に小さいお子さんは、表情がコロコロ変わったり、予測不能な突発的な動きがあったりと、一瞬を捉えるのはとても難しいと思います。touchさんは、お子さんの一瞬をとらえる上でどんなことを意識されていますでしょうか。
上記の質問の時にも少し触れていますが、先ずたくさん撮ること。あとは、予想不能だけど、予想すること。この後、こうするかも?とか、こうしてくれたら最高だな~っと予想しながら構えています。もし思っていた通りになった時には「よっしゃー!」ってなります。(笑)どうしても、そうなったと思ってからカメラ構えてシャッター切っても、子供の表情や行動はほんと一瞬なので、そうなった瞬間にシャッター切ります。
― touchさんの写真を初めて見た時、全てフィルムだと思い込んでいたのですが、実はデジタルで撮られたものもあることを知って驚きました。フィルムならではの光の捉え方や諧調など、フィルムの魅力・質感が再現されていると思うのですが、撮影時の設定や現像時においてどんなことを心がけていらっしゃいますか。
そうなんです。最初の書いたようにもともとは娘ができた時に新たに作ったアカウントでフィルムで撮るぞー!って思っていたのでアカウント名にがっつりfilmって入れちゃったんですけど、今更変えるに変えられなくて。。。
カメラはCanonのEOS-1Vをずーっと使っています。レンズは最初の頃は50mmを付けていたのですが、今は35mm以外使うことはほとんどありません。もうこの距離に慣れてしまったのが理由です。
撮影の時はAvで基本的には補正なしで撮ることが多いです。光のとらえ方は、サイドか半逆光が好きで自分からそうなるように動いて撮ることが多いかもです。でもフィルムならではということはあまり考えずに、被写体重視で追っかけ回して撮りまくっていると思います。
現像は、地元で仲良くさせてもらっているフジカラー北陸さんか山本写真機店さんに出しています。フィルムのいいところは、自分以外の誰かにも写真に関わってもらって、はじめて完成するということですね。デジタルでは撮影から現像まで自分で完結することが多いですが、フィルムは現像からスキャンまでプロの現像屋さんが、とてもいい仕上がりにしてくれます。だから自分はフィルムでは何も考えずに撮りまくれるのかもしれません。
デジタルで自分らしい質感を再現したプリセットも販売しています。お問い合わせをいただくことも多く良かったらこちらからどうぞ。
― また、デジタルとフィルムの使い分けについて、どんなシーンやシチュエーションでどのように使い分けていらっしゃいますか。
使い分けについては、上記に書いた通りです。昨年、娘の初めての運動の時はがっつり望遠で高速シャッター切りまくりました!(笑)
― touchさんがメインで使っているカメラ・レンズについて教えてください。それぞれに辿り着いた経緯や、それぞれのカメラ・レンズのお気に入りの点について教えてください。
今、よく使っているのはGFX100Sなどの中判デジタルです。もともと遡れば、MAMIYARZ67を使っていて、そこからCanon EOS-1Vになったのですが、中判が忘れられず、中判ならではの独特な圧縮効果というか、大きさから来るものなのかとてもきれいで、やっぱり自分の写真もこんな素敵に残せたらと、PENTAX67が欲しくて友人から少しの間借りて使った時期があったのですが、いざ買うとなると、今更なかなか手が出せなくって悩んでいたら中判デジタルを使う機会があり、撮った写真をみるととても感動しました。
そこから50Rを購入し使っていました。最近GFX100Sが登場し機能面なども考え買い替えました。レンズは基本やはり35mmが定番でtokyo grapherさんのOPF550Lというフィルターを使って撮ることが多いです。また、PENTAX67用のマウントアダプターを使って105mmF2.4のレンズで撮影しています。これが一番中判カメラらしい写真が撮れます。
― 最後に、touchさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
娘がお手伝いしようとしてくれた好きな一枚。今でも大事に飾っています。昔住んでいた借家で建物がとても古く夏は暑く、冬はとても寒い家でしたが、家の中にいい光がたくさん差し込んでいい写真がたくさん撮れていました。新しくなった今の家でもいい写真が撮れるように、子供とたちの成長を今後も撮れていければいいなーっと思います。
著者
touch
1983年金沢市生まれ。本名 山下辰行「touch(タッチ)」の名前は幼少期からのあだ名です。好奇心旺盛で何でもやってみたくなる性格からはじめた写真活動。写真団体「FOCUS」の代表を務める傍ら写真家として日々作品づくりに没頭中。グループ展や個展などの写真展を数多く開催。撮影STYLEは、めちゃんこ綺麗な風景写真や日常の中にある気になった人、事。
touch
1983年金沢市生まれ。本名 山下辰行「touch(タッチ)」の名前は幼少期からのあだ名です。好奇心旺盛で何でもやってみたくなる性格からはじめた写真活動。写真団体「FOCUS」の代表を務める傍ら写真家として日々作品づくりに没頭中。グループ展や個展などの写真展を数多く開催。撮影STYLEは、めちゃんこ綺麗な風景写真や日常の中にある気になった人、事。
touchさんの使用カメラ
touchさんの使用レンズ