引き算の美学を感じる、撮ることを純粋に楽しめる1台
FUJIFILMはミラーレス一眼の製造、販売にいち早く乗り出したブランドです。プロ仕様の「GFXシリーズ」とプロアマ問わず人気の「Xシリーズ」に分かりており、他のブランドにはない2つの魅力があります。
1つ目は、国産フイルムメーカーとして培ってきた技術を受け継いだ色彩表現です。見たまま、感じたままの記憶色を追求し、とくに写真の仕上がりを左右する原色の発色が鮮やかで、撮って出しの写真とは思えない仕上がりに。モノクロの美しさにも定評があり、絶妙なコントラストやグラデーションは加工技術を駆使しても真似できません。
2つ目は、持ち歩きたくなる上質なデザインです。フイルムカメラやライカを彷彿させる重厚感のあるフォルムは、男女問わず支持を集めています。専用マウントレンズも豊富で、レンズを装着した姿も一段とかっこいいところも大きな魅力。
主な特徴
X-pro3の主な特徴は次の4つです。
1.写真を撮る喜びを感じられる斬新なデザイン
X-pro3のデザインが発表されたとき「斬新」「今までにない発想」などと驚きと期待の声で一躍注目を集めたことは、記憶に新しいのではないでしょうか。
写真を撮ることに集中するため背面モニターは格納式となっており、感覚的にシャッターを押す楽しさを感じられます。
X-pro2まで背面モニターがあった場所には小さなサブモニターがあり、フイルムシミュレーションやISO感度など撮影に必要な情報が表示されるように。
必要最低限の機能だけを残し、もう一度写真を撮るという行為にフォーカスを当てた硬派なデザインとなっています。
2.Xシリーズ最高峰にふさわしい高級感のあるデザイン
X-proシリーズが培ってきた機能美を継承し、新たに外装にはチタンを使用。金属ならではの高級感があり、手に持ったときの重厚感や質感がたまりません。
ブラックとDRブラック、DRシルバーの3色展開で、DRブラックとDRシルバーには擦り傷による劣化を防ぐデュラテクト加工が施されています。また、X-proシリーズならではのレンジファインダーはまるでフイルムカメラのようなビンテージ感があり、このデザインが気にいって購入する人も。
重量は447g、140.5×82.8×46.1mmという軽量コンパクトなサイズ感と防塵防滴、耐低温性能で、ヘビーユースにもしっかり耐えられる性能を兼ね備えています。
3.第四世代のイメージセンサーを搭載
X-pro3には第四世代の2610万画素イメージセンサー「X-Trans CMOS4」と高速画像処理エンジン「X-Processor4」を搭載しています。これによりさらに忠実な色彩表現が叶い、X-pro2よりも細部まで鮮明な描写ができるようになりました。また、暗闇に近い場所でも高速、高精度なAFで被写体を捉えられるようになり、ここぞという瞬間を逃しません。
センサーの機能向上と併せて、4方向に調色できるモノクロームカラーの搭載や新しいフイルムシミュレーション「クラシックネガ」や「エテルナ」、カラークロームエフェクトの採用で、より好みの風合いを表現しやすくなっています。
4.思わず覗きたくなるハイブリッドファインダー
X-proシリーズを象徴するレンジファインダーの性能が、ぐんとアップしているところも大きな特徴です。sRGBの97%をカバーできる有機LEDパネルを使用しており、明るい場所でも見やすく忠実な色再現ができるため思わず覗いて写真を撮りたくなります。また、残像感低減モードが搭載されたことで動きの速い被写体を捉えるときでも滑らかな表示ができ、ストレスなく撮影できるところも魅力的です。
外観
X-Pro2からの進化ポイント
X-pro2から進化を遂げたX-pro3。主に下記のような違いがあります。
製品 | FUJIFILM X-Pro3 | FUJIFILM X-Pro2 |
---|---|---|
価格 | 新品:200,538円〜 中古:152,995円〜 | 新品:75,210円〜 中古:95,800円〜 |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数 | 2,610万画素 | 2,430万画素 |
連続撮影速度 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約8.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | - |
防塵・防滴 | ○ | ○ |
撮影可能枚数 | 370枚(EVF)、440枚(OVF) | 250枚(EVF)、350枚(OVF) |
重量 | 447g | 445g |
発売年月 | 2019年11月 | 2016年03月 |
- サイズは大きさはほぼ変わらないがX-pro2はアルミニウム合金を使用しているのに対し、X-pro3は外装にチタンを使用しているので手触りや質感が違う。
- X-pro3ではX-pro2に備わっていた背面モニターが格納式となり、ファインダーを覗いて撮影することを重視している。
- X-pro2にはなかったBluetooth機能が備わっている。
- X-pro3では画像処理エンジンとイメージセンサーが第四世代へと変化を遂げたので、AF速度や描写力が上がっている。
- X-pro2では液晶のEVFだったがX-pro3では有機LEDパネルを使用しており、覗きやすくなっている。
- X-pro3にはX-pro2にはなかったフイルムシミュレーション「クラシックネガ」や「エテルナ」、から、クロームエフェクトなどが加わり、より好みの色合いに調整しやすくなっている。
- X-pro2ではフルHDでの動画しか撮影できなかった(ファームウェアアップデートをすれば4K撮影が可能)のに対し、X-pro3では4K動画にも対応している。
おすすめの対応レンズ
X-pro3で楽めるXマウントレンズはボディの性能を高める優れたレンズばかり揃っているので、目的や好みの仕上がりに合わせて好きなレンズを選択できます。
オールマイティに使える標準ズームレンズから選ぶなら使いやすい画角を網羅した「XF18-55mmF2.8-4 RLM OIS」や「XF18-135mmF3.5-5.6 RLM OIS WR」がおすすめです。
コンパクトなボディと上品な外観を損ねず手軽に写真撮影を楽しみたいなら「XF18mmF2 R」や「XF35mmF2 R WR」「XF50mmF2 R WR」などの単焦点レンズとも相性がいいでしょう。
また、第四世代のイメージセンサーとなりAFが速くなったので、ポートレート撮影には人気が衰えない初期レンズ「XF35mmF1.4 R」や「XF56mmF1.2 R」と組み合わせてじっくり撮影を楽しむことも可能。
このように、撮影したいシーンや目的に合わせて使いやすいレンズを見つけてみてください。
作例紹介
愛用者のコメント
1995年、大阪生まれ。看護師。 2017年9月 写真展「about us.」を大阪で開催。 デジタルカメラは、FUJIFILM X-Pro3。 フィルムカメラは、PENTAX 67II・Nikon FE2・CONTAX T2・OLYMPUS PEN FTを使用。
--
コンパクトであり、連れ出しやすい点も好きです。一日持っていても苦にならず、撮るいう行為にすごく溶け込んでくれるなと感じます。また、富士フィルムの色の再現もとても好きですね。
PCでLightroomを使用して編集していますが、自分の好きな色に仕上げやすく感じます。センサーはAPS-Cですが、出来上がる絵には満足しています。
X-Pro3から、新たに搭載された「Hidden LCD」(背面モニターを内側に格納するスタイル)も魅力の一つと思います。今までの自分の撮影スタイルを振り返ってみると「撮ったらすぐにモニター確認」といった感じでした。しかし、モニターがすぐに見えないことで、より「写真を撮る行為」に集中できます。X-Pro3は、フィルムカメラを感じさせるカメラなので、使っていて本当に楽しく「写真を撮る」ことがより好きになりました。
「X-Pro3は、進化でもなく退化でもなく原点回帰です。」と、開発担当の上野さんも仰っていましたが、まさにその通りだと思います。他のカメラと比べると、かなり尖っており、不便だと感じる方もおられるとは思いますが、自分は大好きなカメラであり、おすすめしたい一台です。
--
ユーザーレビュー
X-pro3のレビューを見てみると「フイルムカメラで写真撮影をしているような、撮影する楽しさが味わえる。初心に戻り、写真撮影がより楽しめるようになった」「直感的に撮影するスナップ写真に最適」「性能が格段にアップしており、描写力が高い」という声が多いです。
一方で「初心者には使いにくいと思う。背面モニターが欲しくなる人には向いていない。」という声も。いずれにしても、高い描写力を持ち写真を撮る楽しさを思い出させてくれる1台だと言ってもいいでしょう。
まとめ
X-pro2から大幅な進化を遂げたX-pro3は背面モニターがない斬新なデザインだからこそ、ファインダーの先にある世界を自由に切り取れるようになりました。
まるでフイルムカメラのように「撮る楽しさ」を存分に味わえるので、使い込んでいくことでもっともっと写真を撮ることが好きになるはず。高性能な描写力と写真を撮る楽しさを一緒に味わいたい人は、ぜひ検討してみてください。
FUJIFILM X-Pro3 / XF35mmF1.4 R
FUJIFILM X-Pro3 / XF35mmF1.4 R
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF2 R WR
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF2 R WR
kazumaさんのストーリー
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF1.4 R
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF1.4 R
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF1.4 R
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF1.4 R
FUJIFILM X-Pro3 / XF23mmF1.4 R
touchさんのストーリー
レンズマウント | |
---|---|
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント |
撮像素子 | |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数 | 2,610万画素 |
ダスト低減機能 | ○ |
映像エンジン | X-Processor 4 |
画像記録 | |
記録媒体 | SDカード
|
スロット数 | ダブルスロット
|
記録画素数 | [L]:<3:2>6240×4160 / <16:9>6240×3512 / <1:1>4160×4160
|
画像ファイル | JPEG/RAW |
動画 | |
4K対応 | ○ |
記録サイズ | DCI4K(4096x2160):29.97p
|
記録形式 | MOV |
ライブビュー | |
フォーカス | インテリジェントハイブリッドAF(TTLコントラストAF/位相差AF) |
シャッター | |
シャッター速度 | 1/32000秒~15分 |
連続撮影速度 | 最高約30.0コマ/秒 |
露出制御 | |
測光方式/測光分割数 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 |
ISO感度 | 80〜51,200 |
AF | |
測距点 | |
ファインダー | |
視野率 | |
倍率 | |
ストロボ | |
内蔵ストロボ | - |
液晶モニター | |
サイズ | 3インチ 162万ドット |
可動式 | チルト式液晶 |
I/F | |
インターフェース | USB3.1 Gen1 Type-C |
無線LAN | |
Wi-Fi機能 | ○ |
ネットワーク | |
NFC | - |
Bluetooth | ○ |
防塵・防滴 | |
防塵・防滴 | ○ |
手ブレ | |
手ブレ補正機構 | - |
GPS | |
GPS | - |
電源 | |
撮影可能枚数(ファインダー) | 370枚(EVF)、440枚(OVF) |
撮影可能枚数(ライブビュー) | |
動画撮影可能時間 | 4K:約60分、Full HD: 約75分
|
USB充電 | ○ |
使用電池 | 充電式バッテリーNP-W126S |
サイズ・重量 | |
サイズ | (幅)140.5mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)46.1mm |
重量 | 447g |
発売日 | |
発売日 | 2019年11月28日 |
価格情報2022.07.08 更新
製品情報
- カテゴリ
- ミラーレス一眼
- メーカー
- FUJIFILM
- タイプ
- ハイアマチュアモデル
- マウント
- FUJIFILM Xマウント
こちらもおすすめ。[FUJIFILM][ハイアマチュアモデル]のミラーレス一眼
FUJIFILM X-Pro3 | FUJIFILM X-T4 | FUJIFILM X-T3 | FUJIFILM X-Pro2 | FUJIFILM X-H1 | FUJIFILM X-T2 | |
価格 | 新品:200,538円〜 中古:152,995円〜 | 新品:182,080円〜 中古:159,800円〜 | 新品:75,210円〜 中古:99,800円〜 | 新品:75,210円〜 中古:95,800円〜 | 新品:75,210円〜 中古:88,700円〜 | 新品:136,510円〜 中古:68,800円〜 |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) | APS-C(23.5mm×15.6mm) |
有効画素数 | 2,610万画素 | 2,610万画素 | 2,610万画素 | 2,430万画素 | 2,430万画素 | 2,430万画素 |
連続撮影速度 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約8.0コマ/秒 | 最高約14.0コマ/秒 | 最高約14.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | ○ | - | - | ○ | - |
撮影可能枚数 | 370枚(EVF)、440枚(OVF) | 600枚 | 370枚 | 250枚(EVF)、350枚(OVF) | 310枚 | 330枚 |
重量 | 447g | 526g | 489g | 445g | 623g | 457g |
発売年月 | 2019年11月 | 2020年05月 | 2018年09月 | 2016年03月 | 2018年03月 | 2016年09月 |
こちらもおすすめ。[ハイアマチュアモデル]のミラーレス一眼
FUJIFILM X-Pro3 | SONY α7S II(ILCE-7SM2) | Panasonic LUMIX DC-GH5M2 | Canon EOS R | SONY α6600(ILCE-6600) | SIGMA fp | SONY α7 III(ILCE-7M3) | |
価格 | 新品:200,538円〜 中古:152,995円〜 | 中古:150,800円〜 | 新品:189,189円〜 中古:149,800円〜 | 新品:130,484円〜 中古:159,800円〜 | 新品:182,800円〜 中古:142,800円〜 | 新品:180,179円〜 中古:139,000円〜 | 新品:216,960円〜 中古:168,500円〜 |
センサーサイズ | APS-C(23.5mm×15.6mm) | フルサイズ(35.6×23.8mm) | 4/3型Live MOS センサー | フルサイズ(36.0×24.0mm) | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | フルサイズ(35.9×23.9mm) | フルサイズ(35.6×23.8mm) |
有効画素数 | 2,610万画素 | 1,220万画素 | 2,033万画素 | 3,030万画素 | 2,420万画素 | 2,460万画素 | 2,420万画素 |
連続撮影速度 | 最高約30.0コマ/秒 | 最高約5.0コマ/秒 | 最高約12.0コマ/秒 | 最高約8.0コマ/秒 | 最高約11.0コマ/秒 | 最高約18.0コマ/秒 | 最高約10.0コマ/秒 |
4K対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手ブレ補正 | - | ○ | ○ | - | ○ | - | ○ |
撮影可能枚数 | 370枚(EVF)、440枚(OVF) | 310枚 | 410枚 | 常温(+23℃)約370枚/低温(0℃)約350枚 | 720枚 | 約280枚(23℃時、CIPA 試験基準による) | 610枚 |
重量 | 447g | 584g | 647g | 580g | 418g | 370g | 565g |
発売年月 | 2019年11月 | 2015年10月 | 2021年06月 | 2018年10月 | 2019年11月 | 2019年10月 | 2018年03月 |
デジタルカメラは、FUJIFILM X-Pro3をメイン機で使用しています。レンズは、XF35mm F1.4 RとXF23mmF2 R WRの2本を使用中です。
以前は、SONY α7IIIにSEL50F14Zを付けて使用していました。AFの速さ、フルサイズならではの画質の良さ、ボケ感、レンズもさすがのPlanarで、写りも最高でした。しかし、重たすぎて持ち運びがしんどい点が不満でした。そして、段々と持ち出すのが億劫になり、旅行や撮影日などにしか使用しなくなってしまいました。
「もっと手軽に撮りたい」「ふらっと持ち出したい」と思っていたところで、X-Pro3に出会いました。しかし。価格が20万円超え、フルサイズからAPS-Cへの乗り換え(フルサイズ=良い写真というわけではないですが)など色々考え、購入にはかなり迷いました。
買い換えて言えることは、「買ってよかった」です。決して、SONYのカメラが悪いわけではありませんが、X-Pro3は今の自分の撮影スタイルにとてもマッチしており、何より軽いのが魅力的で、写真を撮ることが楽しくて仕方ないです。また、隠しモニターや素通しファインダー、フィルムシミュレーションなど、どこかフィルムカメラを感じることのできる仕様も気に入っている点です。 旅行やちょっとしたお出かけなど、色々な場面で連れ出しています。