HOMEストーリー心から撮りたい瞬間を。 自分の“目線” と “感覚”で、ひたむきに写真に向き合っていく

心から撮りたい瞬間を。 自分の“目線” と “感覚”で、ひたむきに写真に向き合っていく

鉄道に野鳥、草花にイルミネーションと実に多彩な被写体を対象に、圧巻の写真をインスタグラムに投稿されているhiroshiさん。一枚たりとも妥協がなく、アイデアに溢れた写真の数々からは、写真に対する情熱がヒシヒシと伝わってきます。そんなhiroshiさんの写真に対する想いの源泉、写真との向き合い方を知りたくて、お話を伺いました。

hiroshi
created: 2020.04.11 / update: 2020.09.13
@hirossie1641より
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 70D / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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― はじめに、hiroshiさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
 
僕が一眼レフで写真撮影を始めたきっかけは、子供の成長を記録に残したい思いからでした。はじめは一眼レフを使いこなせるか不安でした。何となく撮るうちに子供以外の写真をInstagramに投稿したり、同窓会で写真係をしたりと、とにかく写真を撮りました。
 
撮るのと並行して本を読み写真の撮影方法や撮る事、表現の広さに対する考え方を学びました。ナショナルジオグラフィックや構図など、図書館などに通って時間を見つけては読みました。
 
土曜の仕事終わりに毎週撮影に出掛ける様になり、冬場だったのもありイルミネーションを撮り歩きその時の写真で東京カメラ部様のコンテストで入賞をいただき、さらにのめり込みました。その頃は友達からの飲み会の誘いは、ほぼお断りするほどでした。
 
その後に野鳥撮影で青鷺が捕食する瞬間に出会い、今までにない興奮と感動を感じた経験が大きく影響しています。

Canon EOS 6D Mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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― hiroshiさんのインスタグラムのアカウントを拝見すると、望遠レンズで切り取られた写真が印象的です。望遠レンズは金額面や重量から、憧れる方が多い一方でとっつきにくさを感じている方も多いと思います。hiroshiさんが望遠レンズにたどり着いた経緯や望遠レンズの魅力について教えてください。
 
はじめはEOS 70Dのキットレンズの望遠レンズを使用していました。
 
野鳥撮影の魅力を感じ野鳥スポットに行った際に多くの方が、凄い望遠レンズを使われていて場違いな所へ来てしまった様な感覚を受けました。それと共に僕もあんな望遠レンズを使って撮りたいという気持ちがますます強くなりました。
 
そこで欲しいと思ったのがEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMでした。
 
現在愛用するEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMを購入するまではマクロレンズであるEF100mm F/2.8L Macro IS USMを1年間ほぼ使い続け単焦点レンズで自分で動いて撮る感覚を身につけました。
 
ですので100mmから始まるEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMは僕としては使いやすい感覚です。そして単焦点で撮り続けた事でキリトル感覚をここで身につけたと思います。
 
確かにこの望遠レンズはとても高価です。簡単には買えませんでしたから、節約してお金を貯めて絶対にこのレンズを買おうと決めていました。でも早く欲しいという気持ちから貯めたものといわゆるボーナス一括払いという手段を使い少しでも早く使い始められる方法も模索しました。
 
サードパーティー製のレンズも素晴らしいと思います。一般的なシチュエーションなら大きな問題はないと思います。
 
しかし、CANON製のカメラ(CANON EOS 6DmkⅡ)を使う僕としては白レンズへの憧れは、やはりありましたし、本当に気に入ったものを永く大切に使う事を大事にしているので僕にとって純正の白レンズは大きな目標でした。
 
重量はズッシリときますし、三脚はほば使いませんので撮り歩く時は身体的な負担にもなりますが、それは撮れた写真を視たら辛い事ではなくなります。
 
望遠レンズの魅力、このレンズに関してはやはり最短焦点距離が0.98mと1mを切る短さ。寄って撮れるので使い方次第でボケを活かす写真も撮れる。手振れ補正や解像感も素晴らしくアマチュアでも多くの方が使われているのも納得の描写です。
 
フルサイズのカメラで400mmで撮る迫力あるカットや想像以上のカットが撮れた時の喜び。
 
写真撮影は一度でも自分の想像を超える素晴らしい瞬間を捉えることが出来たらこの感覚をまた味わいたいと思うようになると思っています。

Canon EOS 70D / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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― 寄りや引き、圧縮効果をかけたものや玉ボケが主役の写真など、多様な視点に驚かされます。例えば、コスモス一つとっても、寄り/引き/シルエット/花の裏からと実に多彩です。頭の中でどのように組み立てていらっしゃしますか?
 
長秒撮影をする以外ではほとんど三脚は使いません。
 
ですので、とにかく動きます。好きな撮影時間帯は早朝なので、マジックアワーの美しさを引き出せる様に目を配らせています。
 
大切にしているのは自分だけの目線、視点を探すこと。
 
常日頃から光と影を意識しています。カメラを持たない時でもどこかにいい光と影がないか?を気にしています。
 
時間的な事もあり、あまり絶景スポット、名所の様な所には行けません。身近な場所で撮る事も多いのでなので敢えてどこで撮ったか分からない様な写真を撮ります。そして人がいない所で夢中になって撮るのが好きです。
 
撮影に行ける回数も少なく限られてしまうので色々なシチュエーションで撮る。この意識で撮り続けた事で色々な撮り方をする様になったと思います。
 
Instagramに毎日ポストする際に同じ様なカットが続くと僕としては面白みに欠けると思ので次にどんなのが来るのか?とワクワクする様な流れを意識していました。
 
組み立てると言うよりは瞬間、瞬間の閃きに近いと思います。
 
あまり答えにならないかもしれませんが、撮影しながら徐々に気持ちが高まり思いもよらない色々なカットが撮れている。後からチェックする楽しみにも繋がりますし、時間が経過してからの感覚の変化による発見もあります。

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:instagram

Canon EOS 6D Mark II / EF24-70mm F4L IS USM
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Canon EOS 6D mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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Canon EOS 6D mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 70D / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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― 続いて撮影スポット探しについて教えてください。時間帯含めて、特に望遠は構図の想像も難しいのではと思いますが、普段どのようにスポットを探していらっしゃいますか。
 
撮影スポットは、あまり名所的な所には行けませんし人が多い所で撮るよりも人がいない所で撮る方が好きです。
 
Instagramで繋がってくださった方々との情報交換などで行ってみたい所へ行ったりイルミネーションであれば開催情報は沢山出ているのでその辺りを参考にしています。
 
時間帯はやはりいい光を求めると早朝か夕方、夜景になります。
 
家の近所で花や鳥などを撮ることも多いですし、好きな場所に通ってお気に入りのポイントを探したりもします。
 
何度も通う事で次はどうしようか?と撮った写真からイメージを膨らませたり追い込んだり機材のチョイスやフィルターを使ってみようとかアイデアを練ります。

Canon EOS 70D / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:instagram

Canon EOS 70D / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 70D / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
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Canon EOS 6D mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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Canon EOS 70D / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
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― 普段使っているカメラ・レンズを教えてください。それぞれの使い分けや魅力についても教えてください。
 
メインカメラは、
CANON EOS 6D Mark II
 
サブカメラは、
CANON EOS 70D 
 
フルサイズとAPS-Cを35mm換算の焦点距離で使い分けます。
 
レンズは、
EF50mm F1.8 STM
EF24-70mm F4L IS USM
EF100mm F2.8L マクロ IS USM
EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
の4本です。
 
基本的にはCANON EOS 6DmkⅡで被写体に応じてレンズを選びます。
71から99mmまでは抜けてしまいますが24-400mmの構成になります。
 
EF50mm F1.8 STM
遊び心と初心を忘れない為に定期的に使い楽しみます。

Canon EOS 6D Mark II / EF50mm F1.8 STM
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EF24-70mm F4L IS USM
風景を撮りたい時は迷わずこちらで。
70mmで簡易マクロ的にも撮影出来る所がこのレンズの良い所ですね。
初めて買ったLレンズなので思い入れがあります。

Canon EOS 6D Mark II / EF24-70mm F4L IS USM
出典:instagram

EF100mm F/2.8L Macro IS USM
花を撮るにはマクロ!
となりますが単焦点なので風景や街並みを切り取る時にも素晴らしい描写をしてくれます。ボケを活かしてイルミネーションも撮りますし、人物も。
 
僕としてはオールマイティなレンズです。
何を撮るか決めずに出掛ける時はこれさえあればと頼りにしてます。

Canon EOS 6D mark II / EF100mm F2.8L マクロ IS USM
出典:instagram

EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
このレンズだからこそ撮れる瞬間があると思います。
プロの方はもちろん高価ではあるもののアマチュアの方も多く使われているのが理解出来ます。最短焦点距離が0.98mと短いのでボケを活かして撮る事も出来ますし、手振れ補正も真冬のイルミネーションでも400mmでシャッタースピード1/25秒でも行けました。
 
そうなると圧縮効果も活かせ物凄い大きな玉ボケを作れたりと人とは違う写真を撮りやすくなると思います。

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
出典:instagram

1日中撮影に出られる時はレンズを全て持って出掛けシチュエーションでレンズを使い分けます。
 
鉄道写真や野鳥撮影ではEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMをボディ2台で使い分けます。
 
EOS 70D は35mm換算で640mmとなり迫力あるカットが狙えますが高感度は弱いので早朝や夕方の薄暗い時間帯に使うのは難しい事も多いです。
しかし、その瞬間、その距離でしか撮る事が出来ない場合はもちろん使います。
 
解像感や高感度は、フルサイズのCANON EOS 6D Mark IIでの撮影がやはり良いです。


― 望遠レンズは高価な買い物になるため、慎重に検討される方が多いと思います。例えば、70-300mmもありますし、APS-Cに組み合わせてもう少し小型のレンズで焦点距離を稼ぐ方法もあると思います。hiroshiさんは、フルサイズ一眼と100-400mmを組み合わせて使っていらっしゃいますが、この組み合わせを選択された理由や、選択してよかった点を教えてください。
 
70-300mmもお手頃で素晴らしいレンズだと思います。何を重視するかになると思いますが僕はマクロ撮影が好きでいかに寄れるか?も大切で。
 
EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMは最短焦点距離が0.98mと言う短さ。前ボケを作る意外にも限られたスペースでの撮影時などにもこれが活きてきます。
 
それと70-300mmをAPS-Cで使い480mmとして使っても使ううちにもっと欲しいとなります。実際、現状でもエクステンダーを着けようかサードパーティー製の600mmまであるものを考えたり欲が出ます。なので出来る限りで後悔しない納得したものを選びたいと考えました。
 
距離を稼ぐ、軽い機材での撮影となればマイクロフォーサーズにすると言う選択肢もありだと思います。
 
ではなぜ、フルサイズで重い望遠なのか?となると単純にプロカメラマンへの憧れだったりするのかもしれません。
 
このレンズを持つ事による意識の変化。レンズが変われば撮るものも変わります。古いタイプだと思いますが、ギターを弾くならロックスター、ギターヒーローに憧れてギブソンやフェンダーのギターを真似して手に入れる様な。
 
暗所での撮影、フォーカスのスピード、精度、厳しいシチュエーションでの撮影の安心感。自分の腕が上がったと思わせてくれる様な描写。
 
この辺りが僕の感じた良かった事です。


― 最後に、hiroshiさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
 
ベストショットと考えると色々と迷いますが、最近撮った中ではこの白鳥のカットです。

Canon EOS 6D Mark II / EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM
出典:instagram

厳しい自然を生き抜くしなやかな強さを僕なりに表現出来たと思っています。
 
自然の野鳥を撮りたくて教えていただいた場所へ。北帰直前の時期なので会えるかどうかでしたが、日中ではありましたが沢山の白鳥さん達を観て撮る事が出来ました。可能なら早朝の羽を広げて飛ぶ姿を撮りたかったですが。
 
一羽と向かい合うこのシチュエーションは、このタイミングだからこそ撮れたと思います。(早朝時は数十名の撮影者が陣取っています)
このカットはプリントして額装して飾っています。
 
次にEOS 70Dでのベストショットを。

Canon EOS 70D / EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
出典:instagram

昨年末、ずっと撮りたかった鉄道写真にチャレンジしました。
 
迫力ある瞬間をと思いEOS 70D とEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMの組み合わせで。年末の朝、陽が昇り始めこの日は朝靄がかなり出て独特の雰囲気の中で走り去る新幹線を。設定値は、f/8 SS:1/3200 ISO500 400mm(35mm換算で640mm)
 
この撮影でEOS 70D もまだまだ行ける!と思いCANON EOS 6DmkⅡと使い分けるきっかけとなりました
 
それまではEOS 90Dに買い換える予定でしたが思い入れのあるEOS 70D はまだまだ使えると再確認。そしてその予算を新しいレンズへと次への構想が膨らみました。
 
次に狙っているカメラ。EOS R5は気になります。そうするとレンズもRFレンズへとなってくると思います。
 
限られた予算で機材を選ぶので、結局は新しいレフ機が出たらそれを狙うと思います。レフ機にはレフ機の、ミラーレスにはミラーレスの素晴らしさがあり魅力や憧れを感じます。
 
僕にはレフ機のシャッター音とその感触、光学ファインダーで視て撮る被写体、そこに魅力を感じています。実際EOS 90Dは買うかかなり迷いました。
 
レンズはEF70-200mm F2.8L IS III USMを狙っています。これが加われば僕の好みの被写体を時間帯問わず使い回せます。
 
 
 
正解のない世界である写真の世界。
 
どう撮るかどう表現するか?
 
流行り廃りではなく、自分が心から撮りたい瞬間を自分の目線、視点、感覚で表現したい。
 
 
 
それが僕の写真に対する気持ちです。
 
まだ撮った事のない天の川や風景を含めた鉄道写真などにもチャレンジしたいです。