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Canon EF24-70mm F4L IS USM

Canon EF24-70mm F4L IS USM

いつかは欲しいLレンズ。なかなか買えないLレンズ。そんな中でも比較的手に入れやすいLレンズがEF24-70mm F4L IS USM。なぜ、EF24-70mm F4Lは手に入れやすいのでしょう。大三元レンズや、同じくF4通しのEF24-105mmとの比較を交えながら解説します。

ズームレンズ / Canon / 標準
新品:
91,646円〜(79)
中古:
55,500円〜(134)

お手軽Lレンズ


Luxury(豪華)のLを冠し、Canon最高級レンズラインとなるLレンズ。経済的なものは横に置き、Canonの光学技術にリソースを全振りして設計されたLレンズは、他のレンズとは別格とも言える性能ですが価格も別格。プロは迷わず手にしますが、アマチュアは購入するか迷うところです。

しかし、EF24-70mm F4L IS USMは高級Lレンズの中にあって、最も身近なレンズと言えます。新品価格が10万円を切るということや、フルサイズ一眼レフのキットレンズとして設定されていることもそうですが、中古価格が5万円強ということが最も大きな魅力です。

Canon EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM
出典:flickr(@Junpei Abe)

Canon EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F4L IS USM
出典:flickr(@Ansgar Koreng)

Canon EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM
出典:flickr(@Junpei Abe)

Canon Lレンズに限らず、開放F2.8通しの広角、標準、望遠ズームレンズは大三元と呼ばれ、この3本を購入することがズームレンズ選びの終着点であるとも言われます。一方でF4通しのズームレンズは小三元と呼ばれ、大三元を揃えるまでは予算的に手が届かない人に現実的な選択肢を与えてくれます。そのためEF24-70F4はフルサイズ一眼レフ初心者をはじめ、多くのユーザーが使い、大三元にステップアップしたユーザーが手放したりすることで中古市場に多く出回っていて、手に入れやすくなっているのです。

しかしながら、すぐに手放されるレンズなら性能は大したことないのかというと、そういうわけではありません。そこはやはりLレンズ品質です。開放F4通しなので、焦点距離を変えても絞りが勝手に変わるようなことはなく、露出の失敗は少なく撮影することができます。もちろんF2.8ほどのシャープな描写はできませんが、特に望遠端ではF5.6などに落ちてしまうレンズに比較すると、開放通しレンズの性能を十分に堪能することができます。

外観にはLレンズのシンボルとも言える赤のラインがあり、Lレンズを手にした満足感を与えてくれます。Lレンズということで、当然、防塵防滴対応なので、屋外で多少の雨などは全く気にすることはありません。レンズサイズも、F2.8通しのレンズと比較するとコンパクトなので、積極的に持ち出すことができます。

また、マクロ撮影モードも備えており、最大倍率0.7倍、最短撮影距離0.2mという本格的なマクロ撮影も可能となっています。気軽に持ち出せて、風景から、スナップ、料理などのテーブルフォトまでできるので、Lレンズの中でも特にユーティリティー性能が高いレンズということができます。

Canon EOS 6D Mark II / EF24-70mm F4L IS USM
明暗差のある被写体でもLレンズらしく暗部の階調性が保たれています

Canon EOS 6D Mark II / EF24-70mm F4L IS USM
望遠端では本格的なマクロ撮影が可能です

Canon EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM
逆光撮影でも気になるゴーストなどはありません

Canon EOS 6D / EF24-70mm F4L IS USM
広角端の撮影でも気になる歪みはありません

Canon EOS 5D Mark IV / EF24-70mm F4L IS USM
さすがF4通しといえるボケ感でポートレートに使えます


24-105の方がお買い得ではないのか?


CanonにはEF24-105mm F4L IS II USMという同じF4通しで高倍率なズームレンズがLレンズラインにあります。2016年と比較的最近リニューアルされたこのレンズは、高倍率という使い勝手の良さから人気となっています。EF24-70mmとは開放F値が同じで、焦点距離も被っているので、どちらを買えばよいのか悩ましいところです。

この両者でどちらを買えばよいか迷った時のポイントとなるのが「次にレンズを買う予定があるか」ということです。「とりあえず小三元を手にしてみて、すぐに大三元を買う予定」だったり、「標準域はF4通しにしといて、望遠域はF2.8とか単焦点で」などと次にレンズを買う予定があるのであればEF24-70F4がおすすめとなります。

EF24-105mmは旅レンズとも言えるほどカバーできる焦点距離も広く便利ですが、次にレンズを買うと焦点距離が被ってしまうというデメリットもあります。例えば、望遠の大三元は70-200mm、ポートレートなどでよく使われる単焦点は85mmというように24-105mmと焦点距離が被ります。もしEF24-70F4とEF24-105F4が同じ価格であれば、カバーできる焦点距離が広い方が便利ですが、3万円程度の価格差があることを考えると、わざわざ将来的に別のレンズでカバーする焦点距離まで伸ばす必要はないかなと考えられます。

特に中古で買うなら24-70の方が流通量も多く、新古品のような美品も手に入れやすいので24-70がおすすめです。


F4とF2.8の違い


EF24-105との選択でも迷うところですが、同じEF24-70でもF4にするかF2.8にするかも悩ましいところです。F4で妥協して良いのか、今すぐは買えなくとも結局F2.8を購入するなら寄り道せずに貯金しておいたが良いのではないかという考え方もあります。

実際のところ、「EF24-70F4はF2.8と比較すると描画力は大きく劣り、Lレンズとしては性能も中途半端」という意見もあります。当然ですが10万円もの価格差があれば性能には差が出るということは比較するまでもありません。

だからといってEF24-70mm F4L IS USMに購入する価値がないかというとそういうわけではありません。そもそも24-70F2.8自体にも不要論があります。大三元という名のもとに3本揃えたくなるF2.8通しのレンズですが、標準域で高い描画力のレンズを求めるのであれば、単焦点がベストになります。

望遠を使うような撮影ではポジションなどの関係からズームレンズが必須となることもありますが、標準域を多用する撮影ならポジションはある程度融通が効くことも多く、単焦点でも不便はありません。同額の予算でもEF24-70F2.8を1本持っておくより、単焦点を数本買って他はEF24-70F4で撮影した方がバリエーション豊かな撮影が可能です。


おすすめシーン


フルサイズ一眼の標準レンズは24-70mmという焦点距離が一般的ですが、この広角端の24mmは意外と広い画角です。APS-Cからフルサイズにステップアップして気づくのが、1つは大きなボケですが、もうひとつは画角の広さがあげられます。フルサイズの画角に慣れるためにもEF24-70F4を手にしたなら積極的に風景撮影などの広角撮影を楽しんでみるとよいでしょう。

Canon EOS 5D Mark III / EF24-70mm F4L IS USM



ネット上のユーザーレビュー


ポジティブレビュー

  • 開放F4での描写は大満足
  • 図抜けた描写力はないが、全般で満足できるレンズ
  • 常用レンズとしては十分な価格と性能
  • Canonらしい優等生レンズ
  • 色々な撮影を1本でこなせるので荷物が減って便利

描画力というよりも、利便性を見るのであれば大満足なレンズということが言えそうです。
 
ネガティブレビュー

  • 気になるほどのフォーカスシフトがあるので絞りを変えるときは注意
  • ワイド端では描写が甘く、ピント位置もわからない
  • 24-105mmF4があれば全く不要のレンズ
  • マクロを期待するなら100mmの単焦点マクロを買ったほうが使いやすい
  • Lレンズと称するには性能不足感あり

フォーカスシフトはかなりの数のレビューがあるので、絞って使う場合は注意が必要なようです。


まとめ


レンズに投資できる予算が潤沢にあるのであれば、EF24-70F4は必ずしも必要のないレンズと言えます。

しかし、限られた予算でフルサイズ一眼レフを楽しみたいのであれば、買って損はないレンズと言えます。早々に手放してしまうユーザーも多くいますが、万能選手として長く愛用するユーザーもいます。

レンズの描画力を突き詰めると単焦点レンズに行き着くことを考えれば、単焦点ではカバーできないサポートレンズとしてや、F4のコンパクトさをいかした持ち歩きレンズとして、様々な用途のあるレンズです。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成12群15枚
絞り羽根枚数9枚
焦点距離

最短撮影距離20.0cm
最大撮影倍率0.7倍
開放F値F4.0〜22.0
画角84〜34度
手ブレ補正機構
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ83.4x93mm
重量600g
フィルター径77mm
発売日
発売日2012年12月19日