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Canon EF24-105mm F4L IS II USM

Canon EF24-105mm F4L IS II USM

Canonのフルサイズ一眼レフを買ったら、購入レンズとして必ず候補にあがるのがEF24-105mm F4L IS II USMでしょう。高倍率で使い勝手がよく、F4通しという明るさもあるので万人に使いやすいレンズとなっています。EF24-105mm F4L IS II USMはズーム倍率以外にも万人におすすめできる様な性能になっているのでしょうか。

ズームレンズ / Canon / 標準
新品:
105,800円〜(82)
中古:
70,800円〜(128)

Canonがメインに考えるフルサイズ標準ズーム


Canonのフルサイズ標準ズームの王道といえば、当然EF24-70mmF2.8Lですが、普及も含めてメインのフルサイズ標準ズームとしてはEF24-105mmF4を中心に据えていると考えられます。

F4通しの標準ズームとしてはEF24-70mm F4L IS USMもありますが、こちらが発売時期的にもF2.8の弟分的な立ち位置であることに対して、EF24-105mmはF4であることのメリットを活かした高倍率ズームとなっています。高倍率ズームであるということは、多くのレンズを持たないカメラ初心者にとっては1本で様々な撮影シーンをカバーできるので、少ないレンズでも挑戦できる撮影を増やすことができます。

Canon EOS 5D Mark II / EF24-105mm F4L IS II USM
出典:flickr(@Bradley Weber)

Canon EOS 5D Mark II / EF24-105mm F4L IS II USM
出典:flickr(@Hans-johnson)

Canon EOS 5D Mark II / EF24-105mm F4L IS II USM
出典:flickr(@Kiko Alario Salom)

一方で、高倍率であるが故に収差などで解像度が落ちてしまうというデメリットもあります。EF24-105mm F4L IS II USMは、やはりボケ味については24-70などと比べてやや雑な感じの印象があることは確かです。実際に、玉ボケも2重ボケなどが他のLレンズに比べると目立つ印象です。

しかし、収差や逆行耐性については先代のEF24-105mm F4L IS USMから大きく改善されていて、周辺減光なども少なく、画角いっぱいに解像度を保つことができるレンズとなっています。被写体をより美しく描写することに重点を置くCanonとしてはボケ味よりも、収差や逆光による解像感低下の改善を重視したという感じでしょうか。

フルサイズならではのボケ描写を重視するのであれば、やはり単焦点や大三元といった選択肢になりますが、高倍率ズームならではの取り回しの良さなどを考えるとフルサイズとしてはEF24-105mm F4L IS II USMの他には選択肢はあまりありません。

ただし取り回しについてはEF24-105mm F4L IS USMから全長が10mm長く、重量は約125g増加しています。手に持って感じられるほどの重量増ですが、その分手ブレ補正が1段分アップして4段分となっています。手ブレ補正の強化によって、より暗いシチュエーションでも自信をもってシャッターを押して行けることから、万能性がアップしたということがいえます。

当然、防塵防滴などLレンズとしてのタフネス性も備えているので、あらゆるシチュエーションで活躍してくれるレンズとなっています。


USMかSTMか


Canonの24-105mmレンズにはLレンズと無印のEF24-105mm F3.5-5.6 IS STMがあります。キットレンズとしては、5DシリーズならLレンズ、6Dなら無印をメインとして販売しているのでカメラとセットで購入する場合は選択肢はあまりないでしょう。

しかし、レンズ単体で購入するときは大いに悩むところです。開放F値についてはF4かF3.5-5.6かということで大した違いはありません。ポイントはLレンズとして防塵防滴、防汚コート、レンズコーティングによる逆行耐性などの性能が付与されているという点と、AFモーターがUSMかSTMかという違いがあります。

AFモーターはUSM(ウルトラソニックモーター)の方がSTM(ステッピングモーター)よりも動きが素早く正確、そして静かであるという特徴があります。Lレンズか否かということはレンズの描画力、解像度という撮影結果の違い以外にも、撮影時にストレスなく操作するための違いもあります。

もちろん価格的なことを考えると、STM一択となりますが、24-105mmはいろいろな撮影シーンで使うことを考えると、防塵防滴などのタフネス性は備えておきたいところです。より安心して、より美しい写真を撮るのであれば、やはりLレンズかと思います。


24-70か24-105か


Canonの同じF4通しレンズとしてはEF24-70mm F4L IS USMとの比較は欠かせないところでしょう。高倍率で便利なズームとしてはEF24-105mm F4L IS II USM、より手に入れやすい価格としてはEF24-70mm F4L IS USMということが第一印象です。

この2つレンズはズーム倍率という違いもありますが、より他のレンズとの焦点距離のつながりを意識するとどちらを選ぶ方が良いか考えるときのヒントとなります。

24-70mmはやはり70-200mmという望遠レンズとつながりが良くなります。16-35mm、24-70mm、70-200mmとF4通しを揃えるならはEF24-70mm F4L IS USMを購入しておくと焦点距離が被ることなく揃えられます。

24-105mmは焦点距離では100-400mmの超望遠レンズとのつながり良いので、望遠撮影が多いのであればEF24-105mm F4L IS II USMと考えられます。また、望遠撮影の頻度が多く、望遠レンズを優先して購入したい場合は、標準域の撮影を1本でカバーできるEF24-105mm F4Lにメリットがあります。

レンズを効率よく揃えようと考えるのであれば、焦点距離のつながりを考えるとどちらを選ぶと良いか答えがみえてきます。


おすすめの撮影シーン


高倍率、USMによる素早く正確なAFとくれば子供の様な動き回る被写体の撮影にはピッタリです。24mmの広角端では子供と背景を大きく入れた、全体の雰囲気がわかる写真が撮れます。105mmの望遠端では、ある程度距離をとることでカメラを意識しない自然な子供の表情を主題を引き立たせる大きな背景ボケと共に写すことができます。

自由に動き回る子供や動物といった被写体にはピッタリのレンズです。

Canon EOS 9000D / EF24-105mm F4L IS II USM


ネット上のユーザーレビュー


ポジティブレビュー

  • 周辺減光や歪曲収差は㈵型から大きく進歩を感じる
  • 肩の力を抜いて使えるLレンズ
  • 撮影条件を整えてやれば開放でも十分使えるレンズ
  • 防塵防滴の精密な作りが感じられる質感
  • 使えるレンズの数が限られる条件下では最善の選択肢となるレンズ

常用の便利ズームとして考えると、レンズ交換の手間なくほとんどの撮影ができるのは大きなメリットとなっています
 
ネガティブレビュー

  • ボケ味は㈵型から劣化した印象で、F4通しの意義が薄い
  • 不具合に対する対応はメーカーへの不信感を覚えてしまう
  • 便利ズームではあるが、Lレンズとは感じられないクォリティ
  • レンズフードが安っぽくなるなどコストカット感がある
  • 105mmでの描写はおまけ程度と考えたほうがよい

Lレンズとして評価すると大口径単焦点や大三元にはボケ感や描画がいま一歩足りていないと感じてしまう様です

Canon EOS 80D / EF24-105mm F4L IS II USM
玉ボケは若干の口径食と年輪ボケの傾向が見られます

Canon EOS 80D / EF24-105mm F4L IS II USM
85mmF4でのポートレートは流石に単焦点に劣りますが、実用は問題なさそうな描写です

Canon EOS 80D / EF24-105mm F4L IS II USM
歪曲収差は目立つことはなく、素直な描写です

Canon EOS 80D / EF24-105mm F4L IS II USM
APS-Cに装着したときのボケ感も悪くはない印象です


まとめ


F2.8通しの大三元に対して、F4通しは小三元と呼ばれるので、なんとなく16-35mm、24-70mm、70-200mmと3本揃えたくなります。しかし、EF24-105mm F4L IS II USMがあれば、F4通しは3本揃えなくても卒業できる便利なズームレンズです。

特に100-400mmなどの超望遠レンズを買う予定などがあれば焦点距離の繋がりも良く、標準画角のレンズを1本で済ませることができます。
基本仕様
対応マウントCanon EFマウント
フォーカスAF/MF
フルサイズ対応
APS-C専用-
レンズ構成12群17枚
絞り羽根枚数10枚
焦点距離

最短撮影距離45.0cm
最大撮影倍率0.24倍
開放F値F4.0〜24.0
画角84~23.2度
手ブレ補正機構
防塵
防滴
サイズ・重量
最大径×長さ83.5x118mm
重量795g
フィルター径77mm
発売日
発売日2016年11月03日