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写真を通じた繋がりに感謝をしながら。 個性を大切に、自分らしい表現を追い求めていく
福岡・長崎を中心にポートレートや日常の風景を写真に収めているchimyさん。柔らかく印象的な色合いの写真は、名前を伏せられていてもchimyさんと分かるほど。そんなchimyさんがどんな瞬間に惹かれ、どんな想いでシャッターを切っているのかを知りたくて、お話を伺いました。
著者: chimy | 作成日: 2020/07/24 | 更新日: 2023/01/28
― はじめにchimyさんが写真を始めたきっかけや、写真にのめり込んでいった経緯について教えてください。
写真を始めたきっかけは、学生時代に卒業アルバム制作係になってコンデジを購入したことが始まりでした。コンデジでは思い出を切り取ることに限界を感じ、すぐに一眼レフを購入。
就職してからはSNSで多くの人と出会うことができ、休みの日は色々な場所にカメラを持って出かけることが楽しみとなっています。主にオールドレンズを使用して撮影していますが、オールドレンズで撮影する楽しさを教えてくれたのもカメラ友達であり、写真を通してできた繋がりに日々感謝する毎日です。
― chimyさんの写真は、どこかノスタルジックでその時の感情まで写真に閉じ込められている印象を受けます。また、構図や切り取るシーンの豊富さもとても魅力的です。chimiyさんは、どんな瞬間に魅力を感じ、写真に残されようとされていますか。
私は自然光を使って撮ることが好きで、逆に言えば曇りの日や雨の日では自分が思った通りの写真を撮ることができません。
魅力を感じる瞬間といえば、《雨上がりの湿った空気の中、濡れた地面が太陽の光にキラキラと輝いている瞬間》を思い描きますが、撮影に出かける度に毎回そのような瞬間に出会うことは難しいので、そのような瞬間に近いものを感じた時に思わずシャッターを切りたくなります。優しい太陽の光が作り出す情景が私の写真をより私らしく輝かせてくれます。
― 先ほどの質問とも少し重複するのですが、色合いがとても印象的で、アカウント名を見ずともchimyさんと分かる程です。自分ならではの色合いに辿り着くまでには、きっと様々な試行錯誤があったと思いますが、今の表現に至るまでの経緯をお教えください。また、撮影時の設定や現像において心掛けていることも併せてお教えください。
フィルム風の写真が好きで今でも試行錯誤を繰り返していますが、 好きなカメラマンさんの色合いを真似してレタッチすることから始めました。フィルムを使用すればより好みの写真に近づくことができるのでしょうが、視力が悪くファインダーを覗いて写真を撮ることが苦手なので写ルンです以外、フィルムカメラは使用したことがありません。
女性を撮影させて頂くことが多いのですが、肌の色には気をつけています。フィルム風だと青みがかったレタッチになるので、肌の色は青くなりすぎないように調節しています。
― また、オールドレンズの特徴を生かした表現も魅力的です。最新レンズとオールドレンズの使い分けやそれぞれの魅力について教えてください。
主にマニュアルのオールドレンズを使用していますが、オートフォーカスの現行レンズを使用するのは結婚式などのイベントや子供の撮影をする時です。結婚式での新郎新婦や公園を走り回る子供など、動く人物を撮影するのにはマニュアルレンズではピントを合わせることが困難なので現行レンズを使用します。
持っているレンズの中では特にSIGMA85mmArtはF値開放で撮影した際、溶けるようなボケと、ピントが合っているところのシャープな描写がお気に入りです。あげるとすれば、少しレンズが重いところが難点でしょうか…
オールドレンズは柔らかい光をそのまま写してくれるところ、ピントを外しても“なんとなくいい感じに撮れる”ところが好きです。私の場合、逆光での撮影が印象的だと言われるのですが、フレアとゴーストが出やすいのもオールドレンズの魅力だと思います。
― chimyさんは、福岡・長崎を中心に撮影されていますが、県外の方に対して、福岡・長崎の魅力やおすすめのスポットを教えてください。
福岡に在住ですが、福岡の魅力は少し郊外に出るだけで自然が溢れていることです。また、街中に大きな公園があったり、カフェがたくさんあったり、とカメラを持って撮り歩くには楽しい街だと思います。
地元が長崎で帰省の際にカメラを持って散歩しています。長崎といえば坂道が多いイメージだと思いますが、この坂道が作り出す風景や異国情緒溢れる街並みは、ほかの県にはない魅力だと思います。
― 続いて、chimyさんがメインで使っているカメラ・レンズについて教えてください。それぞれの機材に至った経緯や、お気に入りの点についても併せて教えてください。
初めて購入した一眼レフはNikonD5200です。その時はカメラのこともよくわからなかったので、シャッター音が好みだったNikonを選びました。その後D5200は4年間使用し、APS-Cでは画角が狭いと感じて思い切ってフルサイズのCanon EOS 6D MarkⅡを購入しました。フルサイズを購入したその日、実は広角レンズを見に行くだけだったはずが、フルサイズ一眼レフを購入していました。今までの人生で1番といえるほどの衝動買いだと思います。
オールドレンズとの出会いは福岡のフォトグラファーさんが主催のフォトミートに参加し、そのミートでオールドレンズを使用している方に詳しく話をきき、Helios44-2 58mmF2を購入しました。Heliosといえば円を描くようなボケが有名ですが、柔らかいフレアやゴーストも魅力のひとつだと思います。
よく使用しているSuperTakumar55mmF1.8は逆光での撮影で幻想的な虹色のゴーストが出るところがお気に入りです。最近、CONTAX CarlZeiss Planar50mmF1.4を購入しましたが、コロナ禍で撮影に行くことができていないため、これからの楽しみでもあります。
― 最後に、chimyさんのベストショットと、次に狙っているカメラやレンズ、今後の抱負があれば教えてください。
具体的な欲しい機材はありませんが、いま使用している一眼レフだと使用できるオールドレンズが限られているので、フルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼が欲しいです。
数年前、福岡の某フォトグラファーさんに個性を磨くように助言を頂いたことがあり、”自分の個性とは。その個性を磨くには“これを今でも模索する日々です。自分が好きだな、素敵だな、と思う瞬間をこれからも撮り続けていきたいと思います。
この写真は広島県尾道市で撮影しました。前日から宿泊していたので朝7時にカメラを持って出かけて撮影した1枚です。何気ない風景ですが朝の優しい光の中を黄色い電車が駆け抜けていく瞬間が印象的でした。尾道はまた訪れたい街のひとつです。
著者
chimy
1994年、長崎県生まれ。2013年に一眼レフを購入。 2018年グループ展「筑豊クリエイター展」参加。2020年グループ展「とっとーと展」参加。 主にオールドレンズを使用して人物、風景を撮影している。
chimy
1994年、長崎県生まれ。2013年に一眼レフを購入。 2018年グループ展「筑豊クリエイター展」参加。2020年グループ展「とっとーと展」参加。 主にオールドレンズを使用して人物、風景を撮影している。
chimyさんの使用カメラ
chimyさんの使用レンズ