最初の一本としておすすめのオールドレンズ
ミラーレスカメラの普及により、最注目されているオールドレンズ。その中でも、特徴的なボケなどから人気が高いHelios 44-2 58mm F2について、ご紹介いたします。
1.最初の一本として選ばれるオールドレンズ
数多く存在するオールドレンズの中から最初の一本として人気の高いHelios 44-2 58mm F2。オールドレンズ特有の柔らかなボケに加え、ぐるぐるボケという癖のあるHeliosレンズは、今までに無い世界を表現できるとあって、インスタグラムなどで人気に火が付きました。
以下の作例のように、花と緑というシンプルな構図でも、ぐるぐるしたボケや独特の色調で作品のアート性を高めてくれます。
2.ぐるぐるボケを出すには
Helios 44-2 58mm F2の特徴の一つとして、ぼかした背景が画面中央を中心にぐるぐると渦巻くように写ります。このボケ方の事を、ぐるぐるボケと呼びます。ぐるぐるボケを出すには、以下の3つを意識すると上手くいきます。
- 絞りをF2に設定して開放状態にする
- 背景をぼかす
- 木漏れ日やイルミネーションなど明るい小さな光の多い背景にする
3.中古市場
最近はインスタグラムで話題になったという事もあり、少し中古価格が上昇しています。しかし、その他のオールドレンズに比べると価格はまだまだ低く、オンラインショップでは、大体7,000円~10,000円で取り引きされています。
マウントアダプターとセットで販売されているものも多いので、使っているカメラに合わせて購入を検討するのも良いかと思います。
ヘリオスの種類について
ぐるぐるボケで有名なHelios 44シリーズは、在庫が豊富で価格も低いという事で人気のレンズです。Helios 44シリーズは、レアモデルや高スペックモデルなど、全18種類のレンズが存在します。レンズ構成は基本的に同じですが、個々で微妙な違いが存在します。
その中でもHelios 44-2 58mm F2からはM42マウントに統一されたので、オールドレンズ初心者の方も安心して使用できます。また、Helios 44シリーズの中でも最も流通しているレンズなので、入手しやすいのでおすすめです。
作例紹介
SONY、Canon、Nikon等のカメラでの使用について
HeliosのマウントはM42なので、SONY、Canon、Nikon等の異なるマウントのカメラで使用する場合には、マウントアダプターが必要になります。その時注意していただきたいのが、フランジバックです。
フランジバックとは、ボディのマウント面からフィルムや映像素子までの距離の事で、カメラごとに違います。この距離が正しく守られないと、無限遠マークに合わせても遠くにピントが合わないなどのズレが生じます。オールドレンズの場合は、「オールドレンズ のフランジバック = カメラ本体のマウントのフランジバック+マウントアダプターの厚み」という計算でフランジバックを考えます。
ミラーレス一眼は構造上20mm前後とフランジバックが短いので、アダプターの厚みで調整しやすく、Helios 44-2とミラーレス一眼との相性は良いと言われています。逆に、普通の一眼レフはフランジバックが40㎜台と長いので、Helios 44-2を使うのは厳しいです。
なお、M42マウントはメジャーマウントであるため、他のマウントのマウントアダプターは多く販売されています。初めてM42マウントのレンズを使う方はマウントアダプターも合わせて購入ください。
愛用者のコメント
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最近はHeliosで表現したいものばかりだったのでHeliosでのみ撮っています。その理由はHelios特有の「ぐるボケ」です。
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ユーザーレビュー
ぐるぐるボケや豪快なフレア、彩度が低めで落ち着いた印象の写真が撮れるとの声が多く寄せられていました。逆光での撮影は、写りが甘くなる、コントラストが下がるなどの意見があり、普通の綺麗な写真を撮る上では向いていないけれど、それを踏まえた上で独特の作品を生み出すのに使用する方も多いようです。
まとめ
ぐるぐるボケやオールドレンズの代名詞として知られるHelios 44-2 58mm F2。その癖の強さから、一度使うと虜になってしまう魔性のレンズで、流通量が多く入手しやすい上に価格も手ごろな事から、オールドレンズ初心者の初めの一本としておすすめのレンズです。ミラーレス一眼との相性も良く、デジタルカメラでもフィルムカメラで撮ったような優しい雰囲気の作品に仕上がります。
ぜひ、オールドレンズという新しい引き出しを、Helios 44-2 58mm F2で開けてみませんか。
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基本仕様 | |
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対応マウント | M42マウント |
フォーカス | MF |
レンズ構成 | 4群6枚 |
絞り羽根枚数 | 8枚 |
焦点距離 | 58mm |
最短撮影距離 | 50.0cm |
最大撮影倍率 | |
開放F値 | F2.0〜16.0 |
画角 | |
防塵 | - |
防滴 | - |
サイズ・重量 | |
最大径×長さ | |
重量 | |
フィルター径 | 49mm |
発売日 | |
発売日 |
製品情報
- カテゴリ
- オールドレンズ
- メーカー
- その他
- タイプ
- 標準
- マウント
- M42マウント
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Helios 44-2 58mm F2 | Carl Zeiss Jena Biotar 58mm F2 | Super-Takumar 55mm F1.8 | Super-Takumar 55mmF2 | INDUSTAR 50-2 50mm F3.5 | Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8 | INDUSTAR-61L/Z 50mm F2.8 | |
価格 | 新品:11,650円〜 中古:5,800円〜 | 中古:40,135円〜 | 中古:3,800円〜 | 新品:3,122円〜 中古:9,980円〜 | 新品:1,998円〜 中古:1,580円〜 | 新品:1,998円〜 中古:5,480円〜 | 新品:11,700円〜 中古:7,505円〜 |
焦点距離 | 58mm | 58mm | 55mm | 55mm | 52 mm(52.48 mm) | 50.0cm(前期)35.0㎝(後期) | 50mm |
F値 | F2.0〜16.0 | F2.0〜16.0 | F1.8〜16.0 | F2.0〜16.0 | F3.5〜16.0 | F2.8〜22.0 | F2.8〜16.0 |
絞り羽根枚数 | 8枚 | 6枚 | 6枚 | 7枚 | 6枚 | 6枚 | |
重量 | 205g | 200g | 68g | 225g | |||
発売年月 | 1936年 | 1963年 | 1974年 |
ボディはCanon EOS M3というミラーレスで、レンズは主にHelios 44-2を使用しています。
あとはロッコールというレンズも使用していますが、最近はHeliosで表現したいものばかりだったのでHeliosでのみ撮っています。その理由はHelios特有の「ぐるボケ」です。(ロッコールで撮りたい時は、個人的な感想なのですが、ロッコールで撮る写真の色味が自分の中でなんとなくしっくりくるのです。)